今回は、【食】(日食・月食)が個人に与える影響について、『Eclipses』(Celeste Teal著)を参考に、要点をまとめてみました。
【食】が世の中に与える影響については、日食・月食について その①~ノードのパワーとトランジットの影響~をご参照ください。
宇宙からのメッセージ
私たちは宇宙とシンクロしていて【食】を通して宇宙からのメッセージ(”Personal Cosmic Telegrams”)を受け取っている、とTeal氏は述べています。
重要な【食】は世界的な問題に最も影響力を持ち、世の中のテーマを浮き彫りにして地球上のバランスを保つよう働きかけます。
同時に、【食】は個人に対しても大きな影響を与え、私たちの運命を呼び起こし人生の目的に気づかせてくれます。
例えば・・・
- 新たに重要な一歩をふみだす
- 長期間努力してきたことが日の目を見て、夢が実現する
- 一生に一度のチャンス、パワフルでポジティブな流れにのる
- 困難、損失、試練などに向き合う
- 古くなったもの・こと、マンネリ化した習慣・関係などを終わりにする
- 運命的な出会いと別れ
- 自分自身について知る
【食】はこのような「大いなる宇宙の力」が働く時期を前もって示してくれます。
このような流れの中でおそらく私たちがとるべき唯一の賢明な選択は、「その変化に順応し最善を尽くすこと」とTeal氏は述べています。
【食】は、カルマ的運命と関連することが多いが、必ずしも破滅の前兆ではなく、私たちに「チャンスの窓」を与えてくれます。
そして、私たちはそれを建設的に利用することができるのです。
個人のホロスコープのノード軸
個人のホロスコープにおいて、ノードは私たちが地球に生まれたときの精神的波動や魂の進化を物語っています。
ノースノードとサウスノードは必ずオポジションの関係にあり、それぞれ次のような意味があります。
・ノースノード(ドラゴンヘッド)
私たちはどこへ行こうとしているのか
未経験の領域、進むべき方向性、期待、怖れ、居心地の悪さ、など
・サウスノード(ドラゴンテイル)
私たちはどこから来たのか
過去の人生で蓄積された経験・才能・ものごと、慣れ親しんだ行動パターン、快適さ、など
サインごとの「進化」の方向性
ノードのサインは魂の進化のストーリーを表しています。
ホロスコープの他の部分とあわせて、全体を統合するときの指針になりそうですね。
- ノースノードが牡羊座(サウスノードが天秤座)
過去、周りの人の幸せが自分の幸せであり、常に全ての人を喜ばせようとしていたが、今は、自分自身のアイデンティティを見つけ自分の足で立つことを学ぶ
- ノースノードが牡牛座(サウスノードが蠍座)
過去、たくさんの危機を経験してきたが、今は、ものを拾いあさる必要性を手放し、世界は必要十分に満たされていること・節度を学ぶ
- ノースノードが双子座(サウスノードが射手座)
過去、自由な精神を持ち、放浪者で、単独行動が多く、社会的責任には不慣れであった。今は、戸惑いながらも社会と密接に関わっていくことを学ぶ
- ノースノードが蟹座(サウスノードが山羊座)
過去、ビジネス的で、冷静で計算高く、公的な地位に誇りを持っていたが、今は、心を開いて、受け取る側と与える側の両方で、育む感覚を味わうことを学ぶ
- ノースノードが獅子座(サウスノードが水瓶座)
過去、多くの仲間と協力して共通の目標を達成してきたが、今は、独り立ちし、自信を取り戻し、リーダーとしての強さを身につけることを学ぶ
- ノースノードが乙女座(サウスノードが魚座)
過去、感情的になって判断が鈍り、管理が欠如し、他人の悲しみを知り他人を優先して共依存的になり、空想や迷信に頼る人生を送っていた。今は、助けたい人を見定め、現実的計画性を身につけて自分のゴールを明確にすることを学ぶ
- ノースノードが天秤座(サウスノードが牡羊座)
過去、大きな自信を持ち、自己利益や自己愛を重視して、競争心により迅速で重要な決断をしてきた。今は、それらを人々のために発揮し、共有・協力を通して他者のニーズについて学ぶ
- ノースノードが蠍座(サウスノードが牡牛座)
