よく似たグランド・トライン~大谷選手など~

2023年3月は、世界中の野球ファン(にわかファンも含む)がWBCで盛り上がったことと思います。

決勝戦のフィナーレは、まるで野球の神様が書いたシナリオのようでしたね~

そこで、大谷翔平選手のホロスコープにもある「水のグランドトライン」について、以前から気になっていたことについて書いてみようと思います。とても趣味的な内容です(笑)

グランドトライン~閉鎖回路と鍛練~

ノエルティル式心理分析では、グランドトラインは自己の中に閉じこもる傾向を示すと言われています。

例えば、感情を表す「水」のグランドトラインでは、「だれも私の気持ちを分かってくれない・・」という思い込みに陥りがちである、など。

閉鎖回路の中で同じパターンを繰り返すことは、自分で自分を孤独感に閉じ込めてしまう可能性があるのかもしれません。その場合は、そういう自分に「気付く」ことが必要なのでしょう。

ですが、何度も繰り返すことは、その道のプロフェッショナルになる「才能」の源泉となり得るのだと思います。

常識を超えた繰り返しによる鍛練は、人を違う次元にまで至らしめる可能性があります。

違う次元とは、多分、生み出されたものに接するだけでわかるのだと思います。作品にふれたときなど、ただただ「すごい…」と言葉を失った経験は誰にもあるでしょう。

グランドトラインの「3角形」が示す生産性は、内側にも外側にも無限に広がるとするならば、閉鎖回路の中で拡大した孤独感は、表に返すと、例えば芸術的な表現として外側に広がっていくのだと思います。

いずれにしても、グランドトラインは「鍛練による達人への道」の可能性のありかを示しているのではと考えます。

大谷翔平選手とグランド・トライン

さて、本題である大谷選手のチャートを拝見してみます。1994年7月5日生まれ。(出生データはWikipediaより、出生時間は不明。)

大谷選手のチャート

注目したポイントは・・・

  • 太陽・木星・土星で水のグランドトライン(オーブ広め)
  • 金星・火星(月)・冥王星のTスクエア
  • 双子座で牡羊ポイントにある水星
  • 冥王星とノースノードの合
水のグランドトライン

蟹座の太陽は、安心できる環境を作りそこに人々を招き入れる、という感じでしょうか。蟹座の要素は、人をホッとさせる笑顔で魅了します。

そして、蠍座の木星は「信念、信じる心」

魚座の土星は「夢や理想を形にする」「精神的な鍛練」

この組合せによる水のグランドトラインは、豊かな共感力と精神性を示しているように思います。

ちなみに、大谷選手はちょうど土星回帰で、人生の大きな節目のときなのですね。

金星・火星・冥王星のTスクエア

冥王星と火星のオポジションは目標に向かって、限界を超えて自分を追い込む傾向。

獅子座の金星が加わり「イッツ・ショー・タイム!」

さらに金星はノードとスクエアで「人気」を示しているのでしょう。

双子座で牡羊ポイントの水星

双子座で牡羊ポイントの水星は(サインをまたいで)木星とトラインで、言葉などコミュニケーション力が際立つことを示しています。

アメリカとの決戦前の円陣で、「今日だけは憧れることをやめましょう」と皆に呼びかけた言葉は、一気に皆の意識を転換させたと思われます。

あの状況で陥りがちな人の心理のツボをつく、シンプルで最適な言葉のチョイスですね。

その後の、チームメンバーの堂々とした攻めは、この言葉により最後のスイッチが入ったと言えるのでしょう。

冥王星とノードの合

冥王星とノースノードの合は、現状を塗り替えて時代を作っていく可能性?(藤井聡太棋士のチャートにも冥王星とサウスノードの合があります。)

金星もスクエアで関わり、人を魅了するドラマチックな自己表現は、お母上からの影響が大きいのかも?

★その他、時代のアスペクトである、山羊座の天王星と海王星の合にも注目ですね。

ダライ・ラマ アスペクト?

