最近はぐっと寒くなってきましたね。ゆっくり温泉にでも行きたいですね~。
2021年12月22日午前0時59分、冬至を迎えました。
冬至のホロスコープ
今回の冬至図です(東京で作成)。
冬至図とは、太陽が山羊座に入った瞬間のチャートです。
春分・夏至・秋分・冬至を植物の実りに喩えると、冬至は「収穫・加工からの報酬(成果)を受け取る」とき。
起・承・転・結のサイクルに喩えると、冬至は「結」にあたり、ストーリーの結末を迎えます。
また、山羊座は「骨(組み)」を表し、取り組んできたものごとを具体的・現実的な形にします。
なので、人生においても何らかの結果を得たり、方向性を固めつつある方も多いのではと思います。
今は、結果を受け取りながら、「起」である春分に向けて、次なる一歩について考え始める時期と言えるでしょう。
冬至図のポイント
今回の冬至図のポイントとして以下をあげてみました。
- 太陽は3ハウス(東京チャート)
- 去年の夏至日の「日食」の活性化
- 蟹座の月の強調
- 土星と天王星のスクエア
- 金星が逆行へ
- 火星が、5月26日の月食ポイント(射手座5度)を通過
ケア、育てる、共感、安心、居場所づくりなどのテーマを大きく掲げて、それらをどのように形にするか世の中全体で考えます。今までのやり方に安住しないで、「大きく変えていく勇気」と「ものごとを練り上げる」根気が必要でしょう。
火星が【食】ポイントを通過していくので、突発的なできごとに注意。
以下、各ポイントについて考えてみます。
太陽は3ハウス
3ハウスはコミュニケーション、コミュニケーションのツール、また交通や流通、移動などを表します。
山羊座の水星も3ハウスにあって、建設的で戦略的な考え方が強調されています。
活発なコミュニケーションを通してアイデアを形にしていく、地に足のついた考えと着実な行動力が発揮できそう。
昨年の夏至日に起きた日食度数の活性化
参考までに、昨年の夏至日(2020年6月21日)に起きた日食(新月)チャートを見てみましょう。
この点について、以前のブログ記事『夏至図』から引用します。
ノース・ノードにタイトに合の、蟹座0度での日食です。(夏至と同日)
『Eclipses』の著者であるCeleste Teal氏によると、【食】で活性化された度数は約3年半のあいだ敏感になっていて、そこを天体が通過する(0度または180度)たびに活性化されます。
なので、2023年末ごろまでは「蟹座0度前後が活性化された状態」と言えるでしょう。
そして、「太陽」がその度数に戻ってくる(0度か180度)ときには、【食】が示した特定のできごとが起こったり、そのコアな問題がクローズアップされることが多い、つまり、
【食】は太陽がその度数に戻ってくることで、記念日ごとにふたたび元気を回復する、とTeal氏は言っています。
去年の今頃(2020年夏)を思い出すと、「家」「家族」「家に閉じこもる」「安心・安全」「防衛」などが大きなテーマになり始めたころだと思います。
この夏至(2021年)では、ここ一年間の経験により、それらのテーマが見直され、長期的な調整がなされると言えるかもしれません。
夏至図 2021年6月21日
昨年夏至日の日食は、
- ノード軸にタイトに合
- 牡羊ポイント(活動宮0度前後)で起こっている
この2点だけ見ても、とても重要な【食】だったと考えられます。
また、ノースノードでの日食(新月)は、新しいエネルギーの流入と始まりであり、古い快適な条件を終わらせて、新しいパワーを受け入れる勇気が必要であると言われています。
この冬至では、太陽が【蟹座0度】とオポジションになり、昨年夏至日に起こった日食のテーマを再び活性化していると言えます。
蟹座の月の強調
今回の冬至図の「月」を見てみましょう。
今回の冬至図では、家・感情・安心などを表す4ハウスのナチュラルルーラーである「月」は蟹座で、社会を表す10ハウスにあります。
興味深いことに、
月=金星/冥王星=水星/土星=火星/海王星
少しオーブを広くとると、
月=太陽/木星
となります。
蟹座の月が、反対側の天体郡を全て率いている感じですね。そして、昨年夏至日の日食(蟹座0度)と共鳴しているように思われます。
蟹座28度(数え)の月のサビアンは・・・【現代の少女ポカホンタス】
”蟹座から抜け出すために、異物を蟹座の中に持ち込むことで、蟹座の共同体を揺るがします。”(松村先生の『ディグリー占星術』より)
「異物」とは、水瓶座の木星かもしれません。
蟹座は「水・活動宮」、水瓶座は「風・固定宮」と相いれない性質を含んでいます。
あるいは、具体的には「コロナウイルス」が「異物」の一つの表れとも言えそうです。
水瓶座29度(数え)のサビアンは・・・【さなぎから出てくる蝶】
新たなものが生まれ出るようすを表していますね。
蟹座ー山羊座のオポジションは、共感にもとづく「共同体」を表しています。
そこに新たな考え方が持ち込まれ、揺るがされて、新たな共感・共同体を再形成する必要があるのでしょう。
土星と天王星のスクエア
12月24日には、土星と天王星が3回目(最後)のスクエアを形成します。
「制限と自由の対立」、「新旧の交代」、「ものごとのシンプル化」、などが最終局面を迎えると言えそうです。(ただし、このスクエアの余韻は、来年後半まで続くかも。)
そして、12月30日ころ、土星は【食】度数である獅子座11度37分を通過(180度)していきます。
土星の【食】度数通過は、社会構造の弱点を露にして改善を促し、最後のプレッシャーに耐えられるかどうかのテストをする、と言われています。
特に、この年末は、今までの努力に対する成果が試されるとき、と言えるでしょう。
金星が逆行へ
金星は、12月19日~来年1月29日まで逆行します(山羊座26度~山羊座11度)。
金星は3月初旬まで山羊座にあって、今後2回、冥王星とのコンジャンクションを形成しパワーアップします。(特に3月の初めには、金星・火星・冥王星が重なり、事故などにも注意が必要。)
金星は「愛情」、山羊座は「仕事や社会」、天体の逆行は「振り返りや見直し」を表します。
なので、愛のある社会体制について検討する、とか、愛情について表現する(文学や芸術など)ことについて考えさせられるかもしれません。
あるいは、「父親的な愛情」が社会の中で必要とされている、のかもしれません。
火星が【食】度数を通過
今回の冬至では、火星が「射手座5度」にあり、今年の5月26日の月食の度数を通過しています。
来年の3月頃まで、火星は、まだ活性化している【食】度数域を次々と通過していきます。
火星通過は【食】に関連したダイナミックなできごとを起こすことが多いと言われていて、対立、争い、攻撃、事故などが起こりやすいかもしれません。
しばらくは、火星の働き=「アクション」がいつもより強力に感じられるでしょう。
おそらく、火星の通過は、変化を必要としていることを、衝撃とともに浮彫にするのだと思われます。その対立にどのように対処するか、が肝心なのでしょう。
・・・・・
ざっくり言うと、今回の冬至図は、社会のルールを見直して、ケア、育てる、共感、助け合いの「新しい形」を考えて実現していきましょう、という感じでしょうか。。
「一陽来復」。冬至は昼の長さが一年で最も短い日です。ということは、今日を境に太陽の光が少しずつ増していく、戻ってくるということです。厳しい寒さの中でも、万物は新しい芽吹きの準備をしていることを考えると、私たちもできることを少しずつでも始めたいですね!
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