春分図 2019年3月21日

2019年3月21日午前6時59分に春分を迎えます。

(同日、午前10時43分に天秤座1度(数え)での満月です。)

 

春分とは太陽が牡羊座0度に到達し、昼と夜の長さがちょうど等しくなるときです。西洋占星術ではその瞬間を、一年間で唯一新しい世界への扉が開くとき、「裂け目」と考えて、一年のスタートとします。そして、その瞬間の(国の首都での)チャートからその年の社会情勢を予測します。

 

以下、2019年3月から一年間の日本の様子を予測してみます。(マンデン占星術は学んでいないので、通常の象徴から読んでいます。)

 

2019年春分図のチャート

 

まず、アセンダントに天王星、MCに土星(冥王星)がコンジャンクションしています。そして、10ハウス山羊座(社会構造)と12ハウス魚座(隠された世界)が強調されています。

 

全体のテーマとしては、新旧の交代。(5月には皇太子さまが即位されますね。)

旧い社会構造を根底から改革して国民の生活を刷新する。そのときに、隠されていたものが暴かれたり、古来から受け継がれた日本人特有の精神性や美意識が何らかの形となって表現されるのかもしれません。

国民の生活の変化~豊かさの実感~

 

「国民」を表す1ハウスには牡牛座の天王星と火星が入っています。

天王星はアセンダント軸にありノーアスペクト、11ハウス水瓶座の金星とミューチュアルレセプション、金星と火星はタイトなスクエア。金星と木星はタイトなセミセクスタイル。

 

最先端の技術やアイディアが、国民の生活の豊かさである、お金、家、土地、健康、ゆとりある環境作りなどの分野で増々実用化されて人々の生活を変えていくことが予想されます。人々は最新技術の恩恵を受けて、時代の変化を身近に感じるでしょう

 

また、国などの「公」に依存するのではなく、国民自らが生活を改善するための改革を企てるといった動きも予想されます。自分たちの生活は自分たちで何とかしよう、という力強い気運です。

 

その際には、志を同じくする国境を越えた専門家たちの強力なチーム体制で取り組むこともあるでしょう。お互いの支援活動が盛んになります。ただし、文化や考え方の違いを理解する必要があるかもしれません。

 

今年は海外との親善交流やそこからの経済的恩恵が期待できそうです。

 

アセンダントは牡羊座28度(数え)。これは、「周囲の評価に依存することをやめて、自分の実感で生きるという牡牛座の姿勢への糸口をつかむ」という度数。そして、アセンダントの天王星は牡牛座1度(数え)で「牡牛座そのもの」を示す度数にあります。

 

人々が、「数字などの指標ではなく自分の実感による豊かさを目指す」ことを表しているように思います。

 

社会構造の再構築と過去からの歪みへの対処

 

与党・政府を表す10ハウスには山羊座の土星・冥王星・サウスノードがあって、1ハウス火星・6ハウス月とトライン、12ハウスの水星・海王星とセクスタイル。

 

政府は核・原子力や地下資源問題への取り組みや、様々な設備や組織の徹底的な再構築のために、国民や勤労者と協調して推し進めるが、そのためには海外との関係が重要な鍵となりそうです。また、外国人労働者の重要性もますます大きくなるでしょう。

 

あるいは、政府与党そのものが混迷、大きな組織改革があるかもしれません。

 

大規模な改革にあたって、過去の曖昧で不透明な対処による隠れた歪みが洗い出され、それらを一つずつクリアーにすることにさらなる労力が必要となるかもしれません。丁寧な対処が不可欠でしょう。

 

これらの改革には目には見えない大きな力が働いていて、逆らえない時代の大きな流れと言えそうです。多くの人々がその流れに巻き込まれていきます。

 

隠れている太陽

 

権威者を表す太陽は12ハウスに水星・海王星とともにあります。そして、太陽は6ハウスの乙女座の月とオポジション、牡羊座のキロンとコンジャンクション。(牡羊座1度のキロンはチャートには表示されていません。)

 

権威者は12ハウスに隠れている、あるいは、これから世に出る(アセンダント)ための準備をしています。民衆からは見えない何らかの「傷」を負っているのでしょうか。

 

その光を対面でしっかりと受けとめている月は民衆を表し、間もなく満月を迎えます。月は乙女座28度(数え)で、サビアンシンボルは「禿頭の男」。民衆は権威者の意志を隠された「傷」と一緒にダイレクトに受け取ります。ご意志を率直に理解して感謝するのかもしれません。

 

あるいは、

4ハウスルーラーの月を「野党」と考えると、政治的やりとりの中に「忖度」という風潮がなくなるということかもしれません。ストレートなやりとりがなされるようになるのでしょうか。

水星の動きから考える

 

水星は、逆行・順行の間に海王星に2回接触します。水面下で、水星が魚座の象徴(創造性、犠牲的精神、慈愛、曖昧さ、嘘、痛みを麻痺させる…)の中に何かを探りに戻っているかのようです。

 

4月17日に水星が牡羊座に入ったとき、太陽はほぼ春分図のアセンダントにコンジャンクションします。この頃にいくつかのアイディアや情報が日の目を見るのかもしれません。あるいは、何か隠されていたものが全て暴かれるということかもしれません。

 

社会構造改革にあたって魚座の象意である「弱者への奉仕の精神」を加味すると、今までの制度の陰で不当に苦しんでいる人々や、あきらめている人々にまで配慮が行き渡るような変化を起こすのは、まさに今これから、なのだなと思います。

 

この流れの中で私たちがすべきことは、改革のエネルギーの波にのるということ。そのときに、自分のインスピレーションを大切にすることと、過去の負の遺産を清算してすっきりさせておくこと、が重要なのだと思います。自分の中に負のエネルギーが残っていると、どこかで亀裂が生じて削ぎ落とされていくのかもしれません。

・・・

今年は、5月に新天皇が即位されて、来年には東京オリンピックが開催されます。日本の新しいスタートと一大イベント、それらに向けて、今、たくさんの人々が心血を注いでおられるのだろうな、と思います。これからの日本の変化に注目していきたいですね。

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