3月3日は桃の節句、3月5日には啓蟄を迎えます。三寒四温と言いますが、最近の寒暖差は結構こたえますね。また、日本の中でも水不足や大雪など、地域による気候の偏りが年々極端になりつつあるのは、防ぎようのない天災なのか人災なのか。。
2026年2月17日~3月19日までの星模様です。

水瓶座の新月(金環日食)
2026年2月17日午後9時01分、水瓶座29度(数え)での新月です。(東京で作成)

全体的な傾向
山羊座がつくりあげた制度や組織を、水瓶座は俯瞰し真の在り方を求めて行動します
水瓶座(風のサイン)が象徴するのは・・・
自由・平等、公正さ、人道的、好奇心、人間性への興味、正直さ、友好的、合理的、俯瞰的、先見性、型にはまらない、真実への関心と信念、独立独歩、テクノロジー、科学、自然や野生動物への関心、鳥、天文学、占星術、航空関係、足首、循環器系、神経系、等
日食からのメッセージ
今回の水瓶座新月は食を伴う「スーパー新月」です。水瓶座が司る「自由・平等・革新」をテーマに、私たちの意識を「依存」から「独立」へと力強く押し上げるでしょう。この影響は半年間、あるいは約3年間続く可能性があります。
その意味を強調するのが、水瓶座の支配星である天王星と新月のタイトなスクエアです。「予期せぬ突然の変化」や「古い体制からの脱却」など、「目覚め」の意味が鋭く強調されています。転職、引越し、人間関係の刷新など、これまでのコンフォートゾーン(快適な場所)をあえて手放し、自分の足で歩き始める勇気が試される時です。
さらに重要なのは、土星と海王星の会合です。古い枠組みが崩れ、夢が現実へと具体化しやすいときです。ただし、理想と現実、期待と絶望といった相反する要素を併せ呑み、自分の感情を何かから引き剥がす覚悟と試練が求められます。つまり、見方や考え方を転換させるということでしょう。呪縛からの解放とも言えます。自分を深く見つめ、葛藤を乗り越えた先には、思いもよらない夢みた世界が広がるのでしょう。
火星と天王星のスクエアは、停滞していた物事を動かす強力なパワーをもたらします。ただし、2月末頃と3月中旬は、火星が日食度数域を刺激するため、突発的な衝突や事故に注意が必要です。この激しいエネルギーは、争いではなく「不平等を正す」ことや「未来的な挑戦」のために使うのが良さそうです。
この時期は、自分を俯瞰し、主体的に動くことが鍵となります。人生の基盤が揺れ動くような感覚があるかもしれませんが、新しく流れ込む「革新」のエネルギーを恐れずに受け入れることで、停滞していたものごとを一気に進めることができそうです。
*『Eclipses』の著者であるTeal氏は、「最初の食の10日前から最後の食の3日後までは、壮大な新しい取り決めを始めるのは控えた方がよい」と述べています。今回の場合は、2月10日~3月6日にあたります。
★変化を望んでいること、抵抗したいことは何ですか?
★2月19日「雨水」の日に、太陽は、水瓶座(外に向かう「風」サイン)から魚座(内に向かう「水」サイン)に移ります。主要なテーマは、「自立・個性・ネットワークづくり」から「感受性・無私の心・犠牲と救済」へと変わるでしょう。
日食チャートおよび一ヶ月間(次の新月まで)の主なポイント
次のポイントに注目しました。
- 金環日食について
- ノースノード側で起こる水瓶座の日食
- 日食に天王星がタイトにスクエア
- 28度での新月
- 土星と海王星が牡羊座0度で合
- 日食は5ハウス、蟹座木星がMCに合(ジュノーがICに合)他
- 火星と天王星がスクエア
- 金星とノースノードが合
- 天体の逆行
- 天体の食度数の通過
- ミッド・ポイント
- 新月のサビアン「さなぎから出てくる蝶」
① 金環日食について
日食とは、黄道(太陽の軌道)と白道(月の軌道)の交点(ノード)付近で新月が起こり、地球-月-太陽が一直線上に並び、太陽に月が重なって見える現象です。(交点から離れた新月では日食は起こりません。)
金環日食とは、月の公転軌道が楕円であるため、月の位置によって、その見かけ上の大きさが太陽より小さくなり、太陽の光がリング状に見える現象です。(観測地により日食の見え方は異なります)*
日食はスーパー新月と言われ、世の中や個人への重要な影響が考えられます。
