土星とノードの合(2025年4月)~日食・月食と土星の通過~

【食】(日食・月食)の影響は約3年半ほど続き、その間、特に【食】の度数を土星が通過すると、世の中の構造の点検や、不均衡を均すような力が働くと言われています。

前回、【食】の度数域が活発な間に、土星が合/オポジションで通過したのは、おおよそ2019年~2022年。

その期間は、「土星と冥王星の合」や「土星と天王星のスクエア」など、時代の変革期に頻出する天体配置もあり、私たちは世界規模で非日常のできごとを経験しました。

土星の【食】度数の通過の前には、必ず土星とノードの合が形成されます。

そこで、次回の土星とノードの合、そして土星はいつ頃どの食度数域を通過するのか、あらためてチェックしてみました。

よろしければお読みください!

土星の食度数通過とは

土星の食度数通過について、もう一度整理してみます。

土星とノードの動きについて

まず、天体はホロスコープの12サインを左回りに進んでいきます。(逆行時を除く)

ですが、太陽の黄道と月の白道の交点であるノード軸(ノース/サウス)は、それとは反対に、右回りに進んでいきます。(つまり逆行していく)

なので、天体たちはホロスコープを進みながら、次々にノードと「出会う」ことになります。

出会いのサイクルは天体の速度によって異なりますが、土星については、約6年毎にノースノード/サウスノードと順番に重なります。12年で1サイクルですね。

そして、ノースノードは新しいエネルギーの流入サウスノードは古いエネルギ-の放出に関わると言われていて、土星がノードのどちら側と重なるかに注目するのも興味深いです。

もしも土星の逆行期間に重なる場合、ノードと土星は約5か月間一緒に動くことになり、とても重要な期間になると考えられます。

★ちなみに、2019年5月~9月、土星はサウスノードと3回に渡り合を形成しました。1回目は2019年5月上旬、まさに今上天皇が即位され令和がスタートしたタイミングであったのは、とても興味深いです。サウスノード側で、古いエネルギーが大放出されたと言えるかもしれません。

日食・月食の度数を土星が通過

ノードの近くで新月/満月が起こると日食/月食となります。

日食/月食が起きた度数域は、平均して約3年半活性化されアクティブになると言われています。

(日食/月食も、大まかに言うと、ホロスコープを右回りで逆行していきます。)

つまり、土星がノードと合を形成することは、その頃から数年間、土星は活性化された【食】度数を(合/オポで)通過していくことを意味します。

土星がノードと重なっ後、すぐに通過する食度数域は、最も活性化されている状態です。

その後次第に緩やかになっていきます。(それぞれの食のパワーにより度数域の活性化の度合いには差があると考えられますが)

こうしてみると、土星は約6年毎にノードに導かれ、世の中の定期点検を行っているかのようですね!?

*ちなみに、ノードの真位置は、こまかく順行・逆行しながら逆行していきます。私は、特別な場合を除いて平均値を使用しています。

2024年~2027年のトランジット

次回、土星とノードは、2025年4月中旬、魚座26度あたりで合を形成します。

ノースノード側での合なので、新しいエネルギー流入のフェーズと言えそうです。

(ちなみに、数えで魚座27度のサビアンシンボルは、『収穫の月』)

