暦の上では、9月23日は秋分、10月8日は寒露です。山では紅葉が始まる頃でしょうか。日本は二季になりつつあると言われていますが、、快適な秋を少しでも長く楽しみたいものです。
2025年9月22日~10月21日までの星模様です。長文です~(^^;)

秋分図
まずは、今年の秋分図(9月23日午前3時19分、東京)を見てみます。

秋分図とは、太陽が天秤座に入った瞬間のチャートで、冬至までの約3か月間を示していると言われています。
春分を新月に例えるならば、秋分は満月。
秋分は成長の極点であり、その日を境に昼と夜の長さが逆転、夜の方が長くなります。つまり、「陽」よりも「陰」が強くなるのですね。
春分図を「種まき」とすると、秋分図は「実り・完成・刈入れ」を示しています。
今年の秋分図は、どのような「実り」を示しているでしょうか。
秋分図のポイント
次のポイントに注目しました。
- 太陽と海王星・土星がタイトにオポジション
- 太陽、土星・海王星、天王星、冥王星でカイトを形成
- 乙女座金(AC)と天王星(MC)がスクエア
- 火星と冥王星がスクエア
- ミッド・ポイント
① 太陽と海王星・土星がタイトにオポジション
トランスサタニアンは動きが遅いため、春分図で太陽とのハードアスペクトがある場合、四季図を通して繰り返されます。
そして、ここ数年続く四季図の「太陽と海王星のハードアスペクト」は、今年から来年にかけて最もタイトに現れます。(つまり、海王星が牡羊ポイントにあるということ)
なので、海王星が象徴する、
「夢、理想、創造性、スピリチュアリズム、境界線の喪失、犠牲と救済、詐欺、お酒、薬物、海、水」
などに関わるできごとが、さらに起こりやすくなりそう。
さらに、この秋分図では、土星が海王星と合を形成しています。
土星は「枠組み、形、制限」、海王星は「夢、幻、溶解」など、両立が難しい組合せです。
表現としては、
「旧組織の崩壊、境界線の消失、事実と嘘の混在、理不尽な制限」あるいは「権威の弱体化、新しい秩序の構築、夢の実現、禊」
などがあげられるでしょう。
現在は、世の中のあらゆる枠組み(特に腐敗が進んだもの)の緩みについて、土星によるテストが行われていると考えられます。
どんなに外観が素晴らしくても、シロアリに土台を食われた家は建て直すか、土台から修理する必要があるのでしょう。
★天秤座の太陽と月は、対人関係、交渉事、政治、平和などを示し、人対人の活発なコミュニケーションを通してものごとを押し進めます。社交性が鍵となります。
また、太陽と月は、東京チャートで2ハウスにあり、通貨、収入、財政、税制などについて、混乱、変化、新たなスタートがありそう。
★余談ですが、このところ熊や猿が人里に現れて人家に侵入したり人を襲ったりする深刻なニュースをよく聞きますが、これも、境界線(土星)が曖昧になる(海王星)ことの一つの表れかもしれません。
② 太陽、土星・海王星、天王星、冥王星でカイトを形成
天秤座の太陽が加わって、「火と風」サインのカイトが形成されています。
カイトを引っ張るのは、太陽にオポジションの海王星と土星です。(ただし、土星は逆行して「水」サインの魚座にあります。)
- 新たな「夢や理想」に向かって(牡羊座海王星)
- 思考や通信ツールの大改革をすすめて(双子座天王星)
- 個々人が社会を変えるために権力に立ち向かう(水瓶座冥王星)
火と風サインで熱風が吹いてこれらの動きをぐいぐい推し進めるでしょう。
ただし、一旦牡羊座に入った土星は、逆行して魚座に戻っています。
なので、やり残したことの見直し、押し戻されての出直し、さらなる問題の浮上など、冷や水をかけられるのかもしれません。
土星、天王星、海王星、冥王星が揃ってサインを移動しつつあります。天体がタッグを組んで機動力を発揮し、世の中は否応なしに動いていくのでしょう。
③ 乙女座金(AC)と天王星(MC)がスクエア
上記のカイトに金星と火星が関わり、複数のYODが形成されています。YODについては下記の日食図の項を参照。