その影響は一般的には半年続くと言われていますが、『Eclipses』の著者であるCeleste Teal氏の説に基づいて計算すると、今回の日食の影響は2026年12月頃まで続きます。**
また、食の影響はそれが見られる場所に限らず世界全体に及ぶ、とTeal氏は述べています。
*今回は、南極では金環日食が、アフリカ南部と南米の一部地域では部分日食が観測できるようです。日本では見られません。
**Teal氏の説に基づいて計算すると、今回の食の影響期間は短か目ですが、2~3年間は活性していると考えても良いかもしれません。
② ノース・ノード側で起こる水瓶座の日食
日食では、新しいサイクルの始まりとしての精神性や活力が感じられるでしょう。種を植え、土壌に栄養を与えて、目標に向かって成長していくことを示しています。
そして、水瓶座は、自由・平等、人道主義、テクノロジーなどを表し、ルーラーである天王星は、革新、独立、発明、宇宙などを象徴しています。
今回は水瓶座の日食で、さらに天王星がスクエアを形成。
「変革、独立のための新たなスタート」の意味が強調されています。個人においても、水瓶座が占めるハウスに関して、変化の始まりを示す「重要なできごと」が起こりやすいでしょう。
それは、転職、就職、引越し、起業、人間関係の変化など、特に独り立ちという意味での変化の可能性が高いでしょう。依存から脱却して自分の足で歩き始めます。義務教育を修了して親元から離れる決意をする人も多いでしょう。
あるいは、ルーラーの天王星は牡牛座にあるため、大地、自然、食、お金、芸術、からだなどの分野における「価値」の驚くべき変化と、公正、平等であることの必要性を強調するのかもしれません。(例えば、食べ物や住居費の高騰に早急に対処するなど。)
ただし、水瓶座の傾向である「反抗、アウトサイダー、周りに迎合しない頑固さ、超進歩的で理解されない」といった要素も同時に強調されるので注意が必要です。
出生図の天体や軸の上で食が起こる場合は、ターニングポイントになる可能性が高いです。今後約3年間、食度数を天体が通過(合/オポ)するたびに、ふたたび状況が活性化します。
ノースノード側での日食
さらに、今回の日食はノースノード側で起こります。
ノースノードは木星に例えられ、新しいエネルギーの流入を示すため、ノースノードでの日食は、湧き出るパワー、壁を突き破るブレークスルーを体験するでしょう。
「これまでの環境を変えてみよう!」という水瓶座の純粋な「革新」のエネルギーを、牡牛座が示す「地に足のついた」「忍耐強い」やり方で思い切って実行します。
新しく流れ込んでくるエネルギーは、抑え込まず活用する必要があるでしょう。
★日食の注意点としては、突然のチャンスや変化を受け入れること。そのためには、それまでの快適な状況を終了させる勇気が必要になることも。
③ 日食に天王星がタイトにスクエア
水瓶座の新月は「食」を伴い、さらに、水瓶座ルーラーである天王星がタイトにスクエアで、「独立、革新、突然の予期せぬ変化」といった意味が重複して強調されています。
(さらに、土星と海王星による牡羊座0度での会合もほぼ同時に起こります。)
重要な変化、変容の表示が重なっていますね。
獅子座が「王」とすると水瓶座は「王国」「国民」です。ショーに例えると、獅子座は舞台中央でスポットライトを浴びる主役への注目で、水瓶座はショー全体の俯瞰です。
水瓶座は、ショーの出演者やスタッフなどの全体の様相やネットワークを客観的に眺めて、その構造を捉えようとします。その他大勢の一人ひとりに名前があり、独自の役割があると考えるのでしょう。
その水瓶座で起こる日食に天王星がスクエアであることは、我々一人ひとりが自立し、俯瞰して考え、ときにはこれまでの権威に反抗して、現状を変えていくことを示していると言えます。
そこには、生きとし生ける全ての存在が同等に尊重される社会の理想像があるのでしょう。
さらに、日食に対して水瓶座火星がゆるく合を形成しています。火星はモチベーション、活力、行動力、そして攻撃性を示しています。
一人ひとりの主体的で人道的な情熱と行動力により、停滞していたものごとが「動く/変わる」と言えるでしょう。
あるいは、最新の科学・技術、宇宙への挑戦が社会を大きく動かすのかもしれません。
28度(数え29度)での新月
何度も書いていますが、、
昨年の9月頃から、サインの終わりの度数(28~29度)の新月が続いています。
