牡羊座の皆既日食からの星模様(2024年4月9日~5月8日)

近所の桜も満開を迎えています。ここ数年は、咲き方が以前に比べてまだらに見えるのは、樹齢もありますが、気候変動によるダメージも大きいのですかね。。

暦を見ると、4月16日には土用入り、5月5日に立夏を迎えます。今は何かと溜めこみやすく、思い悩みがちな時節ですが、カラオケやスポーツ、サウナなどで思い切り発散させると良さそうですね!(最近サウナデビューしました(笑))

2024年4月9日~5月8日までの星模様です。

PexelsによるPixabayからの画像

牡羊座の新月(皆既日食)

2024年4月9日午前3時21分、牡羊座20度(数え)での新月です。(東京で作成)

全体的な傾向

魚座が感じ、理解し、全てを受け入れるのに対して、牡羊座は直感にしたがって率直に行動します

牡羊座(火のサイン)が象徴するのは・・・
新たな始まり、一番であること、競争、パイオニア、活力、行動、勇気、熱意、大胆さ、迅速な決断、正直さ、衝動性、せっかち、スピード、未熟さ、無謀さ、個人プレイ、継続が苦手、「頭」に関すること、など

新月(日食)からのメッセージ

日食はスーパー新月と言われ、その影響は半年あるいは数年に及ぶと言われています。今回の日食では、新しいパワーが流れ込み、牡羊座のスタートのエネルギーを強力に後押しします。ブレークスルー的な体験をすることもあり「勇気」が必要になるでしょう。今回始めたことは、今後遠い天体が食度数を通過するたびに再び刺激を受けることになります。(ただし、特に大きなことを始めるのは、食のパワーが落ち着く日食の4日後以降にした方がよいと言われています。*)

今回の日食にはキロンがぴったり重なります。既存のシステムのリニューアルに伴い、今までのルールが崩れ全く新しい価値観が必要になるのかもしれません。冥王星の小型版ともいわれるキロンは、現在の危機に警鐘を鳴らすとともに、終了、崩壊、そして変化の傷を、より俯瞰的視点をもって、全体とのつながりの中で癒す準備をしているのでしょう。

日食のルーラーは魚座の火星です。火星の「火」と魚座の「水」をブレンドすることは少し難しいかもしれませんが、夢を具体化すること、芸術活動、奉仕的、救済的な活動、サービス精神で誰かを楽しませることなどに活用してみるのも良さそう。

火星は、魚座の土星、海王星と重なり活性化していきます。その間、モヤモヤとしたストレスを感じたり、魚座の曖昧さや詐欺的な側面の問題が際立ったりするかもしれません。あるいは、人々の気持ちを一つにするような大きなムーブメントが起こることも。5月1日には火星は牡羊座に移動します。2年間の新たなサイクルに入り、やる気が湧いてくるでしょう。

また、牡牛座では木星が天王星と重なり、最も安定していたもの、安定させたいものが、良くも悪くもひっくり返るかもしれません。その結果、偏りがなくなって平等になるという側面もありそうです。捉え方によりポジティブにもネガティブにも感じられるでしょう。

*『Eclipses』の著者であるTeal氏は、「最初の食の10日前から最後の食の3日後までは、壮大な新しい取り決めを始めるのは控えた方がよい」と述べています。今回の場合は、3月25日の天秤座の月食と4月9日の牡羊座の日食がペアになっています。

★新しいエネルギーをどう使いますか?

4月19日に、太陽は上に向かう牡羊座(火サイン)から下に向かう牡牛座(土サイン)に移ります。主要なテーマは、「純粋さ、勇気、一番であること」から「維持、安全、構築」へと変わっていくでしょう。

日食チャートおよびこの期間の主なポイント

次のポイントに注目してみました。

  • 皆既日食について
  • ノースノード側で起こる牡羊座の日食
  • 日食にキロンが合
  • 日食のルーラーである火星が土星と合、海王星と合へ
  • 木星と天王星が合
  • 天体の逆行
  • 天体の食度数の通過
  • 新月のサビアン