遠い天体と個人天体が多彩なアスペクトを組みながら、複雑な調整が行われているようです。
日食図と秋分図は似ている(一日違い)のですが、秋分図に特徴的な点をあげてみます。
- 天王星がMCに合で、ACの金星とスクエア
- 冥王星と火星がタイトにスクエア
そして、金星と火星はそれぞれYODの頂点であり、底辺でもあります。
これらが示しているのは・・・
- 社会の変化が世論に影響を与える、あるいは、世論の高まりが社会を変える
- 国民の行動力(怒り?)が爆発的に高まり、新旧の交代をうながす
- 国民は着実に力をつけて、これらの活動を楽しむが、制限や圧力も受ける
一番目立つのはMCの天王星であり、「国家元首、政府、与党などリーダー的存在の突然の変化」と言えるでしょう。
④ ミッド・ポイント
次のミッドポイントに注目しました。
太陽=天王星/冥王星(=海王星)
(風のグランドトライン)
- 独立と自由への衝動
- 革命
- 大きな緊張
秋分図の太陽が位置するミッドポイントであり、MCの天王星も含まれています。
天王星と冥王星は「ちゃぶ台返し」の組合せ。そこに海王星も加わって、革命を求める動きにより多くの人々が共感し、世の中に広く浸透していくのかもしれません。
秋分図のまとめ
秋分~冬至までの3ヶ月間は、世の中のダイナミックな変化がさらに加速し、基盤やルールの混乱も激しくなりそう。多くの強力な天体が関わり、それらの動きは止められないでしょう。
ある意味、それは状況を変えるチャンスと言えます。重たくて動かせなかったもの、固くて砕けなかったものが、ぐらついたり、穴があいたり、軟らかくなっている可能性大です。
制限やルールそのものを変えるチャンスでもあります。どのようなルールにするのか、未来を決める正念場と言えます。現状を変えたいという熱意と行動力、そして仲間とのネットワークが重要です。
さらに、夢を描きやすいときでもあります。今なら何でもありかもしれません。叶えたい夢、達成したい目標や願望をしっかりと決めましょう。
・・・
次に、少し時間を戻して、新月について見てみます。

乙女座の新月(部分日食)
2025年9月22日午前4時54分、乙女座30度(数え)での新月です。(東京で作成)

全体的な傾向
獅子座で各々がスポットライトを浴びる喜びを堪能したら、乙女座では自己分析をして改善点を実行します
乙女座(柔軟宮・土サイン)が象徴するのは・・・
有用無用/真偽の選別と排他、優先順位付け、批判、分析、観察力、(有用な)情報、完璧、厳格、几帳面、実用性、生産性、仕事能力、品質管理、奉仕、謙虚さ、心配性、工芸、技術の研鑽、改善への継続的努力、細部への集中、全体の流れを見失う、自己批判と過小評価、小腸、脾臓、など
日食からのメッセージ
先月は乙女座(0度)の新月でしたが、今月も乙女座(29度)の新月で、日食(スーパー新月)となります。今回の日食は、古いエネルギーを解放し、新しい始まりに向かう大きな節目・チャンスを示しています。先月に続いて、乙女座が象徴する「整理・改善・奉仕」がテーマとなり、生活習慣や環境、人間関係をもう一度整え直す良い機会となるでしょう。
日食は土星&海王星と強く結びつき、見えていた世界が崩れ、理想と現実の狭間で揺さぶられる可能性があります。しかし同時に、困難の中から突破口を見いだし、混沌の中から新たな秩序や理想を形にしていく流れも生まれています。その流れには一定方向への強力な機動力と推進力があるため、よく見定めることが大切です。
この期間は、方向転換への圧力がかかったり、欠点や弱点についての試練があるかもしれません。ですが、苦手から目を背けることなく挑み、勇気をもって古い殻を脱いで初心にかえることで、新たなスタートへの道が拓かれるでしょう。
少し涼しくなり夏の疲れが出る頃です。食事、睡眠、運動を見直し、生活のリズムを整えて気候の変化に備えましょう。就寝の一時間前位に入浴してほどよく体を温めると、よく眠れるかもしれません。よい一月をお過ごしください!
