秋分&乙女座新月からの星模様(2024年9月3日~10月3日)

9月7日は白露、22日には秋分を迎えます。白露とは「朝夕には涼しい風が吹き草の葉先に露が結ばれる」とのことですが、まだまだ猛暑は続きそうですね。年々、暑さがつらくなる。。(台風10号による被害にお見舞い申し上げます。)

2024年9月3日~10月3日までの星模様です。長文です~(^^;)

Loc NguyenによるPixabayからの画像

秋分図

まずは、今年の秋分図(9月22日午後9時44分、東京)を見てみます。

秋分図とは、太陽が天秤座に入った瞬間のチャートで、冬至(12月21日)までの約3か月間を示していると言われています。

春分を新月に例えるならば、秋分は満月。

秋分は成長の極点であり、その日を境に昼と夜の長さが逆転、夜の方が長くなります。つまり、「陽」よりも「陰」が強くなるのですね。

春分図を「種まき」とすると、秋分図は「実り・完成・刈入れ」を示しています

今年の秋分図は、どのような「実り」を示しているでしょうか。

秋分図のポイント

主なポイントをあげてみると・・・

  • 太陽と海王星がオポジション
  • 太陽、冥王星、海王星、月・天王星でカイトを形成
  • 天秤座の金星に冥王星がスクエア、海王星と天王星がクインカンクス
  • 水星、木星、土星がスクエア

① 春分図、夏至図に続いて、秋分図でも太陽に海王星が関わる

海王星など遠い天体は進行が遅いので、春分図で太陽とのハードアスペクトがある場合、四季図を通して繰り返される可能性が高いでしょう。

そして、太陽と海王星のハードアスペクトは、今後数年間、四季図の中に現れます。(のちに土星も加わります。)

なので、その間は、海王星が象徴するものごと、

「夢、理想、創造性、スピリチュアリズム、境界線の喪失、犠牲と救済、詐欺、お酒、薬物、海、水」

などが何らかの形で強調されることが考えられます。

さらに、魚座には土星もあり、「形が溶ける、形あるものを手放す、混沌の中でのルール作り、理不尽な制限、泥水を飲み込む、泥を洗う」といったイメージもあります。

これらは、今後、土星が海王星に接近するにつれて強く現れるでしょう。

関連性はわかりませんが、最近の豪雨による河川の氾濫、土砂崩れなどは、魚座の中の海王星と土星を思い起こさせます。

天秤座0度の太陽は、東京チャートで5ハウスにあり、芸術、スポーツ、エンターテインメント、投資などについて、海王星の象徴である「境界線が曖昧になる」「詐欺的な」あるいは「夢のような」動きがありそう。

② 太陽と海王星のオポジションを軸にして、カイトを形成

9月2日に冥王星が山羊座に戻り、山羊座(冥王星)-魚座(海王星)-牡牛座(天王星)で「土と水」の安定した小三角を形成

(これらの3天体は、少なくとも今年いっぱいは小三角を形成します。)

今回の秋分図では、そこに天秤座の太陽と双子座の月、そして乙女座の水星が加わって、海王星を頂点としたカイトが形成されます

「土と水」のカイトに、「風」サインの太陽と月がピッタリと組み合わさっています。

  • 魚座海王星が示す「夢や理想」に向かって
  • 権力構造の破壊と再生(山羊座冥王星)
  • 食やお金など実生活に関わる改革(牡牛座天王星)

が、さらに進むでしょう。

「風」サインの太陽と月は、対人関係、交渉事、政治、通信などを示し、活発で軽やかなコミュニケーションが変化を押し進めます。

天王星、海王星、冥王星が揃ってサインを移動する前の総仕上げ、天体がタッグを組んで一定の方向に現実面での機動力を発揮します。

③ 天秤座の金星に冥王星がスクエア、海王星と天王星がクインカンクス

天秤座(太陽)のルーラーである金星は天秤座29度にあり、山羊座29度の冥王星とタイトなスクエアを形成。

共に29度にあって「サインの吐き出し」「スクエアの横やり感」が際立ちます。

「ザ・人間関係」vs「ザ・組織」の象徴的なものごとが派手にぶつかりそう。

あるいは、横に対等に広がりたい金星と、縦に伸びて支配したい冥王星という感じ?

