東京オリンピック~大橋悠依選手と橋本大輝選手のチャート~

今回のオリンピックは、4年+1年というインターバルや無観客など「普通じゃない状態」で開催されました。

スケートボードやサーフィンなど新しい競技が取り入れられて、10代~20才前後の若い選手が活躍しましたね。努力や責任が前面に押し出される重厚なシーンと、互いのパフォーマンスを喜び励まし合う軽やかなシーンのコントラストがとても印象的でした。

全ての競技において人間の身体能力や表現が進化し続けているのは驚きですね。一体、人間の可能性はどこまで行くのでしょうか?!

占星術的にみた全体的な印象

今回のオリンピックでは、新競技が加わったこともあり若い選手の活躍が目立ちました。彼らの多くは「射手座の冥王星ー水瓶座の天王星・海王星世代」です。

彼らが、軽やかに楽しんで競技に参加しているのをみていると、こちらも楽しくなります。型にはまらず、グローバルで恐れを知らない強さが感じられました。

共通のアスペクト

今回チェックした選手のチャートでは、以下のような共通のアスペクトが多くありました。

太陽 ー 火星・冥王星・土星・木星

火星 ー 土星・木星・冥王星・天王星、またはノーアスペクト

土星 ー 冥王星・木星・天王星

主にコンジャンクションやハードアスペクトで、アスリートに必要な要素を考えると納得ですね。

ソーラーアーク冥王星=牡羊ポイント 他

21才前後の選手は、ソーラーアークの冥王星が牡羊ポイント(柔軟宮28度~活動宮2度に到達している年代です。冥王星は”偉業”を表すので、何らかの意味で”突出”する可能性があります。

例えば、橋本大輝(体操)、伊藤美誠(卓球)、田中希実(陸上)、堀米雄斗(スケボー)選手などです。(堀米選手は牡羊ポイントを少し過ぎたところ。)

田中希実選手については、陸上女子1500メートル決勝で日本女子初の8位入賞を果たしました。メダルこそとっていませんが、彼女の走りは日本人選手としての常識を覆す「攻め」の「戦略的」な走りでした。

田中選手の出生図では、牡牛座の土星と水瓶座の天王星がスクエアで、そこにトランジットの水瓶座の土星と牡牛座の天王星がのっています。つまり、土星と天王星がサインを入れ替えた状態で、出生図のスクエアがさらに強調されています。

レース後のインタビューで、「オリンピックという舞台で自分の中の常識を覆すことができた」と語っていますが、まさにこのアスペクトを表現していますね。

二人の選手のチャートと時期表示など

次に、オリンピック初出場で2つの金メダルを獲得した大橋悠依選手(競泳女子)と橋本大輝選手(体操男子)のチャートを見てみます。

大橋悠依選手のチャート、シナストリー、時期表示

大橋選手は、競泳女子200メートルと400メートル個人メドレーで金メダルを獲得しました。

出生図です。(生年月日はWikipediaより、出生時間は正午で作成。)

直前まで調子が悪かったそうですが、結果は競泳女子日本史上初の二冠を達成しました。

出生図を見ると、アスリートに頻出の火星と冥王星のコンジャンクションがあります。バイタリティー、パワー、極限までの(ときに行き過ぎた)努力を示しています。スポーツなどに集中して、エネルギーを健全に使うのがよさそうです。

そして太陽と天王星・海王星がスクエアですが、さらに

太陽(ノード)=天王星/海王星

のミッドポイントも成立していて強力な配置となっています。

イメージングのパワーが強く、トランスサタニアンの影響で規格外の夢のようなできごとが現実化する可能性を秘めていそう。

大橋選手はレース後、平井監督と長~いハグをしていたことが話題になっていました。トレーニングについて意見が合わず、一時は決裂していたようですが、大きな結果を手にすることができたのは監督のサポートが大きかったと思われます。

その道のりは想像を超えるものだったのでしょう。。

平井監督とのシナストリー

監督とのシナストリーです。(内円が大橋選手、外円が平井監督。監督の生年月日はWikipediaより、出生時間は正午で作成。)

