新年明けましておめでとうございます。
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昨年末に、あるファッションコンテストの最終審査会を観てきました。エントリーは15名でその内5名が入賞となり、イギリス、イタリア、フランスへの留学の権利が授与されます。
実はこのコンテストには長男の作品もエントリーしていました。そして、ここに至るまでの体験を通して「トランジット木星 コンジャンクション 出生の太陽」の時期について私なりに深く感じることがあったので、以下書いてみようと思います。
次のチャートは最終審査結果発表の時のチャートです。まさに緊張の瞬間でした。
結果発表の瞬間
まず目につくのが、
・アセンダントルーラー金星、MCルーラー天王星、ノード軸の正確なTスクエア。
ノード軸はMC軸にのっています。
ファッションコンテストですので、それぞれの感性や個性を人々にアピールして「美」や「魅力」を競います。度数は全て29度、持てるものすべての総決算という感じですね。特に金星は本来のサインである天秤座での29度で、「美・バランス・魅せる」要素をすべて吐き出しているかのようです。
そして、
・射手座の太陽が魚座の火星・海王星にスクエア(アプライ)。
創造性(海王星)を競う(火星)ことに意識を集中します。
ミッドポイントをみてみます。
・太陽・火星=金星/冥王星=天王星/冥王星
「究極の美」に関して極限まで高められた目的意識と競い合うエネルギ―
これは、その瞬間の会場の雰囲気をよく表しているなと思います。
そして、興味深いことに長男の太陽は射手座の9度、まさに太陽回帰(生まれた時の太陽の位置に太陽がもどってくるとき=ほぼ誕生日)のときでした。なので、長男の太陽は上記のミッドポイントの太陽に一致していたわけです。瞬間のエネルギーを全身で感じていたことでしょう。
時期表示と実際のできごと
出生のチャートに対する時期表示
その時の時期表示を検証してみます。
次のチャートは、内円が長男の出生チャート、内側から2番目がソーラーアーク、3番目がプログレス(月のみ使用)、外円がコンテスト時のトランジットです(一部の天体のみ表示)。
重要と思われる表示をあげてみます。
①ソーラーアーク 金星2,7=月・木星9・冥王星(上記チャートには表示なし)
②ソーラーアーク 土星10=AP(牡羊ポイント)
③プログレスの月 コンジャンクション DC
④トランジット土星 コンジャンクション MC
⑤トランジット木星 コンジャンクション 太陽
①美的感性の公衆への表現や良好な対人関係、海外への発展の可能性
③社会へ向けた活動のスタート(デビュー)
②・④今までの努力が公に試され形になる
⑤チャンスと報酬のとき
重要な時を示す『大きな鐘』が何重にも鳴り響いています。
実際のできごと
では、実際はどうだったかというと・・・
本人は昨年夏頃から心身の調子を崩し、何とか気力を奮い立たせて作業を進めました。出足が大幅に遅れたため、終わりの見えない膨大な量の作業は大きなプレッシャーとなり、途中何度も壁にぶち当たりつつ3体の作品を完成させました。(心身の状態は最後まで回復することはありませんでした。)
途中、私も「もう限界かな。。」と何度も思い、とにかくギリギリの状態だったので、最後のショーまでたどり着けたことに心から安堵しました。
結果は入賞は叶いませんでしたが、モデルさんたちが作品を素敵に着こなしてくれて、舞台の上でスポットライトを浴びながら颯爽と歩く姿に感動しました。異彩を放つ長男の作品はとても魅力的だったと思います。(まさに美的感性の公衆への表現です。)
このコンテストは、本人にとって大きなプレッシャーの中で極限ともいえるエネルギーを注いだイベントでした。そして、他の参加者の方々の作品を見て、自分の方向性について一から考え直す機会となったようです。
希望する結果は得られませんでしたが(それが良い発展につながるのかもしれませんが)、今は心身の休養をとりつつこれからについて考えているようです。
『木星・太陽神話』
トランジット木星は『チャンス』と『報酬』
さて、作業の途中私の脳裏にあったのは「トランジット木星 合 太陽」の『報酬』というイメージでした。(トランジット木星は長男の太陽にアプライで、さらに私の太陽の上を通過中でした。)
木星が「準備のできていない者を素通り」しないように、「チャンスの神の前髪」をつかめるように、私も日常の枠を超えて120パーセントの力でサポートしました。それは「木星合太陽の報酬」を「信じた」からかもしれません。
でも、最終的に私の中に残ったのは、「これが木星合太陽なのか??」という疑問でした。今回のトランジット期間の実体験で得たイメージは、今まで持っていたものとはかなり異なるものだったからです。
『運(チャンス)』と『実力』はべつもの
そんな自分のモヤモヤ感を親しい友人たちに話すと、こんな返事が返ってきました。
「みんなそうやって何度も何度もチャレンジしてるんだよ」
また、こんな的確なご指摘もいただきました。
「『運』と『実力』は別です。それを見極めなければいけません。」
それらの言葉をきいて、はっと我に返りました。いつもならチャレンジした結果を通過点としてそのままうけとめられるのに、今回はどうしたのか?こどものことは自分以上に見えなくなるのか?
そう考えたときに「木星合太陽」というトランジットに対して自分が持っていたイメージに気がつきました。
「天体は何もしない」ということ
ティル先生の格言に
「天体は何もしない。行動を起こすのは人だ」というものがあり、私も何度も聞いてきて当たり前になっていました(なっていたはず。)
今回のことを振り返ると、
木星のトランジットだからできる限りの努力をする → 人間の行動
努力をして準備ができた者に『報酬』がある → 天体(木星)がもってきてくれる?!
ここに私の「落とし穴」がありました。努力するまでは良いのですが、木星が報酬をもってきてくれるわけではありません。あくまでも人間の努力とその実力の結果なのです。
私は『木星 合 太陽』を神話化していたのだな、と思います。
冷静に考えると、
このコンテストに出場できたことがとても大きなチャンスであり、
心身のコンディションが悪い中で作品を完成させたことは自信となり、
自分の方向性を見直すことができたことは今後につながります。
そして努力したその結果を受け入れるという試練は、後の人生に役立つのでしょう。
つまり大変に重要な通過点だったわけです。
今回のできごとで、私は自分の考え方にまだまだ甘さがあり、「主体性」と「責任」の現実的認識が足りなかったなと思い至りました。。
木星の太陽通過は、確かに『チャンス』のときであるけれども、努力さえすれば『報酬』がもたらされるわけではなく、今の自分自身の『実力』を明らかにしてくれるとき、なのだなと思います。
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