先日、木蓮がつぼみを膨らませているのを見ました。そう言えば、今の場所に家族で引越しするとき、街路樹の木蓮が満開で歓迎されているようで嬉しかったのを思い出しました。期待と不安の入り混じった春は確実にやってきていますね~
2024年3月20日の春分図、そして3月10日~4月9日までの星模様です。
春分図
新月の前に、今年の春分図(2024年3月20日午後12時6分、東京)を見てみます。
春分図とは、太陽が牡羊座に入った瞬間のチャートで、来年の春分までの一年間を示していると言われています。
牡羊座から魚座まで(12サイン)の一つのサイクルを終えて、次の新たなサイクルがスタートする「始まり」であり「生まれ変わり」のとき。
長かった夜の時間が短くなり、昼の時間とほぼ等しくなる切り換えポイントでもあります。
例えるなら、春分は「新月」であり、春分図は「種まき」を示していると言えるでしょう。
冬の間隠れていたものが芽を出し、本格的に活動し始めるときです。
今年の春分図からは、どのような「始まりの種」が見えてくるでしょうか。
春分図のポイント
主なポイントをあげてみました。
- 太陽は9ハウスにあり、MC・海王星に合
- 月と冥王星のオポジションを太陽が調停
- 牡牛座の木星と天王星、魚座の金星と土星がそれぞれ合
- 水星・キロン・ノースノードが合
春分図のキーワード:「夢と情熱」「お金や人間関係の制限と開放」「傷と癒しの共有」
① 太陽と海王星の合
昨年の春分図より、四季図において太陽と海王星がハードアスペクトを形成中で、海王星が象徴することが社会において強調されています。
海王星/魚座が示すこと、
「夢、理想、創造性、曖昧さ、境界線の喪失、犠牲と救済、詐欺、嘘、お酒、薬物、海」
に関するものごとが、今後さらに大きなテーマとなりそう。
春分図の太陽は、海王星と共に9ハウスにあり、MCに合。
この一年間は、国際関係、教育、法律、宗教、思想などが注目され、海王星の象徴である「理想を追求する」あるいは「境界線や形が曖昧になる」傾向があるかもしれません。
これらの動きは拡大していき、社会や組織、そのリーダーに大きな影響を及ぼすでしょう。
海王星の影響は、「声あって形なし」というイメージかもしれません。
② 月と冥王星がオポジション
獅子座の月はシングルトンで1ハウスにあり、水瓶座に入ったばかりの冥王星とオポジション。とても目立っていて熱量と底力が感じられます。
人々は新しい価値観に目覚め、情熱を持って奮い立つのかもしれません。それは、個人の表現、生命の輝きを取り戻すための衝動かもしれません。
このオポジションを、海王星を伴う牡羊座の太陽が調停し、夢や理想に向けて新たなスタートをきります。
③ 金星・土星の合、木星・天王星の合
新たなスタートの背景にあるものとして、、
1)木星と天王星が牡牛座で合を形成
テクノロジーの進歩や画期的な発明が実用化されて、生活の現実的な豊かさが拡大する、あるいは、大地のエネルギーが拡大・爆発するのかもしれません。
「土」の不動宮である牡牛座の中で、木星(拡大)と天王星(激化・変化)が重なるので、最も安定を保ってきたものが良くも悪くもひっくり返るイメージでしょうか。
天王星は「平等」も示すので、「みなが等しく持つ」ための変化なのかもしれません。
どんな変化であれ、それは「驚き」を伴うのでしょう。
2)金星と土星が魚座で合
弱者のサポートなど、献身的な活動に伴う困難と責任。あるいは、そのような活動への制限など。
また、人間関係の喜びやお金を得ることに関して、何らかの壁があるかもしれません。
いずれにしても、「誰かのための」努力を惜しまないでしょう。
3)これら2組の合は、「土」と「水」サインのセクスタイルを形成し、サポート関係にあります。
人々は、驚くような状況の変化に対して、思いやりと責任をもって柔軟に対処していくのだと考えられます。
