早いもので、12月21日の冬至を過ぎると日が少しずつ伸びていきます。まだそれほど寒くないことを考えると季節感が激変しているのを実感します。
2024年もあとわずかですね~。どんな一年でしたか?
2024年12月1日~12月31日までの星模様です。
冬至図
まずは、今年の冬至図(12月21日午後6時21分、東京)を見てみます。
冬至図とは、太陽が山羊座に入った瞬間のチャートで、次の春分(3月20日)までの約3か月間を示していると言われています。
冬至は、陰の極であり、一年のなかで夜の時間が最も長くなり、日没時間も最も早くなります。
春分を「新月」に例えるならば、冬至は月がやせていく段階である「下弦の月」にあたります。
また、春分図を「種まき」とすると、冬至図は「収穫物の保存と種まきの準備」を示しています。
収穫を終え、乾燥し固くなった畑の土の内部では、沢山の微生物たちが忙しく働いているのでしょう。
今年の冬至図からは、どのような「振り返りと反省点」や「次の目標」が見えてくるでしょうか。
冬至図のポイント
主なポイントをあげてみました。
- 太陽は6ハウスにあり、海王星・ノードとスクエア
- 火星と冥王星がオポジション
- 月、水星、木星、土星がグランドクロス
- 天王星、海王星、冥王星が小三角
① 太陽は6ハウスにあり、海王星・ノードとスクエア
春分・夏至・秋分に続いて、冬至図でも太陽と海王星がハードアスペクトを形成。
遠い天体は進行が遅いので、春分図において太陽とのハードアスペクトがある場合、四季図を通してそれが見られる可能性が高いでしょう。
そして、太陽と海王星のハードアスペクトは、今後数年間、四季図の中に現れます。(2025年は、そこに土星も加わります。)
なので、その間は、海王星が象徴するものごとが社会に現れやすいでしょう。
海王星/魚座が示すこと、
「夢、理想、創造性、曖昧さ、境界線の喪失、犠牲と救済、詐欺、嘘、お酒、薬物、毒、海、水」
これらに関するものごとが、今後数年間、より大きなテーマとなっていくでしょう。
さらに、今回の「冬至図」と来年3月の「春分図」では、太陽にノードも関わってきます。
ノードは人やものごとの「縁の結び目」であり、人間関係を通して波乱がありそう。
人々は「見かけ通りではないものごと」に巻き込まれたり、「だます」「だまされる」、「夢から醒めて現実を見る」ようなことがさらに増えるかもしれません。
ポジティブな面では、夢やビジョンを具現化する人々が増えそう。イメージしたことが現実になることをより身近に感じ、夢と現実の境目が曖昧になりそう。
★山羊座0度の太陽は、東京チャートで6ハウスにあります。
健康、感染症、働く環境、福祉、警察、公の仕事などの分野について、海王星の象徴である「犠牲と救済」「嘘が露見する」などの傾向がありそう。
海王星とノースノードの合
少し先の話になりますが・・・
2025年2月~3月、海王星とノースノードが「魚座28度」で重なります。
そして、2025年3月20日の「春分図」では、太陽・海王星・ノード・土星などがこの度数域で重なります。
さらに、2025年9月22日の「乙女座29度の部分日食」は、日食に土星と海王星がオポジションを形成し、この度数域が強く活性化されます。
とくに、海王星(&土星)が牡羊座0度の上を行ったり来たりするタイミングでの「乙女座29度」の日食は、それまでの動きも含めて、かなりレアな配置だと思われます。
海王星(水、溶かす、曖昧)と土星(土、形にする、具体的)という、全く対照的な象徴が、どのように融合されるのか、交互に表れるのか、それとも分離するのか、とても興味深いです。
注意して観察したいと思います。
② 火星と冥王星がオポジション
火星と冥王星のオポジションは、
- 11月3日(蟹・山羊29度)
- 2025年1月3日(獅子・水瓶1度)
- 2025年4月27日(獅子・水瓶3度)
の3回にわたり形成され、約半年間緊張状態が続きます。
冥王星による獅子座火星へのオポジションは、押し出しが強く激しい表現になりそう。
平等性や権利の主張、権威への反抗・怒りなど、各所で争いごとや事故が勃発するかもしれません。行き過ぎた言動には要注意。
個人的には、思い切った決断・行動によって、停滞した現状からのジャンプができそう。
