牡牛座の新月からの星模様(2023年5月20日)

新月の翌日、5月21日は二十四節気の小満。命がしだいに満ち満ちていき、草木が天地に茂り、気温も上がるときと言われています。

庭で自然に生えてきたビワの木に、今年初めて実が生りました!美味しく食べられるかとても楽しみです~

2023年5月20日~6月18日までの星模様です。

牡牛座の新月

2023年5月20日午前0時53分、牡牛座29度(数え)での新月です。(東京で作成)

全体的な傾向

牡羊座で物事を始めたら、牡牛座でそれを根付かせ保持します

牡牛座(地のサイン)が象徴するのは・・・
所有、構築、現状維持、蓄積、忍耐、堅実、安全・安定、現実主義、素朴さ、シンプルさ、穏やかさ、粘り強さ、頑固、利己的、怠惰、変化に対する抵抗、地に足のついた、自然、肉体、五感の発達、お金、土地、食べ物、建築、音楽、農業、首やのどに関すること、など

新月からのメッセージ

木星が牡牛座に入り、牡牛座の意味が拡大される新月です

持っているものをキープしたい、増やしたいという欲求が強烈になりますが、同時にそれをへし折るような力が加わり、行き場のない激しい感情や怒りにかられるかもしれません。そんなときには、考え方や視点を思い切って変えてみることが重要になります。執着から離れるためには「手放す」「急がば回れ」、ということかもしれません。

夢や理想に向かって、直感にしたがい、牡牛座の美点である「こつこつと忍耐強く積み上げること」を忘れなければ、未来の発展への大きな可能性を秘めた、安定した土台を築くことができるでしょう。この期間を通して、重要で不思議な出会いや別れがありそうです。耳を澄ましてみましょう。見た目はともかく、ポジティブな結果をもたらすことになりそう。

牡牛座が示すのは、収入、食べ物、肉体、才能、自然、五感などの豊かさです。自分も自然の一部であることを感じながら、日々の生活をゆったりと楽しんでくださいね!

★こつこつと続けていることは何ですか?

新月チャートおよびこの期間の主なポイント

次のポイントに注目してみました。

  • 新月は食度数の上で起こる
  • 木星が牡牛座入り
  • 木星(ノード)・火星・冥王星のTスクエア
  • 新月と海王星が、Tスクエアを調停
  • 火星、木星、冥王星の動き、食度数の通過
  • 新月のサビアンは「テーブルの前の2人の靴職人」

① 新月は食度数で起こる

牡牛座28度の新月は、以下の食度数上で起こり、ふたたび息を吹き込むと考えられます。

  • 2021年11月19日、牡牛座27度の月食
  • 2022年5月16日、蠍座25度の月食

2022年5月16日頃は、北欧2国がNATO加盟を正式表明する、給付金のネットカジノ使い込みが明らかになる、などのできごとがありました。

余談ですが、アメリカのバイデン大統領の太陽は蠍座の27度で、今回の新月は重要と考えられます。

② 木星の牡牛座入り

新月の3日前に、木星が牡羊座から牡牛座に移動しました。

木星はその年のトレンドを示すと言われています。

木星が牡牛座を運行する来年の5月までは、「お金、所有、肉体、食べ物、農業、自然、土地、気象」などに関することについて、拡大する、豊かになる、あるいは、度が過ぎる、激しくなり過ぎるなどの傾向が見られるでしょう。

