トランジットとシャドー・トランジット

このところ、日本やアメリカで野球の大会や選挙などイベントが続きましたね。そこで、一躍注目を浴びた方々のチャートを拝見し、その時期表示の傾向をチェックしてみました。

主にトランジットをざっくりと見て、さらに、シャドートランジットについても見てみました。(シャドートランジットについては、のちに説明。)

全体を見てみると、何となく傾向が見えてきます。やはり、「旬」の方々には、天体と呼応した配置が見られるようです。

Marek RopellaによるPixabayからの画像

出生図へのトランジット

注目のトランジットは・・・

  • 天王星(牡牛座)、海王星(魚座)、冥王星(山羊座)は、それぞれサインの終わりの度数にあり、「土と水」の小三角を形成
    (今後、この3天体は、双子座、牡羊座、水瓶座に移動して、「火と風」の小三角を形成)
  • 木星土星は、2024年8月~2025年6月にかけて、柔軟宮17度、14度、活動宮1度でスクエアを形成
  • ノースノードは、牡羊座の頭から魚座に戻る

なので、各サインの28度~30度(0度)柔軟宮の10度~20度あたりの天体が刺激を受けることになります。

さらに、活動宮の0度~4度あたりはノードの影響を受けて、噂になる、有名になる、ゴシップなどの影響がありそうです。

それらを念頭に、トランジットを見てみましょう。

以下、

  • チャートは全て、牡羊座0度を基点としたホールサイン方式で表示
  • 出生データはアストロ・ドットコム、または、Wikipediaを参照
  • 出生時間が不明の場合は、正午で作成

政治家

次の方々の出生図へのトランジットをチェックしてみました。(敬称略)

  • ドナルド・トランプ
  • イーロン・マスク
  • 石破茂
  • 玉木雄一郎
  • 斎藤元彦

ドナルド・トランプ氏

11月5日、アメリカ大統領選に勝利したときの出生図とトランジット図の二重円です。

  • トランジット天王星が、MCに合、アセンダントと火星にスクエア
  • トランジット土星・木星が、太陽・月・天王星・ノードとTスクエア
  • トランジットノードが、海王星に合
  • 月食が海王星の上で起こる

トランジット木星とノード、トランジットノードと海王星のコンタクトが印象的です。

木星・海王星・ノードで、幸運、希望の実現、人気でしょうか。

イーロン・マスク氏 ①

11月5日、アメリカ大統領選時の出生図とトランジット図の二重円です。

選挙ではトランプ氏を応援、トランプ政権では重要なポストに就くと言われています。

Astro.comによると、マスク氏のデータはBランクなので、アセンダントやMCの度数はズレるかもしれません。

  • トランジット冥王星・火星が、MCとTスクエア
  • トランジット海王星が、冥王星にオポジション
  • トランジット天王星が、木星にオポジション
  • トランジット土星・木星が、金星に合・スクエア
  • トランジットノードが、太陽とスクエア
  • キロンリターン
  • 日食が天王星の上で起こる

複数の重要なトランジットが重なっています。

トランジット冥王星からMCへのスクエアに注目すると、出生時間はあと数分遅いかもしれません?

イーロン・マスク氏 ②

マスク氏のチャートでは、木星・冥王星・MCがヨッドを形成、MC=木星/冥王星のミッドポイントが形成されて「努力による地位の獲得」の可能性が示されています。

そのMCに、トランジット冥王星がスクエアで、大きな権力を得たことを示しています。(出生時間が概ね正しいとすれば)