③ 月、水星、木星、土星がグランドクロス
木星と土星のスクエアは、
- 8月20日(双子・魚17度)
- 12月25日(双子・魚14度)
- 2025年6月15日(蟹・牡羊1度)
の3回にわたり形成されます。
月は感情、水星は思考、木星は拡大、土星は制限を表し、人々の思考と感情を織り込みながら、世の中を調整して秩序を整えていきます。
(それがうまく行かない場合は、戦争や貧困、専制政治など社会に歪みが生まれるのでしょう。)
春分までの3か月間は、古いルールや枠組みが世の中の現状に合わなくなってきたことで、ストレスや理不尽さを感じたり、問題意識を持つケースが増えそう。
「これはおかしい!」と、新たなルールや仕組みを作る必要性が叫ばれ、活発な意見交換、議論がなされるでしょう。
水瓶座金星と獅子座火星も関わり、「人道主義」や「個人の尊厳を守る」ことにも意識が向かいそう。
それらが具体的に社会に反映されるかどうかが重要です。
来年の夏至の頃までの半年間は、ルール作りという意味で変化の節目と言えます。
④ 天王星、海王星、冥王星が小三角
天王星(変化)、海王星(夢や慈悲)、冥王星(破壊と再生)は、「地と水サイン」の小三角を形成し、社会構造のスクラップ&ビルドが進んできました。
11月20日、冥王星が一足先に山羊座から水瓶座に移り、小三角の一角が「風サイン」に変化しました。
冥王星のサイン移動と共に、山羊座が示す古い秩序や権威への信頼が大きく揺らぎ、その体制に「ノー」を突きつけるような動きが表面化し始めました。
混乱はあるけれども、情報の風通しが良くなった感じです。今後もますます、隠れていたものごとが表にでてくるでしょう。
情報を隠すことの方が難しくなるのかもしれません。
今後一年間で、天王星が双子座(風)へ、海王星が牡羊座(火)へ移動し、「火と風サイン」の小三角が数年間形成されます。
変化のスピードは加速し、新しい思想や価値観が次々と生まれてくるのでしょう。
➄ ミッドポイント
次のミッドポイントに注目してみました。
天王星=土星/冥王星
- 新しい秩序を築くための過酷な努力
- 損失の可能性に関係なく攻撃する
守りに入ることなく、変化のための努力が必要であることが示されています。
冬至図のまとめ
冬至図では、山羊座0度の太陽に対して、冥王星が水瓶座0度。隣り合う異質なサインの0度で異彩?を放っています。
隣り合うサインは互いに見えない配置にあり、相互理解が難しいと言われています。
確かに、山羊座は社会秩序の構築、それに対して、水瓶座は(既存の)権威への反抗、個々の権利の主張を示しています。
なので、冬至図では、「山羊座→水瓶座」、「ピラミッド型の社会→ネットワーク型の社会」の対立と移行が示されているのかも。
もう一つ、太陽と海王星・ノードのスクエアも際立っています。
嘘と事実の混乱の中に巻き込まれながらも、理想を実現していく可能性が示されています。
海王星の「溶かす」作用と、冥王星の「暴く」作用で、あらゆる分野の牙城が崩され、偏りが調整されつつあるのでしょう。
痛みを伴う場合もありますが、ものごとをリセットする良い機会です。
来る春分の種まきに備えて、違和感のあること、惰性でやっていること、放置していることなど、思い切って整理し、具体的な計画、行動にうつすと良さそうです。
・・・
次に、少し時間を戻して、新月についてざっくりと見てみます。
射手座の新月
2024年12月1日午後3時21分、射手座10度(数え)での新月です。(東京で作成)
全体的な傾向
蠍座の限られた人や場所への執着から離れ、広い世界へ自由な探求の旅に出る
射手座(火の柔軟サイン)が象徴するのは・・・
自由、広大さ、遠方、上昇、未来志向、探求、熱意、善意、寛容、正直さ、道徳、信念、精神性、楽観主義、幅広い興味、抽象的思考、遠大なビジョン、高等教育、出版、海外旅行、放浪、冒険、宗教、慈善活動、聖職者、法律関係者、教授、ギャンブラー、良くも悪くも拡大していく、大げさになる、臀部、太腿など
新月からのメッセージ
より高度な学びへの欲求が強まるでしょう。知識の幅を広げたい、より深く探求したい、何か資格を取ってステップアップしたい、本を出版したい、等々。