大橋選手の”キモ”に”監督アスペクト?”がピッタリはまっています。

大橋選手の火星・冥王星 ー 監督の火星・土星・天王星(激しい衝突・エネルギー)

大橋選手の火星・冥王星(パワー、怒りのポイントでもある)に対して、監督の土星(コントロール)と火星(アクセル)がスクエアです。不動宮のTスクエアを形成していてお互いに譲らなさそうですが、目標達成には最強のパワーを発揮しそう。

大橋選手の太陽(ノード)・天王星・海王星 ー 監督のノード(深い縁)

大橋選手の木星 - 監督の太陽・冥王星(大きな成功の可能性)

大橋選手の金星 ー 監督の金星(お互いが刺激になって楽しそう)

★ここで、重要と思われるミッドポイントをあげてみます。

太陽・冥王星(監督)=太陽/海王星=太陽/天王星(大橋選手)

さらに、

太陽・海王星(大橋選手)=太陽/冥王星(監督)

つまり、大橋選手の「太陽・天王星・海王星のスクエア」と、監督の「太陽・冥王星のスクエア」が45度で組み合わさっているということです。そこに、お互いのノードも絡んでいます。

お互いの目的(太陽)を補強し合い、夢をかなえ、人生に変容をもたらす感じです。

強力なシナストリーですね~(*_*)

平井監督との三重円

さらに、トランジットを重ねてみます。(内円が大橋選手、真ん中が平井監督、外円がトランジット)

トランジットもピッタリですね。

シナストリー①については、トランジットの火星と木星のオポジションが接触。(監督はジャスト火星回帰です。これもよく見かけます。)

シナストリー②については、トランジットの冥王星が接触。まさに偉業ですね。すべてを塗り替える感じ。

トランジット冥王星は、監督の太陽と冥王星に135度を形成し、同時に太陽/冥王星に触れています。(冥王星が重なるのでミッドポイントとしてはカウントしないかもですが)監督にとっても人生の重要なできごとだったことを示しています。

シナストリー④については、トランジットの土星と天王星が接触。今までの枠組みを超えた喜び。

あとは、トランジットの海王星が少し前に大橋選手の魚座の土星に合でした。「水」中の競技で努力して夢を叶える、というのは魚座(水)の土星と海王星的です。

これまで努力してきたことの全てを、この時期に焦点を合わせて爆発させることに成功しました。ひとりの力ではなく(少なくとも)監督のサポートが大きかったことがよくわかりますね。

ちなみに、女子三段跳びで世界新記録を出して優勝したユリマル・ロハス選手は、誕生日が大橋選手の3日後です。彼女も跳躍前のイメージングが特徴的で、その跳躍は異次元でした(*_*)

橋本大輝選手(男子体操)のチャートと時期表示

橋本選手は、男子体操個人総合と種目別鉄棒で金メダルを獲得しました。

出生図です。 (生年月日はWikipediaより、出生時間は正午で作成。)

橋本選手も火星と冥王星の合(射手座)があり、パワフルで自分を極限まで追い込みます。そこに土星がオポジションで、目標に対しての不屈の意志を示しています。自分の中の土星先生が常に見張っている感じです。

(大橋悠依選手の火星に対しては監督の土星がスクエアでしたが、橋本選手の場合は、火星と土星のスクエアが内在しています。)

そのオポジションを獅子座の太陽と水星が調停していて、努力がパフォーマンスに反映され王者の風格として表れそうです。

橋本選手は、形勢不利のプレッシャーの中、最終種目である得意の鉄棒で見事に決めて喝采を浴びました。そのシーンはまさに獅子座のために用意されたドラマティックな「舞台」だな~と思いました。

本人の中ではおそらく、いつも通りにやれば勝てるという自信があったのでしょう。

オリンピック3連覇が目標だと言っていましたが、初期設定のスケールが大きいですね。

★そして、大橋悠依選手と同じミッドポイントがあります。

太陽=天王星/海王星

太陽と天王星・冥王星がゆるくオポジションを形成していることもあり、強力なミッドポイントと言えます。創造性、感受性、夢の実現能力です。イメージする力が強いのだろうなと思います。

