7月23日は大暑、そして8月8日の下弦の月の頃には立秋を迎えます。やっと体が暑さに追いついてきたと思ったら、暦の上ではもう秋の準備ですね。
近年は猛暑が長引く傾向にはありますが、それでも秋は微かにやってくるのでしょう。
2023年7月18日~8月16日までの星模様です。
蟹座の新月
2023年7月18日午前3時32分、蟹座25度(数え)での新月です。(東京で作成)
全体的な傾向
双子座であらゆるものをつなげたら、蟹座で共感・安心できる共同体を育てます。
蟹座(水の活動サイン)が象徴するのは・・・
家庭、家族、母性、過去、感情の記憶、安心・安全、守る、育てる、世話する、想像力、共感力、所属(母体)、粘り強さ、独占欲、内気、臆病、悲観的、気分屋、用心深さ、抜け目のなさ、歴史、骨董品、甲殻類、胃、胆嚢、消化器官(腸以外)、乳房、など
新月からのメッセージ
家族や親密なグループ、地域、国など、自分が所属し守られる共同体、あるいはその中での個人の感情にスポットが当たります。
もしかしたら、閉じられた関係性の中でパワー(圧力)を感じて、圧迫感を持ってきたかもしれません。さらに、それさえも感じられないほどコントロール下にあったのかもしれません。
どんなものにも新陳代謝は必要であり、行き詰った共同体の一部(または全部)を解体し、新しく作り直すという大きな動きがありそうです。この新月ではそれが試され、また後押しもあるでしょう。
もし圧力に対する怒りや苦しさを感じたら、何かへの、あるいは誰かへの執着に気付き、それを手放すようにすると良いかもしれません。気持ちが楽になり新たな道が開かれるでしょう。
先月に続いて、情熱的で超越的な自己表現、不思議な縁、神秘的なできごとなどの体験をすることが多くなりそう。心をオープンにして、内なる火を表現する可能性の中にダイブしてみてはいかがでしょうか。何か新しい境地が開かれるかもしれません。
★ずっと我慢してきたことは何ですか?
・・・7月23日、太陽は、内に向かう「水サインの蟹座」から上昇する「火サインの獅子座」に移ります。主要なテーマは、家、家族、共同体を守ることから、自己表現の熱い喜びに変わっていくでしょう。
新月チャートおよびこの期間の主なポイント
次のポイントに注目してみました。
- 新月チャートでは、土と水サインが多く、風サインは無し
- 新月と冥王星、天王星、海王星、ノードがアスペクト
- 乙女座火星と土星がオポジション
- 金星が逆行へ、リリスと合
- 天体の食度数の通過
- 新月のサビアンは「右肩越しに突然投げられた黒い影または外套」
① 土と水サインが多く、風サインは無し
先月も書きましたが、、
2024年5月に木星が双子座に移動するまでは、牡牛座に「木星と天王星」、魚座に「土星と海王星」があって、サインとしては土と水のセクスタイルの関係にあります。
さらに来年1月までは、逆行した冥王星が山羊座(土)にあって、山羊座-魚座-牡牛座で小三角の関係にあります。
これらの「土台」に対して、その他の天体がアスペクトを形成していくことになります。
その「土台」が示すのは?