特に今は、牡牛座新月と木星の牡牛座入りが重なり、上記の意味が強調されると考えられます。

牡牛座の木星は「物質的豊かさ」を示しますが、本来の意味として、貧しさを知ることで今あるものに満ち足りるという、精神的豊かさを示しているのでしょう。

③ 木星(ノード)・火星・冥王星のTスクエア、土星がアセンダントに

さらに、新月チャートで目立つのは、木星(ノード)・火星・冥王星による強力なTスクエアです。

冥王星は水瓶座0度にあり、価値観の破壊と再生情報の民主化、そしてそれを普く広げることを示します。

そして、木星は牡牛座0度にあり、欲しいものをゲットする強い握力を示し、強引さや執着があるかもしれません。

さらに、火星は蟹座の終わりにあって、家や団体を守るための行動力や争い、怒りなどの集大成を示しています。

これらの天体によるTスクエアは、自分の望みを抑えて、価値観を変更せざるを得ないことへの怒りや争いが起こるかもしれません。

アセンダントの土星は「責任ある立場」を示し、状況をがより困難になることも。

その後火星は獅子座に移動し、「名誉や国のため」に戦う傾向になるでしょう。不動サインのTスクエアは、頑固さにより柔軟な対応が難しくなるかも。

このTスクエアにはノードも関わり、規模が拡大して、多くの人が巻き込まれる可能性があります。

★とてもパワフルな配置です。「何かを手放す」ならば、大きな豊かさの基盤を手にすることができるのでしょう。

④ 緊張のTスクエアを、新月と海王星が調停

激しいエネルギーを含んだTスクエアですが、「新月」と「魚座の海王星」により調停されています

新月が起こる牡牛座は「構築する」エネルギーや「豊かな五感」を示し、

魚座の海王星は、夢、理想、創造性、インスピレーションなどを表します。

なので、感性やインスピレーションにしたがって、夢や理想を実現すべく、建設的にものごとを進めるならば、基盤の構築・発展が期待できるでしょう。

直感を使って、大きなエネルギーの「行き場」を作ってあげましょう。

ポイントは、自分の利益に固執せず視点を転換してみることかもしれません。

➄ ミッド・ポイント

次のミッド・ポイントに注目してみました。

太陽・月=火星/海王星

  • ひらめき、想像力
  • 情緒的感じやすさ、方向感覚の喪失、優柔不断

太陽・月=海王星/冥王星

  • 超自然的、創造性、感受性
  • 虚偽、ムードの変化、現実の枠組みを失う可能性

ひらめきや創造性の重要性とともに、ムードに流されて方向性を失うことへの注意が必要と思われます。

印象としては、不思議な力が働く新月と言えるかもしれません。

⑥ 火星・木星・冥王星の食度数の通過

この期間、

  • 火星は、食度数「獅子座0度、水瓶座4度、獅子座11度」を合/オポジションで通過します。
  • 冥王星は、食度数「獅子座0度」のオポジションの位置にあります。
  • 木星は、食度数「牡羊座29度牡牛座2度」を合で通過します。

つまり、火星・木星・冥王星のTスクエアは食度数の上で起こり、ものごとの対立・緊張がさらに起こりやすくなっています。

また、木星は、食度数上(牡牛座2度前後)でノースノードと合を形成します

ノードは未来的な縁の結び目、木星は拡大や幸運を示すので、今後につながる人やものとの出会いが大きな規模で起こるかもしれません。

それらは、現在どのように見えたとしても、ポジティブな結果をもたらす可能性があるのでしょう。

特に、新月前後から6月初めにかけて注意してみてください。

⑦ 新月のサビアン

牡牛座29度(数え)のサビアンは…「テーブルの前の2人の靴職人」

これまでこつこつと一人で腕を磨いてきた靴職人が、誰かと共に働くことになって、初めて「他者との比較」を体験します。それは、劣等感など、これまでになかった複雑な感情を生むかもしれません。

ですが、同じ目的、同じスキルを持つ者同士が、競い合い、協力し合う中で生まれるモチベーション、新しい可能性、その成果や満足感は、一人でいるときの何倍にも広がるでしょう。

例えば、オリンピックなどで活躍するアスリートは、兄や姉がいるケースがほとんどだと言われています。生まれた直後から、競い合う相手が常に身近にいることが、どれほど本人の能力を磨くことになるのかは多くの実例が示しています。

その相手が、手が届きそうで届かないほどのレベルであるのが、最も結果が出るのかもしれません。ライバルであり仲間でもある兄弟は、生涯にわたって最も信頼できる相棒なのでしょう。

・・・

では、次に満月を見てみましょう。

Karin HenselerによるPixabayからの画像

射手座の満月

6月4日午後12時42分、射手座14度(数え)での満月です。

満月について

新月は種まき、満月は収穫と言われています。

新月で太陽からエネルギーを受け取って、満月に向けてそれを形にする/実現させる。そして、満月から次の新月にかけて月のエネルギーが空っぽになっていく(by松村先生)。

