今年(2021年)の箱根駅伝上位入賞校の監督の【火星】が不動宮3度~5度に集中し、天王星からの影響を強く受けていたことは、こちらのブログに書いたのですが(箱根駅伝と監督の火星)、それらの「天体の品位」についてさらに見てみました。
上位5校の監督のチャート
火星と土星を◯で囲んでみました。駅伝ファンの方は、監督を思い浮かべながらチャートを眺めてみてください!(出生データはWikipediaより。出生時間不明)
大八木監督(駒沢大学)
【優勝】
天王星と獅子座の太陽がコンジャンクション。尽きることなき情熱。我が道を行くリーダー。
土星がノーアスペクトで指導者的要素の強調。土星=太陽/火星で不屈の努力家。
冥王星と乙女座水星がコンジャンクション。緻密に考えぬく戦略家。
榎木監督(創価大学)
【準優勝】
双子座の太陽に木星がスクエア。柔軟で広範囲なコミュ二ケーション。
冥王星と蟹座の土星・水星がスクエア。記憶力を駆使して「育て方」を考え抜く。
天王星と蟹座の火星がスクエア。守り育てるための反逆精神。
酒井監督(東洋大学)
【3位】
双子座の太陽に水星・金星がコンジャンクション。理想主義的なコミュニケーション
天王星が土星・火星にスクエア。不屈の意志で現状を改革していく。
牡牛座の木星がノーアスペクト。ものごとを現実的に構築していく能力。
原監督(青山学院大学)
【4位】
魚座の太陽が天王星・冥王星とオポジション。利他の精神で困難を乗り越えていく。
牡羊ポイントの土星がノーアスペクト or グランドトライン。繊細さ・寛容さと指導力を併せ持つ。
ノーアスペクトの火星。タフネス。
両角監督(東海大学)
【5位】
蟹座の太陽に木星がコンジャンクション。大らかで面倒見がよい。
オリエンタルの火星と牡羊ポイントの土星がスクエア。不屈の意志と指導力。
土星は天王星・冥王星とクインデチレ。常に困難と対峙して乗り越えていく可能性。
全体として、土星、火星、木星、天王星あたりが見事に強調されているのは納得ですね~。やはりスポーツ・管理・リーダーシップの要素が目立っています。
天体の品位に注目すると
天体の品位とは・・・占星術において、惑星がサインの中にある場所を、惑星とサインの相性によって決める居心地の良さの程度。
- 居所(ドミサイル)…主にその惑星の「本来の居場所」を表す
- 高揚(イグザルテーション)…主にその惑星がそのサインの指定の度数で最も勢いを持つというものを表し、実際にはそのサインに入っていれば高揚とみなすこともある
- 障害(デトリメント)…主に惑星が自分が傷つくようなサインにいることを表す
- 転落(フォール)…主に惑星としては決して居心地の良くない状態のことを表す
Wikipediaより
以下、各監督の【火星】【土星】【木星】のサインとそのディグニティを見てみました。
大八木監督
- (太陽・・・獅子座(ドミサイル))
- 火星・・・牡牛座(デトリメント)
- 土星・・・射手座
- 木星・・・天秤座
榎木監督
- 火星・・・蟹座(フォール・特に28度)
- 土星・・・蟹座(デトリメント)
- 木星・・・魚座(ドミサイル)
酒井監督
- 火星・・・獅子座
- 土星・・・蟹座(デトリメント)
- 木星・・・牡牛座
原監督
- 火星・・・蠍座(ドミサイル)
- 土星・・・牡羊座(フォール)
- 木星・・・蟹座(エグザルテーション)
両角監督
- 火星・・・双子座
- 土星・・・魚座
- 木星・・・蟹座(エグザルテーション)
こうしてみると、5人中4人の、火星か土星のどちらかが「デトリメント」や「フォール」になっています。監督にとって火星や土星の働きはとても重要なので、少し意外ですね??
『ドミサイル(居所)』や『エグザルテーション(高揚)』が、その天体が本来の力を発揮しやすいのに対して、『デトリメント(障害)』や『フォール(井戸に落ちてしまっている人)』の天体は、崩壊・不和・コントロールできないことや、世間から見えないもの・主流でないものなどを表す、と古典占星術では言われています。
ですが、上記監督の方々の例からも明らかであるように、自由な表現や活動が可能な現代においては、単純に言い切ることはできません。
先日、興味深い話を聞いたのですが
ある占星家の方が、歴代のローマ教皇数十名分の【火星】のサインについて統計をとった結果、一番多かったのが天秤座、次が蟹座、乙女座だったそうです。天秤座火星はデトリメント、蟹座火星はフォールですね。
このお話から分かることは、火星は、その矢印(♂)が示すように、ある方向に突き進んでいくエネルギーを表しますが、教皇の場合は自らの力を誇示するというよりは、人々の話を聞き、民衆や教会内部の人々をまとめ、伝統や規律を守り継承する、など、自身の表現をコントロールする必要があるのでしょう。
なので、火星の矢印を和らげるような、【バランスを重んじる天秤座】や【人々のケアをする蟹座】の火星が必要になるのだと納得しました。適材適所の火星が必要なのですね。
監督という立場についても
「勝つ」ための厳しい指導と、繊細さを必要とする心と体の「ケア」、
あるいは、
「個人」と「チーム」両面においてのマネジメントなど
相反する要素が含まれてきます。
・例えば、蟹座の火星(フォール)であれば、
蟹座 vs 火星
ケア vs 攻撃・力
・牡羊座の土星(フォール)であれば、
牡羊座 vs 土星
個人 vs 全体性
このように、デトリメントやフォールの場合、相反する要素を統合するための「工夫」や「試行錯誤」の結果、より深く複雑な表現になるのかもしれません。
ちなみに、【木星】については、5人中3人がドミサイルやエグザルテーションで、大らかな雰囲気を醸し出しておられると想像します。また、【水星】については、5人中4人が女性サイン(牡牛座、乙女座、蟹座、魚座)で、現実的な計画づくりや感情に寄りそう言葉がけも必要な要素なのでしょう。
なるほど、厳しさと優しさの絶妙なバランスが、この人についていこうと思わせる監督の魅力なのかもしれませんね!
デトリメントやフォールの天体は、そのエネルギーをより効果的に、複雑で深みのある色合いで発揮できる【適所】があるのだと思います。ぜひ、ご自分のチャートでチェックしてみてはいかがでしょうか。
以前のブログにも、天体のディグニティについて触れていますので(軽めのネタです笑)、ご興味があればお読みください。世界で最も美しい顔と12サイン
その他関連記事:
箱根駅伝と監督の火星
2019年の熱いスタート~箱根駅伝
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〜後記〜
ちなみに、私の水星は射手座、月は山羊座で、ともに「フォール」となります。
水星については、昔から細部の記憶が苦手で、歴史や地理の試験は捨て置いてました汗。私の場合ですが、抽象的な思考は割と得意で、例えばたくさんの情報の中からエッセンスを抽出してそれを頭に入れ、次に使うときはそのエッセンスを再び解凍して新たに詳細化する、というイメージです。
なので、数学は好きでした。公式(エッセンス)さえ覚えればあとは使うだけなので。幅広い情報を得るのは苦手なので、今はユーチューバーに教えてもらってます笑。
山羊月については、自分の感情よりも、全体の状況や自分の立場をまず考えるので、よく自分の本心が分からなくなる傾向があります。感情が静まり返っていて、あまり元気がいいとは言えませんが、人の話を冷静に聴くことができる、、ように感じています。あくまでも個人の感想です。。
メモ: 政治家の土星は柔軟宮か天秤座が多い?
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