まだまだ寒い日もありますが、園芸店には花の苗が並び始め、こどもが目のかゆみと鼻づまりを訴え始めたりと、春を感じますね~。
2023年2月20日~3月22日までの星模様です。
魚座の新月
2023年2月20日午後4時6分、魚座2度(数え)での新月です。(東京で作成)
全体的な傾向
水瓶座が真実を追求しようとするのに対し、魚座は何も言われずとも、理解し、全てを受け入れます
魚座(水のサイン)が象徴するのは・・・
全体性、普遍性、境界がない、全てを含む、全てを受け入れる、一体性、溶ける、カルマの返済、犠牲、救済、慈悲深さ、感受性、無私、意志やエゴの曖昧さ、影響を受けやすい、とらえどころのなさ、変幻自在、怠惰、逃避、幻滅、自己憐憫、映像、ダンス、詩、酒、薬物、麻酔、足、リンパ腺、など
新月からのメッセージ
魚座は12サインの中の最後のサインです。一年間の総まとめとして、物理的にも心情的にも溜まったものを吐き出して、心と身体を整える期間となるでしょう。
この期間は、心の奥深くに響き、自然に涙がこぼれるような、感謝の気持ちが湧き上がるような、静かで密やかな体験をするかもしれません。それは、自分が本当に大切にしていること、心を動かされることは何かを教えてくれるでしょう。
別れを惜しみ、旅立ちを祝う。感じることに心を解放し浸る時間を自分に与えてあげましょう。お休みの日には、直感にしたがって行動してみてもいいですね。
3月は、遠い天体のサイン移動や、春分、牡羊座0度での新月など、重要なイベントがいくつもあります。その前期間であるこの一ヶ月間は、新たな始まりや変化のための準備期間と言えるでしょう。
物心共に断捨離・取捨選択して、新たな一年をすっきりとスタートさせたいですね。
★辛いとき、苦しいときに支えてくれる、心の奥にあるものは何ですか?
新月チャートおよびこの期間の主なポイント
次のポイントに注目してみました。
- 新月に土星が合、魚座の金星と海王星が合
- 水瓶座の水星が天王星とスクエア、新月は7ハウス
- ノードがMCに、リリスがACに合
- 火星・天王星の動き
- 天体のサイン移動について
- 新月のサビアンは「ハンターから隠れているリス」
① 新月に土星が合、魚座の金星と海王星が合
新月は、水瓶座の土星とコンジャンクション(サインは異なる)を形成。
自由・独立(水瓶座)に対する制限(土星)というストレスの中で(あるいは、ストレスから逃れるように)、人々の関心は次の魚座のテーマへと移行します。
魚座をホームサインとする海王星も魚座を運行中で、感受性、受容性、無私の心、犠牲心、夢、スピリチュアルな世界がさらに強調されるでしょう。
魚座は、ルールや条件で区別するのではなく、感じとったもの全てを受け入れます。そこでは、現実世界での境界線は意味をなさないのでしょう。
その一方で、魚座・海王星が示す、幻想、幻滅、逃避、騙す・騙されるなど「見かけとはちがう」ものごとが噴出する可能性もあります。
これらの動きは、金星が魚座にある新月直後や、太陽と海王星が合を形成する3月中旬頃に、特に大きな「波」となって現れるでしょう。
ちなみに、1月23日~4月21日は、今年、全天体が順行になる唯一の期間であり、この間はものごとの進展がスピードアップしそう。
② 水瓶座の水星が天王星とスクエア、新月は7ハウス
水瓶座の水星は、水瓶座のルーラーである天王星とスクエア、双子座の火星とトライン、牡羊座の木星とセクスタイルを形成しています。
ディスポジターを追っていくと、木星(牡羊座)→火星(双子座)→水星(水瓶座)→天王星(牡牛座)と繋がり、冴えた知性のプレゼンテーションが強調されています。
斬新なアイデアや発明など、科学の進化が身近なものになり、生活がより便利になっていくワクワク感があるでしょう。