この頃から約3年間、土星が食度数を通過していくことになります。

そこで、火星以遠の天体とノードのトランジットグラフを作ってみました。↓

度数はハーモニック2、つまり0度は牡羊座/天秤座0度、30度は牡牛座/蠍座の0度、、、というように、オポジション軸でみています。

そして、

青い太線がノード軸、
●が日食、○が月食、
水色の線が食の有効期間、
赤い波線が土星の運行ラインです。

日食と月食がノード軸にそって起こっているのがわかると思います。

そして、土星の赤い波線が水色の線を横切っていくのが「食度数の通過」を示しています。

↑見にくいかもしれないので、水色の線を消して、代わりに薄く色をつけてみました。黄色の部分がざっくりと活性化されている領域です。内容は同じ。↓

2025年3月~2026年3月頃は、土星と海王星が、牡羊座0度前後(上のグラフで0度/180度)で、くっついたり離れたりしているのがわかると思います。

しかも、それは黄色の領域で起こっています

その後、土星と海王星は2027年頃まで黄色の領域を進んでいきます。

その他の遠い天体のトランジットや火星にも注目です。特に、火星の食度数通過は、対立を提示してものごとを開始すると言われています。

トランジットを時系列に見てみる

次に、その他の重要な天体配置も加えて、時系列にみていきたいと思います。

時期表示の羅列でわかりにくい!という場合は、その下の「時期表示のまとめ」にとんでください(^^;)

2024年

2024年1月、冥王星が再び一旦水瓶座に入る

2024年9月18日、魚座25度での部分月食…①

2024年10月3日、天秤座10度での金環日食‥②

2024年11月、冥王星が完全に水瓶座に入る

冥王星が山羊座と水瓶座を行き来します。

山羊座では、腐敗したり不要になった組織や枠組み、建造物を解体・再生し尽くす集大成が行われ、

水瓶座に入ると、形骸化した情報ネットワークの改革が本格的に始まることが予想されます。

あるいは、水瓶座は人道主義も示していることから、「人道に反する状況」が次々と表に出てくるのかもしれません。

2025年

2025年3月14日、乙女座23度での皆既月食…③
(①の月食にオポジション、土星が合)

これは、重要な食と言えるでしょう。

2025年3月下旬、土星が③の食度数(乙女座23度)をオポで通過

2025年3月29日、牡羊座9度での部分日食…④

2025年3月30日、海王星が一旦牡羊座に入る

2025年4月上旬、土星が①の食度数(魚座25度)を通過

2025年4月中旬、魚座26度で土星とノースノードが合
(①と③の食度数にほぼ合の位置で)

2025年5月25日、土星も一旦牡羊座に入る

2025年6月~8月、土星と海王星がほぼ合を形成しながら動く

2025年7月7日、天王星が一旦双子座に入る

2025年9月22日、乙女座29度での日食…➄
(食に対して土星と海王星がオポジション)

これも、さらに重要な食と言えるでしょう。

2025年11月上旬、逆行中の土星が①の食度数(魚座25度)を通過

2026年

2026年1月26日、海王星が完全に牡羊座に入る

2026年2月上旬、順行に戻った土星が➄の食度数(乙女座29度)をオポで通過

2026年2月14日、土星も完全に牡羊座に入る

★2026年2月21日、土星と海王星が牡羊座0度で合

2026年3月下旬~2027年5月頃まで、土星が活性中の食度数(牡羊座/天秤座5度~19度あたり)を通過

2026年4月26日、天王星が完全に双子座に入る

★2025年3月~2026年4月、土星、天王星、海王星のサイン移動が重なり、変動の時期と考えられます。

2027年~

2027年11月30日、冥王星とノードの合(水瓶座5度)

