山羊座満月の頃から約10日間、アメリカのオレゴンで世界陸上大会が開催されました。世界新記録もいくつか出たりして、やはり観客からの応援は大きなパワーになるのですね。
今回、出産を経て短距離でメダルをとるなど、自分の中の常識が覆されるようなシーンもいくつかありました。人体の可能性に自ら限界をつくらないということですね~。
2022年7月29日~8月27日までの星模様です。
新月のホロスコープ
2022年7月29日2時55分、獅子座6度(数え)での新月です。(東京で作成)
全体的な傾向
蟹座で共同体を形成したら、獅子座で個々が主役を演じようとします。
獅子座(火の固定サイン)が象徴するのは・・・
尊厳、王様、リーダー、認められたい、注目されたい、優位でありたい、自信、自尊心、プライド、忠誠心、寛大、熱意、生きる喜び、高慢、見せつける、独りよがり、大きなこども、ドラマチック、ショー、エンターテインメント、心臓、背中、など
新月からのメッセージ
私が、私の人生の主人公になる。今月は目上の人からのポジティブな後押しも期待できそう。
獅子座のリーダーシップは誉められ、認められることがとても大事。自尊心が育つことで温かい寛大さが生まれます。
人と比べるのではなく、今の自分ができることに着目して自分を認めてあげましょう。「自分ってすごい!」
自信の無さから派手に見せつけようと浪費に走ると、この新月では、金銭的に窮地に陥ったり破綻する危険がありそうなので要注意。
また、突発的なできごと、制限への反抗、変化への抵抗、怒りの爆発など、一触即発の状況が生まれそう。引き続き事故や事件、ケガにも要注意。女性やこどもに関する案件に注目が集まるかも。
大水など自然災害にも注意が必要。
この新月では、①内側から湧き上がる情熱を外に向けて表現する喜びを感じてみる、②誉め言葉を素直に受け取ってみる、③相手の素敵なところを褒めてみる、④自分で自分を褒めてみる、➄自慢、高慢、ワンマン、浪費に注意!
などをこころがけてはいかがでしょうか。
新月チャートの主なポイント
この新月は、2018年7月28日の皆既月食(水瓶座5度・数え)とオポジションの位置で起こります。この月食は21世紀最長の月食で、さらに火星が合、天王星がスクエアで激しい変化の予兆を含んでいました。その度数域を今回の新月がふたたび活性化します。
新月チャートについて、主に次のポイントに注目してみました。
- 新月は東京チャートで2ハウス、木星とトライン
- ACに金星とリリスが合、MCに海王星が合
- 牡牛座の火星が天王星・ノードに合、土星にスクエア
- 新月のサビアンは「時代遅れの女と最先端の少女」
① 新月は東京チャートの2ハウスで起こり、木星とトライン
火のサインである獅子座が示すドラマチックな自己表現の喜びを、やはり火のサインである牡羊座の木星が拡大して、情熱の炎が燃え上がりそうです。
こどもたちは夏休みでもあり、ワクワクするような「真夏の大冒険」の季節という感じでしょうか。
木星は新月の直後から逆行します。勢いに任せて新たに始めたことや、始めようとしていることについて、一旦立ち止まり、見直しや調整が必要になるかもしれません。
木星は東京チャートで、国のリーダー・政府・与党などを表す10ハウスにあり、これまたリーダーを表す獅子座の新月と調和のアスペクトで、新しい指導者の調整に入るとも言えます。
また、新月は、お金、収入、所有、あるいは才能や資源に関わる2ハウスで起こり、物質的な(所有物の)華やかさ、お金をかけた派手な娯楽、あるいは才能のドラマチックな開花、などに注目が集まりそう。
② ACに金星とリリスが合、MCに海王星が合
リリスは月の軌道上の地球から一番遠い地点であり、松村潔先生によると、蟹座のリリスは「多くの人が無意識に追いやったような情感や感情、振動を聞き取る」ことを示しています。
また、リリスはタブーやものごとの闇の部分を示すと言われています。
先月の蟹座新月チャートでは、MCに蟹座の新月とリリスが合。それぞれが意味することは以下の通り。
- MC(与党、政治、権力者)
- 蟹座の新月(国防/国民感情)
- リリス(タブー、闇の部分)
まさに、国民の感情が大きく動かされ、政治の闇に注目が集まるような出来事がありました。
新月はMCの9ハウス側で起こり、宗教が深く関わっていることともつながります。(しかも、蟹座は「家庭」を意味します。)
新月は種まきであり、問題提起であったと言えるでしょう。
今回の新月チャートでは、アセンダントに蟹座金星とリリスが合です。
金星は女性やこども、リリスは闇の部分、あるいは無意識においやられた感情を聞き取ることを示します。この夏は女性やこどもたちが「主人公」になるのかもしれません。
MCには海王星が合。
海王星は、幻想、ビジョン、スピリチュアリズム、慈善、詐欺、石油、薬などを表し、MCは国のリーダーや政府を示しています。