過去、蓄積された財産と勤勉さで安定した生活環境を望んできた。今は、過去の余分な荷物を手放し、新しい可能性を経験し、最終的には自分を見つけることを学ぶ
- ノースノードが射手座(サウスノードが双子座)
過去、「カメレオン人間」として、信念にこだわらず常に柔軟に行動してきた。今は、表面的な知識の豊かさではなく、知恵・真実・信念に従って、より高邁な知識を目指すことを学ぶ
- ノースノードが山羊座(サウスノードが蟹座)
過去への愛着が強く、自分のこどもの部分や他人の感情的な苦しみに没入する傾向があった。今は、外に目を向けて、共感できる大きな理想を見つけて成長を遂げ、最終的には成熟の手本となることを学ぶ
- ノースノードが水瓶座(サウスノードが獅子座)
過去、プライドと威厳を持ち周りから賞賛を浴びたが、他人を見下す傾向があった。今は、個人ではなくグループの目標を達成するために、他人と共に働きながら、人類のために尽力することを学ぶ
- ノースノードが魚座(サウスノードが乙女座)
過去、現実的な原則に基づいてものごとを型にはめ、細部に至るまで完璧な秩序を求めてきた。今、人生には目に見えないものが存在することを理解し、未知の海に飛びこんで、全てが一体であること、人を判断するのが自分ではないことを学ぶ
・・・
私たちは、人生の様々なできごとの中で、馴染みのあるサウスノードから新しい冒険であるノースノードへと移行するチャンスがあります。
つまり、過去からのギフト(サウスノード)を最大限に活用して過去の問題を解決し、新しい方向性を探求する(ノースノード)ことができるのですね。
個人のチャートにおける重要な【食】は、生涯にわたり、このようなプロセスを教えてくれます。
<補足>
もし、ノースノード側に天体があれば、新しい方向に向かってより簡単に進むことができ、サウスノード側に天体があれば、過去との特別な結びつきがあり、特別な知識や才能を完成させることを示しています。そのためにもう一度人生を送ることを望んだのです。(オーブは、±3度以内)
【食】のパターン
【食】には、日食・月食・ノースノード・サウスノードの組合せにより、いくつかのエネルギーのパターンがあります。これらの特徴は、個人的な【食】を考えるときに役立つでしょう。
日食・月食・ノード
まずは、日食、月食、ノードの基本的な意味について。
・日食(新月)
始まり、種まき、エネルギーの増加、新たな計画の土台作り、外に向かう、自我・アイデンティティ・精神、活力
・月食(満月)
新月に動きだしたことが頂点に達する、見えなかったものに突然気づく、集大成、完成、収穫、最終決断、エネルギーの減少、人間関係のテーマ、生々しく深い感情の探求と他者との絆、共感をよぶ
月食では太陽と月がオポジションとなるが、月側のハウスについては「表出」、反対側の太陽のハウスについては「分離」の傾向がある。
・ノースノード
新しいエネルギーの流入、見えやすくポジティブ、幸運、木星的
・サウスノード
古いエネルギーの放出、新たに進むために古いものを終わらせる、困難や解決、土星的
4種類の【食】
日食・月食、両ノードを組み合わせると、4つのタイプの【食】があります。
- ノースノードでの日食
始まり、新しいエネルギーを受け入れる勇気、精神と自我;
突然のブレイク、古い快適な条件を手放す
- サウスノードでの日食
手放すことによる始まり、精神と自我、フィルタリング(断捨離?);
エゴの欲望の解放、アイデンティティの危機、自己感覚や活力の低下
- ノースノードでの月食
完成が始まりをもたらす、魂と感情、喜び;
最も個人的でポジティブな新しい要素の流入、家庭、安全、身近な人々、変化を受け入れる必要性
- サウスノードでの月食
完成と解放、魂と感情、フィルタリング(断捨離?);
快適な古い習慣や依存(感情・人・ものごと)を手放す、どん底感、理由のわからない憂鬱さ
(サウスノードが示す「潜在的快適さ」を手放すことは特に難しい)
ホロスコープ上に、時間と共に現れるリズミカルな【食】の重なりは、成長のプロセスであり、完成された「花」が現れるまでの「万華鏡のパターン」に喩えることができます。
個人的な【食】~ハウス・軸・天体とその影響~
【食】が個人のホロスコープのポイントや領域を活性化すると、それぞれどのような影響があるでしょうか。
