12ハウスの太陽 路傍の花のように

12ハウス太陽は配偶者が失踪する?!

占星術において、一般的に12ハウスの解釈は難しいと言われています。

 

先日、占星術仲間と会った時に、「ある人が突然長期の海外赴任になったのだがその奥さんの12室の太陽との関係は?」という話題がでました。

 

以前読んだ占星術の本には、「7ハウスルーラーや太陽が12室にあると、高い確率で配偶者が失踪する」?!と書いてあり、失踪とはあんまりでしょう~と思った記憶があります。

 

秘密の敵は?

私の太陽も12ハウスにあり自分でもわかりにくい部分なので、あらためて考えてみました。

 

ノエルティル先生は12ハウスを「窓のない部屋」と表現され、適職判定では「公の仕事」をキーワードの一つに挙げられています。

 

また、占星家のスー・トンプキンスさんのご著書に、12ハウス太陽について次のような記述があります。

 

「共同体に自分を捧げる」

「国のリーダー、または、王位の後ろに隠れた権力」

「他から認めてもらいたいという欲求に気づかず、隠れたエゴが秘密の敵となる」

「その敵は、『誰もお前を見ない、存在すら気づかれない』とささやく」

「だから、舞台の裏側にとどまるか、認めてもらえるように完全に表に出るか決めるのだ」
(一部抜粋)

 

隠れていたい

以前、こどもの学校の保護者会活動で会長を務めたことがあるのですが、私生活の時間を公のために捧げた(当たり前のこととして)、という印象があります。

 

表に出るのは大変苦手だったのですが、個人的感情を消し去り、ただ「会長」という肩書きで任務をこなしました。また、最初に迷わず選んだ職業は弁護士秘書でした。

 

つまり、「力あるボス」や「肩書き」の後ろに隠れて活動したいのです。自分が表に出ることに対する恐怖感は、自分を滅することで安心するのです。

 

「隠れたエゴが秘密の敵」とは、自分が自分をなきものにしようとする、ということなのかなと思います。

 

投影すると?

話を最初の「失踪?!」に戻すと、12ハウスの太陽を配偶者に投影した場合、無意識に相手を世間から「隠そう」としたり、現実的で些末な部分はどんどん消してゆき、心の中で理想的なイメージ(ヒーロー)として作り上げたり、といった傾向があるかもしれません。

 

もしかしたら、父親(太陽のもう一つの象徴)のリアルを受け入れ難く、心の中でそのイメージを調整・補強する必要があったことの名残でしょうか。

 

その結果、配偶者が何となく表にでてこない、または、目の前の現実からいなくなってしまう。

 

さらに、現実の相手ではなくて心の中のイメージと対話する、というあらわれ方をする場合があるのかもしれません(あくまでも仮説ですが。)

 

投影の例ではありませんが、美智子皇后さまの太陽は12ハウスにあります。配偶者である天皇陛下は「国民の象徴」であり、美智子様ご自身も公務に身を捧げておられます。究極の公の存在ですね。

 

路傍の花のように

そこで、相手に投影することなく自らが表に出るには?・・・と考えていたら、ふと、よく見かける道ばたの花が心に浮かびました。

 

彼女?たちは「咲くのが怖い」とか「隠れて咲きたい」とか(きっと)思っていないですね。誰にも見られなくとも堂々とありのままに咲き(ああ、そうか~)、太陽は遍く照らします。

 

なので、まずは、表に出ることに対する、得体のしれない恐怖に気が付くことでしょうか。

 

あなたは、一体何がこわいのですか?」と自分に問いかけてみる。

 

もしかしたら、「路傍の花」のように怖れずに咲くこと、そして太陽が照らす表の舞台に出ていくこと、

 

その「過程」こそが12ハウス太陽のテーマなのかもしれません。

 

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