天秤座の新月(2022年9月26日)からの星模様

秋分を過ぎて、窓をあけると金木星の匂いとともにの虫の音も聞こえてきて、ささやかな幸せを感じますね~。

2022年9月26日~10月25日までの星模様です。

新月のホロスコープ

2022年9月26日6時55分、天秤座3度(数え)での新月です。(東京で作成)

全体的な傾向

牡羊座から乙女座までは「個人的側面」や「奉仕」がテーマでしたが、天秤座で初めて他者との「対等な関係」のフィールドに出ていきます。

天秤座(風の活動サイン)が象徴するのは・・・
バランス、パートナーシップ、平等、平和、調和、秩序、調停、正義感、礼儀、優雅さ、洗練、魅力、妥協、ときに優柔不断、ものごとを量る、人間関係における戦略、外交関係、美容、腰、腎臓、副腎、など

新月からのメッセージ

重要な人間関係において、理想的なパートナーシップを強く求めます。しかし、理想や期待ばかりが大きくなり過ぎて、現実が見えなくなる傾向があるので要注意。

天秤座は、人間関係の争いを調停(橋渡し)をするのに最も本領を発揮します。まさにその天性の才により、新旧の対立や自由と制限の対立の中で、現実をシンプルに見直し、新しい関係を作り出そうとするでしょう。

また、美的感性やバランス感覚が高まるとき。生活の中に自分で選んだ「美」に関わるものを取り入れてみるとよさそう。

この新月では・・・

★心の扉は他者に向けて開かれていると感じますか?

★自分を圧迫していると感じる人間関係に気付いていますか?

★何を美しいと感じていますか?

このようなテーマについて考えるのによでしょう。

新月チャートの主なポイント

新月チャートについて、主に次のポイントに注目してみました。

  • 新月は12ハウスで起こり、水星・金星と合、木星(・海王星)とオポジション
  • 理想主義/完璧さの強調
  • 土星と天王星のスクエアとミッド・ポイント
  • 新月のサビアン「新しい日の夜明け、全てが変わった」

① 新月は12ハウスで起こり、水星・金星と合、木星・海王星とオポジション

水星はコミュニケーションや思考、金星は美しさや愛情、そして、牡羊座の木星はポジティブな広がりや楽天性、行動力を示しています。

さらに、水星と金星は乙女座にあって「完璧な美」あるいは「美を選別する能力」を表します。

そこに、魚座の海王星が、夢や理想、美的なインスピレーションを加えます。全体的に、目標に向かって限りなく緩んで広がる感じです。

また、海王星は9ハウスの双子座の火星とスクエアを形成し、哲学、宗教、高度な学び、海外など、精神性の高いものに向いています。

天秤座の新月にそれらの天体が関わり、重要な人間関係、パートナーシップ、あるいは和平外交において、大いなる希望を抱き、調和や平等を期待して行動するでしょう。

ただし、過度な期待、現実を見ない、大げさになり過ぎる、などの傾向も出てきそう。周囲の声に振り回されて、優柔不断になったり、判断を誤らないような冷静さが必要。

その中で、山羊座の冥王星が水星・金星・海王星をサポートしていて、根本的な変容、再生を現実的に後押ししてくれそう。

また、東京チャートで新月は12ハウスで起こり、隠れた場所、隠れた人々、隠れたものごとなどに光が当たるでしょう。

② 理想主義の強調

天秤座の新月に対して、水星・金星・海王星が関わり、美しい・理想的なコミュニケーションが強調されていると上で書きましたが、

これらの天体に関わるミッド・ポイントをチェックしてみると・・・

牡羊ポイント(AP)
=太陽(月)/海王星
=太陽(月)/金星
=太陽(月)/水星

などが形成されていて、おそらく、「行き過ぎた理想主義」のようなものが世の中の人々にはっきりと認識される牡羊ポイント)のだと考えられます。

言ってみれば、天秤座の「八方美人」的な傾向の強調でしょうか。

とくに海王星が関わることで、詐欺や嘘、非現実性などが強調される場合もあり、要注意。

また、金星は、太陽を追いかけるように9月29日に天秤座に入り、太陽とゆるく合を形成しながら進み、10月23日、蠍座に入る直前に天秤座29度で太陽に重なります。

天秤座の季節に、軽やかにコミュニケーションを交わしていた人と、蠍座に入ると同時に深い信頼関係で結ばれるのかもしれません。

③ 土星と天王星のスクエアとミッド・ポイント

2021年から続いている土星と天王星のスクエアは、正確なコンタクトはすでに終わっていますが、9月中旬から10月下旬にかけて1度以内のオーブに接近します。(とくに、10月4日前後に最接近。