ハウス、軸、天体の順にチェックしてみましょう。
【食】が起こるハウスについて
一組の日食・月食は半年ごとに起こり*、約19年かけてゆっくりとホロスコープを一周して、人生の様々な領域のバランスを点検し、変化の必要性をチェックします。
また、日食・月食はオポジションの位置で起こるため、一度に二つのハウス(人生領域)を浄化・活性化します。
このように、個人的なポイントにあたっていなくても、ハウスを通して【食】は常に人生に活力を与え、注意を促してくれます。
(*ノードとの位置関係により、日食や月食が同時期にもう一度起こることもあります。)
【食】が起こるハウスと影響
以下は、各ハウスのテーマと「キーワード」です。
【食】が起こるハウスに注目してみると、エネルギーの停滞、変化の必要性、先送りにしていたことなどが明確になりやすいでしょう。
1ハウス
性格、外見、第一印象、健康、火星;「私は存在する」
2ハウス
収入、動産、財政、資源(才能)、価値観、金星;「私は持つ」
3ハウス
知力、考え、コミュニケーション、書く、話す、小旅行、乗り物、近所、兄妹、水星;「私は考える」
4ハウス
家、家族、両親、遺産、不動産、基盤、安心感、内面、月;「私は感じる」
5ハウス
こども、恋愛、芸術表現、趣味、娯楽、スポーツ、投機、創造性、喜びの追求、太陽;「私は意図する」
6ハウス
ルーティンワーク、計画、義務、奉仕、職業、同僚、従業員、健康維持(ダイエット、運動など)、ペット、水星;「私は分析する」
7ハウス
他者、結婚相手、ビジネスパートナー、競争相手、公の敵、カウンセラー、人間関係、金星;「私はバランスをとる」
8ハウス
税金、保険、相続、共有財産、再生、性、死、ローン、借金、冥王星;「私は欲する」
9ハウス
高等教育、抽象的精神、長期のビジョン、哲学、教授、宗教、出版、主張、長旅、旅人、義理の家族、木星;「私は理解する」
10ハウス
名声、地位、職業、キャリア、権威者、注目される、土星;「私は使う」
11ハウス
友人、社会的グループ、連携、長期的希望、願い、理想、それらの共有、天王星;「私は知る」
12ハウス
過去の蓄積、潜在意識、夢、秘密、舞台裏の活動、回復、監禁や引きこもり、内省、孤独を求める、海王星;「私は信じる」
ハウスで起こる【食】の潜在的可能性は、ハウスのナチュラルルーラーも参考になるでしょう。4ハウスは月、2ハウスは金星、など。
【食】が起こる天体や軸について
個人の天体や軸の上(またはオポジション)で起こる重要な【食】は、タスク(やるべきこと)への呼び出しであり、「現状の見直し」や「新しい経験のチャンス」のときです。
最も大切なことは、目の前のどんなレッスンからもベストのものを引き出せるということ。
個人的に重要な【食】は、私たちが自分で選んだ「贈り物」です。動き出したプロセスを止めることはできなくても、変化に対してどのように対応するか「選択する」ことはできるのです。
<補足>
★もし、特定のポイントで短期間に何度も【食】が起こる場合、人生の断捨離や新たな経験・出会いなど、内側と外側で変化が同時に起こり、多忙になります。
★また、ホロスコープの特定の天体が、一生の間に他の天体よりも多くの【食】を受ける可能性があります。それは、その人の最も重要な精神的目標に到達するための様々な機会であることを示しています。
アングルでの【食】
アングル(軸)での【食】は、最もダイナミックな影響があります。(±3度以内)
- AC…自分
- IC…家庭、家族、一日の終わりの休息場
- DC…パートナー
- MC…公的な地位、キャリア
これらのアングルのどこかで【食】が起こるとき、引越しや転職など、重要な決断を迫られる可能性があります。
家庭や仕事、人間関係の変容の前兆であることがほとんどであり、個人的な変化が多くて忙しい時期です。
また、アングルは互いに関連しているため、複数の領域に影響が及ぶできごとを示しています。
アングルへの【食】に関しては、それぞれのナチュラルルーラーの説明を参照してください。(AC→火星、IC→月、DC→金星、MC→土星)
天体の上での【食】