なので、ここ数ヶ月、新月は、天王星-海王星(土星)-冥王星の小三角アスペクトと絡んでいます。
それはまるで、新月が「時代を表す小三角」と連携し、あらゆる角度からテストをうけているかのようです。
例えば、前回の山羊座28度の新月は、冥王星と合で、小三角の一部に組み込まれていました。
「破壊と再生」の天体である冥王星は一足先に水瓶座に入っていて、「既存の枠組み(山羊座)を壊して作り直し自立せよ(水瓶座)」と最大の圧をかけているようです。
新月にソフトアスペクトを形成する土星・海王星、天王星は、「枠組みを溶かして刷新する」ことでサポートしていると言えます。
(折しも、山羊座新月の1月19日には、高市首相により衆議院解散表明がなされました。)
そして、
今回の水瓶座28度での新月は、そのルーラーである天王星とスクエアを形成し、さらに食を伴います。
まさに「変革」ですね。水瓶座28度前後の度数域が約1年、もしかしたら3年ほど活性されて、関わるものごとや人を自立へと駆り立てるのかもしれません。
★出生図で各サインの27度~4度前後に天体や軸がある場合は、人生の基盤が揺れ動いている可能性があり、無意識のうちにストレスを感じているかも。体調の変化には要注意でしょう。
★★日食・月食が、国のリーダーの出生の天体や軸上で起こるとき、それは社会においても重要な意味を持つと言われています。今回の日食はトランプ大統領のディセンダントで起こり、アメリカの外交関係が大きく揺れることで、世界に影響が及ぶことが考えられます。トランプ大統領の健康問題(心臓など)にも関わるかもしれません。
④ 土星と海王星が牡羊座0度で合
2月21日、牡羊座0度45分で土星と海王星が合を形成します。
形をつくる「土星」と形を溶かす「海王星」の会合は、土の舟が溶けて海に沈む、権威が崩れる、妄想と現実、期待と絶望、甘い誘惑と罰、など、相反する要素に惑わされ、対処するのが困難なイメージがあります。
ポジティブな表現としては、夢を実現する、美的イメージを芸術作品にする、理想を具体化した仕組みを作る、などでしょうか。
なので、社会的表現としては、既存の組織の崩壊、あるいは、理想をもとに新しい組織をつくる、この両方の可能性が考えられます。
また、土星と海王星の組合せの心理的な側面としては、
清濁併せ呑む
矛盾を受け入れる
異質なものを共存させる
右脳(直感、イメージ)と左脳(現実、計画)のバランスをとる
などがあげられます。
オールOKではないけれど、受け入れがたい何かを受け入れて、手からこぼれ落ちた何かを手放して、そこにあるもの、新しく得たものに満足する、という試練が伴うのかもしれません。
これは、感情的にとても難しいことかもしれませんが、追い詰められた先に、ふと光明が見える感じでしょうか。
自分の心と向き合い練り上げた先に、土星と海王星は、思いがけない形で、深く優しい世界を見せてくれるのかもしれません。
ソロンの改革
ちなみに、牡羊座0度前後での土星と海王星の合について調べてみると、紀元前594年3月、牡羊座2度4分で合を形成していました。(牡羊座0度での会合は、約6,000年前とのこと⁈)
その年には、ソロンの改革が行われています。
奴隷からの解放や身分間の調整に取り組んだことは、土星と海王星の組合せをよく示していると思われます。
当時アテナイでは一部の貴族が富を独占し、借金を返せず「奴隷」にされてしまう市民が続出しました。
そこで、ソロンは、借金を帳消しにし、借金のために人間を奴隷にすることを法律で禁止し、すでに奴隷として売られてしまった人々を公費で買い戻しました。
ソロンの改革の優れた点は、非常に画期的な「バランス感覚」なのだそうです。
- 生まれに関係なく、頑張って富を築けば政治に参加できる道を開き
- 最も貧しい層にも「民会(話し合いの場)」への参加権を与え、
- 貴族からは特権を奪いすぎず、平民には最低限の権利と自由を保証する、など
どちらか一方に肩入れしない「ほどほど」の解決策を目指したそうです。
ただし、ソロンの改革は「完璧」ではありませんでした。
- 貴族は「特権が減った」と怒り
- 平民は「もっと土地を平等に分けてほしかった」と不満
それらの不満は、その後独裁者が登場するきっかけとなりましたが、ソロンが「人間をモノ(奴隷)にしない」と決めたことは、アテナイが誇り高い市民社会を作る決定的な一歩となった、とのこと。