また、このヨッドは、活動・不動・柔軟宮の27度~29度にあって、同様のトランジットの天王星・海王星・冥王星の小三角と共鳴し合っています。

とてもダイナミックで、マスク氏のギアが大きく上がったのでしょう。

石破茂 氏

10月1日、内閣総理大臣に就任時の出生図とトランジット図の二重円です。

就任時に形成されていたのは、

  • トランジット天王星が、ノードに合
  • トランジット木星・土星が、土星とTスクエア

くらいでしょうか。やはりノードへのトランジットがあります。

以下の強力なトランジットは、2025年~2026年に形成されるので、これからが正念場と言えるでしょう。

トランジット冥王星が、火星・天王星・海王星とグランドグロス
トランジット海王星・土星が、木星とオポジション
トランジット天王星が、冥王星とスクエア

牡牛座の火星に大きな負荷がかかりそう。牡牛座の忍耐力と、水瓶座ど真ん中の太陽の理性に期待。

玉木雄一郎 氏

国民民主党の党首。10月27日、衆議院議員総選挙で大躍進。

その時の出生図とトランジット図の二重円です。

  • トランジット冥王星・火星が、土星とTスクエア
  • トランジット海王星が、ノードと木星に合/オポジション
  • トランジット天王星が、海王星にオポジション
  • トランジット土星・木星が、火星とTスクエア
  • 日食が、金星とオポジションの位置で起こる

やはり、27度~30度の天体が多くて、強力なトランジットが重なっています。

2025年2月頃、トランジットの海王星・ノードが、出生のノードの上で合。つまり、ノードリターンで、トランジット海王星がそこに重なります。心情的にも、とても重要な時期になりそうですね。

また、2025年~2026年初め、トランジット海王星・土星が、天王星とオポジションを形成。これまでの枠組みが大きく変わるかも。

斎藤元彦 氏

11月17日、兵庫県知事選挙で再選時の出生図とトランジット図の二重円です。

出生図としては、冥王星とノードの合は、人々を巻き込む大きな「渦の中心」を連想します。

確か、大谷選手、藤井聡太棋士、栗山英樹氏(野球日本代表前監督)のチャートにもありました。

大逆転での当選を示すような、目立つトランジットは見当たらなかった?ので、ソーラーアークを見てみました。

  • ソーラーアーク天王星が、牡羊ポイント
  • 日食がノード上で起こる

上のチャートには記入していませんが、

  • トランジット土星・木星が、海王星とTスクエア
  • トランジットノードが、木星とスクエア

あの急激な熱いムーブメントによる、ゼロからの当選は、ノードや日食が示しているかもしれません。

改革・変化という意味では、牡羊ポイントのソーラーアーク天王星もパワフルです。天王星オリエンタル(太陽の直前に東の地平線から昇る)でもあります。

あとは、「獅子座29度の土星」の活性化でしょうか。

トランプ氏、石破氏、斎藤氏は、今回、国や県のリーダーに選ばれましたが、それぞれ、アセンダント、冥王星、土星が「獅子座29度」にあります。

「獅子座29度」は、トランジット冥王星・海王星とヨッドを形成し、それらのミッドポイントでもあります。

(さらに、トランジット天王星がスクエアを形成しつつあり、熱い度数と言えるかも)

選挙の3日後(11月20日)に山羊座から水瓶座に移動した冥王星は、選挙までの数日間に、斎藤氏の土星と「正確に」150度を形成しました。

サインの終わりである「吐き出し度数」で、冥王星(山羊座)と土星(獅子座)のエネルギーが響き合い、爆発した感じでしょうか?

ちなみに、獅子座29度*には、ロイヤルスターである「レグルス」があります。その意味は、”大きな成功を得ることはできるが、強敵と立ち向かうことでしか達成できない。レグルスにとって、この特別な強敵は復讐である”と記されています。(『ブレイディの恒星占星術』より)

いずれにしても、とても興味深い現象を目の当たりにしました。

★今後は、海王星(土星)が魚座~牡羊座を行き来して、一年以上かけて「獅子座29度の土星」に150度を(2回)形成します。しばらくは混乱が続くかもしれませんが、最後は海王星が何かを強制終了させるのかもしれません?