ただし、優しさが悪用されるといったケースには要注意。
④ 水星・キロン・ノースノードが合
さらに、牡羊座のキロンとノース・ノードは、2月から3月にかけて合を形成。
キロンは理解を超えた痛みと癒し、ノードは縁の結び目や集団を示し、多くの人々が何らかの痛みを越えていく体験を共有するのかもしれません。
あるいは、牡羊座が示す「イニシアティブ」や「リーダーシップ」について、多くの人々が入れ替わることも考えられます。
春分図で、それらは10ハウスにあり、さらに水星が合を形成。
国や組織のリーダーは、人々の痛みの体験を乗り越えるべく、新しいアイデアを発信していくのかもしれません。
あるいは、新しい通信方法、交通や流通の手段が広まるのかも。
ノード、キロン、水星が10ハウスで合を形成することは、これらは「公の動き」であり、広く人々に知られることを示しています。
➄ 春分図のミッドポイント
次のミッドポイントに注目してみました。
太陽=水星/土星
太陽=金星/キロン
春分図の太陽は、「魚座の金星・土星の合」と「牡羊座の水星・キロン・ノードの合」のちょうどミッドポイントにあります。とても象徴的だと思います。
- 忍耐を通して得られる知恵と成熟、責任感、別離
- 痛みとその癒しによる恩恵
太陽は、これらのエネルギーを統合してものごとをスタートさせるのでしょう。
春分図のまとめ
2月4日の立春が「春の始まり」とすると、春分は「春の盛り」と言えるかもしれません。
過去のもの・感情を整理し、着々と準備をしてきましたが、いよいよスタートです。
春分図からは、
- 混沌の中での新たな始まり、慈悲と困難
- 生活に密着した発明や、物質的などんでん返し
- 価値観の根底からの変化がもたらす「自分を生きる」という情熱
が感じられます。
この一年間は、怖れることなく、内なる「火」のエネルギーに正直に進むのが良いのかもしれませんね!
次に、少し時間を戻して、新月について見てみます。
魚座の新月
2024年3月10日午後6時00分、魚座21度(数え)での新月です。(東京で作成)
全体的な傾向
水瓶座が真実を追求しようとするのに対し、魚座は言葉はなくとも理解し、全てを受け入れます
魚座(柔軟宮、水のサイン)が象徴するのは・・・
全体性、普遍性、境界がない、全てを含む、全てを受け入れる、一体性、溶ける、カルマの返済、犠牲、救済、慈悲深さ、感受性、無私、意志やエゴの曖昧さ、影響を受けやすい、とらえどころのなさ、変幻自在、怠惰、逃避、幻滅、自己憐憫、映像、ダンス、詩、酒、薬物、麻酔、足、リンパ腺、など
新月からのメッセージ
魚座が示す夢や理想が強調された新月です。夢を描くこととその実現までの困難や責任も示されています。今は、無謀と言われようと、夢の実現へとひるむことなく前進することが大切なのでしょう。
また、魚座は最後のサインであり、12サインの総まとめを示しています。一年間がんばってきたこと、関わった全ての人間関係、その中で感じてきたこと、自分や周りの人の成長など、空間・時間、有形・無形を問わず、全ての体験を魚座の海で溶かします。喜びや悲しみ、達成感、怒りや後悔などもあるでしょう。
その魚座の海の中で、ふと誰かに感謝を伝えたくなるかもしれません。あるいは、誰かから思いがけず感謝を伝えられるのかもしれません。魚座の季節は(特に日頃言えてないとき)お互いに感謝を伝え合うときなのでしょう。感謝は心を穏やかにしてくれますね。
一方で、とくに新月の前後~3月23日頃、「独立心」や「反抗心」が爆発的に高まるでしょう。それは、先月の水瓶座の新月のときに勃発したことの再燃かもしれません。あるいは、「お金」や「大地・自然」の突然の変化を示しているのかも。備えは十分にしておくことが大切でしょう。
★感謝を伝えたい人は誰ですか?