*『Eclipses』の著者であるTeal氏は、「最初の食の10日前から最後の食の3日後までは、壮大な新しい取り決めを始めるのは控えた方がよい」と述べています。今回の場合は、9月8日の魚座の月食~9月22日の乙女座の日食の前後にあたります。
★身体と心を整えるために取り入れている習慣は何ですか?
★秋分(9月22日)を過ぎると、太陽は、乙女座(下に向かう地サイン)から、天秤座(外に向かう風サイン)に移ります。主要なテーマは、「分析と取捨選択」から「他者とのつながり」に変わっていくでしょう。
日食チャートおよびこの期間(次の新月まで)の主なポイント
次のポイントに注目しました。
- 部分日食について
- サウスノードで起こる乙女座の日食
- 日食に対して土星と海王星がタイトにオポジション
- 日食は水星と合、土星・海王星、天王星、冥王星とカイトを形成
- 金星と火星が加わり3つのYODを形成
- 火星と冥王星がスクエア
- 木星とキロンがスクエア
- 天体の逆行/順行
- 天体の食度数の通過
- ミッド・ポイント
- 新月のサビアン「直接のサービスに注意を向けたため聞き取られなかった間違い電話」
① 部分日食について
日食は、新月がノード(太陽と月の通り道の交点)の近くで起こるときに見られます。
今回の新月は、ノードから約12度離れたところで起こり、太陽の一部が月によって隠されて欠けたように見える「部分日食」です。
日食はスーパー新月と言われ、世の中や個人への重要な影響があると言われています。
その影響は一般的には半年続くと言われていますが、『Eclipses』の著者であるCeleste Teal氏の説に基づいて計算すると(今回の食の場合は)2030年2月頃までとなります。
*今回の日食はニュージーランドやタヒチなどで見られるそうです。日本では見られません。
(食の影響はそれが見られる場所に限らず世界全体に及ぶ、とTeal氏は述べています。)
② サウスノードで起こる乙女座の日食
日食は、新しいサイクルの始まりとしての精神性や活力が感じられるでしょう。種を植え、土壌に栄養を与えて、目標に向かって成長していくことを示しています。
そして、日食が起こるサウスノードは土星に例えられ、古いエネルギーの放出を示しています。
なので、サウスノードでの日食は、何かを始めるために、これまでの経験を形にして解放する必要があります。
今まで積み上げてきた、自分の一部とも言えるものを提供することは、その結果(価値)に向き合う必要があります。
それは、自信喪失や活力の低下などの困難を伴うかもしれません。
ですが、サウスノードの日食での「スタート」のためには、古いエネルギーの「解放」が必要なプロセスと言えます。
乙女座、牡羊ポイントの日食
そして、この日食では、乙女座が示す「価値判断と取捨選択、管理、奉仕活動」などがテーマになるでしょう。
物・情報の整理、環境のメンテナンス、生活習慣の見直しなど、問題点や課題をピックアップして現状を改善します。
そして、きめ細やかにきちんと状況を整えて、目標を着実に実行します。
注目点は、先月に続いて2回目の乙女座新月であり、乙女座最終度数での日食であること。
例えば、「優先順位付け」「選別と排他」「細部への集中」「品質改善の必要性」などに関わるできごとが一気に噴き出し、
目前にある課題への集中した取組みから解決へと、一気に進むかもしれません。
また、牡羊ポイントでの食で、関連するできごとが連鎖して起こり、世界中に影響を及ぼす可能性もあります。
ただし、細部の正しさにこだわるあまり、より大きな視点でのビジョンや寛容さを失い、批判的になりがちな点には要注意。
★乙女座のルーラーである水星は天秤座にあり、思考、判断、学び、コミュニケーションなどに関して、「バランス感覚」「社交性」「公正さ」が重要になります。
