先日、若い男性俳優の方が自ら命を絶ったというニュースが流れました。
個人的に好感を持っていたし、仕事も順調であったはずなのに、なぜ??と思いました。
彼のチャートでは、土星が山羊座の24度。ちょうど一回目の土星回帰であり、トランジットの冥王星がぴったりのっているタイミングでした。
真実は本人にしかわかりませんが、文字通り一つの区切りだったのだな、、と思いました。
『ニューノーマル』と遠い天体について
『ニューノーマル』について、土星と、それ以遠の天体との関係から考えてみます。
土星について
1781年に天王星が発見されるまでは、最も遠い天体は「土星」でした。
太陽系の惑星の大きさを比べると、「土星」と「木星」がダントツ大きくて、それらの直径は地球の約9~10倍です。
占星術では、「土星」は「枠組み」を示していて、現実社会の「組織」や「ルール」を表します。
例えば、私たちは当たり前のように、自分の家に安心して住んでいますが、まずは、自分の家としての「区切り」(土星)があり、そこに住んで良いと定められた「ルール」(土星)があるからこそ安心して暮らせるのですね。
おそらく、昔から戦というのは、この「区切り」や「ルール」をめぐって起こったのではないでしょうか。
最も大きな天体の一つである「土星」は、「制限」であると同時に、私たちを現実生活において守ってくれているのですね。
土星より遠い天体について
土星より遠い天王星~冥王星は、その「形・枠組み」を壊す働きを示しています。
形あるものは、いずれ朽ちて腐敗していきますから、それは必要なことなのですね。
特に冥王星は「外宇宙との扉」と言われていて「今までになかったもの」を社会の中に持ち込みます。
今年の1月に、冥王星と土星が重なりましたが、その前後で、コロナウイルスが広がり始めました。
「コロナ前」「ウィズ・コロナ」「コロナ禍」という言葉が生まれましたが、まさに、私たちの現実生活をあっという間に一変させました。
天王星以遠の天体の働きと「恐怖」
これら天王星以遠の天体の働きは、その変化の波に抵抗する限り「恐怖」となります。
誰でも、今まで築いてきた「形」を壊されたり変えられたりするのは嫌だし恐いですよね。
昔から占いが「吉凶」で表されたのは必要な変化を拒んできたために、強制的な変化として捉えられてきたからなのだと思います。
つまり、天王星以遠の天体を恐怖にしないためには、その波に逆らわない、それらを利用して変化を起こす、ということが必要なのでしょう。
それがあらゆる面での『ニューノーマル』の実践なのだと思います。
変化を恐れず、新しいやり方を取り入れていく。
困難を逆手にとって、打開策を考えていく。
日本は、ルールや制限を表す「土星」がきっちり働いているな、と感じます(個人の感想ですが)。
それは安定をもたらしてくれますが、どこかで息苦しくもあるように思います。
「こうすべき」
「こうあるべき」
「人に迷惑をかけてはいけない」
「もっと頑張らなきゃ」
という思いや考え方の習慣(昔は美徳とされていたかも)が、もう少し緩く、楽になるとよいな、と思います。。
2021年の過ごし方は?
占星家の松村潔先生によると、天王星は土星を壊すためだけにある?!とのこと。
奇しくも、2020年12月に、土星と木星が水瓶座0度でコンジャンクションを形成し、新しい時代への布石が打たれたあと、2021年2月、6月、12月には、天王星が土星とスクエアを形成します。
星の配置は、2021年の一年間をかけて土星(枠組み、ルール、常識)が壊される、という大きな流れを示しているわけです。
土星は社会全体としての在り方を示していますが、それは自分の内なる声でもあります。
今の自分を定めているのは社会ではなく、他でもない自分自身なのですね。
なので、「当たり前の自分」というイメージ、年月をかけていつの間にか装着している鎧を打ち破って、
「こうありたい」、
「本当はこうなんだ」、
「人にどう思われようと、自分のやり方でやってみる」、
という新たな、瑞々しい自分への果敢なるチャレンジを今から試みられることを是非おすすめします!
ホロスコープにはそのヒントやガイドラインが満載です。
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