ソロン本人は、「大きな事業において万人の気に入るのは難しい」という言葉を残しているそうです。
当時にあって、このような先進的な考え方を貫きいて行動できたのはすごいことですね~。
➄ 日食は5ハウス、蟹座木星がMCに合(ジュノーがICに合)他
東京チャートのハウスに注目すると、
日食は5ハウスで起こり、8ハウスの天王星とスクエア。MC軸には、蟹座木星と山羊座ジュノーのオポジションがのっています。
5ハウスは、娯楽、芸術、スポーツ、こどもなど、8ハウスは、国債、相手国の財政。
スクエアの関係なので、相手国からの強力な要請により5ハウス関連の分野について、大きな出費があるのかもしれません。5ハウスなので、ある意味「賭け」と言えるのかも。
あるいは、現在冬季オリンピックの最中であり、5ハウスが示すイベントの楽しさや喜びを表しているとも言えそう。
さらに、MCの蟹座木星は、大家族的なグループ、あるいは、与党や国のリーダーの社会的成功や拡大、幸運を示していて、(よくも悪くも)発展が見られそう。
ただし、その裏で、ICの山羊座ジュノーは木星とオポジションを形成し、何かを強く主張しています。ICという基盤にあって外からは見えにくいけれども、エネルギーを蓄えているようです。
山羊座が示す権威者、あるいは、野党が黙ってはいないという感じでしょうか。
★余談ですが、インド占星術のYouTubeで、5-8ハウスの意味として「謀略」というワードが出ていました。謀略とは、「人を欺き、陥れるための計略やはかりごと。特に、相手に知られないように秘密裏に進められる計画であり、国家間の情報活動や政治工作にも用いられる」とのことです。
日食前後のできごとをよく観察してみると良いですね。
⑥ 火星と天王星がスクエア
日食の約10日後である2月28日、火星は天王星とスクエアを形成(水瓶-牡牛座27度)。
火星と天王星のハードアスペクトは、突然のエネルギー、事故やケガ、手術などを表し、スピード、危険な行為、怒りなどには要注意でしょう。
牡牛座は「もの」や「所有」を、天王星は「自立、離れる」という意味があり、そもそも牡牛座天王星は、相容れない要素を含んでいると考えられます。
そこにルーラーが天王星である水瓶座火星がスクエアを形成し、「持っているものを手放す」ための「意欲、決意、行動力」が極度に高まるのかもしれません。
また、水瓶座の火星は、不平等に対する反抗や弱い立場の人を助けるなど、人道的な行動を示しています。
特に、水瓶座29度(数え)は日食によりエネルギーが流れ込み活性しているので、「突然の」かなり激しい衝突が起こる、あるいは、とてつもなく強固な意志による抗議行動が見られるかもしれません。
牡牛座と水瓶座のスクエアは、
「掴んで維持する(牡牛座)」vs.「俯瞰して普く平等に考える(水瓶座)」という異質な要素を、いかに両立させるかという永遠のテーマと言えるでしょう。
冥王星が水瓶座に入ったこともあり、「未来的な」行動へのヒントが垣間見える期間となるかもしれません。
金星とノースノードが合
魚座金星は、東京チャートのアセンダントルーラーであり、天王星のディスポジターでもあります。
それが5ハウスに入り、ノースノードと合を形成していて、イベントや企画(5ハウス)を通して、人々が楽しみや癒し(アセンダントルーラー魚座金星)を共有する(ノースノード)ことが示されています。
金星は、魚座水星とゆるく合、MCの木星とゆるくトラインを形成。魚座と蟹座はともに水サインで感情を示しています。
(2月28日、水星と金星は魚座22度で合を形成します。火星と天王星のスクエアと同日で、要注目。)
イベントを通してのコミュニケーションや感動が国のリーダーをサポートするのかもしれません。
何となく、冬季五輪の感動的なパフォーマンスや好成績で世の中が盛り上がっていることと、第2次高市内閣発足とが重なりますね。ICのジュノーが不穏な感じですが。。
⑥ 天体の逆行/順行
- 3月11日まで木星が逆行中(→蟹座15度)
- 2月26日16:00~3月21日4:46、水星が逆行(魚座22度→魚座8度)
天体自体が逆行するわけではないですが、「見かけ上」の動きが人間の判断やものごとの流れに大きな影響を与えることが考えられます。プロジェクトが停滞したり、やり直しが必要になったりする可能性があります。見えないところで準備する期間とも言えるかも。