ですが、冥王星には「死と再生」「暴露」という意味があります。

ここでは、冥王星は山羊座が示すしがらみやルール、権威構造を暴き、風通しを良くし、天秤座の公平さを受け入れようとするのかもしれません。

さらに、金星は、月・天王星・海王星と150度を形成し、個々人がビジョンや理想を追求する姿勢が強調されています。

(もしかしたら、女性のコミュニケーション能力や創造性が評価されるのかも。)

冬至までの3ヶ月間は、オープンな交渉力、バランス感覚、組織ではなく個人のビジョン、あるいは、創造性・芸術性が重要となり注目されるでしょう。

④ 水星、木星、土星がスクエア

木星と土星がスクエアを形成中(~来年6月)。

秋分図では、双子座木星がアセンダントに合で強調、魚座土星、乙女座水星とTスクエアを形成。

木星と土星のハードアスペクトは「節目」を表すと考えますが、次の段階に進むためには、より多方面から情報を集めて、取捨選択、比較・調査・分析が必要となるのでしょう。

たとえば、

  • 言葉になっていない混沌とした状況(魚座土星)を整理して明文化する
  • 形になっていない夢や理想(魚座土星)を言葉にして明らかにする
  • 現状に合わない法律やルールを改定する

などでしょうか。

7ハウスルーラーの木星がアセンダントにあり、相手の考えを寛大に受け入れることで、コミュニケーションが広がることが示されています。

➄ 秋分図のミッドポイント

次のミッドポイントに注目してみました。

土星=金星/冥王星
(金星と冥王星はスクエアで強調されています。)

  • 愛情、人間関係を失う恐れ
  • 独占欲

交渉事や外交には、年配者からのサポート/制限があるかも。

あるいは、忍耐と責任感で困難を乗り越えることで人間関係が成就するのでしょう。

秋分図のまとめ

秋分~冬至までの3ヶ月間は、昨年位から理想や目標として思い描いてきたことが、節目として一つの形になりそう。安定した機動力と推進力が感じられます。

漠然として形になっていない夢や理想を整理して書き出し、目標を明確にしましょう。

実現の流れにのるためには、外部の人々、考え方や分野の違う人々と沢山交流して、複数の視点でものごとを捉えられるコミュニケーション力やバランス感覚が必要です。

組織の暗黙のルールにとらわれず軽やかに進めてみましょう!

・・・

次に、少し時間を戻して、新月について見てみます。

乙女座の新月

2024年9月3日午前10時56分、乙女座12度(数え)での新月です。(東京で作成)

全体的な傾向

獅子座で各々がスポットライトを浴びる喜びを堪能し、乙女座では自己分析をして改善点を実行します

乙女座(柔軟宮・土サイン)が象徴するのは・・・
有用無用/真偽の選別と排他、優先順位付け、批判、分析、観察力、(有用な)情報、完璧、厳格、几帳面、実用性、生産性、仕事能力、品質管理、奉仕、謙虚さ、心配性、工芸、技術の研鑽、改善への継続的努力、細部への集中、全体の流れを見失う、自己批判と過小評価、小腸、脾臓、など

新月からのメッセージ

冥王星が山羊座に戻り約3か月間滞在します。次に山羊座に戻るのは200年以上先のことです。冥王星による山羊座仕事の総仕上げとして、権威的組織や人物、古くなった構造などの解体が一気にすすむでしょう。その波は強制的に、抜本的に全てを押し流します。それは歴史が証明していますね。