- 牡牛座は物への執着を通して、本当の豊かさを知るという、実は精神的な面
- 魚座は他者との一体化、思いやりなど、目に見えない精神的な面
- 山羊座は具体的な枠組み・ルール作りという現実面
と考えられます。
今回の新月では、そこに、テーマとしての「蟹座」の太陽・月と「乙女座」の火星が加わり、サインとしては、土と水のグランドセクスタイル(蠍座欠け)となります。
土(器)の中に満たされた(感情)という感じでしょうか。
安心できるグループや家族内での心の交流、喜びや悲しみなどの感情の共有、絆や居場所の確認などが重要になるでしょう。
風サインがゼロで、風通しの悪さから閉塞感や重苦しさを感じる人もいるかもしれません。
土と水サインは受動性を示しています。
なので、全体としては、自らアクションを起こすというよりは、現状から学び、内省し、話し合い、我慢強く新たなルールを構築していく時期なのかもしれません。
ただし、蟹座は活動サインであり、安全が脅かされると感じた場合には、防衛のために断固とした反撃・排除に転じることもあるでしょう。
② 新月は、冥王星、ノード、海王星、天王星とアスペクトを形成
・新月は冥王星とオポジションの位置で起こり、ノード軸とグランドグロスを形成。
冥王星は、現状を掘り起こして「抜本的改革」の必要性をじわじわと徹底的に見せつけます。
あるいは、人間関係においてパワーゲームがあるかもしれません。
例えば、上司の威圧的な態度、組織からの抑圧、あるいは自分がそのような振る舞いをするのかもしれません。
それは感情を大きく揺さぶり、自分や家族、仲間を守ること、そのための強気の行動が必要になることもあるでしょう。
冥王星とノードはタイトなスクエアを形成し、より多くの人々、組織、あるいは国全体を巻き込むことも。
・また、新月と冥王星のオポジションに対して、天王星と海王星がソフトアスペクトを形成。
海王星は「夢」「理想」、天王星は「変化」「きっかけ」などを示し、冥王星による「現状の見直し」の後押しとなるでしょう。
遠い天体である天王星、海王星、冥王星が関わり、蟹の甲羅が示す、共同体の堅固な枠組みを一旦壊して作り直すのかもしれません。
もしも、変化を余儀なくされるような圧力を感じたら、
- 冷静に現実を見てみる、第三者の意見をきく
- 感情的な執着から離れる
など、感情は脇において視点を変えてみる、変化をおそれない、など心掛けると良いかもしれません。
③ 火星と土星がオポジション
7月10日に乙女座に入った火星が、魚座の土星とオポジションを形成。
行動のエネルギー(火星)に対して、真っ向から制限(土星)が入りストレスを感じるかも。
乙女座の火星は、完璧主義であり、全てを分別、明確化した上で行動しますが、魚座の土星がそれを曖昧にするのかもしれません。
つまり、アクセル(火星)とブレーキ(土星)を踏むタイミングに迷いが生じそう。
満月の頃には、火星と木星がトラインを形成し、現実的に発展する方向性が見えてきます。
それまでは情報を集めて分析するなど、準備をしておくと良いでしょう。
④ 金星が逆行へ、リリスと合
金星は、7月23日(獅子座28度)~9月4日(獅子座12度)まで逆行し、その後、10月9日に乙女座に入ります。
なので、今後3ヶ月弱の間、金星は獅子座を運行します。
その間、金星はリリス(真位置)と何度か合を形成します。
リリスは未知の隠れた部分、危険地帯、他宇宙との通路と言われているため、この期間は獅子座の金星を通して異世界との接点が生まれやすいのかも?
さらに、この新月&満月で、金星について次のミッドポイントが形成されています。
金星=海王星/冥王星・・・創造性、神秘主義、超自然的なものに対する感性
特に、新月~満月にかけて、冥王星とノードのスクエアもあり、不思議な通路が開かれるのかもしれません。
また、獅子座の金星は、9月にかけて牡牛座の木星、天王星とスクエアを形成し、人間関係や自己表現はさらに華やかで個性的になるでしょう。
➄ 天体の食度数通過
・7月22~23日頃、太陽が、4月20日の金環皆既日食の度数「牡羊座29度」に対して、最初のスクエアを形成します。
同時に、太陽は冥王星とオポジションを形成。
・8月7~8日頃、太陽が、5月6日の半影月食*の度数「蠍座14度」に対して、最初のスクエアを形成します。また、8月は、木星が「蠍座14度」に対して、オポジションを形成中。
なので、これらの時期は、太陽や木星が食度数にふたたび息を吹き込んで拡大する、要注目の期間の一つと言えそうです。
*今年5月5日には、石川県珠洲市で地震があったことが気になります。
⑥ ミッド・ポイント
次のミッド・ポイントに注目してみました。
太陽・月=天王星/海王星
- 超敏感、豊かな感受性
- 神秘的なものに開かれたアンテナ
神秘的なものに対する感性がここにも示されています。
⑦ 新月のサビアン
蟹座25度(数え)のサビアンは…「右肩越しに突然投げられた黒い影または外套」
完成した理想の共同体の中で、責任を引き受ける覚悟をした人は、同時に強い影響力を獲得します。人々は、リーダーが身にまとった目に見えない力を感じとります。
右肩越しの黒い影は、防衛とともに人々に及ぼすパワーを示しているのでしょう。