日食のキーワード:「スタート」「知ることによる癒し」「突然の変化」「霧からの脱出」

① 皆既日食について

今回の新月は、ノードから約4度離れたところで起こる皆既日食です。

日食や月食は、新月や満月がノード(太陽と月の通り道の交点)の近くで起きるときに見られます。

そして、太陽・月・地球が一直線に並ぶ際に、地球と月との距離が近いと太陽が月にすっぽり隠れる「皆既日食」になります。

また、皆既日食が見られる地域は限られていて、その周りでは太陽の一部が欠けたように見える「部分日食」になります。

日食はスーパー新月と言われ、世の中や個人への重要な影響があると言われています。

その影響は一般的には半年続くと言われていますが、『Eclipses』の著者であるCeleste Teal氏の説に基づいて計算すると(今回の食の場合は)2027年7月頃までとなります。

*今回の日食はメキシコ、アメリカ合衆国、カナダ東部などで見られるそうです。日本は日の出前で見られません。

(食の影響はそれが見られる場所に限らず世界全体に及ぶ、とTeal氏は述べています。)

② ノースノード側で起こる牡羊座の日食

日食では、新しいサイクルの始まりとしての精神性や活力が感じられるでしょう。種を植え、土壌に栄養を与えて、目標に向かって成長していくことを示しています。

そして、牡羊座は、攻撃、競争、パイオニアなどを表し、ルーラーである火星は、争い、熱、行動力、疫病、事故などを象徴しています。

今回は牡羊座の日食なので、「新たなスタート」の意味が強調されています。個人においても、牡羊座が占めるハウス(チャートの)に関して、新たな始まりを示す「重要なできごと」が起こりやすいでしょう。

それは、起業、進学、新たな仕事など、何かを始めるための環境の変化だったり、競争相手との出会いかもしれません。

あるいは、ルーラーの火星は魚座にあるため、他者への犠牲的な奉仕、芸術的・スピリチュアルな表現、夢や理想の実現などに関わることかもしれません。

ただし、魚座が象徴する「幻想、逃避、隠遁、詐欺、薬物、海、アルコール」といった要素も同時に強調されるので注意が必要です。

出生図の天体や軸の上で食が起こる場合は、ターニングポイントになるでしょう。今後約3年間、食度数を天体が通過(合/オポ)するたびに、ふたたび状況が活性化します。

★ちなみに、2023年10月15日には、天秤座21度で金環日食がありました。今回の日食により、牡羊座/天秤座19度~21度前後が再び活性化されるので、その度数域に天体や感受点がある場合は特に、スタートを強く意識するでしょう。

2023年10月頃のできごとを振り返ってみると、今回の日食がもたらす影響の参考になるかもしれません。

ノースノード側での日食

さらに、今回の日食はノースノード側で起こります。

ノースノードは木星に例えられ、新しいエネルギーの流入を示すため、ノースノードでの日食は、湧き出るパワー、壁を突き破るブレークスルーを体験するでしょう。

「これやってみよう!」という牡羊座の純粋な「スタート」のエネルギーを、魚座が示す「創造的」「奉仕的」なやり方で思い切って表現してみましょう。

新しく流れ込んでくるエネルギーは、抑え込まず活用する必要があります。

★日食の注意点としては、突然のチャンスや変化を受け入れること。そのためには、それまでの快適な状況を終了させる勇気が必要になることも。

③ 日食にキロンが合

キロンと日食が「ぴったりアプライ」で合を形成しています。食と合になる天体はその食の「主」になると言われています。

なので、この日食はキロンが意味するものごとが大きなテーマになるでしょう。

キロンは、土星と天王星の間を楕円の軌道で運行していて、

  • ホリスティック(包括的)な知識、教育、癒し
  • 集団的な心理と宇宙的意識の架け橋
  • 権威・伝統・常識が覆されるときのサポート?