この新月では、現在取り組んでいる仕事、学び、ルーティン、趣味、健康管理などについて、さらに手を広げるのか、縮小するのか、何かを削るのか、比較検討して見定めます。拡大すれば責任や負担も増え、縮小すれば肩の荷を少しおろすことができます。乙女座は状況を分析し優先順位をつけ実行するサインなので、ライフスタイルを整えるのに良い期間となります。ここ一年間は、世の中の倫理観やルールなどの変化の節目でもあり、この新月では集合無意識の底に沈んだものごとの一部が明らかになり、次がどんな時代なのかが少し明確になるかも。

夢の実現に向けては、引き続き一歩ずつ進めましょう。そのためのパワフルな天体配置もあります。小さなことでも良いので具体的にこつこつと行動していくと、遠くない未来にジャンプするときが訪れます。何をしたいか、どうなりたいかをいつも何度も思い描くことが重要でしょう。ただし、新月直後は、妄想が暴走し、嘘や誤解などのトラブルに発展する可能性があるので要注意。創造的な作業で活用するのが良さそうです。

人間関係においては、不思議な、常識を超えた出会いがありそう。自分の中で蓋をしていた感情が、その出会いによって噴き出してくることも。恐れずにその感情に向き合ってみると何か気づくことがあるかもしれません。

夏の疲れが出る頃です。生活のリズムを整え、食事や運動を見直すなど、日々の自己管理にはとてもよい期間です。この新月は自分にかなり厳しくなりがちなので、少し甘やかす位がちょうどよいかも。よい一月をお過ごしください!

★心身の不調な部分を整えるために取り入れることは何ですか?

★秋分(9月22日)を過ぎると、太陽は、下に向かう「地サインの乙女座」から、外に向かう「風サインの天秤座」に移ります。主要なテーマは、「他者とのつながり」に変わっていくでしょう。

新月チャートおよびこの期間の主なポイント

次のポイントに注目してみました。

  • 新月は土星とオポジション、木星とスクエア
  • 冥王星が山羊座に戻る
  • 火星と海王星がスクエア、火星は蟹座へ
  • 金星とノード・リリスが合
  • 天体の食度数の通過
  • 新月のサビアンは「ベールを外された花嫁」

① 新月は土星とオポジション、木星とスクエア

乙女座新月に土星がオポジションで、厳しい品質管理と選別、勤勉さ、自己鍛錬、自己批判、熟練の技術などを示しています。極度の完璧主義かもしれません。

そこに双子座木星がスクエアを形成し、バラエティに富んだ沢山の情報を持ち込みます。

乙女座にとって負担は増えますが、最終的にはより有益な成果を上げるでしょう。

仕事の「拡大」とそれに伴う「責任」との調整に取り組みながら、乙女座の能力はさらに洗練されます。

★東京チャートで新月は10ハウスにあり、社会、政治において厳しい評価がなされることを示しています。

木星と土星のスクエアに注目すると

2024年8月~2025年6月にかけて、「双子座の木星」と「魚座の土星」はスクエアを形成します。

木星は拡大、土星は縮小・削減。

そして、双子座は言葉、魚座は言葉にできない全てを示しています。

これまで認識されなかった印象や感情、無意識の常識を言語化し、不要になった価値観をそぎ落とし、新しい価値観を「言葉」にします。

その「言葉」は、新時代の意識を体現し、世の中に広めるでしょう。

乙女座新月は、木星・土星とTスクエアを形成し、両天体による価値基準の調整について、厳しくチェックします。

② 冥王星が山羊座に戻る

9月2日(新月の前日)、逆行中の冥王星が山羊座に戻ります。

(11月20日に完全に水瓶座に入ります。)

山羊座と水瓶座を行き来していた冥王星ですが、次に山羊座に入るのは約230年後です!