ですが、この新月では、これまでの学びを振り返り、目的や方法を見直して、新たな計画を立てることが必要になりそう。今学んでいることが本当に今の自分に必要なのか、目指している方向性に合っているのか、惰性になっていないかなど、あらためて自分に問うてみましょう。一度決めたことを継続することは大切ですが、今は柔軟に変化して枠組みを変える必要があります。学びの他にも、ルーティンになっていることを現状に合わせて変えてみるのも良いでしょう。
夢は実現できるという予感が高まってきている人も多いかもしれません。人生の要素を統合して果実が実るように、現状を客観的に分析し見通しを立て、今すべきことを行動にうつしましょう。人生の果実とは、ホロスコープが示す沢山の象徴を統合して何かを生み出すことです。想像力を働かせて統合させる作業を楽しみましょう。色々と試しているうちに、「そこ」に向かって歯車が回り始めて道が開けるのでしょう。
また、個人の尊厳もテーマになりそう。だれもが人生の主人公であり、その存在は社会につぶされていいはずはないという思いを強く主張したくなるかもしれません。個人が暮らしやすい世の中にするために、ルールを変えていこうという議論や闘いは、世の中を少しずつ変えていくでしょう。
アイデアを得たいと思ったら旅行に行くのも良いですね。いつもとは違う環境に飛び込むことで、たくさんの刺激を受け取ります。日頃から、行ってみたいとピンときたところはメモをしておくと計画を立てるときの参考になるでしょう。
★今学んでいることの目的地はどこですか?
★冬至(12月21日)を過ぎると、太陽は、上に向かう「射手座(火サイン)」から、下に向かう「山羊座(地サイン)」に移ります。主要なテーマは、「自由・探求・チャレンジ」から「戦略・実行・達成」に変わっていくでしょう。
新月チャートおよびこの期間の主なポイント
次のポイントに注目してみました。
- 新月に水星が合、木星、土星とTスクエア
- 冥王星と火星のオポジションがMC軸に合
- 天王星がACに合、海王星、金星・冥王星と小三角
- 天体の逆行/順行
- 天体の食度数通過
- 新月のサビアン「金髪の幸運の女神」
① 新月に水星が合、木星、土星とTスクエア
射手座にある太陽・月・水星と、魚座にある土星は、どちらもルーラーである木星がサポートし、さらにTスクエアで接触しています。
この新月図では、新月のルーラーである木星が、さらに強調されていると言えます。
また、木星は双子座にあって、射手座の水星とミューチュアルレセプションです。
なので、このTスクエアは、建設的な意見の交換、具体的な結果につながる主張など、コミュニケーションがとても重要であることを示しています。
不毛な議論に終わることなく、意見を戦わせることで新しい枠組みやルールを作っていくことが大切です。
★水星は逆行・順行し、12月中に、木星とのオポジション、土星とのスクエアを2回ずつ形成します。
柔軟宮13度~16度前後に天体や軸がある場合、コミュニケーションについて何らかの節目、見直し、バージョンアップの必要性に迫られるかもしれません。
それらの動きは、12月25日~27日頃に一段落つきそうです。
② 冥王星と火星のオポジションがMC軸に合
上記の冬至図の②を参照。
火星は12月7日に逆行して来年蟹座に戻り、冥王星とのオポジションからはずれますが、順行に戻り、最後にオポジションを形成する2025年4月27日頃までは「オポジションの影響あり」と考えます。
今回の新月では、このオポジションがMC軸に重なるので、日本においては、この新月での社会的できごとが、今後約5か月の間継続するのかもしれません。
火星と冥王星の組合せは、特にハードアスペクトの場合、怒り、暴力、事故などを示すこともあるので要注意。
また、獅子座火星は個人(リーダー)の怒りや主張、水瓶座冥王星は全体(組織や国)としての理想のあり方とすると、
国や組織の大きな変化の中で、個々のリーダーの主張が押しつぶされる、あるいは、個々の怒りや抗議が国や組織の在り方を変えていく、そのような動きがあるかもしれません。
獅子座火星は、射手座新月とトライン、ノースノードを加えるとグランドトラインを形成し、とても熱量が高く盛り上がるでしょう。
③ 天王星がACに合、海王星、金星・冥王星と小三角
さらに、天王星も軸(アセンダント)に合を形成。
そして、天王星、海王星、冥王星の小三角に、山羊座の金星が加わります。