これらの象徴の中で、何が現実として表れるのかはわかりませんが、社会の中で、見かけとは違う何かが明るみにでるのかもしれません。
あるいは、金星と海王星の強調で芸術的なことや、魚座の海王星がMCを支配していて「あふれる水」を示していることも考えられます。
(ハーモニック8では、MC=海王星=土星/冥王星が形成されていて、社会的に過酷な状況を示してます。)
③ 火星が天王星・ノードに合、土星にスクエア
7月27日に牡牛座の天王星がノード(平均値)と合、8月2日には牡牛座の火星がノード・天王星と合になり、緊張感が漂っています。
さらに、これらの天体は、制限を示す水瓶座の土星とスクエアを形成し、突発的なエネルギー、変化に対する緊張感とともに、反抗、抵抗、怒り、事故などが起きやすくなっています。
縁の結び目であるノードが関係することで、多くの人々を巻き込む恐れがあります。あるいは、縁が変わる(出会いや別離)のかもしれません。
また、牡牛座を「資源・蓄財」、獅子座を「浪費・放出」と考えると、
浪費が重なって資源が危機に瀕するのかもしれません。それを水瓶座の土星がコントロールしようとします。
いずれにせよ、牡牛座に突発的なエネルギーが集中することで、お金、経済、資源、食べ物、地球環境などについて、緊急の変化の必要性に迫られるのかもしれません。
水星と天王星が正確にスクエア
新月とほぼ同時に、水星と天王星が正確にスクエアを形成します。
水星・天王星は、④に記したように重要なミッドポイントを形成していて、重要な配置だと思われます。
新月チャートのAC・MC軸は場所によって異なり、国や地域独自のポイントになりますが、水星と天王星のスクエアは世界共通です。
獅子座の水星で、人々に見せつける、鼓舞する、ドラマチックで斬新な情報により周りを驚かせるような傾向が、世界各地であるのかもしれません。
④ ミッド・ポイント
上にも書きましたが、次のミッドポイントに注目してみました。
水星=天王星=AC/MC
- 鋭い思考・アイデア
- 神経の緊張
- 衝動的な行動
- 突然の驚くべき知らせ
これらについて、世の中の動きが個人にも関わってきそう。
水星=天王星=金星/海王星
- 繊細で鋭敏な感受性
- 芸術的創造性
- 行き過ぎた理想化
- 非現実的なファンタジー
正確なスクエアを形成している水星・天王星が、東京チャートのAC/MCの重要なミッドポイントにあり目立っています。
水星が4ハウス(国土、自然災害、農作物)のルーラーであることから、4ハウスに関する突発的なできごとがあるかもしれません。
➄ 新月のサビアン
獅子座6度(数え)のサビアンは・・・「時代遅れの女と最先端の少女」
同じ創造力を持っていても、環境との関わり方次第で、時代に取り残されることも時代の最先端をゆくこともあり得る。
環境から何を求められているのかに気づき、自分の資質をどのようにしたら生かせるのか、その方法を調整する能力を示しています。
火星が食度数を通過
8月12日、8月16日頃には、火星が食度数(蠍座25度、牡牛座27度)にオポジション/合となります。
この前後は、対立からものごとが始まる可能性が高いでしょう。
蠍座が象徴する「他人のお金、税、核」、そして、牡牛座が象徴する「お金、資源、ものの価値」などについて問題がさらに提示されることが考えられます。
火星、天王星、ノードの合と相まって、緊張が高まり突発的なできごとが多くの人に影響を与える可能性があります。
新月以降のその他の動き
まずは今回の満月について。
水瓶座の満月(8月12日)
新月は種まき、満月は収穫と言われています。
呼吸のサイクルで言うと、新月の瞬間から息を吸い込み始め、満ちた頂点である満月の瞬間に呼気に切り替えて新月に向けて吐き出しきる、という喩えがあります。
そのようなイメージで一か月を過ごしてみると、新月満月の変化と「切り替えポイント」を体感できるかもしれません。
8月12日10時36分、水瓶座20度(数え)での満月
★満月に対して土星が合、天王星・ノード・火星がスクエアで、グランドクロスが形成されています。
土星は制限やプレッシャー、天王星は変化や反抗、火星は行動力や攻撃を表し、ノードが関わることで多くの人々がその渦に巻き込まれることになります。それは大きな怒りかもしれません。
牡牛座の火星は、頭の中で計画するだけでなく現実的に実行にうつすでしょう。
★満月と同日に、火星が今年の5月16日の食度数をオポジションで通過し、さらに対立を明確にしそうです。
(火星は7ハウスルーラーで外交を表し、火星=海王星/冥王星 で超自然的なパワーを発揮しそう。)
あるいは、火星と天王星の組合せはテクノロジーも表すので、新たな発明が期待できるかも。
★新月では蟹座の金星がアセンダントに合でしたが、満月では、獅子座の金星がMCに合になります。
この期間は、やはり女性やこどもが「主人公」なのでしょうか?