天秤座の象徴の一つに「政治」があります。確かに、政治=人間関係と言えるかもしれません。欲や感情が渦巻く複雑な人間模様における勝者がトップに立つのでしょう。
今月は、乙女座の「細かい実務能力」と天秤座の「他者の反応を取り入れる姿勢」を融合させると良さそう。
★東京チャートで日食は1ハウスで起こります。1ハウスが示す「国民、世論」の盛り上がりや大きな変化がテーマになりそう。
③ 日食に対して、土星と海王星がタイトにオポジション
食の後、トランジットの天体が食の度数域を越えるとき、天体にエネルギーをもたらすと言われています。
今回は、食が起こる時点で土星と海王星がタイトにオポジションを形成し、とても重要な食と言えます。(海王星は10月下旬~来年1月、土星は来年2月に魚座29度台を通過します。)
海王星は「無私の奉仕」あるいは「嘘」「欺瞞」を表し、事実を曇らせる傾向があります。
土星の通過は、構造の弱点を改善するためのテスト(試練)であり、ものごとの成熟や終結をもたらすと言われていて、とても重要です。
また、食が示す世の中の不均衡(偏り)の場所に対して、土星は「カルマ」のバランスを求めて、”ある場所から奪い別の場所に置く”という大きな変化をもたらすとも言われています。
つまり、混沌とした状況の中で、奪ったものは奪われ、奪われたものはどこかから戻ってくる、という感じでしょうか。
土星と海王星の組合せは、(誰かが思い描いた)虚構の崩壊、あるいは、新しい理想の構築といった両方の意味があるでしょう。
出生図における食
出生図で乙女座が占めるハウスについて、新たな始まりを示す「重要なできごと」が起こりやすいでしょう。
それは、仕事、家庭、学び、健康、お金などに関する環境や状況の改善、あるいは、新しい情報・技術・考え方との出会いかもしれません。
他者を通して得られる「アイデア」に注目してみましょう。
また、「雨降って地固まる」的な、頑張って課題や災難を乗り越えることで、状況が以前よりも良くなることも考えられます。
特に、出生図の天体や軸の上で食が起こる(合/オポ)場合は、ターニングポイントのきっかけになる可能性大です。
そして、今後約3~4年間は、食度数を天体が通過(合/オポ)するたびに、ふたたび状況が活性化しやすいでしょう。
★日食の注意点としては、突然のチャンスや変化を受け入れること。そのためには、それまでの快適な状況を終了させる勇気が必要になることもあるでしょう。
④ 日食は水星と合、土星・海王星、天王星、冥王星とカイトを形成
日食は、土星・海王星、天王星、冥王星の小三角と共に「カイト」を形成。
とても敏感なポイントでの日食により、ダイナミックなエネルギーが生まれ、生産性と推進力が高まると考えられます。
ものごとの局面がどんどん展開し具体化していくでしょう。
カイトは、グランドトラインの一角にオポジションが突き刺さるような形で、突破口を示しています。
グランドトラインが示す順調な生産性は、同じパターンを繰り返す傾向がありますが、
そこに新しい方向性を生み出して牽引するのがオポジションであり、日食チャートで言うと「土星・海王星」です。
牡羊座の海王星と、逆行して魚座に戻った土星の合は、
古いものと新しいものが混在し、世界の見え方がこれまでとは大きく変化しつつあることを示しています。
あるいは、
ものごとを覆い隠していたベールが剝がされて違うストーリーが見えてくる、騙されていたことに気付く、夢から醒める、マイナーとメジャーが逆転する、、
のかもしれません。
像(かたち)を保てなくなった世界が崩壊し、新しい像が形作られる・・・そのような潮流が世の中の突破口となると考えられます。
金星と火星が加わり3つのYODを形成
