日没が早くなり12月22日には冬至を迎えます。今年もあとわずかとなりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
新月(皆既日食)のホロスコープ
2021年12月4日、射手座13度(数え)での皆既日食です。(チャートは東京で作成)
全体的な傾向
射手座が象徴するのは、自由、広大さ、遠方、熱意、善意、寛容、道徳、信念、精神性、抽象的思考、遠大なビジョン、楽観的、高等教育、出版、旅行、冒険、海外、宗教、慈善活動、聖職者、法律関係者、教授、良くも悪くも拡大していく、大げさになる、など
★射手座の日食はサウスノード側で起こり、東京チャートのディセンダントに合、ルーラーの水瓶座木星はMCに合
★金星と冥王星が山羊座で合、土星と天王星が最後のスクエア、木星が魚座へ
★新月のサビアンは「明るみに出る未亡人の過去」…常識を覆すような驚きの真実の発見、冴えた知性
エゴの欲望(自分の一部)を手放し新たな種をまく。
自由、平等、人道主義をテーマに「遠大なビジョン」を掲げます。「○○が正しい」「○○が善である」という信念を人々が強く主張し合い、それが世の中の大きな流れを作ります。ただし、ものごとを「大げさ」にし過ぎたり、現実離れした理想の押しつけには要注意。
あるいは、シンプルに「未来につながる驚きの新発見!」があるのかもしれません。
いよいよ「新旧の交代」「自由と制限の対立」も、いったん最終局面を迎えます。俯瞰的視点に立って、必要充分なもの以外を解放することで、そこに新しいものが入ってきます。
人間関係については「権力・コントロール」がテーマになりそう。不安感から独占欲や嫉妬心が生まれたら、原因が自らにあることに気づき「相手を信頼して受け入れる・与える」ことができれば絆がさらに深まるでしょう。
*今回の日食は射手座「火のサイン」で起こります。火星や太陽などのトランジットで【日食】度数が活性化されると、「緊張感」が高まり、ことが大きくなって何らかの「争い」が勃発するかも。
新月チャートの主なポイント
いくつかの重要と思われるポイントをピックアップしてみました。
① サウスノード側でおこる日食
不要な欲望を手放し、これまで積み上げてきたものを差し出す必要がありそう。「損失」や「犠牲」の痛みを感じるかもしれませんが、新しいスタートのためには必要です。
② 水星と木星
今回の新月は水星と共に東京チャートのディセンダントに合、そのルーラーである水瓶座木星はMCにあり火星とスクエア
自由、平等、意見の主張、人道的コミュニケーションの強調。
新月のルーラーである木星は、水瓶座の最後の度数域を通過し、「人類愛」をテーマにした熱い意見・信念の主張が目立ちそう。
木星は12/29に完全に魚座に入ると、魚座の海王星と響き合います。受容性、慈善的な雰囲気が高まり、人々は癒しの芸術などを求めるでしょう。
木星は来年4月に海王星と合、5月にいったん牡羊座へ、10月の終わりに魚座に戻り、12月後半に完全に牡羊座に入ります。
社会のムードを表す木星が「牡羊座0度」という「新たなサイクルへの入り口」を3回通過するため、新しい流れがいくつも出現して社会は混沌とするかもしれません。来年は、「心の痛みを癒し」つつ一歩を踏み出す年と言えそう。
③ 土星と天王星が3回目(最終)のスクエア(12/24)
土星vs天王星は、「新旧の交代」や「自由と制限の対立」あるいは「必要充分へのシンプル化」を表していて今年の大きなテーマでしたが、いよいよ最後のスクエアです(来年いっぱい余韻あり?)。
今回の日食で、今後「必要な変化を促す種」をまいておく必要があるでしょう。種まきの前に、手放す必要を感じるものはありませんか?
