湾岸戦争とアポロ計画〜天体のサイン移動②~

現在、いったん水瓶座に入った土星が、逆行して山羊座に戻っています(天体のサイン移動)。そして、コロナ前、ウィズコロナ、コロナ禍、ポストコロナ、ニューノーマル、など社会変革を表す新しい言葉が生まれています。

前回のブログで、サインの29度について書きましたが、今回はその続きです。

前回(29年前)土星が山羊座から水瓶座に入ったときのできごとを振り返ってみると…

湾岸戦争

1990年8月2日のイラクによるクウェート侵攻をきっかけに、国際連合が多国籍軍の派遣を決定し、1991年1月17日にイラクを空爆して始まった戦争。同年2月28日に多国籍軍の勝利で終結。(ウィキペディアより)

このときの天体の動きは・・・

1990年7月14日、土星と木星がオポジション(山羊・蟹22度)

(土星・天王星・海王星が山羊座を運行)

1990年8月2日、イラクによるクウェート侵攻(冥王星と火星がオポジション)

1991年1月17日、多国籍軍によるイラク空爆(土星は山羊座27度、Nノードは山羊座28度)

2月7日、土星が水瓶座に入る

ここで興味深いのは、1月16日(空爆の前日)の日食図です。

なんと、山羊座に7天体が集中しています。日食には土星がコンジャンクションしていて、困難なできごとを示唆しています。

そして、バグダッドの日食図では、ディセンダントに牡牛座29度の火星がのり、強烈な所有欲を公に示しています。

湾岸戦争は、土星が山羊座から水瓶座へ移動するのと同時に起きていて、土星など遠い天体のサイン移動と社会的イベントには、関連があることが予想できます。

この戦争は、何世紀もこの地で続く争い(このときはクウェートの油井をめぐり)にアメリカが介入して、その結果、アメリカがその力を世界に見せつけました。

同年12月25日には、ソビエト連邦が崩壊しました。このとき、土星は、9月の初めから11月の初めまで、水瓶座0度で逆行/順行しています。世の中を支配していた、時代に合わなくなったものが作り変えられていったのですね。

ちなみに、

・イラク王国は1921年8月にイギリスによって作られた人工の国。(9月に乙女座26度で木星合土星
・1932年10月3日、イラク王国はイギリスから独立。(土星が11月に水瓶座へ
・1958年7月14日、イラク王国滅亡(イラク共和国へ)、7月14日革命。(冥王星が乙女座の0度

・1961年6月19日、クウェートがイギリスから独立。(木星と土星が山羊座と水瓶座で逆行/順行中)

さらにその29年前、土星が山羊座から水瓶座に移動したときのできごとは?

1961年1月20日、ジョン・F・ケネディがアメリカ合衆国大統領に就任

1961年2月、山羊座25度で土星と木星が合

1961年3月、木星が水瓶座に入る

1961年4月、ソ連宇宙船ボストーク1号がガガーリン飛行士を乗せ、地球一周に成功

1961年5月、土星が山羊座29度で逆行開始

1961年5月、アメリカ初の有人宇宙船マーキュリー・レッドストーン3号が打ち上げられる

1961年5月、ケネディが「1960年代中に人間を月に到達させる(アポロ計画)」を発表

(1961年8月、東ドイツが東西ベルリンの境界を封鎖(のちにベルリンの壁を建設)

1961年11月、天王星がいったん獅子座から乙女座に入る(その後逆行)

1962年1月、土星が水瓶座に入る

1962年2月、アメリカ初の有人宇宙飛行

1962年2月、西ヨーロッパ12か国共同で欧州宇宙機関創設

1962年8月、天王星が完全に乙女座に入る

木星と土星が同時期に山羊座から水瓶座へ動いているのは、現在の配置と似ていますね。当時の日本はと言うと、1964年10月の東京オリンピック開催に向けて、総力をあげて急ピッチで開発が進んでいました。新幹線の開通、テレビの普及、空中を走る高速道路、など驚くべき変貌をとげていました。

ケネディの「アポロ計画」

当時、人類が月に立つ、というのは想像を超える夢のようなお話だったと思います。ケネディの『アポロ計画』の演説より抜粋します。

『まず私は、今後10年以内に人間を月に着陸させ、安全に地球に帰還させるという目標の達成に我が国民が取り組むべきと確信しています。この期間のこの宇宙プロジェクト以上に、より強い印象を人類に残すものは存在せず、長きにわたる宇宙探査史においてより重要となるものも存在しないことでしょう。そして、このプロジェクト以上に完遂に困難を伴い費用を要するものもないでしょう。略』(ウィキペディアより)

ちなみに、この公約は、1969年7月20日、ニール・アームストロングとバズ・オルドリンがアポロ11号で月面に着陸したことで、実現されます。(このとき、トランジットの木星と天王星が天秤座0度で合!!

こうしてみると、このときの(土星の山羊座から水瓶座へのサイン移動の)テーマの一つは「宇宙への挑戦」だったと言えるでしょう。アポロ計画は、電子工学や遠隔通信、コンピュータ関連の技術の発展に拍車をかけ、人類の文明の飛躍的一歩となりました

実現不可能、想像を超えること、と皆が思っていたことを現実にしたのです。山羊座から水瓶座へ、常識の枠を超える、という感じですね。「電子工学」「遠隔通信」「コンピューター」「宇宙」、どれも水瓶座的です!

今年はアポロ計画から59年、当時と同様に、木星と土星が山羊座から水瓶座に移動しています。ものごとは螺旋状に進んでいくとすると、今回はどんな水瓶座的な驚きのできごとが考えられるでしょうか。まだまだ改革の波はやってきそうですね。

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