小三角に対して、金星と火星がYODを形成。
金星は人間関係、お金、楽しみ、火星は行動力、モチベーションなど、個人の活動に大きく関わってきます。
YODは、異なる性質のものの長所を取り入れて両立させ、幅広い応用力を得られる可能性があります。(努力が必要。)
数日間の形成ではありますが、人に働きかけ、行動し、身の周りの様々な要素や意見を調整して、環境を動かすエネルギーが湧いてくるでしょう。
これまでの問題点を洗い出し、目的や意義をあらためて問い、方向転換をしていくタイミングです。
清濁併せ吞みつつ、最終的には、初心にかえり純粋で正直な気持ちで取り組むことが大切かも。
➄ 火星と冥王星がスクエア
火星は、9月22日に天秤座から蠍座に移り、9月24日に冥王星とスクエアを形成します。(蠍-水瓶座1度)
火星と冥王星はともに、力(パワー)やコントロールを示す蠍座のルーラーです。
火星が天秤座から蠍座に移り、その行動スタイルは、他者とのバランスを重視して上手く付き合う傾向から、人間関係をコントロールして力を行使する傾向へと変化するでしょう。
今回は、日食当日、火星が蠍座に入ってすぐに冥王星とスクエアで出会い、爆発的な力が生まれるため要注意。
それは、怒りや暴力、事故として表れるかもしれないし、裏の権力としてものごとを動かすかもしれません。
木星とキロンがスクエア
木星とキロンは2026年7月頃まで(木星逆行でいったん離れつつ)スクエアを形成します。
(日食前後は、火星、冥王星と、ゆるくグランドクロスを形成。)
キロンは、傷を負った癒し手と言われていますが、「心の奥深くの傷」とそこからの「解放」そして「変容」という意味があるかもしれません。
また蟹座木星は、蟹座が示す「家族、守る、育てる、ケアする」などの意味を拡大します。
共感でつながったグループは周りの人を取り込み、その輪が広がるでしょう。
そして、そのグループの中で癒しの連鎖が起こるのかもしれません。
ただし、牡羊座(キロン)と蟹座(木星)のスクエアは、皆で偏った方向に突き進む可能性があります。
広い視野を持ち異なる意見を取り入れることが大切でしょう。
⑥ 天体の逆行/順行
・逆行中の土星は、9月1日に牡羊座から魚座に戻り、2026年2月14日まで魚座を運行。
ものごとは、もう一段混沌とした状態になり、嘘と事実の区別がつかなくなりそう。あるいは、魚座の海に戻った土星は、もう一度「夢」に浸りイメージを膨らませます。
・逆行中の海王星も、10月22日に牡羊座から魚座に戻り、2026年1月27日まで魚座を運行。
海王星自体「夢」を示しているのでダブルパワーです。この期間はビジョンを描くことに集中すると良いでしょう。
・逆行中の天王星も、11月8日に双子座から牡牛座に戻り、2026年4月26日まで牡牛座を運行。
牡牛座が示すお金、食べ物、大地、からだ、ものの価値観などについて、再度方向転換が見られそう。
・10月14日、冥王星が順行に転じます。(水瓶座1度)
天体自体が逆行するわけではないですが、「見かけ上」の動きが人間の判断や行動に大きな影響を与えると考えられます。
特に、逆行/順行に転じるタイミング(留)は、ものごとの方向性が変化したり、不安定になったりするでしょう。冥王星の留の度数(水瓶座1度)に関わる人物やグループについての「破壊と再生」に要注目。
★現在は、遠い天体たちが「火と風」サインにあり、文字通り「熱風」が吹いています。11月~1月頃は、土星、天王星、海王星が共に「地と水」サインに戻り、「泥水」に要注意かもしれません。
⑦ 天体の食度数の通過
この期間は、火星、土星、海王星が食度数を通過します。
・火星は、9月18日~30日前後、食度数「牡羊座29度、蠍座2度」に合/オポジションを形成。