スクエアを形成する12/24前後は、最終ヒットに相応しいできごとが予想されます。
余談ですが、牡牛座の天王星と水瓶座の土星の組合せから、渋沢栄一翁の『論語と算盤』を連想します。経済の発展と倫理を両立させる、全ての人の当たり前の暮らしを支える経済、みたいな。
④ 水星、金星、火星など
山羊座の金星は冥王星と合(12/12)の後逆行へ、その後ふたたび冥王星と合(12/25、3/4)。火星が蠍座から射手座へ(12/13)、水星が射手座から山羊座へ(12/14)
山羊座の金星は、「外交やビジネスのための公の対人関係」や「美や愛情を形にする」という金星と土星の組合せに似ています。責任や継続性のある人間関係や芸術表現の可能性も。
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12月は、内側・外側ともに力強い動きがありそう。自分の意見をしっかりと表現し、お互いに鍛え合う「火」のエネルギーが必要ですね。年末には木星が魚座に入ります。社会の雰囲気も少し緩んでくると良いなと思います。
新月以降の動き
次の新月(2022年1月3日)までの、主な動きをピックアップしてみました。
・12月12日、金星と冥王星がコンジャンクション(1回目)。愛情ゆえの独占欲や嫉妬心などが生じたら、自分の感情と向きあってみると気づきがありそう。人脈を公的に活用できることも。
・12月14~15日、火星が射手座、水星が山羊座へ移動。行動はアクティブに、思考や発言は現実的、効率的で慎重になりそう。
・12月17日、ノード軸上で、月と火星がオポジション。突発的な怒りに注意。
・12月19日、金星が逆行開始、人間関係についていったん立ち止まりじっくりと味わうとき。
・12月19日、双子座28度(数え)での満月。新月に動き出したことが頂点に達する収穫のとき。重要な決断のタイミング。この後エネルギーが減少し始める。
・12月24日、土星と天王星のスクエア(3回目、最終)
・12月25日、金星と冥王星がコンジャンクション(2回目)、愛情が何らかの形になるでしょう。
・12月29~30日、水星が金星・冥王星にコンジャンクション。感情を客観的で冷静な言葉で表現してみると理解が深まりそう。
・12月29日、木星が魚座へ
月と主な天体のアスペクト
「金星・冥王星のコンジャンクション」と、「土星と天王星のスクエア」に注目して「月」の動きを追ってみました。
・月が「金星・冥王星」にかかわる「愛憎のとき」…12/7, 12/14, 12/21, 12/28
・月が「土星・天王星」にかかわる「断捨離のとき」…12/8, 12/15, 12/23, 12/30
何だか忙しいですが、これらの動きがミックスされた年末になりそうですね(^^;)
おまけ~今回の日食とその後のトランジット~
日食や月食のあと、活性化された【食】の度数を天体が通過(合かオポ)して刺激すると、できごとが起こりやすくなると言われています。
今回の日食(射手座12度)への、その後のトランジットをあげてみます。(太陽と火星以遠について)
12/31、火星が合 ⇒要注意!
2022/3/12、太陽がスクエア
9/13、12/18、火星がオポジション
12/5、太陽がオポジション
今回の日食の影響は2022年12月ころまでと、かなり短いようです。(参照『Ecliipses』by Celeste Teal)
実は、今回の日食以外にも現在も活発な【食】度数があって、いくつかピックアップしてみます。
牡牛座(蠍座)27度
双子座(射手座)8度
双子座(射手座)19度
獅子座(水瓶座)11度
獅子座(水瓶座)18度
射手座(双子座)5度
射手座(双子座)15度
射手座(双子座)23度
これらの度数を、間もなく「太陽」や「火星」が通過していきます。
「太陽」は【食】が示唆する問題をクローズアップし、「火星」は争いや対立を顕在化させる可能性があります。
なので、火星に注目すると、年末~来年1月、来年8月~12月ころは、要注意と言えるかもしれません。
ですが、、、今、一番注目しているのは、獅子座(水瓶座)11度です。
今年の12月29日に、土星が、天王星と最後のスクエアを形成した直後に、この度数を通過します。土星は「困難」を表しますが、同時にものごとの「完了」を示しているため、何か区切りのように感じています。果たしてどうでしょうか??
どうぞよい年末年始をお過ごしください!
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関連記事: 射手座の日食(2021年12月4日)からの星模様②~12のチャート~
最近の【食】と実例について、そのうち?書いてみようと思っています。よろしければお読みください!
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