東京チャートで、水星はディセンダントにあり、新月は7ハウスで起こります。人々があっと驚くようなコミュニケーションのスタイルが注目を集めそう。
③ ノードがMCに、リリスがACに合
東京チャートで、牡牛座のノードがMCに、獅子座のリリスがACに合。
牡牛座のノースノードはMCにあって、天王星とゆるく合。物事に対する価値観の変化が、人々を巻き込むことを示しています。
そして、ACの獅子座のリリスは、これまで無意識に裏に隠してきた情熱を、世の中に熱く表現し始めるのかもしれません。
未来的な価値観が、これまでタブー視されてきたものごとを、裏から表の世界に反転させ、魚座の受容性がそれを受け入れるのでしょう。
④ 火星・天王星の動き
火星・天王星の食度数の通過と、火星と海王星のスクエアについて。
火星・天王星と食度数
火星は、この一ヶ月間で双子座15度~28度まで進み、食度数である「射手座15度、射手座23度」に合/オポジションを形成します。
引き続き、火星は、ものごとの対立・緊張を引き起こすかもしれません。
双子座-射手座に関わる、コミュニケーション、交通機関、乗り物、流通、法律、宗教、海外などの分野のトラブルに要注意。
スピードの出し過ぎにも気を付けましょう。
また、天王星は、2022年11月8日の月食度数である「牡牛座16度00分」を通過し、その前後約一ヶ月は、突然の変化を引き起こす可能性がより高くなっています。
火星と海王星のスクエア
3月15日、火星と海王星は3回目(最後)のスクエアを形成します。
さらに、一週間前の3月7日には、土星が魚座入りしています。(魚座に海王星、土星、太陽、水星)
これらは、夢の実現の大きな可能性とともに、既存の基盤が緩んでものごとの実現が難しくなったり、誤解や妄想による期待はずれの傾向も示しています。
この期間はとくに、エゴのためではなく、誰かのために行動することが、「夢」の実現を可能にするのかもしれません。
火星&海王星のポジティブな使い方としては、
- ひらめきや美意識に従った言動
- 美を競うスポーツや芸術
- 他者のための行動
などが考えられます。
➄ 天体のサイン移動について
3月は、重要な天体が次々にサインを移動していきます。
- 3月7日、土星が水瓶座から魚座へ
- 3月24日、冥王星が山羊座から水瓶座へ
- 3月25日、火星が7ヶ月ぶりにサインを移動して蟹座へ
サインの29度(数え30度)
最後の度数である29度は各サインの総決算を示すと言われているので、2月~3月にかけては、
水瓶座(土星)・・・自由、独立、変化、発明(に関する困難、課題)
山羊座(冥王星)・・・社会的権威、組織、年配者(に関する破壊と再生)
双子座(火星)・・・情報、通信、交通、流通(に関する行動、争い)
などについて、象徴的なできごとの「大放出?」があるかも。
とくに冥王星が山羊座を抜けるときには、既存の構造やヒエラルキーが崩れ落ちていくのでは?(冥王星は、2024年11月に完全に水瓶座に入ります。)
個人的には、不要なものを出し尽くすチャンスと言えるかもしれません。
サインの0度(数え1度)
また、各サインの0度は最もそのサインらしさが表れると言われています。
例えば、「ザ・魚座」「これぞ魚座!」みたいな。
・土星が魚座に入ると、権威の基盤が崩れる、人々の共感や同情が広まる、理想を実現するなどのできごとがありそう。
頑固な考えがやわらぐ一方で、ルールが曖昧になり何でもありのカオス状態になるかも。
・土星が抜けたあと、冥王星が入れ替わりで(一時的に)水瓶座に入ると、世の中が抜本的に変化する兆しが垣間見えるかもしれません。
水瓶座は自由、平等、独立や、サイエンス、テクノロジー、AI、宇宙、未来などを表し、これらに関わる「想像を超える」変革が起こるのでしょう。
・水瓶座のルーラーである天王星が牡牛座にあることを考えると、人間の脳や身体にも何らかの革命が起こるのかもしれません!