火星は対立を引き起こし出来事のトリガーになります。今後、11月中旬にかけて火星が次々と食度数を通過して緊張感が高まる可能性。
・土星は、この期間を通して、食度数「乙女座29度、魚座25度」に合/オポジションを形成。
食度数を土星が通過すると、課題の成熟や解決の機会が訪れると言われています。
・海王星も、この期間を通して、食度数「乙女座29度」に合/オポジションを形成。
食が海王星を伴う場合は、現実と想像の区別がつかなくなり、ものごとが見えなくなる傾向がありそう。
創造性や弱者の救済などの理想的な面とともに、嘘、だます、詐欺などのできごとが激増するかもしれません。
⑧ ミッド・ポイント
次のミッド・ポイントに注目しました。
太陽・月=土星/海王星
- 大義のために殉教者として苦しむ
- 野心の焦点を見失う
- 不当に扱われている感覚
日食とオポジションの天体で構成されるミッドポイントです。「犠牲」や「力の喪失」の意味が強調されています。
⑨ 新月のサビアン
乙女座30度(数え)のサビアンは…「直接のサービスに注意を向けたため聞き取られなかった間違い電話」
目前の課題への集中力と解決力が示されています。それは現実的に最も重要で意味のあるお仕事と言えます。ですが、同時に乙女座に不足している側面が垣間見えます。最優先のサービスに気を取られて、その他を切り落とし注意が疎かになるのです。
結局、間違い電話は重要ではなく、聞き取られなかったことは合理的で、問題ないように見えます。ですが、「無駄」「無意味」「不要」と言える情報も、一つの重要な記録であり「ダイヤの原石」かもしれません。
乙女座1度(数え)のサビアンは「男の頭」。前回の新月の度数です。乙女座の最初の度数で「男の頭」に集中しましたが、30度(数え)では、集中の結果「聞き取られなかった間違い電話」に視点が向けられます。
・・・
では、次に満月を見てみましょう。

牡羊座の満月
10月7日午後12時48分、牡羊座15度(数え)での満月です。

満月について
新月は「種まき」、満月は「収穫」と言われています。
新月で、月は太陽からエネルギーを受け取り、満月に向けてそれを形にし、実現させていきます。そして、満月から次の新月にかけて、月のエネルギーは空っぽになっていきます。
また、呼吸のサイクルで言うと、新月の瞬間から息を吸い込み始め、満ちた頂点である満月の瞬間に呼気に切り替えて新月に向けて吐き出しきる、とも喩えられます。
新月は「始まり」、満月は「完成と解放」。そのようなイメージで一か月を過ごしてみると、新月~満月の変化と「切り替えポイント」を体感できるでしょう。
満月チャートのポイント
今年の「中秋の名月」は10月6日で、満月(7日)は一日ずれます。*
中秋の名月とは、太陰太陽暦の8月15日の夜に見える月のこと。日本では中秋の名月は農業の行事と結びつき「芋名月」などとも呼ばれるそうです。
(*月の公転軌道が楕円であることで、日にちがずれる年もあるそうです。参考:国立天文台のHP)
今回の満月では、牡羊座が示す新たな始まり、パイオニア、競争、迅速な決断、正直さ、スピード感などがテーマになりそう。
また、牡羊座は「火の活動サイン」。純粋な情熱やひらめきにより、「とにかくこれをやってみたい!」という思いを行動にうつします。
未熟さや無謀さがあるかもしれませんが、なにごとも最初の一歩が肝心。直感に従って行動を起こしてみましょう。
満月チャートについて、次のポイントに注目しました。
- 満月に対して天王星が45度(135度)を形成
- 水星は冥王星とスクエア、天王星、海王星とYODを形成
- 金星はサウスノードと合、小三角と共にカイトの形成へ
- 木星とキロンがスクエア
- ミッド・ポイント
- 満月のサビアンは「毛布を編むインディアン」