などの働きがあると考えられます。

つまり、土星(既存の権威)と天王星(反抗と革命)との間を巡り、天王星によって壊された土星の傷を癒し、より包括的な知識を与えてくれる、という感じでしょうか。

冥王星が水瓶座に入り*、長い間世の中を支えてきた枠組みや考え方が崩壊しつつある危機において、太陽系外の意識、つまり「全く新しい視点」に気付く必要があるのかもしれません。

12サインのスタートである牡羊座で、キロンが日食の上にぴったりと座していることは、「新しい意識との懸け橋」のために、今後数年間キロンが大きな影響力を持つことを示していると考えられます。

*冥王星は9月に再び山羊座に戻り、11月20日に完全に水瓶座に入ります。

キロンが関わるミッド・ポイント

太陽=月=キロン=水星/ノード

日食は、牡羊座の水星とノースノードのミッドポイントで起こり、人々に新しい考え方を広めるという意味がありそうです。

④ 日食のルーラーである火星が土星と合、海王星と合へ

火星は、牡羊座の日食のルーラーであると同時に、蠍座の満月の副ルーラーでもあり、重要と考えられます。

魚座の火星は、4月11日に土星と合(魚座14度)、4月29日に海王星と合(魚座28度)を形成したあと、5月1日には牡羊座に入ります

火星と土星の合

土星との合は、火星について土星の定期点検が入ることを示しています。

行動力(火星)について、耐久性や責任感(土星)が試されるでしょう。つまり、乗り越えるべき何らかの困難や試練が訪れます。

あるいは、活動(火星)をコントロール(土星)する必要が生じるかもしれません。エンジンをふかして走りたい火星に対してブレーキ(土星)がかかるので、大きなストレスを感じることも。

ですが、恐れることなく、アクセルとブレーキを「自分で」踏み分けることができれば、夢が成就したり、大きな成果、達成感が得られそう。「他律」ではなく「自律」が重要になります。

ただし・・・魚座での合なので、その成果はどこか現実味がなかったり、騙す/騙されるといった要素が付きまとうかも。少し難しい組合せかもしれません。

★火星と土星は東京チャートのMCにスクエアを形成しています。公の活動についての「制限」「責任」「目標達成」などに焦点が当たるでしょう。

火星と海王星の合

火星と海王星の合は、理想に向けて行動する、あるいは反対に、行動の目的が曖昧になるのかもしれません。

または、力強く見えていたものが実際には違ったなど、「強さ」の幻想を誰かの上に重ね、幻滅することも。

火星の「火」が海王星の「水」によって消され、水蒸気となって方向性を失うのかもしれません。行き場を失った火星のエネルギーは理由のわからない怒りとして表現されることも。

でも、その水蒸気は人々に夢や理想を見せてくれるのかもしれません。

プロジェクションマッピングのように、人々は現実を忘れて美しい映像に魅了されるでしょう。それはとても大切な時間でもあります。

魚座での合

これらは、魚座サインでの合なので、「創造的な表現(スポーツを含む)」「奉仕的な活動」「海に関わること」「お笑い」など、魚座のサービス精神で人々に感動を与え、楽しませることに活用すると良さそうです。

火星は、土星によるチェックを受け、海王星のインスピレーションを受け取って、牡羊座に移動します。そこからまた新しいサイクルが始まります。

➄ 木星と天王星が合

4月21日、木星と天王星が牡牛座21度で合を形成します。(木星と天王星の会合周期は約14年)

テクノロジーの進歩や画期的な発明の実用化により、生活の現実的な豊かさの拡大ものの価値の突然の変化、あるいは、大地のエネルギーの拡大・爆発などがあるかもしれません。

「土」の不動宮である牡牛座の中で、木星(拡大)と天王星(激化・変化)が重なるので、最も安定を保ってきたものが良くも悪くもひっくり返るイメージでしょうか。

天王星は「平等」も示すので、「みなが等しく持つ」ための変化なのかもしれません。

どんな変化であれ、それは「驚き」を伴うのでしょう。

⑥ 天体の逆行

水星の逆行・・・4月2日~4月25日(牡羊座27度→15度)

通信障害や交通機関の乱れなど、コミュニケーションに関わるトラブルに注意。

この期間は、記録の整理や見直し、文章のブラッシュアップなどには良い時期でしょう。

4月2日、4月25日前後は、水星が進行方向を変えるため、見かけ上同じ位置にとどまります。コミュニケーション関連が停滞する可能性があるので特に要注意でしょう。

また、そのタイミングで、何か「新しい情報」が発信されるかもしれません。

冥王星の逆行・・・5月3日~10月12日(水瓶座2度→山羊座29度)

