冥王星と誕生のトラウマ?

先日、心理占星術研究会の月曜研究会で、ヘレンケラーのチャートについてノエルティル先生の著書を参考にしながら学ぶ機会がありました。

「誕生のトラウマ」について

ヘレン・ケラーのチャート

「冥王星、または火星がアセンダントにタイトにハードアスペクトになっているとき。特に冥王星や火星が12ハウスを支配していて、同時に天王星のアングルへのショックが表示されているとき、誕生のトラウマ、または、誕生から間もなくのトラウマがあった可能性があり、その衰弱のあとの過剰補償的な反応が見られるかもしれない。」(翻訳:石塚隆一先生)

このような記述かヘレン・ケラーのチャート考察の中にありました。

ヘレン・ケラーのチャートです。

冥王星(牡牛座27度)オポジション AC(蠍座25度)

天王星(おとめ座5度)コンジャンクション MC(おとめ座5度)

12ハウスのルーラーは蠍座

(出生データ: June 27 1880, 4:02 pm, Tuscumbia, Alabama, ランクDD)

ヘレンケラーは1歳半のころ高熱にともなう髄膜炎により、視覚と聴覚を失い話すこともできなくなりました。ソーラーアークで見ると、2歳のころにAC=冥王星(12ハウスとACのルーラー)となり、健康に関わる重要なできごとが予測され、この出生データの信頼度が高くなります。

また、MC上の天王星は唯一無二の個性で世の中に迎合しない姿勢が示されていますが、天王星は3ハウスのルーラーであり、それがコミュニケーションを通して表現されます。まさにその通りだなと思います。

なぜ、この出生のトラウマに注目したかというと、私のチャートも上記の記述が当てはまるからです。このことについて、今思っていることを書いてみます。

自分のチャート

私の出生チャートで該当する部分を表示してみました。

冥王星・天王星(9ハウス)スクエアAC、冥王星は12ハウスのルーラー。

ミッドポイントとしては、AC=天王星/冥王星

アセンダントへの緊張があります。

人間関係におけるストレスが身体に表れやすいのかもしれません(自覚はありませんが)。

2歳のころにソーラーアークAC=冥王星、

3歳のころにソーラーアーク天王星(3ハウスルーラー)=AC

で、何かトラウマになるような出来事があったかというと、

3歳のときに妹が誕生してその後障害があることがわかったのですが、当時、そのことがトラウマになったという印象は特にありません。

鉗子による出産

でも、誕生のトラウマとして、最近とても納得できることがあります。それは、私が産まれるとき「鉗子」という器具を使って引っ張りだされたということです。

この話については、母がとても華奢だったからという理由で納得していたので、長い間特に気に留めていませんでした。でも、無意識(潜在意識)について学んだときに、その時の体験が自分にとても大きな影響を与えているのでは??と強く思うようになったのです。

出産というのは、赤ん坊にとって、人生初めての「大仕事」であり「体験」なのだと思います。想像してみてください。真っ新なエネルギーそのものの存在が、安住の場所(子宮)から出ていこうとしているときに、外から頭を掴まれて引っ張り出されることを。そこには、未知の世界に引きずり出される、という印象が刻まれ、自ら出ていったという自立感ではなく、やってもらったという依存感に支配されるように思います。そして、もしかしたら、恐怖感もあるかもしれません。人生最初の体験は「やってもらった」のです

あるいは、世界は自分が創っているという視点から考えると、「母親の子宮から出たくないけど、仕方なく産まれてあげた」という設定を自ら作ったのかもしれません?!自主性と責任感の放棄です?!

恐怖と抵抗感

とにかく、「恐怖を感じながら世の中に引っ張り出される」というパターンが、出産のときに設定されたのでは、と思うのです。これは「12ハウスの太陽」とも共鳴しています。最近は、何か人前にでなくてはならないときに、毎回いちいち大きな抵抗感に押しつぶされそうになるそのパターンに少し疲れてきました(笑)。一体なにがそんなに怖いのか??

で、思いついたのが抵抗感をまるごと受け入れるということです。「人前にでること」と「抵抗感」は、私の場合はセットになっているのです。もしかしたら、「抵抗感」で「不安」を打ち消しているのかもしれません。この感覚は多分一生つきまとうのでしょう。でも、実際の行動面では一段ずつ階段を上っているようにも思います。

だから、「抵抗感ウェルカム」、そういうものなのだと思えばよいのかも、と最近は思うのです(笑)。

天王星と冥王星が合の世代

1960年代半ばに生まれた人は、天王星と冥王星のコンジャンクションがあります。それが出生図の重要な天体やアングルに接触している場合、そこに、何か困難が表れている可能性は高いですね。

私の同級生(特に大学時代の友人)には、たまたまかもしれませんが、離婚経験がある人がとても多いです。パターンとしては、このコンジャンクションがライツ(太陽・月)や金星、アングルに接触しているケースです。

多分、逃れることができないテーマがそれぞれにあるのだな、と思います。そのテーマは、手を変え品を変えあらわれて、一生取り組むものなのでしょう。上にも書きましたが、そのテーマから目を背けずに受け入れることが、天冥コンジャンクションを活かす方法なのかなと思います。。

1960年代半ば生まれの場合、あと数年で土星回帰(サタンリターン)という29年毎にやってくる大きな節目を迎えます。東洋占術でいうと還暦でもあります。お互いに身体の変化に気を付けて、次のサイクル(29年間)をどう生きるか、枠組みを形作る山羊座に重要な天体が集合している今、人生の土台と展望を構築しておきたいものですね!

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ちなみに、私の妹も吸盤で頭を引っ張ってもらって産まれています。MCに冥王星と天王星がオポジション(ICにコンジャンクション)、心身の障害のため何か行動ができるわけではないのですが、存在自体が社会の中で特別な役割をしているのだと思っています。

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