どの天体も、特に、逆行/順行に転じるタイミング(留)は要注目です。留となる度数、天体が強調され、その配置が象徴する重要なできごとが起こりやすいでしょう。ものごとの方向性の変化・進展が「表面化する」タイミングとも言えそう。
水星逆行中は、人為的ミスや通信機器の障害、電車の遅延などが起こりやすいと言われています。また、順行に戻るタイミングで、逆行中に検討されたことが「発表」されることもあります。
⑦ 天体の食度数の通過
この期間は、火星、土星、海王星が食度数を通過し、重要な期間と言えます。
・火星は、2月25日~3月4日前後、食度数「水瓶座28度」に合を形成。3月16日~3月22日前後、食度数「乙女座12度」にオポジションを形成。
火星は対立を引き起こし出来事のトリガーになります。食が起きた直後の新鮮な度数域を通過していくため、さらに要注意でしょう。
・土星は、この期間を通して、食度数「乙女座29度」にオポジションを形成。
食度数を土星が通過するときは、課題の成熟や解決の機会が訪れるとても重要なタイミングと言われています。
・海王星も、この期間を通して、食度数「乙女座29度」にオポジションを形成。
食度数を海王星が通過するときは、現実と想像の区別がつかなくなり、ものごとが見えなくなる傾向がありそう。創造性や弱者の救済などの理想的な面とともに、嘘、だます、詐欺などのできごとが特に目立つかもしれません。
⑧ ミッド・ポイント
次のミッド・ポイントに注目しました。
土星=天王星/冥王星(=AP)
- 独裁的なリーダーシップ
- 他者からの圧力
- 地位からの転落
海王星=天王星/冥王星(=AP)
- 他者への共感的な理解
- 興奮時の特異な神経状態
長期間にわたり形成されているミッドポイントですが、タイトな形成なので取り上げました。
天王星と冥王星は、独創性と破壊力、現況をひっくり返すという意味があり、そのエネルギーの融合により、夢(土星)の実現(海王星)、あるいは、枠組み(土星)の崩壊(海王星)が達成されると言えます。
ミッドポイントは牡羊ポイント(AP)にあり、多くの人が知るところとなるのでしょう。
⑨ 新月のサビアン
水瓶座29度(数え)のサビアンは…「さなぎから出てくる蝶」
じっと動かないさなぎの中で、幼虫はものすごい勢いでからだを作り変えています。つまり、外からは見えないところで劇的な変身をとげるのです。そして、いよいよ殻から脱し、全く別の姿となって空に飛び立ちます。これまで、長い時間をかけて準備してきたことが、ここで転機を迎えます。
さなぎから出た蝶はどんな世界を見るのでしょうか。次の度数である水瓶座30度(数え)のサビアンは「アーダスの咲いている野原」。よく言われる「あの世」のお花畑のようです。それは、古い肉体やしがらみを脱ぎ捨てて魂としての存在になったとき、誰もが垣間見る理想郷なのかもしれません。
・・・
では、次に満月を見てみましょう。

乙女座の満月(皆既月食)
3月3日午後8時38分、乙女座13度(数え)での満月(皆既月食)です。

満月について
新月は「種まき」、満月は「収穫」と言われています。
新月で、月は太陽からエネルギーを受け取り、満月に向けてそれを形にし、実現させていきます。そして、満月から次の新月にかけて、月のエネルギーは空っぽになっていきます。
また、呼吸のサイクルで言うと、新月の瞬間から息を吸い込み始め、満ちた頂点である満月の瞬間に呼気に切り替えて新月に向けて吐き出しきる、とも喩えられます。
新月は「始まり」、満月は「完成と解放」。そのようなイメージで一か月を過ごしてみると、新月~満月の変化と「切り替えポイント」を体感できるでしょう。
皆既月食
今回の満月は、ノードから約4度離れた位置で起こる「皆既月食」です。
皆既月食とは、月が地球の本影の中にすっぽり入り、月全体が暗くなる現象です。
国立天文台のサイトによると、
東の空で月が欠け始める部分食の開始は18時49分、月が地球の影に完全に入ってしまう皆既食は20時4分~21時3分、食の最大は20時33分、部分食が終わるのは22時17分。
そして、この食は日本全国で見ることができるそうです。時間的には夜更かししなくても見られそうですね。
ちなみに、