★3月20日「春分」の日に、太陽は内に向かう魚座(水サイン)から、上に向かう牡羊座(火サイン)に移ります。主要なテーマは、「感受性・無私の心・犠牲と救済」から「純粋さ、勇気、一番であること」へと変わっていくでしょう。
新月チャートおよびこの期間の主なポイント
次のポイントに注目してみました。
- 新月はディセンダントにあり、土星・海王星とゆるく合
- 木星と天王星が合、新月とセクスタイル、火星とスクエア
- キロンとノースノードが合
- 金星の動き
- 天体の食度数通過
- 新月のサビアンは「小さな白いヒツジと子どもと中国人の召使い」
新月のキーワード:「夢と困難」「相反するもの」「突然の変化」
① 新月はディセンダントにあり、土星・海王星とゆるく合
先月の山羊座新月に続いて、21度(数え)での新月です。
各サインの21度(数え)は、最も強力でテンションの高い度数と言われていて、この新月では「魚座」の象徴が、最強の状態で表現されるでしょう。
魚座が示す「感受性」「受容性」「創造性」「無私の奉仕」「曖昧さ」「境界線の溶解」「スピリチュアリティ」などがクローズアップされます。
誰かの感情を自分のもののように感じ「自分」が希薄になるのかもしれません。
また、魚座は12サインの最後の星座であり、この時期は、新たな始まりの前の「総まとめ」とも言えます。
それは、あらゆるものが大海の中に溶け込むような感じでしょうか。
新月に対して、魚座のルーラーである海王星が合、そして、土星もゆるく合を形成。
新月は、海王星(境界線をなくす)と土星(枠組みを作る)という相反する要素を含んでいます。
たとえ実現不可能と思えることでも、「夢を形にする」ことに力を尽くすことが大切なのかもしれません。
★また、「ディセンダント=太陽(月)/海王星」が形成されていて、自分の在り方や人間関係において、まさに魚座・海王星的なものが強調されています。
無条件の思いやり、損得勘定なしで困っている人に手を差しのべる、音楽などの美的表現で誰かを楽しませるなど、人の優しさを感じる場面が多くなるでしょう。
あるいは、「見かけとはちがう」人間関係が明らかになるのかもしれません。
② 木星と天王星が合、新月とセクスタイル、火星とスクエア
牡牛座の木星と天王星が合で、新月にセクスタイルを形成。
牡牛座の木星は「豊かさの拡大」を示しますが、そこに天王星が加わり「極端さ」が加わるでしょう。
それらが魚座の新月と調和して、心の奥底にあるそれぞれの夢‐‐‐まだはっきりとした形を成していない夢‐‐‐をサポートしています。
天王星は「変化」も示し、豊かさの拡大は突然に「終わる」、あるいは「方向を変える」かもしれません。
火星とスクエア
さらに、木星・天王星に対して、水瓶座の火星がスクエアを形成。突然の変化は緊張と激しさをもたらし何らかの痛みがあるかもしれません。
ですが、過剰分が切り落とされて、その後は安定した状態に落ち着きそう。
また、火星は、先月の「水瓶座の新月」と同じ度数にあり、その影響を引き継いでいるかもしれません。特に、新月の前後は、自由、独立、反抗、個性化などの意味が再び活性化しそう。
★ちなみに、木星と天王星は、4月21日に牡牛座21度で合を形成しますが、ヘリオセントリックでは、3月14日に牡牛座22度で合を形成します。なので、両方の時期に注目してみたいと思います。
③ キロンとノースノードが合
牡羊座のキロンとノース・ノードが、3月6日頃に合を形成しています。(平均値)
春分図の項にも記しましたが、キロンとノードの合は、多くの人々が何らかの痛みを越えていく体験を共有するのかもしれません。
あるいは、牡羊座が示す「イニシアティブ」や「リーダーシップ」について、多くの人々が入れ替わるのかもしれません。
それらは、望まないものであったとしても、最終的にはこれで良かったと思えるのでしょう。
④ 金星の動き
金星は、3月12日に水瓶座から魚座に入り、
- 3月22日に土星と合
- 4月3日に海王星と合
を形成します。
土星と合の時期には、人間関係や愛情関係に何らかの「制限」「責任」が加わり、その後の海王星との合では、それらが曖昧になったり、許されたりして、夢心地になるのかもしれません。
魚座の金星は品位が高いと言われています。
