逆境を超えるための思考パターン~本田圭佑選手の言葉の選び方~

先日開催されました新里先生の来日セミナーは、『逆境を超えるための占星術』というテーマだったのですが、セミナーを終えた翌日、あるTV番組を見ていたら、まさにそれ!というデジャブ感(笑)を体験しました。

来日セミナーでは、ティル先生が長年お付き合いのあるクライアントさんから、突然

「癌になった」

と告げられた時にどう答えたか、というお話が紹介されました。

その答えに新里先生はとても衝撃を受けられたそうです。

ティル先生がどう答えたかはここには書きませんが、私がTV番組でみたエピソードがその言葉に限りなく近いと思うので、以下簡単にご紹介します。

ホペイロ

サッカーのスパイクのケアや管理をする人を「ホペイロ」と呼ぶそうですが、日本で初めてプロのホペイロになったのが松浦紀典氏だそうです。

そして、15年ほど前、名古屋グランパスに練習生としてやってきたのが本田圭佑選手。松浦氏と本田選手はすぐに打ち解けて、夜遅くまで話し込むほどでした。

当時まだ高校生だった本田選手が「将来ワールドカップに出て点をとるので足元のサポートをお願いします。」と松浦氏に申し出ると、彼は本田選手の眼差しの真剣さにうたれて、お互いにその『約束』を交わします。(高校生だからと軽んじることはなかったのです。)

それから約7年後、本田選手は南アフリカのW杯で見事に点をとり、二人の約束が果たされます。

ところが、今から2年前、松浦氏はグランパスから突然解雇されます。

絶望する松浦氏に対して、周囲の人々がみな慰めの言葉をかける中、本田選手だけはこう言ったそうです。

「長い間、グランパス、お疲れさまでした。」

で、次のプランは?

松浦氏はこの問いかけに驚きながらも奮起して努力を重ね、一年後にはJリーグに復帰します

この「次のプランは?」というシンプルな質問には、「次の目標がすでにあという前提が含まれています。焦点は解雇された過去ではなく未来なのです。その発想に松浦氏はハッとさせられたのでしょう。

一流のアスリートならではの発想と効果的な言葉の使い方だな、と思います。

本田選手と松浦氏のシナストリー

松浦氏は、逆行の牡牛座土星がシングルトン(半球に一つだけある天体)で、蠍座の火星とオポジション。コツコツと努力を惜しまない方であると考えられます。

お二人のシナストリーです。

  • 松浦氏の山羊座の太陽・水星 コンジャンクション 本田選手の海王星
  • 松浦氏の射手座の海王星(月) コンジャンクション 本田選手の土星

本田選手は松浦氏の目的意識や考え方に夢やインスピレーションを与え、夢の実現のための努力を促す。

  • 松浦氏の山羊座の水星 オポジション 本田選手の蟹座の水星

対照的な考え方の提示。

  • 松浦氏の蠍座の金星・木星 グランドトライン 本田選手の蟹座の金星・魚座の木星

情緒的な調和。物質的、精神的な豊かさ。

例えば、太陽・土星・海王星の組合せは、個人としては、体操の内村航平選手や女子サッカーの澤穂希選手がいます。

松浦氏と本田選手の場合は、シナストリーにその組み合わせがあり、互いに働きかけ、信頼し、『約束』を守るために努力を続けることで、2人の夢を実現されました。

シナストリーの醍醐味ですね

2020年の東京五輪でオーバーエイジ枠での出場を目指す本田選手に対して、松浦氏はホペイロとして参加し、あらためて約束を果たしたいと仰っていました!

(2018年10月に書いた記事の再掲)

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