天体の上、あるいはオポジションの位置での【食】は、その天体の意味に関連するアクティブな時期の前兆を示しています。(±3度以内)
軸と同様に、太陽・月・チャートのルーラーも重要です。特に太陽への【食】は最も深い体験となるでしょう。
個人の天体が【食】によって活性化されると、一時的に自分の個性や性格の一面が拡大したり歪んだりする傾向が見られます。
また、【食】が起こる天体が示す人やことがらに関して、劇的な結果をもたらす、あるいはそうなるような行動を開始することに、特に注意してください。
さらに、【食】を受けた天体が支配するハウスについても、変化の可能性があります。
天体への【食】の影響は、「合」or「オポジション」に関係なく【食】を受ける天体の性質に応じて経験されます。
トランジットよりも【食】の要素が優先されます。
例えば、「ノースノードでの日食」がアセンダントで起こった場合、ディセンダントは「トランジットのサウスノード」の影響を同時に受けますが、「ノースノードでの日食」からの影響が優先されます。
【食】を受ける天体と影響
各天体の上(またはオポジション)での【食】による影響です。
太陽
- 注目される、重要な接触や決定、新しい経験につながる関係、自信、評価、報酬、パワー、アイデンティティーの危機、セルフイメージの低下、劣等感、自我の縮小、支援者(主に男性)、父親、夫との関係や影響、出会いと別れ
- 5ハウスに関連…私たちを動かす精神、喜びを感じる活動、事故
- 心臓、循環器、生命力
月
- 新しい家庭環境、家族の変化、母親・母性・女性的な問題、出産、人気
- 4ハウスに関連…安全、居場所、つながり、感受性、過去、不安、恐怖、孤独
- 胃、腹腔、消化
水星
- 重要なアイデアの実行・中止、精神の活性化、神経、兄妹、親戚、若者、隣人
- 3ハウスに関連…通信、書類作成、輸送、乗り物、旅行の計画、契約、修正、考えの見直し、緊張やストレス、交渉の難航、連絡不備、誤解、表現力不足、記憶力の向上、効率の向上、明るい見通し、展望のリフレッシュ
- 6ハウスに関連…転職
- 脳、肺、腸
金星
- 恩恵、物質的な快適さ、お金、資産、芸術、美しい装飾品、楽しみ、幸運、愛情、魅力、若い女性、(特に男性にとっての)恋人
- 7ハウスに関連…人間関係、結婚
- 2ハウスに関連…快楽、贅沢
- 味覚、触覚、嗅覚、消化、インシュリンの分泌、腎臓、脾臓、喉、あご、甲状腺
火星
- 攻撃的な衝動、争い、反抗、対立、克服、自信、独立、チャレンジ、制限や方向性が必要、スポーツ、肉体的活動、自己主張、機械、運動選手、ヒーロー、軍人、外科医、男性全般、(特に女性にとっての)パートナー
- 1ハウスに関連…自我の強化/弱化、自己主張、健康問題、事故の前兆、スポーツ、肉体的活動
- 頭、血液、アドレナリン
木星
- 拡大、豊かさ、獲得、高揚感、親しい人間関係による利益/損失、法的紛争、物質的・精神的繁栄、保護と幸運の危機、教授、哲学者、弁護士、聖職者、義理の両親
- 9ハウスに関連…高等教育、出版、宗教、遠方旅行、ビジョン、信念・理想の伝達
- 腎臓、肝臓、坐骨神経、太腿
土星
- 地位、キャリア、仕事、長期的安定、責任、制限、困難な問題への取組み、現実的処理能力、冷静さ、深刻さ、建設的な経験、達成感、伝統の見直し、高齢者、メンター、継続的人間関係、健康問題
- 骨、歯、骨格
【食】を受ける天王星以遠の天体と影響
天王星・海王星・冥王星は動きが遅く、同年代の人たちが同じ【食】を経験しますが、アングルにある場合は、その【食】は個人的にも重要になり、物理的、心理的の両面に作用する傾向があります。
天王星
- 希望、突然のできごと、独創性、自由、自立、混乱、短いけれど重要なつながり、深遠でポジティブな変化、占星術師、発明家、奇人、反逆者、人道主義者、新しい技術
- 下肢、神経系、喘息、気管支炎、アレルギー
海王星
- インスピレーション、創造性、スピリチュアリティ、至福感、ガーデニング、芸術、夢、自己欺瞞、混乱、不確実性、曖昧さ、詐欺、薬物、アルコール、恐怖症、神秘主義者、俳優、隠遁者、航海者
- リンパ系、免疫系、足
冥王星