また、海王星は金星のハイオクターブと言われていて、魚座での金星と海王星の合は、魚座が象徴するものごとが「とても好ましい」あるいは「行き過ぎた」かたちで現れる可能性があるので要注目。
➄ 天体の食度数通過
木星、冥王星の食度数の通過をチェックしてみました。
・木星は、3月16日~21日頃、食度数「蠍座14度」を、3月25日~30日頃、食度数「牡牛座16度」を合/オポジションで通過。
この期間は、木星の「拡大」という象徴が特に強調されるでしょう。豊かさ、報酬、幸運なども意味しますが、どんなものも大きく広げる点には注意が必要です。
・冥王星は、この期間を通して、食度数「水瓶座0度」前後にあります。
冥王星は蓋をして隠されていたあらゆるものを掘り起こし、風通しをよくするでしょう。ただし、暴露には痛みが伴います。
⑥ ミッド・ポイント
次のミッド・ポイントに注目してみました。
太陽=月=土星/海王星
- インスピレーションを形にする
- 理想と現実をすり合わせる
- ストレスによる現実逃避
太陽と月、土星、海王星のゆるい合は、ミッドポイントの成立でより明確になっています。「矛盾」を飲み込み統合させることが重要と考えられます。
⑦ 新月のサビアン
魚座21度(数え)のサビアンは…「小さな白いヒツジと子どもと中国人の召使い」
小さな白いヒツジは「純粋無垢」の象徴です。ヒツジと心が通じているのは自我に目覚めていない子ども。そして、子どもと心が通じているのは、その世話をする中国人の召使いです。召使いは言葉はわかりませんが感じ取ります。以心伝心です。
そして、子どもの願いは小さな白いヒツジの願いでもあります。召使いの仕事はその願いを受け取り、実現させることなのでしょう。
次の度数である魚座22度(数え)のサビアンは、「シナイから新しい法則を持ち降りてくる男」。この男は、「中国人の召使い」であり、小さな白いヒツジ(純粋無垢な領域)から受け取ったメッセージを地上に届けるのかもしれません。
・・・
では、次に満月を見てみましょう。
天秤座の満月(半影月食)
3月25日午後4時00分、天秤座6度(数え)での満月(半影月食)です。
満月について
新月は種まき、満月は収穫と言われています。
新月で、月は太陽からエネルギーを受け取り、満月に向けてそれを形にし、実現させていきます。そして、満月から次の新月にかけて、月のエネルギーは空っぽになっていきます。
また、呼吸のサイクルで言うと、新月の瞬間から息を吸い込み始め、満ちた頂点である満月の瞬間に呼気に切り替えて新月に向けて吐き出しきる、とも喩えられます。
新月は「新たなる始まり」、満月は「完成と解放」。そのようなイメージで一か月を過ごしてみると、新月~満月の変化と「切り替えポイント」を体感できるでしょう。
半影月食
今回の満月は、ノードから約11度離れた位置で起こる「半影月食」です。
半影月食とは、月の一部または全部が半影だけに入った状態です。
半影は薄い影なので、目で見ただけでは月が欠けているかどうか、はっきりとはわからないそうです。(国立天文台HP参考)
Teal氏の説に基づいて計算すると、この食の影響は2028年12月頃まで続きます。
天秤座での月食
天秤座は、バランス、平和、公正さ、正義、パートナーシップ、外交などを表し、ルーラーである金星は、人間関係や美、お金に関することなどを象徴しています。
天秤座での月食は、これらに関する「変化の兆し」である重要なできごとが起こったり、あるいは、「生々しい感情の深みを体験するような」他者との絆が深まることが考えられます。
出生図の天体や軸の上で食が起こる場合は、ターニングポイントのきっかけになることもあるでしょう。そして、今後約4年間、食度数を天体が通過(合/オポ)するたびに、ふたたび状況が活性化します。
社会においては、正義や公正さを求めて抗議する、平和の必要性を叫ぶなど、風サインが示す「社会的コミュニケーション」において動乱があるかもしれません。
天秤座のキーワードに「平和」がありますが、活動宮である天秤座の最大の能力は、平和の中ではなく、混乱の中でこそ発揮されるのかもしれません。
★さらに、金星は魚座にあり、公正さとともに「受容性」や「感受性」がクローズアップされるでしょう。
サウスノード側での月食
月食は集大成・完成を示し、サウスノードは土星に例えられ古いエネルギーの放出を示しています。