2027年~2028年、土星と冥王星がスクエアを形成

時期表示のまとめ

ざっくり言うと、

① 2025年4月頃、土星とノードが重なる

その関係で、2025年4月~2027年頃は、土星が【食】度数を通過していき、構造の弱点改善のために点検が入る、試される期間と言えそうです。

② 土星と海王星が牡羊座0度で合

2025年3月~2026年3月頃は、土星と海王星が限りなく接近しながら牡羊ポイントを行き来します。

その間、2025年9月22日(乙女座29度)の日食により、牡羊ポイントがさらに活性化されます。

なので、2026年2月の土星・海王星の合はとてもパワフルな「スタート」のエネルギーが生まれそう。

③ 土星、天王星、海王星のサイン移動

2025年3月~2026年4月は、土星、天王星、海王星のサイン移動が重なり、様々なレベルでの変動の時期と考えられます。

こうしてみると、いくつかの重要な時期表示が重なっていますね~

土星と海王星の合について

ここであらためて土星と海王星の合について考えてみました。

土星と海王星はおよそ36年サイクルで合を形成します。

参考までに、これまでどんなできごとがあったのか、もう一度確認してみました。

  • 1989年、山羊座10~11度で合
    • ベルリンの壁崩壊、天安門事件、www(ワールドワイドウェブ)の発明
  • 1952~1953年、天秤座21~22度で合
    • アメリカでポリオ大流行、人類初の水爆実験、日本初のTV放送
  • 1917年、獅子座4度で合
    • ロシア革命

ちなみに、牡羊座0度での合をオーブ3度くらいで調べてみると、なんと、今から2620年前の、紀元前594年の牡羊座2度での合にまで遡りました。(多分ですが)

紀元前594年には「ソロンの改革」が行われたそうです。

ソロンの改革とは、債務奴隷の禁止、市民の負債の帳消し、民衆裁判の設置など、農民の救済や没落防止のために行われた改革であり、うまく行かなかったもののその後の民主化の礎石となったのだそうです。

これは、理想(海王星)の実現(土星)を目指したと言えるかもしれません。

2026年の土星と海王星の合はどんな感じ?

土星と海王星の組合せは・・・

理想と現実

夢や理想、創造性を現実的な形にする、カオスの中から新たな形(ルール)を生み出す。あるいは反対に、見ていた幻が消える、嘘が明らかになる、現実が曖昧・泥沼になる、ということもあるかもしれません。

土と水、大地と海、ダムと水圧、体制と反体制など

枠組みが押し流される、溶ける、崩れる。あるいは反対に、水の流れが壁で堰き止められる、埋め立てられる、といったイメージもあります。

上記の「www」や「TV放送」は、電気の波(海王星)を利用した新しい伝達システムの実現(土星)とも言えます。

なので、2026年は、何か新しい「波」による世界規模(宇宙規模?)のコミュニケーションシステムが開発されるのかもしれません?!

折しも、土星・海王星の合と同じタイミングで天王星が双子座に入ります。情報やコミュニケーションの方法について、革新的な変化が起こりそうですね。

牡羊座0度の意味を加味すると、混沌からの誕生、新たなサイクルの始まり、外宇宙からの影響今までになかったものの流入などの意味が強調されるのでしょう。

まとめ

2024年~2026年頃の天体配置について【食】を中心にみてみました。

個人のホロスコープで、乙女座/魚座23度~牡羊座/天秤座20度あたり(特に牡羊座0度前後)に天体や軸がある場合、【食】や土星・海王星の影響が大きいと考えられます。

あるいは、個人のホロスコープに土星と海王星のハードアスペクトがある場合も、その度数に関係なく、何か影響があるかもしれません?

土星と海王星は正反対のものごとを表すため、最も困難な組合せの一つと言われています。

夢や理想を表す海王星ですが、意外にもその影響には、突然強制的にものごとを終了させ曖昧であった現実を全面的に転換させる、という側面もあると思います。

個人的に、「海王星おそろしや~」と思った経験があり、そのときは、突然の展開に愕然とする一方で、現実的には大難が小難になり、天の采配に畏れと感謝を抱きました。(たしかに、失ったものはありましたが。。)

海王星には、麻酔、痛みを和らげるという意味もあり、困難な大手術を、痛みを最小限にして達成しようとするのかもしれません。

土星と海王星が合を形成する「牡羊座0度」は、新しい始まりであり、成長の純粋なエネルギーそのもの、泥の中から発芽する生命です。

おそらく、この期間を通して、無数の種が芽を出し、力強く成長していくのだろうと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました!

・・・

土星とノードの合については、こちらにもちょっと書いています。マニアックな内容ですがよろしければお読みください(^^;)
日食・月食について その②~コロナとその他のできごと~

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