⑥ ミッド・ポイント
次のミッド・ポイントに注目してみました。
太陽=月=火星/天王星
- 突然の大きなエネルギー、行動する意志
- 新しい環境
- 自由と独立への志向
- 事故
火星と天王星は、どちらも16度(数え)にあり、堅い殻が打ち破られる度数にあります。
方向転換がここから始まるのかもしれません。
⑦ 新月のサビアン
魚座2度(数え)のサビアンは…「ハンターから隠れているリス」
危険から身を護るために、いつ表に出るか、いつ身を隠すのか、そのタイミングを察知する必要があり、その能力に長けています。
一個人にとって、様々な人間が生きている社会では、どこにどんな敵が潜んでいるか分かりません。隠れるとき、隠すべき大切なものを直感でキャッチして、うまく生き延びます。受け身的なたくましさがあります。
どんなにちっぽけに見える存在にも、何物にも代えがたい大切なものがあります。それは、「そこに存在していること」そのものなのかもしれません。ハンターかリスか、それとも第三者か…どこにも同化しないで、あるいは、全てに同化して全体を感じるのが「魚座」なのかもしれませんね!
・・・
では、次に満月を見てみましょう。
乙女座の満月
3月7日午後9時40分、乙女座17度(数え)での満月です。
満月について
新月は種まき、満月は収穫と言われています。
新月で太陽からエネルギーを受け取って、満月に向けてそれを形にする/実現させる。そして、満月から次の新月にかけて月のエネルギーが空っぽになっていく(by松村先生)。
また、呼吸のサイクルで言うと、新月の瞬間から息を吸い込み始め、満ちた頂点である満月の瞬間に呼気に切り替えて新月に向けて吐き出しきる、とも喩えられます。
新月は「新たなる始まり」、満月は「完成と解放」。そのようなイメージで一か月を過ごしてみると、新月~満月の変化と「切り替えポイント」を体感できるでしょう。
満月チャートのポイント
乙女座の満月では、現実的な分析能力や、細部にいたるまでの丁寧な仕事、謙虚さや奉仕の精神などにスポットが当たるでしょう。
満月チャートについて、次のポイントに注目してみました。
① 満月に対して火星がスクエア、他
乙女座の月に対して、魚座の太陽、水星、海王星がざっくりとオポジション、双子座の火星がスクエアを形成し、とてもテンションの高い配置になっています。
受け取った印象を、自分の美意識を通して、具体的な形で表現することに熱中するでしょう。
何とかイメージに近づけようと、細かい作業に集中します。
牡牛座の天王星が満月にトライン、牡羊座の金星と木星の合で、前衛的な美的表現(あるいは美しさの競演)が盛り上がるのかもしれません。
東京チャートでは、牡牛座のノースノードがDCに合で、人々が美しいもの、贅沢なものに心を奪われるのかも。
② 木星とキロンの合
3月12日、牡羊座14度で木星とキロンが合を形成します。
キロンは、土星と天王星の間あたりを楕円形に運行し、以下のようなものごとを示すと言われています。
- 天王星(革命)と土星(保存)領域の橋渡し
- 病気、障害、災害
- 重要な人物の死
- 癒し、浄化のプロセス
キロンには、構築する土星と、破壊する天王星の溝を埋める、壊された土星の傷を癒す?働きがあるのかもしれません。
そして、キロンと木星が牡羊座で合を形成すると、これらのテーマについて、新しい考え方や方法が拡大していくと言えるでしょう。
おそらく、キロンにとって、他者を癒すことこそが自分を癒すこと。
太陽が魚座を運行中でもあり、自分の傷が深ければ深いほど、他者に無償の愛情を注ぐでしょう。
③ サインの29度
満月チャートでは、土星と冥王星が29度、山羊座と水瓶座の総決算・大放出を示していて要注目です。
(詳細は上記を参照。)
④ ミッド・ポイント
以下のミッドポイントに注目してみました。
太陽=月=水星/海王星
- 創造性、感受性、共感性
- 混乱した思考、嘘
想像力や直感など、「感じること」「表現すること」に気持ちを解放してみると良さそう。ただし、嘘をついたり、嘘をつかれたりする傾向には要注意。
➄ 満月のサビアン
乙女座17度(数え)のサビアンは…「噴火している火山」
これまで良識という蓋によって、内側にため込んでいたものがマグマとなって噴き出します。それは、表現できていない思考や感情かもしれません。あるいは、自分への怒りかもしれません。
それらに抵抗することなく吐き出すことで、すっきりと一気に本来の姿へと変わることができるのでしょう。
それは火による「浄化作用」とも言えます。
・・・
乙女座-魚座の軸は奉仕や犠牲に関連します。
魚座は、他者の心情を直感で理解し、乙女座は、相手が一番必要としているものを具体的に選ぶことができます。それが奉仕の精神に繋がるのでしょう。
つまり、魚座-乙女座の軸は、「遠近両用メガネ」と言えるのかも?