冥王星が山羊座を運行するこの3ヶ月間は、貴重な期間と言えますね。

この間に、山羊座が示す「権威」「階層組織」「常識」「伝統」「建造物」など、いわゆる古くなり時代に合わなくなった「枠組み」について、「破壊と再生」の総仕上げがなされるでしょう。

目に見えるもの、見えないもの、生き物、物、何であれ、その存在には栄枯盛衰のサイクルがあります。

ピークを過ぎたものが復活するには、生まれ変わりが必要なのでしょう。

「山羊座の冥王星-魚座の海王星-牡牛座の天王星」の小三角は、地に足のついた安定感と高い生産性を示しています。

③ 火星と海王星がスクエア、火星は蟹座へ

新月の約2時間後、火星と海王星は正確にスクエアを形成。

ともに牡羊ポイントにあり、何らかの際立った事象が見られそう。

(火星=天王星/冥王星で、大どんでん返しがあるかも。)

見せかけの強さをアピールする、論争が誤った方向へ過熱する、あるいは、火と水により水蒸気が発生し、ものごとが霧に包まれるなど。

火星のエネルギーが霧散する、迷走する感じかもしれません。

新月前後は、怒りや争いごとには要注意、冷静さが必要です。

9月5日には、火星は双子座から蟹座に移動し「争い方」に変化が生まれるでしょう。

言論による攻撃から、家族やグループ、国など、何かを守るための争いモードに変わります。

ケアする、育てる、癒すために行動しますが、スイッチが入ると、その攻撃力はかなり強固でしょう。

④ 金星、ノード、リリスが合

金星、サウスノード、リリスが、割とタイトに合を形成。

金星は天秤座にあり、人間関係、交渉事、バランス感覚、美的感性などを示しています。

ノードは縁の結び目、リリスは無意識に追いやった闇の部分、タブー、不安など。

この期間は、知りたくなかった、見たくなかった、蓋をしていたタブー的なものが、人間関係を追求する中で表に出てくるのかもしれません。

個人的なイメージですが、サウスノード(ドラゴンテイル)は、正論ではなく、義理と人情、演歌の世界。

あるいは、ノースノードが洗練された明るい西洋の子守歌とすると、サウスノードはどこか寂し気で懐かしい日本の子守歌。(あくまでも私のイメージです!)

見ないふりをしてきた、義理と人情の、旧式の人間模様が掘り起こされるのかもしれません。。

(ちなみに、10月3日の天秤座の金環日食は、リリスが合を形成します。)

➄ 天体の食度数の通過

この期間は、天王星冥王星が食度数を通過します。

天王星は、この期間を通して、食度数「牡牛座27度」前後にあります。

天王星は、突然の、思いもよらぬ予想外のものをもたらす可能性。

冥王星は、この期間を通して、食度数「水瓶座0度」前後にあります。

冥王星は蓋をして隠されていたあらゆるものを掘り起こし、風通しをよくするでしょう。ただし、暴露には痛みが伴います。

⑥ ミッド・ポイント

2つのミッド・ポイントに注目してみました。

水星=土星/冥王星

  • 知的なハードワーク
  • 抑うつ

乙女座(新月)ルーラーの水星は獅子座にあり、天王星とスクエア。劇的な表現でインパクトを与えるために徹底的に考えます。

木星=太陽/海王星=月/海王星

  • 直観や想像力による成功
  • 芸術的な感受性

1つ目とは対照的なミッドポイント。成功するためには、ゆったりとした直感や感性が必要です。

⑦ 新月のサビアン

乙女座12度(数え)のサビアンは…「ベールを外された花嫁」

未知のものへの探求心により、隠されていた真実を発見・解明しようと意欲を燃やします。科学的な大発見かもしれないし、隠されていた悪事が暴露されるのかもしれません。未知のものを管理しようとする力が強くなります。

強制的にベールを外され、本当の姿が明らかになることで、停滞していたものごとに新たな展開が見られることも。ある意味、潔さがあるでしょう。ベールを外す側と外される側、2つの立場があります。

・・・

では、次に満月を見てみましょう。

ZAIDoo ProによるPixabayからの画像

魚座の満月(部分月食)