”次に日本全国で皆既月食が見られるのは2029年1月1日で、年が明けるとすぐに(0時7分)月が欠け始めるという、面白いタイミングに起こります。”
とのこと。興味深いですね~。
Celeste Teal氏の説に基づいて計算すると、この食の影響は2031年11月頃まで長期間続きます。
月食チャートのポイント
今回の月食では、乙女座が示す「奉仕、社会貢献、選別、分析、管理、(有用な)情報、仕事能力」あるいは、「収穫、天然資源、公衆衛生」などがテーマになります。
また、乙女座は「柔軟宮の地サイン」。状況を細かく正確に分析・整理し、臨機応変に効率的に対応する柔軟性を示しています。
ただし、細部の正しさに集中するあまり、寛容さを失い、批判・排他的になりがちな点には要注意でしょう。
乙女座での月食は、これらに関する「変化の兆し」である重要なできごとが起こったり、「生々しい感情の深みを体験する」ような他者との絆が深まることが考えられます。
月食チャートについて、次のポイントに注目しました。
- サウスノードでの乙女座の月食
- 11ハウスの月に蟹座木星がセクスタイル
- 金星が海王星・土星に合
- 水星、火星、ノースノードが合
- キロンがDCに、ジュノーがICに合
- ミッド・ポイント
- 月食のサビアンは「政治運動を制圧する強い手」
① サウスノードでの乙女座の月食
月食は集大成・完成を示し、サウスノードは土星に例えられ古いエネルギーの放出を示しています。
なので、サウスノードでの月食は、集大成のために、古い感情的な習慣やパターン、依存していた人や当たり前と思っていたものを手放すプロセスと考えられます。
それは、潜在意識レベルで作動するため、とても憂鬱な気分になるかもしれません。
この月食では、乙女座(価値判断や自己管理など)に関わる古い習慣を思い切って解放するタイミングと言えるでしょう。
また、「おとめ座」は、ギリシア神話では農業の女神デーメーテールの「星座」として、花や草木の成長、穀物や果実の種撒きや収穫をつかさどっていたそうです。
なので、農業や収穫、あるいは、大地の資源などについて、古いパターンを手放す必要があるのかもしれません。
さらに、乙女座のルーラーである水星は魚座にあり、思考、判断、学び、コミュニケーションなどに関して、「インスピレーション」「共感力」「受容性」が重要になります。
★出生図の天体や軸の上で食が起こる場合は、ターニングポイントのきっかけになる可能性があります。今後約3~4年間は、食度数を天体が通過(合/オポ)するたびに、ふたたび状況が活性化しやすいでしょう。
② 11ハウスの月に蟹座木星がセクスタイル
MC付近の蟹座木星が、月と太陽のオポジションを調停しています。
太陽を含め、魚座と牡羊座に集中した天体群が、月と強く引っ張り合って緊張感が増し、それを木星が和らげ寛容さを与えています。
魚座の太陽・水星・金星、そして、6ハウスの土星・海王星は、生きとし生ける全ての存在に対して、その思いを感じ取り手を差しのべるべく一歩を踏み出そうとします。
その弱者救済への思いと行動へのモチベーションが、乙女座の月に投げかけられているようです。
そして、ミッションを完璧に遂行したい乙女座は、着実にやりとげようとします。
月食は11ハウスで起こっているので、議会、立法、国際間の友好関係に関わることかもしれません。
その際に、組織のリーダー、あるいは、宗教、法律、海外との取引関連(9ハウス)からの寛大なサポートが得られるのでしょう。
混沌とした状況の中で、あらゆる要素の中から目的を切り取って、正確にきめ細やかに取り組む感じの満月です。
③ 金星が海王星・土星に合
・3月7日、金星と海王星が合(牡羊座1度)
・3月8日、金星と土星が合(牡羊座2度)
海王星と土星の上を金星が通過していきます。
金星が示す人間関係やお金に関して、
夢と現実、嘘と事実、あめとムチ、慈悲と残虐さ、許容と制限といった落差のある体験をするかもしれません。
それにより、最初はふんわりと夢をみて、その後に現実を突きつけられるのかも。
時代のアスペクトである土星と海王星の合を、個人的に体験する機会ともいえます。
夢と現実、溶解と構築、という相容れない異質な要素をどのように融合させるか。
体験は人により千差万別ですし、短期間で何も感じられないかもしれませんが、、少し注意してみると面白いかもしれません。
水星、火星、ノースノードが合