5月3日前後は、冥王星が留(止まって見える)となり要注目。

逆行した冥王星は、9月2日に再び山羊座に戻り、10月12日に順行に転じたのち、11月20日に完全に水瓶座に入ります。

なので、9月2日~11月20日は、冥王星が山羊座を運行する最後の期間となります(次回は約230年後)。

特にこの期間は、山羊座が示す社会的な枠組みについて、大規模な破壊、膿出し、暴露などが怒涛のごとく起こり、新しい「基準」の必要性を痛感させられるでしょう。

⑦ 天体の食度数の通過

火星、木星の食度数の通過をチェックしてみました。

火星は、5月6日~9日頃、食度数「天秤座5度」を合/オポジションで通過。

3月25日の半影月食の度数(天秤座5度)を、火星がオポジションで通過します。その頃のできごとについて、ふたたび対立が起こるかもしれません。

木星は、5月4日~10日頃、食度数「蠍座25度」を合/オポジションで通過。

この期間は、木星の「拡大」という象徴が特に強調されるでしょう。豊かさ、報酬、幸運なども意味しますが、どんなものも大きく広げる点には注意が必要です。

⑧ ミッド・ポイント

次の2つのミッド・ポイントに注目してみました。

太陽=月(=キロン)=土星/天王星

  • 新旧の対立/交代
  • 制限と自由
  • 現状打破

キロンは土星と天王星の間をぬって運行しています。そのキロンが日食に合で、さらに土星と天王星のミッドポイントにあって、キロンの意味が強調されています。新旧の架け橋という感じ?

AP=火星/ノード(=土星/ノード)

  • 人と協力して活動する
  • 争い、口論
  • (年配者との関係)

目的を共有したチームワークが重要になります。ときには熱が入り過ぎて争いに発展する可能性も。

同時に、年配者や権威者との協力/対立関係も示されています。

⑨ 新月のサビアン

牡羊座20度(数え)のサビアンは…「冬に鳥に餌をやる若い少女」

鳥が厳しい冬を乗り越えられるように、少女は毎日餌をやり続けます。草木が芽吹き虫たちが蠢く春の訪れという「希望」を、少女は胸にしっかりと抱いています。鳥と一緒に春の訪れを喜ぶために、少女は黙々と餌をやり続けます。

鳥は、助けを必要としている人々を意味するかもしれません。例えるなら、流しの演歌歌手の未来を信じてサポートし続ける若いマネージャーみたいな感じ?

次の度数である牡羊座21度(数え)のサビアンは「リングに上がる拳闘士」。少女に守られて冬を乗り越えた鳥は、最強の拳闘士に成長し晴れ舞台にあがるのです。

・・・・・

では、次に満月を見てみましょう。

Diana ChristineによるPixabayからの画像

蠍座の満月

4月24日午前8時49分、蠍座5度(数え)での満月です。(東京で作成)

満月について

新月は種まき、満月は収穫と言われています。

新月で、月は太陽からエネルギーを受け取り、満月に向けてそれを形にし、実現させていきます。そして、満月から次の新月にかけて、月のエネルギーは空っぽになっていきます。