9月18日午前11時34分、魚座26度(数え)での満月(部分月食)です。

満月について

新月は「種まき」、満月は「収穫」と言われています。

新月で、月は太陽からエネルギーを受け取り、満月に向けてそれを形にし、実現させていきます。そして、満月から次の新月にかけて、月のエネルギーは空っぽになっていきます。

また、呼吸のサイクルで言うと、新月の瞬間から息を吸い込み始め、満ちた頂点である満月の瞬間に呼気に切り替えて新月に向けて吐き出しきる、とも喩えられます。

新月は「始まり」、満月は「完成と解放」。そのようなイメージで一か月を過ごしてみると、新月~満月の変化と「切り替えポイント」を体感できるでしょう。

部分月食

今回の満月は、ノードから約18度離れた位置で起こる「部分月食」です。

部分月食とは、月の一部が地球の影(本影)に入り、その部分だけが欠けて見える現象です。

食の最大は午前11時44分頃ですが、月は地球の裏側にあり、残念ながらこの月食は日本では見られません。

Teal氏の説に基づいて計算すると、この食の影響は2028年11月頃まで続きます。

月食チャートのポイント

今年の「中秋の名月」は9月17日で、満月(18日)は一日ずれます。*

中秋の名月とは、太陰太陽暦の8月15日の夜に見える月のこと。日本では中秋の名月は農業の行事と結びつき「芋名月」などとも呼ばれるそうです。

(*月の公転軌道が楕円であることで、日にちがずれる年もあるそうです。参考:国立天文台のHP)

今回の満月では、魚座が示す「全てを受け入れる、境界線のなさ、感受性、慈悲、犠牲と救済、詐欺、薬、海、水」などがテーマになりそう。

また、魚座は「柔軟宮の水サイン」。周りの人の思いを感じ取り、臨機応変に対応する柔軟性があります。

ただし、無意識に相手の欲求を満たし喜ばせようとするあまり、自分を犠牲にしたり、他人軸になりがちな点には要注意でしょう。

月食チャートについて、次のポイントに注目してみました。

  • ノースノードでの魚座の月食
  • 月食はICで起こる
  • 水星と土星がオポジション、木星がスクエア
  • 月食のサビアンは「影響を分割する新月」

① ノースノードでの魚座の月食

今回の月食はノースノード側で起こります。

ノースノードの性質は木星に例えられ、新しいエネルギーの流入をもたらすと言われています。

なので、ノースノードでの月食はポジティブな可能性を秘め、身近な環境での喜びにリンクしています

そして、これまでの集大成(満月)が、新しい世界への道を開く(ノースノード)でしょう。

ただし、食がもたらすプロセスは成長のレベルの移行であり、変化を受け入れることが重要です。

魚座の月食(ノースノード側)は、これまでの献身的な行動、人を喜ばせてきた経験が実を結び、喜びとともに新たな世界へと導かれるのかもしれません。

② 月食はICで起こる

  • 月食は、ぴったりとIC-MC軸上で起こります。
  • さらに、海王星が月に合を形成し、月食の主となります。

海王星を伴う魚座の月食が、東京チャートのICで起こるという、とても印象的な月食図です。

  • また、「月・海王星(IC)」を頂点として、太陽-冥王星-天王星とともにカイトを形成。
  • 双子座の木星が月食にスクエアを形成し、影響の拡大を示しています。

ポジティブに考えると、自分の家、拠点、地域、国などについて、大きな夢や希望を何らかの形で「刻印」します。

しっかりと根を下ろすことができる居場所、自分(たち)の目標に関わる基盤の確認です。根っこがしっかりしていれば、安定して上に伸びていけます。

あるいは、

著書『マンディーン占星術(説話社)』によると、

4ハウスは、「国土、農業生産、天候、環境、自然災害、野党」とあります。

そのまま読むと、国土で水の災害が重なることを示していますが、最近の台風の影響を考えると現実味があります。

あるいは、献身的な活動、救済、詐欺、薬、お酒などに関わることかもしれません。

日本に限らず、自然災害による被害が最小限であることを願います。。

(【食】の影響は、それが観測できる範囲に及ぶという説に従えば、今回の月食は日本からは見えないので、影響はないのかもしれません。)