・3月15日、水星と火星が合(魚座10度)、ノースノードは魚座8度(平均)
逆行中の水星が、火星とノード上で重なります。
論争、言論による攻撃、コミュニケーションにおける炎上などが、多くの人々を巻き込んで起こる可能性。
魚座での合で、筋の通った意見をたたかわせるというよりは、「犠牲的精神」により「弱者救済」を訴えるなど、感情的なぶつかり合いの傾向があるかもしれません。
いずれにしても、理性よりも感情が揺り動かされる傾向が強いでしょう。
その後、火星は、3月18日~19日に月食度数である「乙女座13度」のオポジションに到達します。
3月3日の月食の頃のできごとに、再び火を点けるでしょう。
あるいは、知的分野での創造的な活動が盛り上がる、美しい言葉が人々の心を動かす、などの可能性もあります。
④ キロンがDCに、ジュノーがICに合
牡羊座キロンがディセンダントに合、そして、日食図に続き月食図でもジュノーがICに合です。(キロンとジュノーはスクエアを形成。)
日食からの一か月間は、国土、農業生産、天候、自然災害などが「穏やか」ではないのかもしれません。
あるいは、4ハウスが示す野党が、何やら言いたいことがあるのかも。
キロンはそれらの動きと共鳴し、外交面において批判的になるなど鋭い反応をする可能性もあります。
緊張感に満ちた乙女座月食でもあり、一触即発の危機があるかもしれません。
➄ ミッド・ポイント
次のミッドポイントに注目しました。
水星=木星/天王星
- 成功を見据えた計画
- 確固たる自信
- 幸運の連続
魚座水星は乙女座(月食)のルーラーで、蟹座木星とトライン、牡牛座天王星とセクスタイル(サインで)を形成してサポート関係にもあります。
ポジティブ過ぎるミッドポイントですが、どうでしょうか。。
月=太陽=金星/火星
- 熱意、興奮
- 衝動的な欲求
- 芸術的創造性
- ロマンス
昨年末の牡牛座満月より、今年5月の牡牛座新月まで、新月&満月は「金星/火星」のミッドポイントにあります。ピークは、アスペクトとしてもタイトな合/オポを形成した、1月3日の「蟹座満月」だったと思われます。(米がベネズエラを攻撃)
なので、5月頃までは、新月・満月に、【金星(好ましい、情熱)】と【火星(モチベーション、行動力)】のコンビが示す、「やりたいことをやる!」という意味が加わるでしょう。
先日まで冬季五輪を楽しんだ方も多かったと思いますが、次はパラ五輪(3月6日~3月15日)とWBCでしょうか(3月5日~3月18日頃)。
⑥ 満月のサビアン
乙女座13度(数え)のサビアンは…「政治運動を制圧する強い手」
政治という現実的で社会的な分野を制御するカリスマ性と能力を示しています。興奮した群衆を導き混乱を鎮圧するには、人々を納得させる知略と経験、政治的手腕が必要です。
この度数は、そのような突出した仕事能力により、人々を規律へと導く不思議な力を示しています。その「手」は力の象徴であり、「手」の動き一つで人々を統率することができるのでしょう。
オポジションの度数である魚座13度(数え)のサビアンは「博物館にある刀」。今は神話の遺物として博物館に展示されていますが、実は、神や妖精などによって与えられた、目に見えないスピリチュアルで強大な力を秘めています。乙女座の現実的な実力に対して、魚座では精神的で神聖な力を示しています。
まとめ~水瓶座金環日食と乙女座皆既月食~
日食と月食が起こる水瓶座と乙女座は150度で、少し調整が必要な関係です。
水瓶座新月(日食)では、「現状を打破」して「未来的な社会」へ向かいます。今の社会に不満や違和感を持ち、理想とする社会を目指して立ち上がり、仲間と共に広くネットワークを作ります。風サインで思想的な頑固さもあるでしょう。
それに対して、乙女座満月(月食)では、情報を取捨選択、分析、整理してデータとして活用します。それは大きな目標の中で切り分けられた一つのミッションであり、実際の有益な成果として現れるでしょう。
水瓶座から乙女座への流れは、国や組織、宗教などあらゆる枠組みを越えてつながり、普遍的な思想を見出すのが水瓶座とすると、その考え方に沿ってものごとを最も効率的に実現させるのが乙女座です。理想に走り現実味に欠ける水瓶座と視野が狭くなりがちな乙女座は、無い要素を補い合える関係と言えるでしょう。
★今、きっちりとやり遂げたいことは何ですか?
