双子座の新月(金環日食)2021年6月10日

2021年6月10日午後7時52分、双子座20度(数え)での新月です。日本では見られませんが、カナダ北東部から北極海、ロシア北東部で金環日食が見られるようです。

日食のチャート

双子座について

今回の日食(新月)は双子座の水星がぴったりと合なので、双子座―水星の特徴がさらにパワーアップしています。

双子座のキーワードは人、場所、アイデア、その他すべてのものを「つなぐ」ことで、「関連付け」や「コミュニケーション」を目指します。

また、日食はノースノード側で起こるので、新しいエネルギーの流入であり、「つながり」に関して何かを獲得したいという意欲にあふれています。

双子座サインは、自分の考えでジャッジすることなく、好奇心をもってアンテナをオープンにして情報を集めます。そして、わかりやすく整理して周りに伝えるのです。

常にあらゆる状況に対して多様な方法で対応できる柔軟性があり、またそれを楽しみます。

柔軟宮なので「いつも決まったやり方で」という発想はないのですね。なので「気まぐれ」であったり、アンカーとしての「決定」に至るのは難しいかもしれません。

双子座の知性

双子座の要素が強い人の情報量にはいつも驚かされます。囲碁将棋、物書き、クイズの世界など、情報がものをいう分野の方々のチャートでは、双子座はほぼ当たり前のように際立っているように思います。

どんな「情報」を扱うかによってその活躍の場は多岐にわたるのでしょう。

まさに歩く百科事典!「ご近所ネタから大学院級の学問まで」、道で会う人ごとに惜しみなくページを開いて見せてくれるイメージです。

そして、その情報によってあらゆるものをつなぎ、そこに交流が生まれます。双子座はその中心にいるのです。

ただし、情報の内容によっては(決して悪気はないけれども)誰かを傷つける場合もあるので要注意かもしれません。

サビアンシンボル

双子座20度のサビアンシンボルは『カフェテリア』。

【20度】は環境に振り回されない自由性があり、好不調に関わらず自分の意思でいつでもちゃんとこなせる、という度数です。

「知性面において要求されたものすべてを提供することができる」と松村先生の『ディグリー占星術』には書かれています。

盤石の安定感がある度数なのですね。

カフェテリアで色々な人々がその空間を共有し、おしゃべりを楽しんだり、必要な情報を交換している様子が浮かびますね。

日食は6ハウスで起こる

東京チャートでは、日食は6ハウスにあります。6ハウスは仕事の環境、雇用関係、毎日のルーティン、健康・衛生問題、あるいはペットなどを表します。

それらのことがらについて、自由で柔軟でオープンな選択肢・コミュニケーションが必要だということですね。

日食は3ハウスの海王星と緊張のアスペクトがあり、上記6ハウスのものごとに迷いや曖昧さが加わるかもしれません。

ですが、音楽や芸術、直感、無償の愛の表現によって、心癒すつながりが生まれるでしょう。

その他のポイントは

今回の日食(新月)は、風のサインらしくオープンマインドの交流がある一方で、プライベートでは心の中の葛藤があるかもしれません。

たとえば、

情報や人間関係に曖昧さが生まれたり、過去の情報の誤りを蒸し返して不安感が生まれる・・・

家族や身内に関することなどで、行き場のない怒りや悲しみが心の中で湧き上がる・・・

これらの感情は6月6日ごろにピークだったのでは?

その体験から、人を受け入れること、本当の思いやりに気づかされたかもしれません。

6月15日ごろには、ものごとの方向性が突然変わったり、新しくなったりする可能性があります。今はまだ変化の途上ですが、コミュニケーションの力がその変化をサポートするでしょう。

火星と金星の動き

6月~7月にかけて、金星と火星が次第に熱を帯びていきそうです。

まずは火星

火星は日食の翌日、6月11日の夜にかに座から獅子座にうつり、その後約一週間は冥王星とオポジションを形成します。

自分の内側で解決しようとしていた怒りの感情が、激しく表に噴き出すかもしれません。

でも、それは表現の欲求でもあるので、「何を表現したいのか」を自分自身にきいてあげることが必要です。

その後、火のサインであるパワフルな獅子座の火星は、7月1日~4日あたりには「抑圧&激化」のアスペクトを相次いで受け、大きなアップダウンを経験しそうです。

「結果を出す」のに良い時期でもありますので、この時期はいっそう自分自身を認めて讃えてあげるとよいでしょう。

金星は

金星は6月3日~27日ごろ蟹座にあって、身内や近しい人との安心できる関係が必要となります。

自分が必要としている言葉を相手にかけてあげると、お互いに「居場所」の実感を得られるでしょう。

6月24日(満月の前日)ごろは、愛情の濃さがピークになり、例えば「心配」というかたちで相手に押し付けてしまうかもしれません。

そんなときは自分の「感情」をみつめてみましょう。「心配」の本当の姿が見えてくるかもしれません。

6月末より、金星は火星を追いかけるように獅子座に入り、7月1日~7月22日ごろまで獅子座で金星と火星のコンジャンクションが続きます。

自分の中の躍動する生命力を感じることができるでしょう。

「生きている」実感を味わいましょう!

水星の逆行

水星は6月22日まで逆行中です。

水星逆行中は、ダブルチェック・やり直しに良い時期と言われています。

たとえば、たまっていたメールをチェックしたり、過去に書いたこと、話したこと、考えたこと、書き忘れていたことなどを振り返る、など。

そして水星が順行に転じるときには、社会のできごとで言うと、それまで検討中だったテーマの結論が出て公表される事例をよくみかけます。

例えば、2019年3月末に新しい元号について最終的な候補が決まったときや、コロナのパンデミック宣言が発出されたときは、水星が順行に転じた直後でした。

今回は6月23日に水星が順行に転じますが、その前日にリリスと合になります。

リリスは曖昧さや不安、ためらい、闇の部分を表すので、最終的な結論を出す際に、不明瞭であやふやだった部分が白日の下にさらされるかもしれません。

何か今まで見えなかったものが、突然言語化されるのかもしれませんね。

・・・

この時期は、自分の中の「ダメ出し癖」や「安定志向」は脇において、とりあえず知ってみる、とか試してみる、話してみる、などすると新しい発見があるでしょう。

レッツ・エンジョイ・こみゅにけーしょん!

コメント

タイトルとURLをコピーしました