そして、今回の新月では次のミッドポイントが形成されています。

太陽・月=木星=土星/天王星

つまり、土星と天王星のミッドポイントで新月が起こります。

ここから考えられるのは・・・

「新旧の交代」「自由と制限の対立」「現状を打破して新たな道を開く」あるいは「削ぎ落し・シンプル化」を、天秤座のバランス力、交渉能力、正義感、ときには妥協する力により達成する

あるいは、人間関係やパートナーシップにおいて、不必要な関係を終わらせて新たな関係を築く制限を乗り越えて自由を獲得する

それを成功させる絶好のチャンスとも言えます。

そして、そこに木星が加わり、「緊張感のある解決は外側からやってくる」のです。

④ 新月のサビアン

・天秤座3度(数え)のサビアンは・・・「新しい日の夜明け、全てが変わった」

それまでどんな状況にあろうとも、誰も抗えない大きな自然の力により、全く新しい流れがやってくる。他者を受け入れることは、全てを一変させる大いなるスタート。

それに対して、オポジションの木星は、

・木星(牡羊座4度、数え)のサビアンは・・・「隔離された歩道を歩く2人の恋人」

第三者に邪魔されることなく、愛情を交わし親密な関係を作る。

3度と4度は生産性と普遍化の組合せ。新たなパートナーとじっくりと関係を深めることで、変化ののちに発展的な安定が期待できそう。

水星が順行へ

逆行していた水星は、10月2日に順行に転じます。(乙女座24度~)

逆行の期間は、通信障害や手続きミスが起こりやすいので要注意。

ただし、過去の文章を練りなおしたり、たまっていたメールを整理したりするなど、見直し作業には適していると言われています。

また、水星が順行に転じると同時に、何か重要なことが発表されるというケースもよく見かけます。

このところ、水星の逆行期間以外でも大規模な通信障害が起きているので、何かあったときの対処法を準備しておくと良さそうです。

木星・天王星・海王星が逆行、土星・冥王星が順行へ

木星・天王星・海王星はまだしばらく逆行中で、天体の逆行中はものごとが停滞気味になると言われています。

一方、冥王星は10月9日、土星は10月23日より順行に転じ、世の中は少しずつ前進を始めるでしょう。

来年3月には、冥王星は(一旦)水瓶座に、土星は魚座に入ることもあり、世の中は大きく変化していくくと考えられます。

火星が食度数を通過

9月30日、10月11日頃には、火星が食度数(双子座19度、射手座23度)に合/オポジションとなります。

この前後は、対立からものごとが始まる可能性が高いでしょう。

射手座が象徴する「宗教、法律、(高等)教育、海外、報道、(遠方)旅行」など、

双子座が象徴する「通信、情報、マーケット、交通、(初等)教育、ゴシップ、(近場の)旅行」など、

それらに関する問題が、さらに提示されることが考えられます。

土星と天王星(ノード)のスクエアとも相まって、緊張が高まる可能性があります。

新月以降のその他の動き

まずは今回の満月について。

牡羊座の満月(10月10日)

新月は種まき、満月は収穫と言われています。

呼吸のサイクルで言うと、新月の瞬間から息を吸い込み始め、満ちた頂点である満月の瞬間に呼気に切り替えて新月に向けて吐き出しきる、という喩えがあります。

そのようなイメージで一か月を過ごしてみると、新月満月の変化と「切り替えポイント」を体感できるかもしれません。

10月10日5時55分、牡羊座17度(数え)での満月

牡羊座の満月はディセンダント上で起こる

そして、満月にはキロンが合、金星がオポジション、土星がセクスタイル。

アセンダントは新月チャートと同じ天秤座です。(度数も、新月チャートとほぼ同じ。)

さらに、満月は対人関係のディセンダントで起こり、ここでも天秤座の要素が強調されています。

人々に働きかけること、人々の傷を癒したいという純粋な動機と愛情が強く表れるでしょう。土星がセクスタイルで、現実的なサポートが得られそう。

風のグランドトラインと柔軟宮のTスクエア

天秤座の太陽・金星-双子座の火星-水瓶座の土星が、「風」のグランドトラインを形成しています。

活発なコミュニケーション、大きな推進力。楽しみながら着実に幅広い情報収集ができそう。

一方、双子座の火星-乙女座の水星-魚座の海王星による、柔軟宮のTスクエアもあり、インスピレーションに恵まれるが、情報過多で収拾がつかなくなる可能性も。

とくに双子座の火星は、これらグランドトラインとTスクエアの頂点にあって活性化されています。火星は9ハウスにあり、その好奇心により哲学、宗教、法律、高度な学問について研究したり、フットワーク軽く(海外も含めて)あちこちへ移動するなど、バラエティに富んでいて楽しそう。

水瓶座の土星と山羊座の冥王星は、これら2つのアスペクト・セットを調停・調整していて、計画的に目的を達成するようなサポートがありそう。年長者や上司のアドバイスが有効かも。

