『駅ピアノ・空港ピアノ・街角ピアノ』という番組を時々観ています。それぞれの場所にピアノが置いてあって、通りがかりの誰でも自由に弾いていいのです。
老若男女、様々な職業、様々な人種の人々が、好きな曲や思い出の曲などを弾いてそのエピソードを語ってくれます。(海外バージョンもあります。)
時には見知らぬ者どうし連弾が始まったりして、このピアノがきっかけで結婚したカップルもいるそうです。ロマンチックですね~。
駅や街角でふと知り合った人たちが、何の条件もなく、一時の間、同じ音楽をただ楽しむというのがとても心温まり、ゆったりとした気持ちになります。
You Tubeでは、”ストリート・ピアノ”として動画がたくさんあがっていますね。私もハラミちゃんの動画をよく視聴しています。
これらの演奏を聴いていると
ビリージョエルの『ピアノ・マン』を思い出します。私はこの曲がとても好きなのですが、これは『街角ピアノ』やストリートピアノの雰囲気に似ているな~と思います。ピアノマンはどこかの街のバーでピアノを弾きながら歌います。
”今夜は俺たちに歌をうたってくれないか
そうすればみんな元気になれるんだ”
そこに集った人たちは、それぞれの思い、哀しみや希望をピアノマンの歌に重ねています。皆他人なんだけれど、音楽を通じて繋がっているように感じられますね。
街角や駅、空港はホロスコープの「3ハウス」が表します。
『街角ピアノ』や『ピアノマン』は「3ハウスの海王星、あるいは金星」といったところでしょうか。
音楽は好奇心やインスピレーションを自由に表現する中で生まれたのだと思います。音楽を聴くと気持ちが解放されますよね。
そして、音楽には、そこに集った人々の国籍、人種、宗教、性別などを越えて皆の気持ちをつなぐ力があります。
道を行き交う人々はひと時足をとめて、その音楽を共有し日常を忘れ、そしてまた、それぞれの生活に戻っていきます。
おそらく【音楽】と【3ハウス】は深く関わっていて、原初の音楽は【3ハウス活動】が不可欠だったのでは?と思います。
3ハウスのナチュラルサインは双子座、ルーラーは水星。
『街角ピアノ』という言葉から3人のシンガーソングライターを連想します。
1人目は、上に書いたビリージョエル
2人目は、『風に吹かれて』のボブディラン
2020年12月に全曲の著作権を売却していますね。
そして、3人目は、数日前に初めて知った藤井風(かぜ)さん。
藤井風さんの『卒業』という歌は、今の気持ちにとてもフィットして印象に残っています。今の時期におすすめの曲です。
面白いことに3人とも、水星が双子座です。3ハウス系が強いんですね。
3ハウスは、つまり「伝える力・技術」「説得力」なのですね。「わかりやすさ」や「工夫」にも関係します。
また、3ハウスは兄弟のハウスで切磋琢磨して競い合うことを示します。よきライバルとして刺激しあい、一人でできることの限界を超えてお互いが磨かれていくのですね。
「上下」ではなくて「横並び」の感じがいいです。
3ハウスは「自己表現のツール」でもあります。
ツールとしては言葉(手話、点字なども含む)、音楽、写真、絵画、造形、テクノロジー、そして、それぞれの分野の専門的な知識や技術などが考えられます。
たとえ話すことが得意でなくとも、何かひとつ「ツール」を持っていれば自分を表現することができるのですね。
例えば、長い年月をかけて磨き上げた、伝統の塗り椀を作る「腕」があれば、どんな場面でもどれほど格上(と感じる)相手でも自信をもって対応できるのです。その「腕」を通して。
なので、3ハウスはとても重要なハウスだなと思います。
「3ハウスを磨く」ことは、自己表現の道への切符を手にすること、そして広い世界(9ハウス)へ可能性を広げていくための「最初のステップ」なのだと思います。
でも、それは最初のステップであり、同時に一生歩み続けるものなのでしょう。
先日、学校の先生をしている友人が、
「最近は大人も子どもも心を病んでいる人が多い」「コロナ禍で街に活気がなくて気分転換ができないしね」と言っていて、実は『居酒屋文化』って重要だったのではという話になりました。
そこでふと思ったのが、『居酒屋』も「3ハウスの海王星」と言えるのでは?ということです。
会社からの帰り道にふと立ち寄って、今日あったことを話して、笑って泣いて、お酒(海王星)で全て流す、みたいな(笑)。
私はお酒は飲めないですが、今となってはあの居酒屋の風景は懐かしい感じがします。このまま「昔の風景」となっていくのでしょうかね。
それで、何が言いたかったかというと(笑)、
『街角ピアノ』のように、それぞれの人生が交差する街角や駅、空港で、自由に自分を表現し、たまたま出会った人たちが音楽を通してひと時を共有する、例えばそんなライトな感覚がもっと広まるとよいなと思います。。
街にふらっと出かけると元気になれる、すれ違う人と自然にあいさつができる、そんな道端ヒーリング?な街になるとよいですね。
3ハウスにはそんな可能性があるのだと思います。
・・・・・
【後記】
自己表現のツールとして、
私の場合は、3ハウスルーラーの天王星は9ハウスにあり、3ハウスカスプの少し前に水瓶座の土星、3ハウス内に魚座のキロンがあります。回り道はしましたが(今も)、どんな状況でも、占星術の技術や経験をコツコツと磨き続けることが、自分の自己表現の「ツール」になるのだと思っています。これを読んでくださった方も、ご自分のホロスコープでチェックしてみてくださいね!
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