共感でつながった共同体は成熟し、最も完成された状態にあります。それは一つの存在の元に団結しています。王様は権威の象徴として、昔のこどもたちはヒーローになるために、マントや風呂敷を身に着けました。肩ごしの外套は、皆をまとめるスーパーマン=救世主的な存在を意味しているのでしょう。
・・・
では、次に満月を見てみましょう。
水瓶座の満月
8月2日午前3時32分、水瓶座10度(数え)での満月です。
満月について
新月は種まき、満月は収穫と言われています。
新月で太陽からエネルギーを受け取って、満月に向けてそれを形にする/実現させる。そして、満月から次の新月にかけて月のエネルギーが空っぽになっていく(by松村先生)。
また、呼吸のサイクルで言うと、新月の瞬間から息を吸い込み始め、満ちた頂点である満月の瞬間に呼気に切り替えて新月に向けて吐き出しきる、とも喩えられます。
新月は「新たなる始まり」、満月は「完成と解放」。そのようなイメージで一か月を過ごしてみると、新月~満月の変化と「切り替えポイント」を体感できるでしょう。
満月チャートのポイント
水瓶座の満月では、自由、平等、独立、個人の尊重、あるいは、不平等なものごとに対して強く抗議する、などの傾向がありそう。
獅子座の太陽と水瓶座の月で、火が風を煽るように熱気をもって強く訴えるので、世の中のあらゆる分野で派手な動きが見られるでしょう。
(様々な分野において、獅子座 and/or 水瓶座の時期が一番熱を帯びる感じがします。)
水瓶座は、不動宮の風サインであり、「考え」を曲げない頑固さゆえの葛藤はあるかもしれません。
① 満月に対して、木星がスクエア
水瓶座の満月に対して、牡牛座の木星がスクエアを形成。
精神的な価値(水瓶座)と物質的な豊かさ(牡牛座)が矛盾してぶつかり合います。
手放すことvs所有すること、とも言えるでしょう。
牡牛座では、水瓶座のルーラーである天王星も運行中で、ここ数年感は価値観を転換させる必要に迫られる場面が多くなるでしょう。
例えば億万長者の人が、それを元手にもっとお金を増やすか(物質的価値の増加)、それを手放して必要なところに寄贈するか(精神的価値の増加)という感じでしょうか。
ただし、どちらも必要であり、循環させることが重要なのでしょう。
② 木星に対して金星がスクエア、火星がトライン
牡牛座の木星に対して、乙女座の火星がトライン。
また、獅子座の金星は逆行・順行して、9月末まで木星~天王星とスクエアを形成。
緻密な計画、正確な判断などの実務能力により、仕事やプロジェクトなどで大きな成果を出すことができるでしょう。
また、獅子座の金星は、舞台の上でスポットライトを浴びて思う存分魅力を発揮する、あるいは、芸術の中にその情熱を注ぎこむ、などを示しています。
出費もかさみそうですが、今年は少し長い間、9月いっぱいは、華やかで贅沢な娯楽や芸術、サプライズを楽しめそうです。
大きなイベントの成功と報酬の可能性。
③ 冥王星とノードのスクエア
冥王星とノードは、8月に入るとさらにタイトにスクエアを形成します。
冥王星は外宇宙との扉、ノードは縁の結び目であるとすると、これまでなかったものが世の中にどっと入り込んでくるのかもしれません?
また、人(生死にかかわらず)、組織、もの、場所、できごとなどとの重要な縁が生まれやすいでしょう。
ノードは牡羊座-天秤座にあり、リーダーシップ/パートナーシップがテーマとなりそう。
④ ミッド・ポイント
以下のミッドポイントに注目してみました。
天王星=太陽/土星
- 新旧の対立
- 個性化に向けての戦い
これは、水瓶座の満月と共鳴していますね。
次のミッドポイントは、似たような傾向を示しています。
金星=太陽/火星=海王星/冥王星
水星=金星/火星
海王星=太陽/木星
これらのミッドポイントからは、金星や海王星など、美的表現や創造性が繰り返し強調されていることが見えてきます。
美しさや華やかさの中に、神秘や不思議な縁を感じる時期なのかもしれません。
➄ 満月のサビアン
水瓶度10度(数え)のサビアンは…「一時的だと証明される人気」
人気とは、ささいなことで常に変化する、泡のようなものであることに気付きます。これまで、人気を得るために努力してきた人にとって、それは目からウロコの体験かもしれません。
周囲の評価や、周囲との比較によるのではなく、いつでもどこでも通用するような、より普遍的な在り方を目指すようになります。
次の度数である水瓶座11度は、「自分のひらめきと向き合う男」。そこには自分の内面をじっと見つめることで近づけるのかもしれません。
・・・
蟹座と水瓶座は150度で、少し調整が必要な関係です。
蟹座新月では、共同体の中で共感でつながり助け合って絆を深めます。団結力は強固で、その中にいれば守られますが、外部からの異質なものをシャットアウトする傾向があるかもしれません。
水瓶座満月では、広くまんべんなく付き合い、普段は連絡をとっていなくても、必要なときに必要な人とつながります。異質な相手であっても(たとえ宇宙人であっても?)友人として対等に付き合うことができるのでしょう。人によっては、それを冷たいと感じることも。
★今、手放すことで得られるものは何ですか?