さて、天体の会合サイクルの中で、同様の配置が現れることがありますが、大谷選手と同様のグランドトラインを持つ人物がいて、とても興味深かったのでご紹介します。

大谷選手とダライ・ラマ14世の二重円です。(ダライ・ラマ14世のデータは、astro.comより。rodden rating:C)

太陽・木星・土星のグランド・トラインがほぼ共通していますね。

さらに、

水星と金星同士が合、どちらも冥王星とノードが合であるのが興味深いです。

Wikipediaによると、ダライ・ラマ14世は、宗派を超えたチベット仏教の最高指導者(法王)であり政治的指導者である。また、亡命チベット人をまとめ上げる結節点(ノード)である、と書かれています。

大谷選手は、野球への愛や夢、希望を通して世界の人々の心を結び付けているように思いますが、その点で似ているかも。

ふと思い出したのが、大谷選手は高校時代に「9マスシート」に目標を書き込んだものを何枚も作成し、それを次々に実現していること。

「9マスシート」は「マンダラシート」とも呼ばれ、目標を達成するために必要なもの・行動を次々と連想して書き入れていくもので、仏教の曼荼羅図を元に開発されたそうです。

大谷選手は、すでに高校時代から成熟した精神・思考を持っていたと言えますね。。

さらにさらに、

次は大谷選手と故野村克也監督の二重円です。出生データはWikipediaより、出生時間は不明。

こちらもグランド・トラインがほぼ共通しています。

野村監督は1935年6月29日生まれ、ダライ・ラマ14世は7月6日生まれで誕生日が近いのですね。

野村監督と言えば、考える野球「ID野球」という言葉を思い出します。

監督は、大谷選手の二刀流への挑戦を批判し続けましたが、最後にはその実力と人間性を認めて批判を撤回し、本人に直筆の手紙を送ったと言われています。

そこには、「大谷 神の子 不思議の子 後輩たちのよき見本たれ」と書かれていたそう。

私は、ひそかにこのグランド・トラインを「ダライ・ラマ アスペクト」と呼んでいます(笑)
グランドトラインがほぼ共通しているからなんなんだ?とも言えますが、実例の一つとして興味深かったので、ご紹介してみました。

土星回帰と魚座の土星

トランジットの土星は先月魚座に入ったところで、大谷選手は土星回帰のときですね。

振り返ると、2020年、それまでケガなどで不調だった大谷選手は、バッティングフォームを改革し体作りに励みました。

そして2021年頃監督が変わると、投げる前日にも打者として試合に出る等、投・打両方でそれまでの制限を解放することを試みたそうです。

それは最後の賭けだった・・・と何かの番組で観ました。

そして、2021年、大谷選手は爆発的に大活躍し、2023年3月にはWBC優勝を果たしました。

まさに土星回帰で揺るぎない基盤を築き、それを一つのステップとしてここからまたスタートという感じですね。

同年代に、フィギュアスケートの羽生結弦氏ピアニストの反田恭平氏などがいます。

羽生選手(アスリートという意味で選手と呼びたい)はプロスケーターとして新たな世界を開拓・構築し、反田氏はショパンコンクールで2位を獲得し、やはり音楽界に新たなシステムを作るべく、その土台を固めました(&ご結婚もされました。)

土星回帰に相応しい流れですね。

ですが、、、

このように一回目の土星回帰で確かな成果を上げられるのは、実はごく一部かもしれません。

多くの場合は転職、結婚、出産、移動など人生上の「変化」や「節目」のときであり、「この道は違うかも」と諦めの選択をすることもあるのでしょう。

どんな場合であれ、人生で何かを始めるのに遅すぎることはなく、

日常の義務をこなしつつ、取捨選択しながら余分なものをそぎ落とし、人生最期に自分にとってコアなものが一つの道として見えていた、、

そんな感じであの世にいけたらいいなと思います(笑)

魚座の土星

最近の世の中の動きを見ていると、魚座土星の一つの表現として「夢や希望の実現(への努力)」が浮かんできます。

その重要なポイントとして、「~のために」という姿勢がそれを可能にするのかなと思います。

自己を超えたより大きな目的のために限界に挑む努力は、野球の神様をも動かすのでしょう。

つまり、目的や行動が宇宙の大きな流れにピタッと同調し、そこに注ぐエネルギーが(自分の)臨界点?に達したときに、きっと神様が感応するのですね~

★大谷選手を見ていると、自分という存在を目標達成のために効果的に活かしているな~と思います。まるで、自分が自分の人生の脚本家、演出家であるかのように。。

大谷選手と栗山監督のシナストリー

さて、WBCでは栗山英樹監督の采配や指導方法も話題になりましたね!