★この【食】度数(魚座25度)を土星が通過するのは、2025年4月から年末にかけてです。土星は【食】が示すものごとの成熟度をテストし、終結をもたらすと言われていて要注目です。

③ 水星と土星がオポジション、木星がスクエア

  • 9月18日、水星と土星がオポジション
  • 9月21日、水星と木星がスクエア

コミュニケーションについて、慎重さや責任感とともに、楽観性や交流範囲を広げることが必要とされるでしょう。

明確なビジョンのもとで建設的にものごとを進めていきます。

さらに、水星は、冥王星と「正確に」135度を形成。その仕事能力は徹底的に鍛え上げられるでしょう。

水星の度数である乙女座15度(数え)は、緻密さや正確さを極めた乙女座力のピークを示しています。

この月食では、求められるもののレベルが高く、ストレスを感じるかもしれませんが、自分のスキルを磨くよいチャンスとも言えます。

ただし、柔軟宮のTスクエアで調整力は抜群ですが、決断力に欠ける点には要注意。

④ ミッド・ポイント

以下のミッドポイントに注目してみました。

太陽=月=土星/ノード
太陽=月=水星/ノード

  • 人間関係における真剣さ、孤独
  • 他者とアイデアを交換する

仕事でもプライベートでも、真剣に、たくさん話し合うことが重要でしょう。

➄ 満月のサビアン

魚座26度(数え)のサビアンは…「影響を分割する新月」

満月ですが、サビアンは「新月」を意味しています。

これまでの道のりに満足すると、次に進むべき道が自ずと見えてきます。それは、共に歩んできた仲間とは違う道かもしれません。それぞれの新たな始まりは静かに、でも確実にやってきて、我々はそれを受け入れる必要があるのでしょう。

魚座は水サインで「感情」や「見えない世界」を示しています。ここでは、見えない世界である「運命」の分岐点への予感が示されています。「新月」なので光はありませんがその影響は強力です。

魚座27度の「収穫の月」、28度の「満月の下の肥沃な庭」と、新月や満月に関するサビアンが続きます。魚座最後の度数域は「月」が示す無意識からの影響に関係しているのかもしれません。

・・・

乙女座新月と魚座の満月(月食)です。

乙女座新月では、集めた情報をフィルターに通して分析・整理し、データとして活用します。それは大きな目標の中で切り分けられたミッションであり、実際の有益な成果として現れるでしょう。

魚座満月では、個人を超えたあらゆるものとの一体感がテーマになります。内側に向かって融合する水のサインであり、見えない印象を受け取り、自他の境界線が曖昧になって、他人の喜びや悲しみを自分のことのように感じるかもしれません。ときには、割り切って感情を切り離すことも必要でしょう。

例えば、木の枝の一羽の鳥に焦点を合わせて、その羽根の細かい模様までスケッチするのが乙女座とすると、視点を引いて、その森全体を眺めて雰囲気を感じるのが魚座という感じでしょうか。細部に没頭し過ぎたなと思ったら、距離をとってぼんやりしてみると良いかも。

★今どんな予感がありますか?

全体の動き ~まとめ~

乙女座新月(9月3日)~天秤座金環日食(10月3日)までの全体の動きをまとめてみました。

月が緊張のアスペクトを形成するときを赤字で、サポート的なアスペクトを形成するときを青字で記入しています。また、その他緊張感のある期間には赤線を引いてあります。

月が出来事や感情の引き金となることについて検証してみてはいかがでしょうか。

・・・

★冥王星は食度数(水瓶座0度)前後にあって、ゼロからの全面的なリノベーションの期間となるでしょう。

(この期間を通して、天王星が食度数を通過)

