「『平成』を振り返る①~美智子妃殿下の改革~」では、ご成婚から今に至るまでの美智子さまの皇室における改革について振り返ってみました。
以下、平成皇后として即位されてからの道のりを踏まえて平成の時代について考えてみました。
『平成』を考える
まず、時を刻む土星に注目してみました。
『平成』がスタートしたとき土星は山羊座の6度にあり、年末には15度まで進みました。
『平成』が終わり次の時代に入る来年5月には、土星は12サインを一周してふたたび山羊座の20度にあり、その後13度まで逆行します。
つまり、平成の始まりと終わりに、土星は山羊座の15度あたりを通過します。
(さらに、山羊座20度【数え21度】のサビアンは『リレー競争』で、まさにバトンを渡すことを象徴していますね。)
土星が示す『形』の完成と15度での方向転換
各サインは15度で最強を極めると、今度は反対側のサインの影響が入ってきてリフォームされます。
山羊座が示す「形」は15度で完成して方向性を失い、蟹座の生き生きとした生命力・息吹が吹き込まれて新たな形を作っていきます。
例えば
【平成がスタートした1989年】には、ベルリンの壁が崩壊し東西冷戦の終結が宣言されました。
【平成が終わろうとしている現在】は、アメリカの動向が日々気になるところであり、日本では、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて急ピッチで準備が進んでいます。
また、現在の生産・消費システムももう限界にきていますよね。
山羊座15度を通過する土星は、旧体制が刷新されてレベルアップしていく必要があることを示しています。
平成スタートから土星が一回りして次の時代へ、さらに枠組みが再構築されていくのでしょう。
『一人ひとり』
さて、美智子さまの皇后としての在り方から、私なりに『平成』を考えてみました。
美智子さまは、「国民一人ひとり」に近づいて目を合わせてこられました。
この『各個人』や『個性』がクローズアップされてきたのが『平成』と言えるかもしれません。
昭和の時代までは、『家』や『一族』や『国』など、全体が重要視されて、その中の一人一人は軽んじられる傾向がありました。
また、男・女、会社員・自営業、日本人・外国人などの【カテゴリー分け】が明確で、主流以外の「その他」は社会の隅に押しやられるような面があったかもしれません。
平成時代は、
- 男・女の認識の多様化(LGBTQなど)
- こども(大人)の個性的な発達状況についての認知
- 日本人という枠の緩和(外国人就労者の増加)
- 多様な障害者、マイノリティへの理解と対応
などについて大きな変化がみられました。
カテゴリーについては、最終的には人の数だけ細分化される(オーダーメイド)のでしょうか?!
喩えれば、大きな森に近づいてみると一本一本の木が見えてきて
さらに近づくと、一枚一枚の葉が見えてきて
それらの葉っぱは全てが違っているのでしょう。
そして、違いを理解することに役立っているのが「情報」であり、平成30年間で進化したネット社会が理解の加速化に役立っているのでしょう。
『平成』から受け継がれるもの~二人の皇后のシナストリー~
少しだけ、次の時代についてみてみました。
次のチャートは内円が美智子さま、外円が次に皇后になられる雅子さま(出生時間不明)です。
- 美智子さま同様、雅子さまも太陽・天王星・冥王星がハードアスペクト(紀子さまも!)
- 美智子さまと雅子さまの土星が水瓶座でコンジャンクション
- 雅子さまの海王星が美智子さまのアセンダントに
昭和天皇も天王星と冥王星がオポジション(柔軟16度)で、天冥のハードアスペクト【改革】が三代に渡って受け継がれています。
そして、お二人とも約4年後に土星回帰(節目)で、土星のサイクルが同じなのですね。水瓶座の土星は人道主義的欲求を示しています。
また、雅子さまは美智子さまの慈善活動(海王星)の継承者であり、雅子さまにとって美智子さまの慈愛あふれる「在り方」がそのままお手本となっているのでしょう。
皇后から次の皇后へ『改革』『博愛』『慈善』の精神が受け継がれます。
ちなみに、雅子さまの水瓶座の土星は、皇太子さまのディセンダントにのっています。
獅子座アセンダントに天王星がコンジャンクションの皇太子さまがご自分を公衆にむけて表現されるときに、雅子さまは「要」となるのでしょう。
皇太子さまご夫妻は、次の時代もお二人で力を合わせて困難を乗り越えていかれることと思います。
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やはり、その時代を象徴される方々というのは、出生図においてトランスサタニアン(土星・天王星・海王星・冥王星)が強力なポジションにあるのですね。
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