また、呼吸のサイクルで言うと、新月の瞬間から息を吸い込み始め、満ちた頂点である満月の瞬間に呼気に切り替えて新月に向けて吐き出しきる、とも喩えられます。

新月は「新たなる始まり」、満月は「完成と解放」。そのようなイメージで一か月を過ごしてみると、新月~満月の変化と「切り替えポイント」を体感できるでしょう。

満月チャートのポイント

射手座の満月では、未来の理想、束縛からの解放・自由を主張したくなるかもしれません。

射手座は「摩擦の火」。火を燃やすための「戦う相手」を必要とします。摩擦そのものに充実感を感じるのかもしれません。

満月は3ハウスで起こり、3ハウスルーラーの水星は天王星と合。前衛的なアイデアやひらめきも生まれそう。

満月チャートについて、次のポイントに注目してみました。

① 満月は食度数で起こる

新月に続いて、満月(射手座13度)も食度数上で起こります。

これは、以下の日食・月食にふたたび息を吹き込むと考えられます。

  • 2020年6月6日、射手座15度での月食
  • 2021年12月4日、射手座12度での日食

ちなみに、2021年12月には、前澤氏が宇宙に飛び立っています。

② 満月に土星がスクエア、火星がトライン

射手座の主張(火)は、魚座の土星により制限され、勢いを失って消えそうになるかもしれません。それは、迷いやストレスとして感じられるでしょう。

ですが、獅子座の火星(固定の火)の火種をもとに、調整を加えて再び燃え上がります。

制限や障害にあっても、内なる動機によって、主張の火を燃やし続けるでしょう

③ 金星・冥王星・木星のTスクエア、金星にリリスが合

満月チャートで目立つのが、金星・冥王星・木星(ノードのTスクエアです。

そして、蟹座の金星に月の遠地点であるリリスが合

リリスは月の領域でも未知の隠れた部分、タブー、外宇宙との通路であり、金星と冥王星のオポジションがその通路につながり、木星が拡大するのかもしれません。

今まで隠れていた闇の部分が大っぴらになることが考えられます。

シュタイナーによると蟹座は聴覚を表すそうで、蟹座の金星、リリスを通して、外宇宙への回路のための呼び出し信号が発信されるのかもしれません。(参考『トランスサタニアン占星術』松村先生著)

さらに、金星に対して魚座の海王星がトラインで、ディセンダントにのっています

スピリチュアル、見えない世界、美的感受性などを多くの人々が体験するのかもしれません。

この満月では、金星に注目!と言えそう

Tスクエアには、縁の結び目であるノードも関わっていて、深く、広く、濃密な人間関係、ものや人との不思議な出会いや別れが多くなりそう。

ちなみに、金星は満月の翌日、6月5日に蟹座から獅子座に移動し、楽しみのテーマは「家、家族、こども、地域や国」から「自己表現、舞台、エンタメ」関連にうつっていくでしょう。

④ ミッド・ポイント

以下のミッドポイントに注目してみました。

木星=金星/火星

  • 幸せな愛情関係、結婚、こども
  • 芸術的成功

また、東京チャートの軸に注目すると、

AC=MC=海王星=水星/火星
=火星/天王星(=AP)

  • 強い論争力、衝動的言動
  • 言葉をはぐらかす、迷走
  • ファンタジー、創造性
  • アクシデント、事故、けが

創造性とともに、衝動的言動やアクシデントが強調されていて、要注意。

➄ 満月のサビアン

射手座14度(数え)のサビアンは…「ピラミッドとスフィンクス」

ピラミッドとスフィンクスは、その圧倒的な規模と未知の謎で現代の人々を引きつけます。

その謎を解くことによって、古代の人々の知恵や意図が少しずつつまびらかになり、現代人との間に交流のルートが開かれるのでしょう。それは、まるで古代人から我々への「謎かけ」のようです。

ピラミッドとスフィンクスとは、夢とロマンによって我々を知の限界に挑ませる、壮大なからくりなのかもしれません。

・・・

牡牛座は所有や安定、射手座は主張や探求などを表し、150度の関係で調整が必要になります。

牡牛座新月では、維持し、安定させることに力を注ぎますが、射手座満月では、上昇すること、広い視野で遠くまで届けること、オープンに交流することなど、少し異なった方向性が必要でしょう。

「伝えたいこと」を本気で受け取ってもらうためには、そこにどれだけの熱量を込めてきたかが大切になります。

★何を探求し、だれに伝えたいですか?