栗山監督のチャート

次は、栗山監督のチャートです。1961年4月26日生まれ。出生データはWikipediaより、出生時間は不明。

次のポイントに注目してみました。

  • 「太陽・木星・海王星」(不動宮・拡大系の天体)と
    「水星・火星・土星」(活動宮・収縮系の天体)の2組のTスクエア。
  • 木星と土星の合
  • 冥王星とノースノードの合

優勝後の記者会見では、

・選手に対して、誠心誠意、正面からぶつかる
・不安にさせない
・信じ切る
・夢をもてるチームにするという使命
・勝ち切るなら物語が必要

等々お話されました。

信じ切ること、夢、物語などのワードは、太陽・木星・海王星の要素が感じられますね。

「心情」と「監督としての仕事」の乖離の中での葛藤についても言及されていましたが、それは蟹座の火星と山羊座の土星のオポジションに示されているかも。

そして、栗山監督のチャートにも冥王星とノードの合があるのは、興味深いです。

(wikiによると、国立大学出身・大学教授の経歴を持つ人物はともに栗山氏が初めてとのこと。「教える」「育てる」要素が強めなのですね。)

木星と土星の合

そして、山羊座の土星と水瓶座の木星の合にはとても納得しました。

木星と土星の組合せは、一つの組織や流通ルートを作り上げる能力、ビジネスの構築というイメージがありますが、

栗山監督の場合、山羊座の枠組み「組織、制限、ルール、管理」を、水瓶座が示す「自主性、自律、自由、対等、友愛」の色で満たして、一つのチームを創り上げたのだな~と感じました。

山羊座と水瓶座が良い感じでブレンドされてますね。

WBC日本チームの白井ヘッドコーチは、栗山監督について「信じて 任せて 感謝する人」と表現していましたが、監督のチャートに重ねてみると味わい深いです~

★ちなみに、2020年12月の水瓶座0度でのグレートコンジャンクションは、栗山監督の土星の上で起きています

継続か打切りか、二者択一の大きな分かれ目のときであったと考えられます。

シナストリー

大きな仕事?の裏には、ほぼ必ず絶妙なシナストリーがあります。

大谷選手と栗山英樹監督のシナストリーをざっくり見てみましょう。

内円が大谷選手、外円が栗山監督です。

大谷選手の「グランドトライン」と栗山監督の「Tスクエア」が嚙み合っていますね~

太陽、木星、土星、海王星が連携していて、「夢の実現」という目的が共通しているように見えます。

そして、

栗山監督の水星・火星・土星のTスクエアに対して、大谷選手の天王星・海王星がのっています。

監督としての枠組み(土星)に対して、大谷選手は常に刷新を促すようなインスピレーションを与える存在なのでしょう。

そう言えば、高校卒業後メジャーを目指していた大谷選手を、まず日本で基盤を築くよう説得し、二刀流という「革命」を提案したのは栗山監督でした。

それはお互いにとって、限界を超えようとする大きなチャレンジだったのでしょう。

WBC世界一決定の日のトランジット

参考までに、WBC決勝戦の日のトランジットを見てみましょう。

大谷選手は土星回帰ですが、栗山監督の山羊座29度の土星に対しては、トランジット冥王星がピッタリ合を形成していますね~

さらに、上の二重円には記載していませんが、栗山監督のソーラーアークの土星(と水星)は牡羊ポイントに達しています。

栗山監督にとっては、人生の中でも稀有な困難や重責のときであり、限界への挑戦とともに、これまで積み重ねてきたことで有名になることを示しています。

「山羊座29度」での土星と冥王星の合は、新しい監督像を世の中に盛大に見せつけたという感じでしょうか。

動きの速い金星とノースノードは、ちょうど監督の太陽の上で重なっていてとてもラブリー?です。

ご本人はもちろん、世の人々の喜びや楽しみと共に、監督のお人柄が広く知られることになりましたね。

これは、占星術の神様の采配と言えるかも?!

★そして、3~4年後には、トランジット冥王星が監督の木星と太陽にヒットします。(大谷選手の木星にも。)

今後のさらなるご発展を楽しみにしたいと思います!

・・・・・

WBC試合の最中は、どこに行っても、大谷選手や村上選手はじめ全選手のことを、息子のように心配したり応援したりしているおばちゃんたち(自分も含めて)が結構面白かったです(笑)

個人的には、吉田正尚選手の精悍な横顔と、芯を捉えるバッティングに見とれてました~

最後までお読みくださりありがとうございます!

参考記事:グランドトラインと自動化反応

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