前回の記事(日食・月食について その②~コロナとその他のできごと~)の続きです。
現在に影響を及ぼす日食・月食のホロスコープ
参考までに前回のブログでとりあげた日食・月食のチャートをいくつかピックアップしてみました。(その他にも重要なチャートがあるかもしれませんが。。)
①2018年7月13日 蟹座20度での部分日食
ノード軸からは離れていますが、冥王星が新月にぴったりオポジションで強調されており、土星も山羊座に控えていて今後の波乱を予感させます。一年半後に同じ度数での月食があり(下記参照)、山羊ー蟹20度のラインが強調されています。
社会の圧力に立ち向かう集団感情のパワー、というイメージでしょうか。
②2019年1月21日 獅子座0度での皆既月食
この月食はノードに近い度数で起こり、2020年12月には水瓶座0度で木星と土星が合になるため重要な食と考えられます。この月食によって獅子座―水瓶座0度のラインがより活性化されていたと言えるかもしれません。
*一般的には月食の有効期間は6か月ほどと言われていますが、Teal氏は日食と同様に【月食】の1時間を1年と考えてよいのではと言っています。
③2019年7月17日 山羊座24度での部分月食
・月の3度以内には冥王星が合で、冥王星が月食の新しい主になり大きな影響を及ぼします。また土星は【食】度数の少し手前に控えていて、その後【食】度数を通過していきます。
・さらに、この月食ラインはトランプ氏の土星・金星(蟹座23・25度)にのっていて、トランプ氏の金星はMCと3ハウスのルーラーでもあり、特に仕事に関して重要な天体となります。
・もう一つ、この月食ラインは安倍前総理の月・木星・天王星(蟹座24・25・26度)にものっています。
これらのポイントから、この月食は重要であると考えられます。
月食の後、冥王星は2020年2月末~7月初めにはずっと【食】度数である「山羊座24度」に滞在していました(24度で逆行したため)。
2020年3月にはパンデミック宣言が発出されて世界中が一気にロックダウンとなり、2020年8月には、安倍前首相が辞任を表明しています。
また、冥王星は2020年12月末~2021年1月にかけて、ふたたび「山羊座24度」を通過していき、そのときにトランプ氏は大統領職を退任しています。
④2020年1月11日 蟹座20度での半影月食
上記、一年半前の日食と同じ度数での月食です。ノードからの度数を見るとぎりぎりの食ですが、水星・土星・冥王星が太陽に合で、さらに、「前回の食をなぞる」という意味で重要なのではと思います。
この月食を境に、2020年1月11日、ホームズ教授が「コロナウイルスの遺伝情報」を公開し、12日には中国がWHOに遺伝情報を公開、14日にWHOが「新型コロナ」を確認しています。隠されていたものが明らかになったのですね。
2020年3月17日には、火星が山羊座20度を通過して「戦い」や「対立」を激化させました。(パンデミック宣言)
➄2020年6月21日 蟹座0度での金環日食
土星など遠い天体のトランジットは関わりませんが、ほぼノード軸上で起こりかつ牡羊ポイントなので、とても重要な日食と考えられます。
蟹座サインで、「家のありかた」「医療」「女性の貧困」「心のケア」などについて、現実的に新たなしくみをつくりつつあるのかもしれません。
Teal氏の説に則って【食】が有効な期間を計算すると、この食は2024年2月頃まで活きていることになります。2024年4月には、土星が魚座でノースノードとコンジャンクションになり、そこが切り替えポイントで、また新たな流れが始まると考えられます。
ここまでのまとめ
数年間に及ぶ複数の日食・月食の影響を天体のトランジットと組み合わせると、とても複雑になりますね。。
とりあえず、
- 皆既や金環の【食】
- 牡羊ポイントで起こる【食】
- 遠い天体と合(オポ)の【食】
- 土星とノード軸が合になる前後の【食】
に注目するとよいのではと思います!