なので、サウスノードでの月食は、集大成のために、古い感情的な習慣やパターンを手放し、依存していた人や当たり前と思っていたものを手放すプロセスと考えられます。
それは、潜在意識レベルで作動するため、とても憂鬱な気分になるかもしれません。
この月食では、天秤座(パートナーシップなど)に関わる古い習慣を思い切って手放す、解放するタイミングと言えるでしょう。
月食チャートのポイント
今回の月食では、天秤座が示すパートナーシップ、平和、外交などがテーマになるでしょう。
天秤座は「活動宮の風サイン」。
様々な人々とコミュニケーションをとって人間関係のバランスを保ちます。相手の出方に応じてすぐに行動するでしょう。
平和な関係をつくるために、いろんな立場の人の話を聞いて、その中で上手に妥協点を見出します。
ですが、あちらもこちらも立てようとして優柔不断になる傾向もあるので、八方美人にならないよう注意が必要でしょう。必要なときにははっきりと自分の意志を伝えましょう。
月食チャートのキーワード:「人間関係における責任と困難」「突然の進展」
次のポイントに注目してみました。
① 太陽・月を冥王星が調停
満月は、地球をはさんで太陽と月が引っ張り合うので、膨満感や緊張感を伴うと考えられます。
今回の満月は、月以外の天体が全て太陽側にあって、緊張感はさらに高まりそう。
そこに、冥王星がソフトアスペクトを形成して、耐性と底力をもたらし、ぎりぎりのところで事なきを得るのかもしれません。
② 金星・土星がディセンダントに合
魚座の金星と土星が合で、東京チャートのディセンダントにのっています。
人間関係への制限や責任、美的感性を形にすること、あるいは、お年寄りや女性のウェルフェアに関することなどが注目されるかもしれません。
金星は月(満月)のルーラーでもあり、「パートナーシップに関わる制限や責任」は特に重要となるでしょう。
魚座の土星は、ここしばらくの間、木星とセクスタイルを形成中で、ものごとを実現させていく方向性に進んでいます。
そこに魚座の金星が加わり、弱者のサポートのための体制づくりが進むのかもしれません。
また、牡牛座の木星には天王星が合で、突然、一気にものごとが進展したり、大転換が起こりそう。
3月23日には火星も魚座入りして、その動きは加速するでしょう。
③ ミッド・ポイント
次のミッドポイントに注目してみました。
太陽=月=水星/金星
- 理想化
- 美しい言葉
AP=土星/ノード
- 真剣で重要な人間関係、責任、出会い/別離
- 年配者との関係
人と調和すること、責任をもって接することが強調されています。ちなみに、【AP=土星/ノード】は、土星が逆行を開始する6月まで形成されるようです。年配者あるいは権威者との関係性が、何らかの形で話題に上るのかもしれません。
④ 満月のサビアン
天秤座6度(数え)のサビアンは…「男の理想が多くの結晶に変わる」
人が想像したり夢見たことは現実としてあらわれることを示しています。内側の意識が外に投影されると具体的な形となるのです。日常の中にある沢山のものごとも、最初は、こんなものがあったら、あるいは、こんなことができたらなんて素敵だろう、と何度も思い描いたところから始まったのでしょう。
自分の置かれた環境は、自分が理想として思い描いたものの結晶なのです。
次の度数(天秤座7度、数え)のサビアンは「ヒヨコに餌をやり、タカから守る女」。6度では内と外の投影関係でしたが、7度では対比の関係になります。ヒヨコとタカの間で、女はヒヨコを守ることでバランスをとっているのでしょう。
・・・
魚座と天秤座は150度で、少し調整が必要な関係です。
新月が起こる魚座は、形のない「イメージ」「夢」「感受性」などを示しています。私たちは自分のイメージを映し出したプロジェクション・マッピングを現実だと思っているのかもしれません。見かけと実際は違うのでしょう。
それに対して、満月が起こる天秤座は「鏡に映ったリアルな自分」を示しています。それは現実の人間関係やできごととして現れ、それを通して自分を知ります。妄想や想像ではなく、現実の形となって現れます。
魚座から天秤座への流れは、新月でそれぞれが理想を思い描き、満月で互いのイメージを伝え合い客観的に見ることで、具体的なかたちに落とし込むのでしょう。個人的活動から人との関わりへとうつっていきます。
★どの関係性にコミットしていますか?