全体の動き ~まとめ~

牡牛座新月(5月20日)~双子座新月(6月18日)までの全体の動きをまとめてみました。

月が緊張のアスペクトを形成するときを赤字で、サポート的なアスペクトを形成するときを青字で記入しています。また、その他緊張感のある期間には赤線を引いてあります。

月ができごとや感情の引き金となることについて検証してみてはいかがでしょうか。

・・・

★冥王星は食度数(水瓶座0度)前後にあって、情報や思想の「自由・平等・独立」などについて根本的な変容の兆しが見られるでしょう。

5月16日前後、木星が食度数を通過
・5月17日、木星が牡牛座に入る
・5月18日、牡牛座の月-木星・ノード-火星-冥王星

5月20日、牡牛座29度(数え)での新月・・・種まき
・5月20日、双子座の月-土星

・5月21日、火星が獅子座に入る
・5月21日、火星-冥王星(オポジション)
・5月21日、太陽が双子座へ移動

5月21日前後、火星が食度数を通過

・5月23日、火星-木星(スクエア)

・5月25日、獅子座の月・火星-冥王星-水星・木星・ノード

(5月末~6月初めまで、木星とノースノードが合)
5月末~6月初めまで、火星・木星が食度数を通過

5月28日、上弦の月(乙女座7度、数え)・・・発展

・5月29日、乙女座の月-海王星-天王星

・5月30日、天秤座の月-太陽-冥王星(グランドトライン)

・6月1日、蠍座の月サウスノード-金星・火星-冥王星-木星・ノースノード(グランドグロス)

・6月3日、蠍座の月-金星-海王星(グランドトライン)

6月4日、満月(射手座14度、数え)・・・収穫
・6月4日、射手座の月-土星-火星
・6月4日頃、リリス・金星-冥王星-木星・ノード

・6月5日、射手座の月-海王星
・6月5日、水星-天王星(合)
・6月5日、金星が蟹座から獅子座へ移動

・6月6日、金星-冥王星(オポジション)

・6月7日、水瓶座の月-冥王星-金星-木星・ノード

6月10日前後、火星が食度数を通過

・6月10日~11日、魚座の月-土星-海王星

6月11日、下弦の月(魚座20度、数え)・・・成熟・衰退
・6月11日、逆行中の冥王星が水瓶座から山羊座に戻る
・6月11日、水星が牡牛座から双子座へ移動

・6月12日、金星-木星(スクエア)

・6月14日、牡牛座の月-木星・ノード-金星-冥王星

・6月15日、牡牛座の月-天王星-火星

・6月16日、水星-土星(スクエア)

・6月18日、土星が逆行開始(魚座7度)
6月18日、双子座27度(数え)での新月・・・種まき

・6月19日、太陽-海王星(スクエア)

6月21日、夏至

・・・・・

後記:
5月上旬に、牡牛座18度で太陽と天王星が合を形成しましたね。

その数日前から、食器棚と本棚がとても気になりだして、合を形成する2日前に食器棚を、1日前から当日にかけて本棚のなかみを全て出して、取りつかれたように整理しました。

太陽と天王星の合については、全く気にしていなかったのですが、YouTubeでM先生がそのタイミングで部屋の断捨離をされたとのことで、たしかに言えてる~と合点したのでした。スッキリしたのは天王星のおかげです(笑)

次にやりたいことは、手書きなどの紙の資料をPDFにすることですが、やはり、天王星の電気ショックのタイミングでしょうかね~

最後までおよみくださりありがとうございました!

参考記事:
2023年(1月~12月)の星模様
2023年の星模様②~天体の会合サイクル~

コメント

タイトルとURLをコピーしました