この期間は、遠い天体のサイン移動もあり、見えるもの見えないものの変化が予想されます。新年度のスタートに向けて、心身のリズムを整えていきましょう!
★今一番集中したいことは何ですか?それを阻んでいるものは何ですか?
全体の動き ~まとめ~
魚座新月(2月20日)~牡羊座新月(3月22日)までの全体の動きをまとめてみました。
月が緊張のアスペクトを形成するときを赤字で、サポート的なアスペクトを形成するときを青字で記入しています。また、その他緊張感のある期間には赤線を引いてあります。
月ができごとや感情の引き金となることについて検証してみてはいかがでしょうか。
・・・
★今期間は全体を通して、天王星が食度数(牡牛座16度00分)にあって、突然の変化が起こりやすいでしょう。
2月20日、魚座2度(数え)での新月・・・種まき
・2月20日、金星が牡羊座へ
(2月20日前後、火星が食度数を通過)
・2月22日、魚座の月-海王星-金星、水星-天王星(スクエア)
・2月23日、牡羊座の月-木星-キロン
・2月24日、牡羊座の月-冥王星
・2月25日、牡牛座の月-天王星-ノースノード
2月27日、上弦の月(双子座9度、数え)・・・発展
★2月28日、双子座の月-火星-海王星
・3月2日、蟹座の月-太陽(トライン)
・3月2日、金星-木星(合)
・3月2日、水星-土星(合)
・3月3日、水星が魚座へ
・3月4日、獅子座の月-リリスー冥王星
・3月6日、獅子座の月-土星
3月7日、満月(乙女座17度、数え)・・・収穫
・3月7日、土星が魚座へ
★3月8日、乙女座の月-海王星-太陽-火星
・3月11日、蠍座の月-サウスノード-冥王星
(3月11日前後、火星が食度数を通過)
・3月12日、木星-キロン(合)
・3月12日、蠍座の月-天王星
・3月13日、蠍座の月-土星
3月15日、下弦の月(射手座25度、数え)・・・成熟・衰退
・3月15日、火星-海王星(スクエア)
★3月15日、射手座の月-火星-水星-太陽-海王星
(3月15日、天王星が食度数を通過、前後約一ヶ月は要注意)
・3月16日、太陽-海王星(合)
・3月17日、金星が牡牛座へ
★3月17日、山羊座の月-冥王星
・3月17日、太陽-水星-海王星(合)-火星(スクエア)
・3月17日、金星-冥王星(スクエア)
・3月19日、水星が牡羊座へ
・3月20日、魚座の月-土星
3月21日、春分
・3月21日、魚座の月-海王星、金星-ノースノード(合)
3月22日、牡羊座1度(数え)での新月・・・種まき
・3月24日、冥王星が水瓶座へ
・・・・・
後記:
上野動物園のシャンシャンなど4匹のパンダが中国に返還されるということで、沢山の人が会いにいったようですね。パンダたちの姿がどれほど癒しを与えてくれたのか、あらためて実感しました。
ペットは6ハウスが示すと言われていますが、6ハウスと12ハウスの軸(乙女-魚座)は、無条件にかわいくて癒されるとか、ガードをすり抜けて無防備な心の奥まで入ってくる存在を示しているのかもしれません。
そして、シャンシャンたちは永遠に、心の中のアイドル(12ハウス)になるのですね。。
私事ですが、、小学生の頃に、『かわいそうなぞう』を読んで号泣して以来、その絵本を読むことができません。動物に関することは、自分にとって「心の奥にある涙腺のツボ」なのだな、と思っています。きっと、多くの人がそうなのでしょう。。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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