大橋選手は蠍座の冥王星・火星、橋本選手は射手座の冥王星・火星で、それぞれの世代の雰囲気をよく表しているかもしれません。

橋本選手の時期表示

時期表示を見てみます。内円が出生図、外円がソーラーアーク、その外側がトランジットです。

ポイントが沢山ありますね。

  • ソーラーアーク(SA)土星・冥王星=牡羊ポイント(AP)
    偉業、努力が認められその分野の権威となる
  • SA天王星=冥王星
    現実をひっくり返す、展望の刷新。「その時がきた」という感じ。
  • SA火星=金星
    創造性、情熱、興奮。「喜び」という意味で、金星も重要ですね。
  • トランジットの天王星と土星のスクエアが、出生の太陽・水星・海王星にハードアスペクト
    自己像の刷新、責任、夢の実現。時代のアスペクトとリンクして「時の人」になりました。
  • 「偉業」に関わる冥王星に注目すると、
    トランジット冥王星=太陽/木星=太陽/金星
    大きな成功、人気や喜び。

ソーラーアーク冥王星=APについては、現在21才前後の人が該当しますが、その年代の若者の活躍を分野に関わらずよく見かけるように思います。

橋本選手がこどものころ通っていた体操教室は廃校の体育館で、保護マットも簡易的なもので、常に危機感があったそうです。

でも、そのお陰で常に緊張感をもって練習できたし、今でも、技を一度習得したら次はマットを外してやってみるのだそうです。危機感を楽しむ?射手座の火星と冥王星のコンジャンクションっぽいですね。

橋本選手をはじめ、体操男子メンバーの多くが千葉の高校出身で、まるで近所のおばちゃんのような気持ちで応援していました(笑)。彼らの出身校には大きな垂れ幕がかかっていたようで、やはり地元は盛り上がりますね~。

まとめ・個人的感想

今回とりあげたお二人の出生図、シナストリー、時期表示、どれも納得でした!

体操男子の内村航平選手が予選落ちしたのはとても残念でしたが、その後のインタビューでこう言っています。

「努力が報われないということを人生で初めて経験した。でも努力は報われるということを証明するために、次の世界選手権にチャレンジする

そして男子マラソンで異次元の走りで連覇を果たした、ケニアのキプチョゲ選手はこう言っています。

勝つことがあれば負けることもある、それがスポーツ

オリンピックを見ていて、アスリートにとってスポーツは「人生」なのだなとあらためて思いました。晴れの日もあれば、雨や嵐の日もある。すべてを含めてスポーツなんですね。

キプチョゲ選手は「世界をランニングワールドにするのが夢、それは平和で健康的な世界」と言っていましたが、彼の走りを見ていたら、それはもはや「神の領域」だと思いました(笑)。

何が「正論」で何が「正解」かはわかりませんが、言えることは、それぞれの立場で全力を尽くしてきたパフォーマンスから、本当に元気をもらえたということです。私はそれを「目に見えないご飯」と呼んでいます(笑)。

ふと思い出したのは、以前、人生の浮き沈みを曲線グラフで表すというワークに参加したときのこと。興味深かったのは、人生で困難だった時期には同時に何かを達成している傾向が多く見られたことです。

なので、グラフが「どん底に下がる」時期であっても、実は色々と行動していて、反対に「上がっていく」グラフの線が同時に存在することがあるのです。

つまり、大きなエネルギーが働いているときには、プラスとマイナスの「絶対値」が大きくなり、両面で現実化し得るのだと思います。

土星と天王星のスクエアの今は、困難な中でこそ何か重要な行動をするときかもしれません。

それぞれの持ち場で自分ができることを全力でなすことが肝心なのだと感じています。

・・・

最後までお読みいただきありがとうございます!次は、以前から注目していた空手・形のお二人を取り上げようと思います。

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