突然の予期せぬ変化は、戦略的な外交や人間関係がもたらすのかもしれません。
金星は9ハウスにあり、海外、国際関係、法律、大学、出版物、研究分野などに変化のきっかけがあるのかも。
④ 天体の逆行・順行
・12月16日、水星が順行に転じます(射手座6度)
・12月7日、火星が逆行に転じます(獅子座6度→蟹座17度)
・12月8日、海王星が順行に転じます(魚座27度)
水星逆行中は、判断ミスや通信機器の障害、電車の遅延などが起こりやすいと言われています。また、順行に戻るタイミングで、逆行中に検討されたことが「発表」されることもあります。
どの天体も、順行/逆行に転じるタイミングは注意が必要でしょう。天体自体が逆行するわけではないですが、「見かけ上」の動きが人間の判断に大きな影響を与えると考えられます。
➄ 天体の食度数の通過
この期間は、天王星、冥王星が食度数を通過します。
・天王星は、12月中旬頃まで、食度数「蠍座25度」にオポジションを形成。
天王星は、突然の、思いもよらぬ予想外のものをもたらす可能性。
・冥王星は、この期間を通して、食度数「水瓶座0度」前後にあります。
冥王星は蓋をして隠されていたあらゆるものを掘り起こし、風通しをよくするでしょう。ただし、暴露には痛みが伴います。
・太陽は、12月16日~17日頃、食度数である「魚座25度」に最初のスクエアを形成。
以前の食度数に太陽が再びパワーを注入し、変化のきっかけが生じるでしょう。太陽は海王星とスクエアで、曖昧さや嘘には要注意かも。
・太陽は、12月31日~1月1日頃、食度数である「天秤座10度」に最初のスクエアを形成。
以前の食度数に太陽が再びパワーを注入し、変化のきっかけが生じるでしょう。
⑥ ミッド・ポイント
次のミッド・ポイントに注目してみました。
AC=土星/冥王星
- 悲しみ
- 過酷な環境
天王星=火星/土星
- 激しい衝動
- 闘争による自立
- 突然の事故
東京チャートのアセンダントおよびアセンダント上の天王星に関するミッドポイントです。
アセンダントや1ハウスは、国民や世論を示しているので、これらのミッドポイントが示す動きがあるのかもしれません。
⑦ 新月のサビアン
射手座10度(数え)のサビアンは…「金髪の幸運の女神」
精神的な高みを目指して精進するとき、思いがけないチャンスが訪れ、夢や希望が叶ったりするのかもしれません。精神的にある段階に達すると、願望実現が可能になるのでしょう。つまり、金髪の幸運の女神は、自分自身が生み出すものなのです。
いつも幸運に恵まれる人、願望を次々に実現させている人は、金髪の幸運の女神を召喚?できるまで精神性を磨いた人なのかもしれません。
前の度数である射手座9度(数え)のサビアンは「階段でこども達を連れている母親」。数字の「9」は限界までやるという意味があります。なので、9番目のサインの9番目の度数である「射手座9度」を極めると、10度では「金髪の幸運の女神」が現れるのかも。
・・・
では、次に満月を見てみましょう。
双子座の満月
12月15日午後6時1分、双子座24度(数え)での満月です。
満月について
新月は「種まき」、満月は「収穫」と言われています。
新月で、月は太陽からエネルギーを受け取り、満月に向けてそれを形にし、実現させていきます。そして、満月から次の新月にかけて、月のエネルギーは空っぽになっていきます。
また、呼吸のサイクルで言うと、新月の瞬間から息を吸い込み始め、満ちた頂点である満月の瞬間に呼気に切り替えて新月に向けて吐き出しきる、とも喩えられます。
新月は「始まり」、満月は「完成と解放」。そのようなイメージで一か月を過ごしてみると、新月~満月の変化と「切り替えポイント」を体感できるでしょう。
満月チャートのポイント
今回の満月では、情報の収集と発信、ネットワーク作り、好奇心、移動(旅行)などがテーマになりそう。
また、双子座は「柔軟宮の風サイン」。状況の変化に柔軟に対応し、自由に忙しく動き回ります。
興味の対象が次々と変わり、気まぐれな傾向があるかもしれませんが、「ありのままの事実を知りたい、そして伝えたい!」というこどものような好奇心は、停滞したものごとを展開させ、解決へとつながるのかもしれません。
満月チャートについて、次のポイントに注目してみました。
