大坂なおみ選手の進化と火星のトランジット

先月行われた全豪オープンテニスでは、大坂なおみ選手が見事優勝しました。とくに決勝でのプレイに感銘をうけた方も多いのではと思います。そして、今後サーシャバインコーチからの指導は受けないことを公表したそうですね。

決勝で見せた大坂選手の成長

大坂選手がメンタル面で急成長したのはサーシャバインコーチによるところが大きいと言われています。契約解消はさらなる『成長』のためなのでしょう。

『成長』ということで、先月の全豪オープンでの優勝を振り返ってみました。

見応えのある素晴らしい試合に感動された方も多いと思いますが、私が特に印象的だったのは、大坂選手が試合を通して『進化』していくのをリアルタイムで目撃したことです。

大坂選手が第1セット先取しての2セット目、圧倒的に優勢な中、勝利目前でマッチポイントを3回逃し勝負は第3セットに持ち越されたのです。

あと一歩のところで逃した優勝。。

「勝つ前に勝ったと思ってしまった。」by 大坂選手

涙を流しながらトイレットブレイクをとった大阪選手。圧巻だったのはその後のことです。

戻ってきた大坂選手の表情は平常心そのもので、圧倒的なサーブも、冷静な判断による鋭いリターンも炸裂しました。

そして、今度こその勝利が決まったとき、大坂選手はしばらく動けませんでしたね。

困難を乗り越えての全豪オープン優勝と世界ランキング第一位獲得の瞬間です。

進化の秘訣

試合中、サーブを打つまでの25秒間で、深呼吸しながら何かを自分に言い聞かせているような姿が見られました。

ミスプレーをしたとき、ラケットをコートに投げつけるのをぐっとこらえるようなシーンもありました。

試合後のインタビューで大坂選手はこのように話しています。

「(トイレットブレイクのときに)試合に負けて泣くのは絶対にいやだ。自分は世界一の相手と戦っているのだから試合を楽しもう、と自分に言い聞かせた。そして感情を消してロボットのようになった。

対戦相手のクビトバ選手は、試合を振り返ってこう語っています。

「第3セットからの大坂選手は全く別人だった。まるで新たな試合に挑むように・・・」

大坂選手は、自分ともう一人の自分で対話をしたのでしょう。

もう一人の自分は冷静で、感情に振り回されることなく判断し、今どうすることが必要か知っています。

まるで先生や指導者のように、もう駄目だ~~と泣いているこどもの自分を、自分で説得したのですね。

大坂選手は結果として相手に勝ったのですが、その前に『感情に振り回される自分に勝った』のでしょう

大坂選手の進化をもたらした壁(困難)としてのクビトバ選手

利き手である左手の大けがのあと再起不能とまで言われたにもかかわらず、奇跡的に復活をとげたクビトバ選手もすごかったですね。

世界ランキング1、2位を争う相手として、最大・最高の「壁」(困難)として大坂選手の前に立ちはだかりました。

クビトバ選手がいたからこそ、大坂選手は試合を通して大きな成長を遂げられたのです。

そして、クビトバ選手も最高のプレイヤーとしての粘り強い実力と完全なる復活を世界に見せつけて感動を与えてくれました。

火星のトランジットで結果をだす

ここで、火星トランジットの【結果を出す】という面に注目してみます。

今回、たまたまチェックした選手に共通していたトランジットをご参考までに挙げてみます。

・大坂なおみ選手が全豪オープン優勝を決めた瞬間

トランジット火星(牡羊座17度)

コンジャンクション

出生の土星(牡羊座16度)

・小林陵侑選手がスキージャンプ週間(12月30日~1月6日)で4戦全勝&総合優勝という偉業を成したとき

トランジット火星(魚座29度~牡羊座3度)

コンジャンクション

出生の土星(牡羊座1度)

・森保一監督率いるサッカー日本チームがアジアカップで(惜しくも)準優勝したとき

トランジット火星(牡羊座21度)

コンジャンクション

森保監督の出生の土星(牡羊座25度)

・そして、今年の箱根駅伝で東海大学が総合優勝、青山学院大学が準優勝したとき

トランジット火星(牡羊座1度)

コンジャンクション

両角監督の出生の土星(魚座29度)

原監督の出生の土星(牡羊座0度)

(ご参考:2019年の熱いスタート~箱根駅伝

共通しているのは牡羊座の土星(両角監督以外)にトランジット火星がコンジャンクション(0度)していることです。

もともと牡羊座の土星のイメージは、牡羊座という『着火(アクセル)』の中に土星という『ブレーキ』があって、その使い分けがうまくいかないと

アクセルだけを踏みすぎたり、逆にブレーキが効きすぎたり、あるいは、アクセルとブレーキを同時に踏んで煙が出たり、(とくに?)扱いが難しいのかもしれません。

スポーツはそのコントロール力を鍛える一つのよい訓練となるのかなと思います。

なので、努力と訓練によって状況に左右されないコントロール力を得た土星に【火星】がコンジャンクションするときは、【火星】のエネルギーを【成果を形にする】ために最大限に活用できる大きなチャンスなのでしょう。

・・・

スポーツの達人でなくとも、毎日の生活の中で「流されてしまう自分」とそれを「客観的に観察してアドバイスできるもう一人の自分」を意識することで、「感情に振り回される自分」から少しずつ脱却できるのだと思います。

これは一歩ずつですね~。。三歩進んで二歩下がるという感じですが(私の場合(^^;)。

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