*地球の歳差運動により、現在は乙女座0度に移動

スポーツの監督

次の方々の出生図へのトランジットをチェックしてみました。(敬称略)

  • デーブ・ロバーツ
  • 三浦大輔

デーブ・ロバーツ監督

大谷選手や山本選手が所属するドジャースの監督ですね。

2020年の優勝時はコロナ禍でパレードは行われず、今回は監督として初めての凱旋パレードがロサンゼルスで開催されました。

2024年10月31日にワールドシリーズで優勝したときの、出生図とトランジット図の二重円です。

  • トランジット冥王星・火星が、ノードに合
  • トランジット海王星が、冥王星にオポジション
  • トランジットノードが、金星・木星とTスクエア
  • キロンリターン
  • 日食がキロンの上で起こる

ノード軸上で、冥王星と火星がオポジションを形成しているのが目立っています。

2024年2月~3月には、出生のキロンの上でトランジットのキロンとノースノードが合を形成、4月には皆既日食も起こっていて、心情的にもとても重要な時期であったと思われます。

ロバーツ監督のお母上は沖縄出身の日本人とのことで、日本との関わりに何か感じるところがあったのかもしれません?

三浦大輔 監督

「ハマの番長」こと三浦大輔監督は、現役時代は横浜一筋で、2021年シリーズより横浜DeNAの一軍監督に就任、チームを26年ぶりの日本一に導きました。

ソフトバンクに2敗したあとの4連勝は劇的でした。

2024年11月3日に日本シリーズで優勝したときの、出生図とトランジット図の二重円です。

  • トランジット冥王星・火星が、火星とTスクエア
  • トランジット海王星が、ノードとスクエア
  • トランジットノードが、太陽・土星とTスクエア
  • 日食が、キロンの上で起こる
  • 月食が、冥王星の上で起こる

冥王星とノードがらみのトランジットが目立っていますね。

ロバーツ監督と一歳半違いで、キロンが同じ度数にあります。三浦監督にとってのキロンリターンは、横浜一筋で尽力されてきたことへのご褒美を示しているのかもしれません。

ちなみに、DeNAのオーナーである南場智子氏の「牡牛座0度」の太陽は三浦監督の火星に合で、ともにトランジット冥王星がスクエアでした。

粘り強く戦う同志であり、冥王星スクエアの最後のコンタクトと共に、結果を出したという感じですね。

トランジットのまとめ

やはり、現在は、トランスサタニアンが示す時代の節目であり、出生図もサインの27度~30度(0度)に天体や軸があるケースが目立ちました。

また、ノードの関わりも多く見られました。(有名になる、など)

来年(2025年)は、冥王星は水瓶座1~3度、海王星は魚座27~牡羊座2度、天王星は牡牛座23度~双子座1度を行ったり来たりします。

なので、引き続き、サインの境目あたりの度数域は活性化するでしょう。

特に、活動宮の0度前後は、木星・土星・海王星がコンタクトするので、今年以上に「夢を実現する」あるいは「夢から醒めて現実を見る」ような状況になりやすいかも。

シャドー・トランジット

上記のケースで、シャドー・トランジットらしき配置がいくつかあったので、参考までにあげてみます。

シャドートランジットとは、「トランジット天体A」が「出生の天体B」にコンタクトした後に、「ソーラーアークの天体B」にコンタクトすること。

例えば、サタンリターンの数年後に、トランジット土星がソーラーアークの土星に合になるなど。

サタンリターン時の課題が、新しいサイン・ハウスで再燃することが多く、サタンリターンの時を振り返ってみるとヒントがあるとのことです。

課題についてやり残したことなど、もう一度取り組むチャンスとも言えます。

シャドートランジットについては、その実用性は(私は)よくわからないので、そうなんだ~くらいに読んでいただければと思います(^^;)

ドナルド・トランプ氏

出生図とソーラーアークの二重円です。

トランジット木星が、ソーラーアーク海王星とオポジションを形成。(シャドートランジット)