- 満月は海王星とスクエア、海王星(ノード)はMCに合
- 水星が留
- 火星が金星・冥王星とオポジション、水星が調停
- ミッドポイント
- 満月のサビアン「氷の上でスケートをするこども」
① 満月は海王星とスクエア、海王星(ノード)はMCに合
双子座の満月は、今年の四季図で強調されている海王星とスクエアを形成。
双子座が示す情報やコミュニケーションに、夢、理想、創造性、嘘、曖昧さなどが加わります。
目に見えない情報をキャッチする、インスピレーションにより素晴らしいアイデアや作品を生み出す、などの可能性もありますが、
嘘の情報によりだます、だまされる、ものごとを大袈裟にする、美化するなど、情報やコミュニケーションに曖昧さや実情とは違う面が加わる可能性もありそう。
双子座の月の近くには木星があり、どんなことも「拡張・拡大」する傾向があります。
さらに、海王星とノースノードはMCに合を形成。
これらの傾向が人々を巻き込み、いずれの場合でも社会において注目されるでしょう。
ノードが関わると「スキャンダル」となる可能性もあります。うまい話には裏があるのかもしれません。
② 水星が留
満月時、水星は動きが止まって見える「留」の状態で、満月の翌日順行に転じます。
水星は、双子座満月のルーラーであり、コミュニケーションの行き詰まりや、判断ミス、何らかの情報開示にストップがかかる、などの状況には特に注意が必要かもしれません。
翌日には順行に転じるので、そのタイミングでコミュニケーションが回復したり、判断ミスが明らかになったり、情報開示がなされるのかも。
③ 火星が金星・冥王星とオポジション、水星が調停
火星と冥王星のオポジションに水瓶座金星が加わり、それを射手座水星が調停。
冥王星により、自己表現の権利や尊厳を抑圧された獅子座火星は、怒りやストレスを感じることが多いでしょう。
その火星に対して、水瓶座金星は人道的で俯瞰的な視点から、射手座水星は哲学的な論点から、説得するのかもしれません。
火星は冥王星とオポジションを形成しつつ、しばらく逆行が続きます。
怒りのコントロール、自己の尊厳を守ること、ものごとを多面的に見ることなど、内省的な鍛錬が必要となるのでしょう。
④ ミッド・ポイント
次のミッドポイントに注目してみました。
木星=太陽/水星
- 楽観主義
- 視野を広げる
- 宗教に関する高揚した考え
金星=太陽/海王星
- 非現実的な愉しみ
- 感情的な失望
太陽に対して、「水星・木星(知性)」、「金星・海王星(感性)」が関わっています。
どちらも理想主義的なミッドポイントと言えます。現実を直視することから離れがちになるのかもしれません。
➄ 満月のサビアン
双子座24度(数え)のサビアンは…「氷の上でスケートをするこども」
こどもは氷の上を楽し気に滑っています。スピード、景色の変化、風を切る感じなど、最高にワクワクしているのでしょう。最初は氷の上に立つことも難しく、ゆっくりと滑り始めますが、すぐにコツを掴んで自由自在に滑り、風になります。
氷が薄かったり凹凸があったりすると転ぶこともあります。でも、すぐに立ち上がり何事もなかったかのように滑り始めるでしょう。
大人になると忘れがちな、恐れることなくチャレンジして、ただ楽しむ純粋さをこどもの中に見出します。双子座が示す最高の知性は、このワクワク感の中にあるのかもしれません。
・・・
射手座と双子座はオポジションの関係で、共に「情報」や「旅行」に関わります。
射手座の新月では、自由な精神で外の世界や未来の理想のビジョンを描きます。そして、それを普及させようとします。もしかしたら、そこに善(悪)の色をつけるかもしれません。
双子座の満月では、何事にも心をオープンにして、偏見なく、善悪に関わらず、具体的な情報を直接収集します。そして、ありのままを人に伝えようとします。
射手座から双子座への流れは、射手座で情報のエッセンスをつかみ、倫理あるいは善悪の観点からその情報に「意味付け」をします。双子座では、「意味付け」をはずして、細部の情報について一つずつ「事実」を確認していきます。この期間は、新月で広まった情報について、満月で肯定あるいは否定するのかもしれません。
海外・国内旅行などの「移動」や「学び」はとてもよい刺激になるでしょう。
★今一番ワクワクする学びは何ですか?