全体の動き ~月のアスペクトと主要な天体配置~
水瓶座日食(2026年2月17日)~魚座新月(3月19日)までの全体の動きをまとめてみました。
月が緊張のアスペクトを形成するときを赤字で、サポート的なアスペクトを形成するときを青字で、混在しているときは緑字で記入しています。また、その他緊張感のある期間には赤線を引いてあります。
月が出来事や感情の引き金となることについて検証してみてはいかがでしょうか。
★この期間を通して、土星、天王星、海王星は食度数域(乙女座29度、天秤座5度、牡牛座27度前後)にあります。
【2月17日、金環日食(水瓶座29度、数え)】・・・種まき
・2月17日、水星-木星(水のトライン)
・2月18日、魚座の月-金星-ノースノード(合、魚座9度)
【2月19日、太陽が魚座へ】
・2月20日、牡羊座の月-海王星・土星(合、牡羊座0度)
・2月21日、土星-海王星(合、牡羊座0度)
・2月21日、牡羊座の月・キロン-木星(スクエア)
・2月22日、牡牛座の月-冥王星(スクエア)
・2月23日、金星-木星(水のトライン)
【2月24日、上弦の月(双子座6度、数え)】・・・発展
・2月24日、牡牛座の月・天王星-火星(不動宮スクエア)
(2月25日~3月4日前後、火星が食度数「水瓶座28度」を通過)
★2月26日~3月21日、水星が逆行へ(魚座22度→8度)
・2月26日、蟹座の月-海王星・土星(活動宮スクエア)
・2月27日、蟹座の月・木星-太陽・金星・水星(水のトライン)
・2月28日、火星-天王星(不動宮スクエア)←火星が食度数域
・2月28日、水星-金星(合、魚座22度)
・3月1日、獅子座の月-冥王星(不動宮オポジション)
・3月1日、獅子座の月-海王星・土星(火のトライン)
・3月2日、獅子座の月-火星-天王星(不動宮スクエア)←月と火星が食度数域
★3月2日、火星が水瓶座から魚座に入る
【3月3日、皆既月食(乙女座13度、数え)】・・・収穫
・3月4日、乙女座の月-金星(柔軟宮オポジション)
・3月4日、乙女座の月-天王星(地のトライン)
・3月5日、天秤座の月-海王星・土星-天王星-冥王星(カイト)
・3月6日、太陽-木星(水のトライン)
・3月6日、天秤座の月-木星(活動宮スクエア)
★3月6日、金星が魚座から牡羊座に入る
・3月7日、天秤/蠍座の月-金星・海王星・土星-天王星(YOD)
・3月7日、金星-海王星(合、牡羊座1度)
・3月7日、蠍座の月-冥王星(不動宮スクエア)
・3月8日、金星-土星(合、牡羊座2度)
・3月8日、蠍座の月-太陽・水星-木星(水のGトライン)
・3月9日、太陽・水星-月-木星(水のGトライン)
・3月9日、蠍座の月-天王星(不動宮オポジション)
・3月10日、射手座の月・リリス-火星・ノード(柔軟宮Tスクエア)
・3月10日、射手座の月-海王星・土星・金星(火のトライン)
【3月11日、下弦の月(射手座21度、数え)】・・・成熟・衰退
★3月11日、木星が順行へ(蟹座15度→)
・3月12日、山羊座の月-海王星・土星・金星(活動宮スクエア)
・3月13日、山羊座の月-金星-木星(活動宮Tスクエア)
・3月13日、火星-ノースノード(合)
・3月14日、山羊座の月・ジュノー-太陽-天王星(地と水の小三角)
・3月15日、水星-火星(合、魚座10度)
・3月15日、水瓶座の月・冥王星-海王星・土星・金星(火と風のセクスタイル)
(3月16日~3月22日前後、火星が食度数「乙女座12度」をオポで通過)
・3月18日、魚座の月・ノースノード・水星・火星-木星(トライン)←食度数関連
【3月19日、新月(魚座29度、数え)】・・・種まき
・3月19日、魚座の月・太陽・海王星・土星-ジュノー・(冥王星)-天王星(小三角)
・・・・・
後記:
今月は、やることが重なり新月記事をまとめるのが遅くなりました。。年明けから、社会的にも様々なできごとが起こっていますね。比較的平和な話題としては、1月末に最後のパンダが故郷の中国に返還されました。ニュースなどで別れを惜しんで泣く人たちを見ていると、何故かつられて泣けてきた。。最初にパンダが来日したのは、1972年10月。9月に日中国交正常化が成されています。その頃の天体配置は、土星と海王星のオポジション(双子座-射手座0~4度)、冥王星が天秤座へ、そして、キロンは牡羊座14度にありました。上野動物園に行列ができて、日本も元気な時代だったと思います。そして、今回の返還時の天体配置は、土星と海王星が合で、共に牡羊座へ、そして、キロンは牡羊座22度。なので、キロンリターンのタイミングですね。(そして、どちらもキロンに木星がスクエア。)なので、日本人にとって、パンダは「(牡羊座)キロン、土星&海王星、木星」的な存在だったと言えるのかも。心の奥底まで癒されたのですね~。。それぞれに色んな思いを投影させたのかもしれません。
参考記事:
2026年の星模様~占星術で読んでみる~
土星とノードの合(2025年4月)~日食・月食と土星の通過~
土星や冥王星のサイン移動が示す 人生の試練と変化

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