また、呼吸のサイクルで言うと、新月の瞬間から息を吸い込み始め、満ちた頂点である満月の瞬間に呼気に切り替えて新月に向けて吐き出しきる、とも喩えられます。

新月は「新たなる始まり」、満月は「完成と解放」。そのようなイメージで一か月を過ごしてみると、新月~満月の変化と「切り替えポイント」を体感できるでしょう。

満月チャートのポイント

今回の満月では、蠍座が示す「強靭さ」「極端さ」「深い感情体験」「執着」「死と変容」「秘密」などがテーマになるでしょう。

蠍座は「不動宮の水サイン」。感情(水)を一定の対象に固定させる傾向があります。

相手を注意深く観察し、信頼できるかどうか一つひとつチェックします。自分の中で「青信号」が出ると、全幅の信頼をもって自分のテリトリーに入れるのでしょう。

深い感情体験を欲するがゆえに、最終的には、命をも委ねることができるような究極の信頼を求めるかもしれません。

ただし、距離が近くなり過ぎて、相手を自分の所有物のように感じてしまうと、相手を束縛したり、嫉妬や不安、疑心暗鬼が生じて自分の感情に振り回されることも。

深くコミットしつつも、距離感を保ち、互いに個人として尊重することが大切になるでしょう。

満月チャートのキーワード:「分離の痛み」「混乱に対する責任」

次のポイントに注目してみました。

① 満月に冥王星がスクエア

蠍座の満月に対して、ルーラーである冥王星がスクエアを形成しています。

冥王星が示す「破壊と再生」「価値観の見直し」あるいは「暴露」などの意味が満月に加わるでしょう。

また、蠍座の「結合・一体化」に対して、水瓶座は「拡散・分離」を示しています。

蠍座の満月が示す人間関係への依存や執着(または支配関係)を、水瓶座の冥王星が終わりにするのかもしれません。

あるいは、危機を通して絆が深まったり、新しい人間関係が始まるのかも。

いずれにしても、何らかの危機が訪れたら、必要であるならば、今の関係を手放す勇気が求められるでしょう。

② 土星がMCに合

牡羊座の日食では土星がMCにスクエア、満月ではMCに合を形成します。この一ヶ月は政治的に困難な状況が続くかもしれません。

土星は、困難、制限、責任、あるいは点検などを示し、政府やリーダーがそれらを引き受けるでしょう。

魚座の土星は、これまで曖昧にしてきたことがらについて、新たなルール作りが求められることも。

魚座では土星、海王星の上を火星が通過し、魚座が示す「見かけ通りではない」ものごとに火を点けて明らかにしていくのでしょう。

土星の別の表現としては、創造的な表現や奉仕的な活動が一定の評価を得るのかもしれません。

② 魚座と牡牛座のセクスタイル

魚座に火星、土星、海王星、MCがあり、牡牛座に太陽、木星、天王星があります。

魚座(水)と牡牛座(土)で、セクスタイルの関係にあります。

器(土)の中で、人々が感情(水)によってつながり、基盤を構築しています。

蠍座の満月では、その基盤に支えられて人々の絆が深まり、どんな荒波をも乗り越えるのでしょう。

③ 金星と冥王星がスクエア

金星は4月29日に牡牛座に入り、5月1日に冥王星とスクエアを形成。同日、火星が魚座から牡羊座に移動します。5月3日には冥王星が逆行に転じます。

つまり、5月1日は、牡牛座に入ったばかりの金星が「留」の冥王星とスクエアを形成し、火星は牡羊座入りして新たなサイクルをスタートします。

金星と火星が同じタイミングで強調されていて、人間関係や「やる気」などパーソナルなレベルでの変化やターニングポイントの感覚があるかもしれません。

水瓶座(冥王星)が「拡散・分離」を表すことを考えると、牡牛座・金星が示す「大地、食べ物、五感、芸術、お金」などに関する豊かさが注目されるとともに、それらが失われたり、あり方の問題点が浮き彫りになるかもしれません。

④ ミッド・ポイント

以下のミッドポイントに注目してみました。

MC=太陽/冥王星(=月/冥王星)

  • 権力の掌握
  • 新しい展望

満月とスクエアを形成する冥王星とのミッドポイントにMCがあります。日本において、この満月が重要な意味を持つと考えられます。権力についての新しい展望。

木星=土星/冥王星

  • 権威とのトラブル
  • 喪失の中の幸運

何かを失うことで得られるものがあるのかもしれません。

➄ 月食のサビアン

蠍座5度(数え)のサビアンは…「大きな岩場の海岸」

大きな岩場には波が永遠に打ち寄せています。容赦なく全力でぶつかってくる波と、ときに一部を破壊されながらも不動を貫く岩。

波は繰り返しアタックすることに大きな手応えを感じているのでしょう。そのダイナミックな様子は、強固な持久力は、最終的に岩をも砕く可能性があることを教えてくれます。一つひとつの波は微力でも、力を合わせて継続することで不可能を可能にします。集団による不屈の挑戦?