全体の動き ~まとめ~
射手座新月(12月1日)~山羊座新月(12月31日)までの全体の動きをまとめてみました。
月が緊張のアスペクトを形成するときを赤字で、サポート的なアスペクトを形成するときを青字で記入しています。また、その他緊張感のある期間には赤線を引いてあります。
月が出来事や感情の引き金となることについて検証してみてはいかがでしょうか。
・・・
★冥王星は食度数(水瓶座0度)前後にあって、全面的なリノベーションが必要とされる期間となるでしょう。
★さらに、天王星はこの期間を通して食度数(蠍座25度)のオポジションにあり、突然の変化などの緊張感があるでしょう。
12月1日、射手座10度(数え)での新月・・・種まき
・12月2日、金星-天王星(トライン)
・12月3日、山羊座の月-ノード(スクエア)
・12月4日、水星-木星(オポジション②)
・12月4日~8日頃、太陽・水星-木星-土星(Tスクエア)
・12月5日、太陽-土星(スクエア)
・12月5日、山羊座の月・金星・冥王星(合)-天王星(トライン)
・12月6日、水瓶座の月-太陽・水星(セクスタイル)
・12月7日、水星-土星(スクエア②)
・12月7日、水瓶座の月-天王星(スクエア)
★12月7日、金星が山羊座から水瓶座へ
★12月7日、火星が逆行へ(獅子座6度→蟹座17度)
・12月8日、太陽-木星(オポジション)
・12月8日、魚座の月・土星-木星(スクエア)
★12月8日、海王星が順行へ(魚座27度)
12月9日、上弦の月(魚座18度、数え)・・・発展
・12月9日、魚座の月-海王星(合)
・12月10日、牡羊座の月-ノースノード(合)
・12月10日、牡羊座の月-水星-火星(グランドトライン)
・12月10日、金星・冥王星-火星(オポジション)
・12月11日、牡羊座の月・キロン-太陽(トライン)
・12月12日、金星-火星(オポジション)
・12月12日、牡牛座の月-金星-火星(Tスクエア)
・12月13日、牡牛座の月-天王星(合)
12月15日、満月(双子座24度、数え)・・・収穫
(12月16日~17日、太陽が食度数に最初のスクエア)
★12月16日、水星が順行へ(射手座6度)
・12月18日、太陽-海王星(スクエア)
・12月18日、獅子座の月・火星-冥王星(オポジション)
・12月20日、金星-木星(トライン)
・12月20日、獅子座の月-天王星(スクエア)
・12月20日、獅子座の月-太陽(トライン)
12月21日、冬至(太陽が山羊座へ)
12月23日、下弦の月(天秤座2度、数え)・・・成熟・衰退
・12月23日、天秤座の月・サウスノード-海王星(オポジション)-冥王星(トライン)
・12月24日、天秤座の月・リリス-金星-木星(グランドトライン)
・12月25日、木星-土星(スクエア②)
・12月25日、蠍座の月-火星-冥王星(Tスクエア)
・12月27日、水星-木星(オポジション③)
・12月27日、水星-土星(スクエア③)
・12月27日、蠍座の月-天王星-金星(Tスクエア)
・12月28日、金星-天王星(スクエア)
・12月28日、射手座の月-火星-ノースノード(グランドトライン)
・12月29日、射手座の月・水星-土星-木星(Tスクエア)
(12月31日~1月1日、太陽が食度数に最初のスクエア)
12月31日、山羊座10度(数え)での新月・・・種まき
・・・・・
後記:
2024年も最後の新月・満月となりました。自分としては、毎月の「修行」と思って新月・満月記事を書いています(笑)。そう言えば、数ヶ月前からカー〇スという30分フィットネスに通い始めました。筋力の低下と体重増加の対策のためです。そこでは、皆さん下の名前で呼ばれて、毎回必ず「がんばりました」とか「○○子さん、今日の調子はどうですか?」と声をかけてくれて、モチベーションを保ってくれます。その他にも、トレーニングを続けられるようにとてもよく考えられたシステムにいつも感心しています。筋肉の維持はとても大切らしいですね。で、毎月修行のように新月・満月に取り組んでいるのも、ある意味、占星術的筋力を鍛えているのかもしれない!と少し納得しました(笑)
今年一年間、記事をお読みいただきありがとうございました!
来年も皆さまにとりまして素晴らしい年になりますことを願っています。
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