① 満月に対して天王星が45度(135度)を形成
満月に対するメジャーアスペクトは無しですが、天王星が45度/135度を形成しています。
牡羊座が示す「新たな始まり」に「変化」という緊張感が加わります。
双子座の天王星と牡羊座の月の組合せは、コミュニケーション分野での競争において、奇策により勝利を目指すのかもしれません。
② 水星は冥王星とスクエア、天王星、海王星とYODを形成
蠍座0度の水星を頂点として、天王星、海王星がYODを形成。
さらに、水星はMCにあり、冥王星とスクエアで満月チャートで目立っています。
YOD頂点の水星は、天王星、海王星と150度で、試行錯誤することで鍛えられるでしょう。
天王星と海王星は、「独自性と創造性」「革新と理想」「科学と芸術」などを示し、斬新さで驚かせ、理想を描いて夢を与えることを要求します。
さらに、水星とスクエアの冥王星は、徹底的に探究してあきらめない底力を加えます。
心理作戦を駆使して、他者の感情をとことん探ってコントロールし、社会を刷新しようと考えを巡らす傾向が際立つでしょう。
③ 金星はサウスノードと合、小三角と共にカイトの形成へ
10月初め、乙女座金星はサウスノードと重なります。
10月11日~15日にかけて、金星は、乙女座日食度数(29度)を通過しつつ、土星・海王星、天王星、冥王星とカイトを形成します。
金星は人間関係やお金、ノードは縁の結び目を表します。
サウスノードは、未来ではなく過去、未知ではなく既知であり、「昔から知ってる」ように感じる出会いや、くされ縁、出会うための別れ、などを示しているかも。
10月14日、金星は乙女座から天秤座に移り、人間関係が一気に活発化するでしょう。
④ 木星とキロンがスクエア
日食の➄参照。
次の天秤座新月(28度)は、木星、キロンとTスクエアを形成します。
キロンの象徴がどのように表れるか要注目。
➄ ミッド・ポイント
次のミッドポイントに注目しました。
月=水星/海王星
- 鋭敏な想像力
- 特別な認識
- 思考と感性をつなぐ
満月が位置するミッドポイントです。
蠍座水星と牡羊座海王星は、共に0度でクインカンクスを形成。水と火のサイン、不動宮と活動宮で調整努力が必要になります。どちらもルーラーは蠍座火星で、忍耐力や探求心、心理戦が重要になるかも。
⑥ 満月のサビアン
牡羊座15度(数え)のサビアンは…「毛布を編むインディアン」
インディアンが織るブランケットの美しいデザインや技術は、親から子へと連綿と受け継がれてきたのでしょう。時間をかけて、糸を一本一本交差させて模様を織り上げる、その行為の中にスピリットがあるのかもしれません。各サインの15度は、力のピークと言われていますが、ブランケットを織るという地道で無心の動作の中に、生命の純粋な喜びがあるのかも。
オポジションである天秤座15度(数え)のサビアンは「環状の道」。おそらく、延々と同じ道を周り続ける中で、人間としての高度な知恵を得るのでしょう。それは、一本一本ブランケットを織りあげる動作と共通するものがあります。このオポジションでは共に、黙々と続けることで力のピークを得るのかもしれません。
・・・
乙女座新月(日食)と牡羊座の満月です。乙女座と牡羊座は150度で、少し調整が必要な関係です。
乙女座新月では、集めた情報をフィルターに通して分析・整理し、データとして活用します。それは大きな目標の中で切り分けられたミッションであり、実際の有益な成果として現れるでしょう。
牡羊座満月では、理屈であれこれと考えるのではなく、ピンときたことを行動にうつします。個の力、機動力、創造性、モチベーションによるリーダーシップなどに焦点があたるでしょう。自分の中の原初的な欲求に注目してみましょう。
★スタートに向けてじっくり考えた作戦とは?