全体の動き ~まとめ~
魚座新月(3月10日)~牡羊座新月(皆既日食、4月9日)までの全体の動きをまとめてみました。
月が緊張のアスペクトを形成するときを赤字で、サポート的なアスペクトを形成するときを青字で記入しています。また、その他緊張感のある期間には赤線を引いてあります。
月が出来事や感情の引き金となることについて検証してみてはいかがでしょうか。
・・・
★冥王星は食度数(水瓶座0度)前後にあって、ゼロからの全面的なリノベーションが必要とされる期間となるでしょう。
・3月10日、火星-天王星(スクエア)
・3月10日、魚座の月・土星(合)
3月10日、魚座21度(数え)での新月・・・種まき
・3月10日、水星が魚座から牡羊座へ
・3月12日、牡羊座の月・ノースノード・キロン
・3月12日、金星が水瓶座から魚座へ
・3月14日、牡牛座の月・木星・天王星-火星
・3月14日、ヘリオセントリックで木星と天王星が合(牡牛座22度)
・3月16日、双子座の月-火星(スクエア)
3月17日、上弦の月(双子座28度、数え)・・・発展
・3月17日、太陽-海王星(合)
(3月16日~21日頃、木星が食度数を通過)
3月20日、春分(太陽が牡羊座へ)
・3月21日、獅子座の月-木星・天王星-火星/冥王星
・3月22日、獅子座の月-火星-太陽/冥王星
・3月22日、金星-土星(合)
・3月23日、乙女座の月-金星・土星-木星
・3月23日、火星が水瓶座から魚座へ
3月25日、満月(半影月食、天秤座6度、数え)・・・収穫
(3月25日~30日頃、木星が食度数を通過)
・3月26日、天秤座の月・サウスノード(合)
・3月27日、蠍座の月-冥王星-火星
・3月29日、蠍座の月-木星・天王星-金星・海王星
・3月30日~31日、射手座の月-火星・土星(スクエア)
・4月1日、射手座の月-金星・海王星(スクエア)
4月2日、下弦の月(山羊座13度、数え)・・・成熟・衰退
・4月2日、水星が逆行へ(~4月25日)
・4月3日、水瓶座の月・冥王星-金星・海王星
・4月3日、金星-海王星(合)
・4月5日、水瓶座の月-天王星(スクエア)
・4月5日、太陽-ノースノード(合)
・4月5日、金星が魚座から牡羊座へ
・4月6日、魚座の月・火星・土星(合)
・4月7日、魚座の月・海王星(合)
・4月8日、牡羊座の月・ノースノード(合)
4月9日、牡羊座20度(数え)での新月(皆既日食)・・・種まき
・4月11日、火星-土星(合)
・・・・・
参考記事:
立春から春分の過ごし方~鎮静の月~
2024年の星模様(1月~12月)
後記:
先日、知り合いから興味深い古書を教えてもらいネットで探していたら、3巻揃って、しかも格安で出品されているのを見つけました、が、何とそのサイトは詐欺サイトであることがわかりました。幸い、払い込んだり、クレジット情報を入力することはなかったのですが、巧妙なサイトに驚き、一時でも騙された自分を反省しました。海王星が魚座の終わりに近づくにつれ、「詐欺」も増大していくかもしれません。お互いに気を付けましょう。。「すぐそこに落とし穴がある」のかもしれません。
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