同時に、

・トランジット木星が、太陽・月・天王星・ノードに合/オポジション
・ソーラーアーク海王星=ノード・月

複数のダイヤルの溝が合わさって、鍵穴が開いた感じ?ですね。

また、「ソーラーアーク海王星=ノード」と、「トランジットのノードが海王星に合」で、海王星が強調されています。

やはり、人々のフィーリングを動かすには海王星の関わりが必要なのかもしれません。

★ちなみに、トランジット木星が出生の海王星とオポジションを形成したのは、2022年6月~2023年1月で、2022年11月に立候補を正式に表明しています。

なので、出生の海王星への木星トランジットで立候補を表明し、ソーラーアーク海王星へのトランジットで当選した、ということになります。

デーブ・ロバーツ氏

出生図とソーラーアークの二重円です。

トランジット冥王星が、ソーラーアークの太陽・土星とオポジションを形成。(シャドートランジット)

サインの最終度数でかなり強力ですね。蟹座的な「吐き出し」であり、チームという共同体の集大成として表れたのかもしれません。

同時に、トランジット冥王星はノードに合で、こちらもダイヤルが合った感じです。

★ちなみに、トランジット冥王星が、出生の太陽・土星とオポジションを形成したのは、1998年12月~1999年11月で、1999年8月にメジャーデビューしています。

もしかしたら、その当時から、監督としてチームを優勝に導くという夢やビジョンを持っておられたの「かも」しれません。

イーロン・マスク氏①

トランジット木星が、ソーラーアークMCに合を形成。(シャドートランジット)

同時に、「ソーラーアークMC=金星」が形成されていて、こちらもダイヤルの溝がカチッと合った感じですね。

木星は比較的動きが速いので、それほどレアなトランジットではないかもしれませんが、このケースのように、他の時期表示と重なると影響を拡張させると考えられます。

ここで、マスク氏の、ソーラーアークの天王星が射手座0度にあることに注目してみました。

イーロン・マスク氏②

出生図とソーラーアーク(2025年8月)の二重円です。

トランジット天王星が、ソーラーアークの天王星とオポジションを形成(~2027年4月頃。(シャドー・トランジット)

同時に、

ソーラーアーク天王星=海王星
ソーラーアーク天王星=土星
ソーラーアーク太陽=木星

が形成されます。

テクノロジー、創造性、改革、成功などの意味が重なり、かなり”エポックメーキング”な配置ですね~

★ちなみに、トランジット天王星が出生の天王星とオポジションを形成したのは、2013年4月~2014年2月。

そして、2013年8月にハイパーループ(真空チューブ鉄道)構想を発表していますが、この実現は、おそらく頓挫した?ようです。

なので、再び、全く新しい発想による、人々の生活を改善させるようなシステムを発表するの「かも」しれません。

いずれにしても、パワフルな配置ですよね。

まとめ

以上、天体のトランジットの地上への影響を検証したい、その一心で、チャートを作成し記事を書いてみました。

シャドートランジットに注目したのは、現在、自分のチャートで、ソーラーアーク太陽が山羊座29度55分にあり、ちょうどトランジット冥王星が最後のコンタクトをとったから、ということもあります。

思い返せば、トランジット冥王星が出生の太陽を通過したとき、ちょうど第一子を出産しました。

特に、大変な思いをした記憶はないのですが、後悔があるとすれば、助産師さんにお腹を押してもらって産んだことですかね。

自分の力で産まれさせてあげたかったな、という思いがあります。

(私自身も、鉗子という器具に助けてもらって産まれてきたらしい。)

なので、今回のシャドートランジット(Tr冥王星がソーラーアーク太陽に合)は、ある意味、産み直し、産まれ直しであり、今度こそは誰の手も借りず、自力で成し遂げられたらと思います。

そう思うと、シャドートランジットは感慨深いものがありますかね~

ぜひ、ご自分のチャートでもチェックしてみてください!

最後までお読みくださりありがとうございました!

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