火星と海王星のスクエアについて

火星と海王星は、今後3回スクエアを形成します

①2022年10月12日、双子座-魚座23度
②2022年11月20日、双子座-魚座22度
③2023年3月15日、双子座-魚座25度

火星と海王星の組合せは、暴力の犠牲者、強さへの幻想、受動的な攻撃性、誘惑、あるいは理想を実行に移す、などの意味があります。

他人の怒りの感情の犠牲になることは、実際には、自分自身の表現されていない怒りの犠牲者であるのかもしれません。

空想や夢、理想を芸術やスポーツなど何かの形で表現したり、弱者のために戦うことを意識すると、自分自身もそれによって「救われる」でしょう。

最後のスクエアが起こる来年3月には、土星と冥王星のサイン移動もあって、これらの火星と海王星の象徴について何らかの落としどころがあるかも

満月のサビアン

牡羊座17度(数え)のサビアンは・・・「2人のしかめっ面した独身女性」

家事などの作業に拘束されず、自由に時間を使える2人の独身女性は、何か哲学的なテーマについて話し合っているのかもしれません。これまでの活発な活動を停止し思索をめぐらすことで、新たな希望を見出すのでしょう。

・・・

天秤座の新月では他者との関係性がテーマでしたが、牡羊座の満月では、自分の中の純粋な動機に立ち戻って、あらためて人とつながります。ここでは、お互いの「痛み」への理解と愛情が重要になりそう。

★弱者のために行動したり、自分の中の夢や理想を何らかの形にして表現できたら、どんな自信につながりますか?

全体の動き ~まとめ~

天秤座新月(9月26日)~蠍座の新月(10月25日)までの全体の動きをまとめてみました。緊張感のある期間には赤線をを引いてあります。

★また、月が緊張のアスペクトを形成するときを赤字で、サポート的なアスペクトを形成するときを青字で記入してみました。月ができごとや感情の引き金となることについて検証してみてはいかがでしょうか。

・・・

9月26日、天秤座3度(数え)での新月・・・種まき

全期間を通して、土星と天王星がオーブ1度以内のスクエアで緊張が高まる。特に、10月4日前後に最も接近。

・9月27日、天秤座の月-火星-土星(トライン)太陽-木星(オポ)水星-金星(合)

・9月29日、蠍座の月・ノード-土星-天王星、金星が天秤座へ

(9月30日頃、火星が食度数を通過)

・10月2日、射手座の月-水星-火星-海王星(グランドグロス)、水星が順行へ(乙女座24度)

10月3日、上弦の月(山羊座10度、数え)・・・発展

・10月4日、山羊座の月・冥王星月-水星-天王星-海王星

★10月6日、水瓶座の月・土星-天王星・ノード月-太陽・金星-火星

・10月8日、魚座の月・海王星-水星-火星月-冥王星

・10月9日、牡羊座の月・木星、冥王星が順行へ(山羊座26度)

10月10日、満月(天秤座17度、数え)・・・収穫

・10月11日、水星が天秤座へ
(10月11日頃、火星が食度数を通過)

・10月12日、牡牛座の月・ノード-土星-天王星太陽・金星-土星(トライン)
★10月12日、火星-海王星(スクエア)①(双子座-魚座23度)

・10月15日、双子座の月・火星-海王星月・火星-太陽・金星-土星

10月18日、下弦の月(蟹座25度、数え)・・・成熟・衰退
・10月18日、蟹座の月-冥王星月-海王星太陽-火星(トライン)

・10月20日、獅子座の月-土星-天王星・ノード太陽・金星-冥王星(スクエア)

★10月23日、乙女座の月-火星-海王星-木星月-冥王星
★10月23日、太陽-金星(合、天秤座29度)、金星が蠍座へ、土星が順行へ(水瓶座18度)

10月25日、蠍座3度(数え)での新月(部分日食)・・・種まき

・・・・・

以前、友人が「うちの末の娘は、何だかわからないけど、みんなが寄ってきていやだと言ってる」、と言うので、何気なく出生データを教えてもらったら、天秤座の太陽と金星がぴったりMCにのり、月も天秤座で9ハウスにありました。なるほど~

親の立場からすると人に好かれていいねと思いますが、本人は嫌がっている、というのがとても興味深かったのを覚えています。

天秤座は、本人が望む望まないに関わらず、人を引き寄せる磁石のようなものなのかもしれません。人と人をつなぐプラットフォームのような。ただ、母親であるその友人(天秤座アセンダント、金星と木星が7ハウス)も、人が安心して寄ってくる人だったので、遺伝(星の遺伝も?)もあるのでしょう。

娘さんは当時はまだ学生だったので、現在はどんな職業に就いたのか、今度会ったら聞いてみようと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます!

参考記事:
2022年(1月~12月)の星模様
2022年(1月~12月)の星模様~12のチャート~

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