次の度数である蠍座6度(数え)のサビアンは「ゴールドラッシュ」。5度ではとにかく体当たりすることに手応えを感じていましたが、6度では「金を採掘する」という目的に集中します。

・・・

今回の日食と満月は、牡羊座と蠍座の組合せです。

牡羊座で何かをスタートさせると、新しい環境、人々に出会います。そして、蠍座で親密な人間関係を体験します。支配するかされるか、互いの力関係を試し合うこともあるかもしれません。

牡羊座は個の自己表現に、蠍座は人と人との感情的なつながりに重点をおくので、少し調整が必要になるでしょう。この満月では、人間関係の癒着が剥がされるかもしれません。それは痛みが伴いますが、束縛や制限、嫉妬心などから解放されてすっきりするでしょう。罪悪感を抱く必要はありません。

★人間関係において感情の整理はできていますか?

全体の動き ~まとめ~

牡羊座新月(皆既日食、4月9日)~牡牛座新月(5月8日)までの全体の動きをまとめてみました。

月が緊張のアスペクトを形成するときを赤字で、サポート的なアスペクトを形成するときを青字で記入しています。また、その他緊張感のある期間には赤線を引いてあります。

月が出来事や感情の引き金となることについて検証してみてはいかがでしょうか。

・・・

・4月8日、牡羊座の月-ノースノード(合)

4月9日、新月(皆既日食、牡羊座20度、数え)・・・種まき

・4月11日、火星-土星(合)
・4月11日、牡牛座の月・木星・天王星(合

・4月13日、双子座の月-火星・土星(スクエア)

4月16日、上弦の月(蟹座27度、数え)・・・発展
・4月16日、獅子座の月-冥王星(スクエア)
・4月16日、水星-キロン(合)

・4月17日、獅子座の月-金星・ノースノード(トライン

・4月19日、水星-金星(合)
4月19日、太陽が牡牛座へ

・4月20日、乙女座の月-火星・土星(オポ

★4月21日、木星天王星(合)-火星(セクスタイル)

・4月22日、太陽-冥王星(スクエア)
・4月22日、天秤座の月-サウスノード(合)

4月24日、満月(蠍座5度、数え)・・・収穫

・4月25日、水星が順行へ

・4月26日、蠍座の月-木星・天王星(オポジション)

・4月28日、射手座の月-火星・海王星(スクエア
・4月28日、射手座の月-金星(トライン)

・4月29日、火星-海王星(合)
・4月29日、金星が牡羊座から牡牛座へ

・5月1日、火星が魚座から牡羊座へ
・5月1日、水瓶座の月-冥王星(合)
・5月1日、金星-冥王星(スクエア)
5月1日、下弦の月(水瓶座12度、数え)・・・成熟・衰退

・5月2日、水瓶座の月-木星・天王星(スクエア)

・5月3日、冥王星が逆行へ(~10月12日)

・5月4日、魚座の月-土星(合)

5月4日~10日頃、木星が食度数を通過

5月6日~9日頃、火星が食度数を通過

・5月5日、牡羊座の月-海王星火星(合)

・5月6日、牡羊座の月-ノースノード水星・キロン(合)

5月8日、新月(牡牛座19度、数え)・・・種まき

・・・・・

参考記事:
2024年の星模様(1月~12月)

後記:
最近、YouTubeで四柱推命での占断動画をよく視聴しています。四柱推命自体はとても興味深いのですが、命式や運の巡りについて吉凶をはっきりと断定していて(占断者によるのかもしれませんが)、それ言ったら救いようがないでしょう~みたいに驚くことがよくあります。近年の西洋占星術では吉凶で判断しないことに慣れているので久しぶりに新鮮な驚きでした。ただ、実際の人生では四柱推命の言うところがリアルなのかもしれません。。まあ、吉でも凶でもその人生のからくりがどうなっているのか、そこを知りたい、探求したいという尽きない欲求は、やはり蠍座だな~と思います(笑)。その日時・その場所で生まれてきたことそのものが神秘ですね~

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