- ゆっくりとした変化、古いものの破壊、自己改善、人生の転機、長期的プロジェクト、投資、共同資源、保険、相続、激しく複雑な人間関係、権力闘争、嫉妬、恨み、欲求不満、家庭内での変化
- 生殖器官
ノード軸
- 人生の重要な転機
その後のトランジットによる重要な影響
個人の天体が【食】を受けて活性化すると、その後のトランジットに敏感になり、できごとが引き起こされ【食】の潜在力がかき立てられます。判断ミスがおこりやすくなり、大げさになったりもします。
- 火星のトランジットは活動と行動の時期ですが、問題が表面化する可能性があり、特に注意が必要です。
- 天王星のトランジットは早急でポジティブな力を発揮します。
- 太陽や木星のトランジットは恩恵をもたらします。
- 土星のトランジットは、忍耐、困難、努力のサイクルを完結させます。
【食】が天体や軸で起こらない場合
【食】が天体の3度以内で起こらない場合は、ホロスコープ内で【食】の位置から時計回りに一番近い天体をチェックしてみましょう。【食】の影響に関するヒントになります。
- 太陽…重大な決断、重要なコンタクト
- 月…女性に関する問題、家庭環境の変化、感情的反応
- 水星…通信、旅行
- 金星…芸術や社交性
- 火星…何らかの衝突、エネルギーの発散が必要
- 木星…無限の可能性、楽観性、やりすぎ注意
- 土星…努力の必要性、責任
- 天王星…予測不能なので【食】のハウスの事柄について柔軟性が必要
- 海王星…混乱、不確実性、実行前に一旦待つことが必要
- 冥王星…状況の活性化・改善のための粘り強い努力
・・・
以上、日食・月食が個人に与える影響についてまとめてみました。
著書には「出生前の【食】」についても記載されていて興味深かったので、参考までにご紹介します。
出生前の【食】について
出生後の【食】が人生の「道しるべ」だとすると、出生前の【食】は私たちの基本的な部分を示しています。
生まれる直前の【食】は、多くの場合出生図のノードと同じサインで起こり、私たちの「精神」と「魂」の本質を活性化したと考えられます。
(出生前の【日食】は、まだ子宮にいるこどもの肉体に精神が入ってくる時間を示している、という占星家もいます。)
著者によると、
出生前の【日食】は精神の活性化であり、【月食】は魂の根源につながっていて他の魂と結びついている、のだそうです。
出生直前の【日食】と【月食】の位置をホロスコープに書き入れてみると、あなたの「精神の高揚」と「魂の揺さぶり」との違いを発見できるかもしれません。
★また、それらのポイントへのトランジットも重要な影響があるとのことなので、ご自分のホロスコープに書き入れて、チェックしてみるとよいと思います。
その他
・出生前の【食】のサインと、太陽のサインが同じ人物に対しては、精神的な結びつきや魂の絆を感じるかもしれません。
・また、人生における魂のつながりは、ノースノードやサウスノードに相手の天体や軸がコンジャンクションすることでわかります。サウスノードは過去の関係、ノースノードは未来の関係。天体の性質が関係性をより明らかにします。
・19、38、57、76才など、約19年周期で出生前の【食】とほぼ同じサイン&度数の【食】が形成されます。それらは、個人の進化においてとても重要な時期を示しています。あらためて、「どこから来たのか」「どこへ向かうのか」じっくりと考えてみるとよいですね。
・・・・・
世の中の「時の人」について、【食】を通してできごとを振り返ってみると、なるほど~と納得するケースが多く【食】のパワーを実感します。
ぜひ、ご自分のホロスコープに2年前から少し先までの日食・月食を書き入れて、有効に活用してみてはいかがでしょうか。
ご参考:
日食・月食について その①~ノードのパワーとトランジットの影響~
日食・月食について その②~コロナとその他のできごと~
日食・月食について その③~重要なチャートと東京オリンピックの延期と困難~
日食・月食と個人のチャート~ケネディ大統領の暗殺~
日食・月食が示唆するその後のイベント
日食・月食と実例 2021年冬~ヤクルトの日本一など~
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