全体の動き ~まとめ~
乙女座新月(部分日食、9月22日)~天秤座新月(10月21日)までの全体の動きをまとめてみました。
月が緊張のアスペクトを形成するときを赤字で、サポート的なアスペクトを形成するときを青字で、混在しているときは緑字で記入しています。また、その他緊張感のある期間には赤線を引いてあります。
月が出来事や感情の引き金となることについて検証してみてはいかがでしょうか。
・・・
★この期間を通して、土星と海王星は食度数域にあります。
(9月18日~30日前後、火星が食度数を通過)
【9月22日、部分日食(乙女座30度、数え)】・・・種まき
・9月22日、乙女座の月・太陽-天王星-土星・海王星-冥王星(カイト)
★9月22日、火星が天秤座から蠍座に移る
【9月23日、秋分(太陽が天秤座へ)】
・9月23日~24日、太陽-天王星-土星・海王星-冥王星(カイト)
・9月24日、蠍座の月・火星-冥王星(スクエア)
・9月26日、蠍座の月・リリス-木星-土星(水のGトライン)
・9月27日、射手座の月-太陽-土星・海王星-天王星-冥王星(ホームベース)
【9月30日、上弦の月(山羊座8度、数え)】・・・発展
・10月2日、水星-木星(スクエア)
・10月2日、水瓶座の月・冥王星-火星(スクエア)
・10月2日、水瓶座の月・冥王星-土星・海王星-天王星(小三角)
・10月3日、金星-サウスノード(合)
・10月4日、魚座の月-天王星(スクエア)
・10月5日、魚座の月-ノースノード(合)
・10月6日、魚座の月・土星・海王星-天王星-冥王星(小三角)
・10月6日、火星-リリス(合)
【10月7日、満月(牡羊座15度、数え)】・・・収穫
・10月7日、水星-冥王星(スクエア)
・10月7日、水星-天王星-海王星(YOD)
★10月7日、水星が天秤座から蠍座へ
・10月8日、金星-木星(セクスタイル)
・10月8日、牡羊座の月・キロン-木星(スクエア)
・10月8日、牡牛座の月-水星-冥王星(Tスクエア)
・10月10日、双子座の月・天王星-土星・海王星-冥王星-金星(カイト)
・10月11日、金星-土星(オポジション)
・10月11日、双子座の月-太陽(トライン)
・10月12日、双子座の月-金星-土星・海王星(Tスクエア)
【10月14日、下弦の月(蟹座21度、数え)】・・・成熟・衰退
・10月14日~15日、金星-天王星-海王星-冥王星(カイト)
★10月14日、冥王星が順行へ(水瓶座1度)
★10月14日、金星が乙女座から天秤座へ
・10月17日、太陽-木星(スクエア)
・10月18日、乙女座の月-サウスノード
・10月19日、乙女座の月-土星・海王星-天王星-冥王星(カイト)
・10月20日、水星-火星(合)
・10月20日、天秤座の月-金星(合)
【10月21日、新月(天秤座29度、数え)】・・・種まき
・10月21日、太陽・月-木星(スクエア)
・10月21日、水星・火星-木星-土星(水のGトライン)
★10月22日、逆行中の海王星が魚座に戻る
・・・・・
後記:
少し前に、CHAGE and ASKAの元メンバー飛鳥涼さんがTVの番組で歌っているのをたまたま観て、目と耳が釘付けになりました。私の年代であれば、この歌のヒットとその後ASKAさんに起こったできごとを知っているでしょう。円熟味のある「YAH YAH YAH」を聴きながら、その歌詞とメロディーと今のASKAさんの姿と昔の記憶が相まって泣けました。少しお腹が出ているのもありのままな感じで良かった。チャートを拝見すると、木星&海王星と牡牛座月(多分)のオポジションがノード軸と合で水瓶座金星とスクエア、魚座の太陽が冥王星とオポジションなど、、やはり金星、海王星あたりがキラキラしています。歌が人の心に沁みこむ感じは、サザンの桑田さんに似てると思いました(ASKAさんと魚座太陽が合)。その後「YAH YAH YAH」を何度も聴いて、これからも歌い続けていただきたいと強く思ったのでした。
参考記事:
2025年の星模様~占星術でよんでみる~
土星とノードの合(2025年4月)~日食・月食と土星の通過~
土星と冥王星のサイン移動~試練を越えて人生を前に進めるとき~
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