満月では獅子座0度の金星(冥王星とオポ)の活力が爆発して、社会に何かを表現するのかもしれません?
獅子座の新月では、焦点は個々の自己表現にありましたが、水瓶座の満月では「個々の表現の自由が認められる社会」にうつります。
サビアンシンボル
水瓶座20度(数え)のサビアンは・・・「大きな白いハト、メッセージの担い手」
外界に対して意識をオープンにして、あらゆる事象からメッセージを受け取り、それを遠方にまで広く伝えることを表しています。
・・・
この満月では、現実のできごとに振り回されるのではなく、そこに含まれているメッセージを、心を開いてキャッチすることが大切なのかもしれません。
問いを立てれば、自分に必要なこたえはそこにあるのです。
全体の動き ~まとめ~
獅子座新月(7月29日)~乙女座の新月(8月27日)までの全体の動きをまとめてみました。緊張感のある期間には赤線を引いてあります。
★参考までに、月が緊張のアスペクトを強調する日もあげてみました(赤字)。月がものごとを動かすことについて検証してみたいと思います。
・・・
・7月29日、獅子座6度(数え)での新月・・・種まき
・7月29日、木星が逆行へ(~11月24日)
・7月30日、獅子座の月ー火星・天王星ー土星
・7月31日頃、水星と土星がオポジション(獅子ー水瓶座22度)
・8月2日(7月26日~8月10日頃)、火星と天王星が合(牡牛座18度)
・8月4日、水星が乙女座へ
・8月5日、上弦の月(蠍座14度、数え)・・・発展
・8月6日、蠍座の月ー火星・天王星ー土星
・8月8日(8月2日~15日頃)、火星と土星がスクエア(牡牛ー水瓶座22度)
・8月9日頃、金星と冥王星がオポジション(蟹ー山羊座26度)
・8月11日頃、太陽と天王星がスクエア(獅子ー牡牛座18度)
・8月11日、山羊座の月・冥王星ー金星
・8月12日、金星が獅子座へ
・8月12日、水瓶座20度(数え)での満月・・・収穫
(8月12日頃、火星が食度数を通過)
・8月15日頃、太陽と土星がオポジション(獅子―水瓶座21度)、魚座の月・海王星
(8月16日頃、火星が食度数を通過)
・8月19日、下弦の月(牡牛座27度、数え)・・・成熟・衰退、牡牛座の月・天王星・火星ー土星
・8月20日、火星が双子座へ
・8月21日頃、水星と海王星がオポジション(乙女ー魚座24度)
・8月23日、太陽が乙女座へ・・・火のサインから土のサインへ。地に足のついた堅実な雰囲気に変わるでしょう。
・8月24日、天王星が逆行へ(~2023年1月23日)
・8月26日、水星が天秤座へ
・8月26日、獅子座の月・金星ー天王星ー土星
・8月27日頃、金星と天王星がスクエア(獅子ー牡牛座18度)
・8月27日頃、太陽と火星がスクエア(乙女ー双子座3度)
・8月27日、乙女座5度(数え)での新月・・・種まき、乙女座の月ー火星
・・・・・
7月中は、元首相が銃弾に倒れ、宗教団体と政治との癒着が明らかになりつつあり、桜島が爆発し、コロナの感染者が爆発的に増え、他国でも国のトップが相次いで辞任し、、本当に色々なできごとがありましたね。。
話は変わりますが、先日、ショパンコンクールで2位になった反田氏が、「自分はピアノを弾くときには、いつ死んでもいいという覚悟で、毎回全身全霊で演奏している」と話していることを何かで読んで、ああ、本当にそうだな、と思いました。
何もしなくても時間は勝手に過ぎていきますよね。年をとるにつれて、月日が経過するスピードが早くなっていくのは、時間がスカスカに?なっていくからでしょうか?!
反田氏が言うように、目の前のことに自分を全集中?させて時間を濃密にしたいものです。
最後までお読みいただきありがとうございます!
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