全体の動き ~まとめ~
蟹座新月(7月18日)~獅子座新月(8月16日)までの全体の動きをまとめてみました。
月が緊張のアスペクトを形成するときを赤字で、サポート的なアスペクトを形成するときを青字で記入しています。また、その他緊張感のある期間には赤線を引いてあります。
月が出来事や感情の引き金となることについて検証してみてはいかがでしょうか。
・・・
★冥王星は食度数(水瓶座0度)前後にあって、全面的なリノベーションが必要とされる期間となるでしょう。
7月18日、蟹座25度(数え)での新月・・・種まき
・7月下旬、リリスと金星が合
・7月20日、太陽-海王星(トライン)
・7月21日、乙女座の月・火星-土星(オポジション)
・7月22日、太陽-冥王星(オポ)-海王星(トライン)
(太陽が食度数に最初のスクエア)
・7月23日、太陽が獅子座へ
・7月23日、乙女座の月-海王星、月-冥王星-天王星
・7月23日、金星が逆行開始(獅子座28度)
・7月24日、水星-天王星(スクエア)
7月26日、上弦の月(蠍座3度、数え)・・・発展
・7月25日~26日、月・ノード-太陽-冥王星(Tスクエア)
・7月28日、射手座の月-土星-火星(Tスクエア)
・7月28日、水星-金星(合)
・7月29日、水星が獅子座から乙女座へ移動
(8月、木星が食度数を通過)
・8月1日、山羊座の月・冥王星
8月2日、満月(水瓶座10度、数え)・・・収穫
・8月2日、火星-木星(トライン)
・8月2日、水星-土星(オポジション)
・8月3日頃、ノード(平均値)-冥王星(スクエア)
・8月3日~4日、魚座の月・土星-水星・火星
・8月5日、魚座の月・海王星
・8月7日、太陽-木星(スクエア)食度数に関わる
・8月7日、牡羊座の月・ノード-冥王星
8月8日、下弦の月(牡牛座16度、数え)・・・成熟・衰退
・8月8日、牡牛座の月・木星-水星・火星(トライン)
・8月9日、牡牛座の月・天王星-金星(スクエア②)
・8月10日、水星-木星(トライン)
・8月11日、双子座の月-水星・火星
・8月13日、太陽-金星(合)
・8月14日、蟹座の月-冥王星
8月16日、獅子座24度(数え)での新月・・・種まき
・8月16日、太陽・月・金星・リリス-天王星(スクエア)
・・・・・
後記:
先週、信州の『小布施見にマラソン』に参加しました。以前参加した夫に誘われて(しぶしぶ)一緒にエントリーしたのですが、夫は諸事情により参加できず、なんと結局私が一人で走ることになりました。(こどもたちが応援で参加)
普段全く走っていなくてどうなるかと思いましたが、次々と現れるおもてなしポイントや、沿道の地域の方の応援に、あっという間の21キロでした?!
と言っても、走ったのは辛うじて最初の数キロでしたが、制限時間は5時間というゆるいマラソンで完走できました~
おもてなしポイントでは、飲み物の他、野沢菜、フルーツ、野菜、甘味、アイスなど、数えきれないほど試食でき、また、仮装の表彰もあり、それで走るんですか?!という気合の入った格好のランナーも沢山いて面白かった~
今年は20回目、参加者8,000人、リピータ―多数とのこと。企画運営大変なことと思いますが、今後も応援したいと思います~
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