最近ふと振り返ると「望みを果たして悔いはない、満足している」ことと、「反省や後悔とともに、現在進行形の課題でもある」ことが思い浮かびます。
そして、それらはホロスコープの天体がよく表しているな~とあらためて実感したので、色々な人物のチャートをチェックしてみました。趣味的な内容です(笑)
木星と土星が示すことの可能性
まず「悔いなし、満足」の部分を示す可能性がある天体として木星、
そして「課題、困難」の部分を示す可能性がある天体として土星、を考えてみました。
(木星については、もっとよい表現があるかもしれませんが・・)
木星~能動的に獲得する~
私事ですみませんが、、
私のホロスコープでは、木星は4ハウスに入っています。4ハウスが示すのは、家、家庭、(心の)基盤、ルーツなどですね。
幼少期、私がとても欲しかったのは「安心できる家」。(つまり、得ることが難しかったということ。)
なので、「安心の居場所」を自分のこどもに提供することは、自分にとってとても重要であり、大きな願いでもありました。
子育てにおいて、その思いはいつも根底にあったように思います。
その結果、少なくとも「安心できる家」をこどもたちに与えることは(多分)できたという大きな安堵感があります。まあ、こどもたちがどう感じていたかは別として(^^;)。
もしかしたら、それは、私自身の「こども時代のやり直し」であったのかもしれません。
なので、木星に関しては、
能動的、ポジティブに獲得に向かい、人生の割と早いうちに達成感(自分の感覚として)を得る可能性があるものを示している
と言えるでしょうか。
ただし、、木星は「拡大」を示すので増え過ぎには要注意ですね。私の場合、現在猫を2匹飼っていますが、2匹も3匹も4匹も同じ、、と、簡単に増えそうな予感あり(笑)
*木星がルーラー、副ルーラーであるハウスや、ホールサインハウスのチャートでの木星が入っているハウスもチェックしてみると参考になるでしょう。
土星~鈍感・逃避から訓練・成熟に向かう~
私のホロスコープでは、土星は2ハウス(5度前ルールに従うと3ハウス)に入っています。
2ハウスが示すことは、お金、財産、資質など自分が持てるもの、あるいは自己価値などですね。
この点に関しては、反省、後悔など多々あり、自分にとって現在進行形の重要な課題でもあります。
苦しい、重い、いや~な感じなどは、多くの場合「土星がらみ」なのでしょう。
これまでお茶を濁してきた、あるいはその問題から目を背けてきたことが、2回目の土星回帰とともに大きな壁として眼前に立ちはだかったように感じました。
あの頃の自分にこんな助言をしたい、ということも多々ありますね~(^^;)
ですが、、
土星は「訓練」とともに「成熟」を示すので、過去は過去として新たな気持ちで取り組もうと意欲を燃やしているところです(笑)
なので、土星に関しては、
鈍感さや無関心、あるいは逃避に走らず、意識して課題に向き合い自分を訓練するならば、得意分野、達人になる可能性があるものを示す
と言えるでしょう。
多分、人は、自分であれ他人であれ、困難を乗り越えることに感動をおぼえるのだと思います。
なので、土星には「困難」とともに「感動」あるいは「崇高さ」という意味もあるのかもしれません。
長年付き合いがあり、静かな感動と共に思い出す人物がいるのですが、その人たちは私にとって「土星の達人」なのだと思っています(笑)
木星の「拡大」に対して、土星は「削ぎ落し」や「断捨離」を示します。私の場合、2ハウス(持ち物)的シンプルライフを目指したいと思っています。
*土星がルーラー、副ルーラーであるハウスや、ホールサインハウスのチャートでの土星が入っているハウスもチェックしてみると参考になるでしょう。
実例~土星と木星のハウス~
手元にあったチャートから、出生時間がある程度正確とされている人物について、木星と土星を見てみました。
特に土星については、ご本人がどのように感じていたかは知る由もありませんが、Wikipediaなどから情報を抜粋してみました。
木星と土星のハウス
参考までに、それぞれのハウスとともにサインも記載しています。
スティーブ・ジョブズ
木星(10/11ハウス、蟹座)・・・「もし今日が自分の人生最後の日だとしたら、今日やる予定のことを私は本当にやりたいだろうか?」と毎朝鏡を見て自分に問いかけ続けた。10ハウスが示す「社会的成功」を越えて11ハウスが示す「真の願望達成」へ。
土星(3ハウス、蠍座)・・・晩年の闘病生活の中で、こだわりの強い考え方が変化してゆく
女王エリザベス2世
木星(1ハウス、水瓶座)・・・25歳にしてイギリス女王に即位、女王としてのアイデンティティの獲得
土星(MC、蠍座)・・・70年間、女王として人々から支持され続けるための努力と忍耐
レオナルド・ダ・ヴィンチ
木星(3ハウス、魚座)・・・35才の頃より知の爆発がおこる
土星(10ハウス、天秤座)・・・晩年の言葉「言ってくれ、言ってくれ、私は何かを成し遂げたのか」
アドルフ・ヒトラー
木星(3ハウス、山羊座)・・・言葉の力で人々を動かす、演説の力
土星(10ハウス、獅子座)・・・「時代」が求めた独裁者像を体現することに最期まで邁進したのか
マリー・アントワネット
木星(5ハウス、天秤座)・・・華やかで贅沢な暮らし。賭博にも熱中。子育てについては教育熱心。
土星(8ハウス、山羊座)・・・でっちあげ裁判での最後の6日間、追い詰められた最期に強さや冷静さ、聡明さという本質が現れる。
マーティン・ルーサー・キング・ジュニア
木星(12ハウス、牡牛座)・・・「I have a dream」で知られる名演説。高邁な理想を訴え広く共感を呼ぶ
土星(8ハウス、射手座)・・・「I’ve Been to the Mountaintop」で知られる死の当日の遊説。「…今夜、私は幸せです。心配も恐れも何もない。神の再臨の栄光をこの目でみたのですから。…」
・・・
木星には人生最盛期の勢いが、土星には晩年の悟りや崇高さが感じられます。
木星と土星の合のケース
趣の異なる木星と土星が合を形成している場合は、積極的にポジティブに獲得しにいくものと、訓練や忍耐を必要とし結晶化するものとが一致しやすいのでしょう。
なので、目的意識が焦点化しやすいと言えます。
ジョン・レノン
木星と土星の合(1ハウス、牡牛座)・・・目的を探し求め、なりたい自分、本当の自分を見つけるまでの困難で前進力のある道のり。存在そのものに強いメッセージ性がある。
ウォルト・ディズニー
木星と土星の合(4ハウス、山羊座)・・・「私はディズニーランドが人々に幸福を与える場所、大人も子どもも共に生命の驚異や冒険を体験し、楽しい思い出を作ってもらえるような場所であって欲しいと願っています。」ディズニーランド開園時のスピーチ(Wkipedia)より。人々の居場所づくり。
・・・
以上、あらためて木星と土星に注目してみました。
主に天体が入っているハウスについて言及しましたが、天体のサインやアスペクトなども加味するとより彩りが出るでしょう。
木星のサイクルは12年、土星が29年、その最小公倍数は60年です。なので、還暦の頃には木星と土星がともに生まれたときと同じサインに戻ってくることになります。
最近、何となく木星と土星に関することが思い浮かんだのもそんな理由からかもしれません。(今年還暦)
最後までお読みくださりありがとうございました!
コメント