(個人の場合は、出生図の天体や軸に合やオポの【食】はそれだけで重要になるようです。)
日食・月食とオリンピックの延期と困難
間もなく(なにごともなければ)オリンピック開幕ですね。以前から、どんな天体配置が東京オリンピックの延期を示していたのだろう、と時々考えていました。
そこで、今回、日食・月食との関係を検討してみました。
天体とノードのトランジット図
次のグラフは、2013年~2022年の木星以遠の天体とノードのトランジットを示したものです。たてのラインは以下の日付です。
- 2013年9月7日、東京五輪が決定した日
- 2020年3月24日、延期が決定した日
- 2020年7月24日、最初の五輪開催予定日
- 2021年7月23日、延期後の開催予定日
土星とノードのラインをチェックしてみてください。
*グラフの度数はハーモニック2の表示になっています。例えば、【0°】→牡羊座または天秤座の0度、 【30°】→牡牛座または蠍座の0度、【60°】→双子座または射手座の0度、など。
東京五輪延期を日食・月食から考えてみる
注目は、2013年9月7日に東京五輪が決定したときに、土星とノースノードが蠍座でコンジャンクションしていることです。
おそらく、2013年から数年間は【食】の度数を土星が通過していったのだと思います。そう言えば、ロゴや競技場のデザインで「やり直し」が続きました。
最初の東京五輪開催予定日は2020年7月24日。この時期は(今まで見てきたように)土星がふたたびノード軸と合になり、その後【食】の度数を土星・木星・冥王星が活発に通過しているときです。
つまり、開催決定時と(最初の)開催予定時期、ともに土星が【食】の度数を通過している時期であったということです。
後者の時期、2019年5月は『令和』スタートのときでもありますね。
こうして見てみると、土星とノードが関わるときは、多くの人々にとって試練や困難、延期などが伴うことがあるのかもしれません。
今回の土星とノースノード、土星とサウスノードの2回に渡るコンジャンクションは、まるでエネルギーの呼吸であり、その中で「無駄をそぎ落とし本当に必要なものだけを選ぶ」という流れになったようにも思います。
あるいは、東京五輪開催が決定したとき土星は蠍座7度、延期後の開催時には土星は水瓶座10度で、ちょうど90度の位置にきています。土星はものごとの区切りを表すので、その意味でも完結を示しているのかもしれません。
ものごとを完結させる土星
延期後の開催日である2021年7月は、まだ土星が【食】の度数を通過しています。(獅子ー水瓶座11度・18度)
【後記】7月13日に、土星が【食】度数の水瓶座(獅子座)11度37分を逆行して通過しました。
開会式まで課題が山積みでしたが、さらに直前になって開閉会式制作メンバーが二人辞任・解任となりました。これまでの経緯をみると、いじめや人権問題、平等性、国際的な倫理観など、私たちの社会に欠けているものに対する徹底的なダメ出しなのだなと思います。
それらはまさに水瓶ー獅子座的メッセージです。
(土星が水瓶座11度37分に最終ヒットするのは2021年12月29日ころです。)7月22日記
『Eclipse』の著者であるTeal氏の説に則って考えると、土星が【食】度数に最終ヒットするのは2022年2月の終わり頃なので、そろそろ完結に近づいている時期とも考えられます??
今回、ネットで東京五輪決定からその後についての記事をざっと斜め読みしましたが、膨大な時間と労力が注がれてきたのだとあらためて思いました。。。
コロナ禍の中で五輪をどのような形で開催するのがベストか、あるいは開催するのかしないのか、それらの課題を通して私たちは「慣習からの脱却」「現状の最適化」を迫られているように思います。
「コロナ+五輪」という課題が外されたときに何が残るのか?今は「土星先生」からの教えをしっかりと受け取るときなのかもしれないですね。
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以上、長文お読みくださりありがとうございました。。
多分、個人のチャートで考えるのはもっとシンプルだと思うので、次回は個人の食について書いてみたいと思います。予定ですが(笑)
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