2020年は【土星と冥王星の合】や、グレーとコンジャンクションと呼ばれる【木星と土星の合】などの天体配置があって、重大なできごとが予測されていました。
現実として起きたことは、コロナの蔓延により世界規模で大きな変化を余儀なくされています。
占星術についてご存じの方であれば、星の配置と現実のシンクロニシティにあらためて驚かされたのではないでしょうか。
ただ、コロナは社会・経済に打撃を与えてはいますが、ほんの数十年前には世界大戦という、今よりも大変な時代を経験していました。
人類の歴史を振り返ると、つねに破壊と再生の繰り返しだなと思います。そのたびに、瓦礫の中から新たな出発をしてきたのでしょう。
余談ですが、個人的には、現代人は地球を「私物化」し過ぎていると感じています。みんなの地球なので、人間はもう少し遠慮して住まわせてもらった方がいいよね、と思います。。
2021年はどんな世の中の動きが予測できるでしょうか?
天体配置として、主に次の2点に注目しています。
・牡牛座天王星と水瓶座土星のスクエア
(2月18日、6月15日、12月24日)
・魚座の海王星と、木星がいったん魚座に入ること
(5月14日~7月28日)
牡牛座天王星と水瓶座土星
「牡牛座 vs 水瓶座」は、
“リアル vs バーチャル”
“物質主義 vs 人道主義”
”経済” vs ”一人ひとりの人権”
“所有するもの vs 手放すことで得られる「形なきもの」”
または
「テクノロジー(水瓶座)を物質主義(牡牛座)にぶつける」と言ってもいいでしょう。
それらの「せめぎ合い」から「バランス点」へ。
(渋沢栄一翁の『論語と算盤』が思い浮かびます。誰一人とりこぼさない社会。)
地球の資源を貪るような大量生産&使い捨てからの脱却もその一つですね。
あるいは、持つことの豊かさ(大切なもの)と、持たないことの豊かさ(精神的なもの)を選び取る。
そして、それぞれが必要十分な生活を送る。
先日、こどもの一人暮らしのために
家具屋めぐりをしたのですが、広大なスペースに、たくさんの立派な家具が展示してあり、これらを維持・管理するのは大変なことだな、と感じました。
そこで想像したのが、バーチャル展示場にして、大きさや形、色、手触りなどリアルに体感できて、必要な分だけ家具を作ることができれば、無駄を省きつつ自分の好きな家具も得られるよね~ということです。
これは、3Dプリンターがさらに進化すれば実現しそう?個々のニーズにあったオーダーメイドですね。
日本を代表する、ある車のメーカーは、これからは『車を作って売る』のではなく、『車を使ったサービスを提供する』というお話を聞きました。
【もの】から【サービス】へ。そして【所有】か【シェアー】かを選ぶ。
自動運転の車が町を走り、必要なときに利用できるサービスがあれば、自分で所有しなくても済む場合も多いですね。
「リアル vs バーチャル」として印象的だったバイデン氏の就任式
人々で埋め尽くされるはずだった広場には、コロナで亡くなった方の慰霊として20万本の国旗などが立てられ、人々はカメラを通してその様子を観ることになりました。
熱狂的な支持者に囲まれていたトランプ氏を思い出しつつ、その異例ずくめの式典の様子に時代の大きな変わり目を感じていました。
私たちは「手放すことで得られるもの」について、今よく考える必要があるのでしょう。
それは「新しいアイデア」かもしれないし、「新しい自分」「新しい人間関係・コミュニティ」かもしれません。
持たないことで、私たちは考える余裕ができるように思います。
断捨離も、持つ or 持たないを選ぶトレーニングですね。
土星 vs 天王星
占星家の松村先生は、「天王星は土星を壊すためにある」と仰っています。そうすると、2021年、土星は天王星に3回壊されることになります。
土星は枠組み・組織・常識など、当たり前になったことを表すので、今年は「今までの当たり前」が何度かに分けてひっくり返されて、「世の中が徐々に変化せざるを得ない」ことを示しているのでしょう。
2021年は、近未来的世界への変化に対応しながら、今までのやり方にとらわれず新しい自分だけのやり方を試してみるのがよいですね!
過去のパンデミックを調べると、土星と天王星の組合せが頻出します。パンデミックには【社会の枠組みの改革(土星vs天王星)】がセットになっていると言えるのかも。参考記事:コロナとスペイン風邪〜天体のサイン移動と29度の吐き出し~
木星が魚座に入ること
海王星は2011年から魚座にあります(2026年まで)。
魚座は海王星のホームサインであり、海王星の意味をそのまま表現しやすいと言われています。
なので、海王星はベースの音としてずっと響き続けていると思うのですが、木星が魚座に入ると、海王星のはたらきが浮かび上がってくるのではと思います。
木星は、2021年5月14日~7月28日までいったん魚座に入り、その後水瓶座に戻ったあと、12月29日に再び魚座に入ります。
海王星のベース音とは、
人種、国、性別、宗教、思想、貧富など、あらゆる条件を超えて人々が「不安」や「喪失の痛み」を共有していること。
今、世界中の人々が同じ困難に直面していることは驚くべきことですね。
海王星(魚座)から今回私たちが学ぶことは、おそらく、その困難から回復してともに喜び合い、労わり合うことではないかと思うのです。
全ての「条件」を超えて。
木星はその時代の雰囲気を表す天体です。そして、魚座の副ルーラーでもあるので、魚座で海王星と木星が出会うことは、「魚座が示すこと」が世の中に広く深く表現されると思います。
(コンジャンクションは2022年4月12日です。)
それは、歌、アート、言葉、イベントなど、皆で共感できる癒し的なものとして表れるのでは?
今、私たちは琴線に触れるような、深い感動を必要としているのだと思います。。
「嗅覚」と「味覚」
コロナの症状として「嗅覚」と「味覚」の異常があげられていますが、興味深いことに、シュタイナーによると「水瓶座は嗅覚」を「魚座は味覚」を表しています。
偶然とは思いますがコロナ禍は「水瓶座」と「魚座」の体験と言えるのかもしれません。
人はみな、異なる「個」としての存在だけれど(水瓶座)、深いところで繋がっている(魚座)のです。
今年は、コロナが速やかに終息してみんなで喜び合える年になることを願っています。
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