・9月2日、天王星が逆行へ(牡牛座27度~)
・9月2日、逆行中の冥王星が山羊座へ

9月3日、乙女座12度(数え)での新月・・・種まき
・9月3日、火星-海王星(スクエア)

・9月4日、乙女座の月-海王星-天王星-冥王星(カイト)
・9月4日、乙女座の月-火星(スクエア)

・9月5日、天秤座の月・金星・サウスノード・リリス(合)
・9月5日、火星が双子座から蟹座へ

・9月7日、天秤座の月-冥王星(スクエア)
・9月7日、水星-天王星(スクエア)

・9月8日、太陽-土星(オポジション)-木星

・9月9日、蠍座の月-天王星-海王星-冥王星
・9月9日、水星が乙女座から獅子座へ

9月11日、上弦の月(射手座20度、数え)・・・発展
・9月11日、射手座の月-太陽-土星-木星(Gクロス

・9月12日、山羊座の月-火星(オポジション)
・9月12日、太陽-木星(スクエア)

・9月13日、山羊座の月・冥王星-天王星-海王星

・9月15日、金星-木星(トライン)

・9月16日、水瓶座の月-金星-木星(Gトライン)

・9月17日、魚座の月・土星-水星(オポ)-火星

9月18日、満月(魚座26度、数え)・・・収穫
・9月18日、魚座の月・海王星-太陽-木星(Tスクエア)
・9月18日、水星-土星(オポジション)

・9月19日、牡羊座の月・ノースノード-火星(スクエア
・9月19日、太陽-天王星(トライン)

・9月20日、牡羊座の月・キロン-金星-冥王星(Tスクエア)

・9月21日頃、太陽-海王星(オポ)-冥王星-天王星(カイト)
・9月21日、水星-木星(スクエア)

9月22日、秋分(太陽が天秤座へ)
・9月22日、牡牛座の月・天王星-太陽-冥王星-海王星(カイト)
・9月22日、太陽-冥王星(トライン)

・9月23日、金星-冥王星(スクエア)
・9月23日、金星が天秤座から蠍座へ

・9月24日、双子座の月・木星-海王星-水星(Tスクエア)

9月25日、下弦の月(蟹座3度、数え)・・・成熟・衰退
・9月25日、蟹座の月・火星-ノード(スクエア)
・9月25日、水星-海王星(オポ)-冥王星-天王星(カイト)-木星

・9月26日、水星-冥王星(トライン)
・9月26日、水星が乙女座から天秤座へ

・9月27日、蟹座の月-冥王星(オポ)-海王星-天王星-水星(カイト)

・9月29日、獅子座の月-天王星(スクエア)
・9月29日、太陽・水星・サウスノード(合)

・9月30日、乙女座の月-土星(オポ)-金星
・9月30日、火星-土星(トライン)

・10月1日、乙女座の月-土星-木星(Tスクエア)
・10月1日、太陽-水星(合)

・10月2日、乙女座の月-海王星-冥王星-天王星(カイト)

10月3日、天秤座11度(数え)での金環日食・・・種まき
・10月3日、新月・サウスノード・リリス(合)
・10月3日、金星-火星-土星(Gトライン)

・・・・・

後記:
24時間テレビでランナーをつとめた芸人のやすこさんのチャートを拝見してみました。9月2日がお誕生日なのですね。挨拶などきちんとしている印象でしたが、なるほど乙女座でした。今回の新月は出生の太陽の上で(オーブ2度位)、そして魚座の月食は出生の木星の上で起こります。人生の重要なイベントは、日食や月食が関わることも多いですね。ちなみに、ソーラーアーク冥王星は牡羊ポイント(山羊座0度)にあり、できごとのスケールの大きさを示しているかも。

余談ですが、出生図にクインデチレ(165度)がある場合、新月と満月が重なることがあります。確かに、満月は、新月とオポジションの位置より15度進んだところで起きますね。(やすこさんの太陽と木星はクインデチレです)

参考記事: 2024年の星模様(1月~12月)

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