2023~2026年 冥王星・海王星・土星のサイン移動③と海王星合土星

現在海王星は魚座にありますが、前回、海王星が魚座から牡羊座に入った時期(1861年頃)のできごとを調べてみました。

1861年に海王星が魚座から牡羊座に移動した頃のできごと

日本は幕末、江戸開城の6年ほど前です。アジアではヨーロッパ列強による植民地化が進み、ヨーロッパでは帝国主義が加速しつつありました。

そしてアメリカは近代民主主義国家として一つにまとまるステップとして、分断による戦争が起こります。

1861~1865年 南北戦争勃発

南北戦争とは?

1861年から1865年にかけて、北部のアメリカ合衆国と南部のアメリカ連合国の間で行われた内戦。

奴隷制存続と自由貿易を主張するミシシッピ州やフロリダ州など南部11州が合衆国を脱退してアメリカ連合国を結成し、その他の北部の23州との間で戦争となった。

この戦争では史上初めて近代的な機械技術が主戦力として投入された。結果、北部の勝利、奴隷制の廃止。

1861年4月12日ー1865年5月9日(布告による)
1865年6月22日に最後の砲弾が発射された。(ウィキペディアより)

戦死者は両軍合わせて50万以上。

南部(奴隷制存続、自由貿易、農業中心)と北部(奴隷制反対、保護貿易、商工業中心)による、アメリカ史上最大の犠牲を払った戦いを経て、多人種からなる大国としての統一が成され、その後、産業革命がさらに進展していきました。

1860~1862年の海王星の動きとできごと

1860年7月、海王星が魚座29度で逆行開始

1860年11月、大統領選挙、奴隷制が争点の一つとなる

1861年2月、奴隷制を支持する州によりアメリカ連合国が結成される

3月、奴隷制の拡大に反対していたリンカーンが当選

1861年4月、海王星が牡羊座に入る

4月、南軍が砲撃して戦争が始まる

1861年10月、海王星が魚座に戻る

1862年2月、海王星がふたたび牡羊座に入る

1862年9月、リンカーン大統領による奴隷解放宣言

(1860年12月~1862年7月、天王星スクエア土星 (5回))

(1861年10月、土星 合 木星(乙女座))

1862年以降の経過

(1862年11月~1863年9月、海王星 オポ 土星(3回))

1863年1月、奴隷解放本宣言

7月、ゲティスバーグの戦いで北軍が大勝

1865年3月、アメリカ連合国の首都リッチモンド陥落

4月、南軍のリー将軍が降伏

南北戦争が終わるころ(1865年)の天体配置

土星が天秤座から蠍座へ、

天王星が双子座から蟹座へ

そして木星がホームサインである射手座から山羊座へ

それぞれサイン移動しつつ、天王星と木星のオポジションも形成されています。

火と風 → 水と土 のサインへの移り変わりで、落ち着きつつある感じです。木星の射手座29度での吐き出しとしては、意見・主義を出し切る、ということでしょうか。2019年にも木星は射手座にありましたが、香港デモ活動がヒートアップしていたのは記憶に新しいところです。

1865年に天王星が蟹座に移動していますが、前回の移動は1781年です。その頃のアメリカは1776年7月の独立宣言のあと、独立戦争がまもなく終結するころでした(~1783年)。天王星が同じサイン(蟹座)に戻ってきたタイミングで、それぞれの戦争が終わりを迎えたのですね。

また、天王星は1781年3月に発見されています。『独立』というキーワードに相応しいですね。

2023~2026年は冥王星・海王星・土星がサイン移動する

上記をふまえて、少し先の話ですが今後の大きな天体の動きが気になるので書いておこうと思います。(冥王星のサイン移動についても)

2023年3月、冥王星がいったん水瓶座に入る①(逆行へ)

2024年1月、冥王星がふたたび水瓶座に入る②(逆行へ)

2024年7月、海王星が魚座29度で逆行開始

2024年11月、冥王星が完全に水瓶座に入る③

2025年3月、海王星が牡羊座に入る

2025年5月、土星が牡羊座に入る

2026年2月、土星と海王星が魚座と牡羊座で順行・逆行して牡羊座0度で合

社会の様子はどうなる?

前回、海王星が魚座から牡羊座に入るタイミングで南北戦争が勃発し、大きな犠牲を伴ってアメリカ合衆国という大国が生まれました。

(2025~)2026年には、牡羊座0度で海王星と土星とのコンジャンクションも起こります。

2023年~2024年には、冥王星が山羊座と水瓶座を行ったり来たりするので、まずは、そこでかなり大きな社会の変革があるでしょう。そして、その後の2年間で全てが塗り替えられる感じですね。

「土星」と「海王星」は、【形】と【形のないもの】で、最も難しい組み合わせとも言われています。全てを溶かす魚座の海の中で、土星の枠組みが解体されると考えると、想像を超える混沌の中からまったく新しい形が生まれてくることが予想されます。

遠い天体が関わるので、多くの人がその混乱・変化を体験することになるでしょう。

ちなみに、前回、冥王星が水瓶座に移動したのは、1777年4月。1776年7月のアメリカ独立宣言の翌年であり、植民地争奪戦争をイギリスが制して、世界貿易の中心となっていくころです。

その頃つくられたグローバルな流通基盤は、次の冥王星水瓶座入りではどのような形になっていくのでしょうか。

まとめ

光と影、善と悪、白と黒のように相手の中に自らのシャドーを投影することで、断絶や争いが世界を巻き込んで起こるかもしれません。

あるいは、反対に、社会全体が無意識に持つシャドーというものに気づき、海王星が示す『慈悲』の心や天王星が示す『俯瞰的視点』が社会の基盤になるかもしれません。攻撃のターゲットを作らないということです。

土星と海王星は牡羊ポイントでコンジャンクションするので、はっきりと記憶に刻まれるようなできごとが起こる可能性が予測できます。

個人では、出生図に活動宮0度(オーブ2度くらい)の天体や軸がある場合は、人生の土台(仕事、家庭、人間関係、自己像など)が「強制的にリセットされて茫然とする」あるいは「試される」かもしれません。

この時期は、見かけに惑わされず、ものごとの本当の意味や姿を見極める、柔軟な考えや視点が必要となりそうですね。

いずれにしても、それらのできごとは、社会・個人において全てを溶解して不純物を取り除き、新たな形を生み出すために必要なことなのでしょう。産みの苦しみと言えるのかもしれませんね。。

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【メモ】アメリカ南北戦争で北部が勝利して統一がなされ、奴隷制度は廃止されたものの、今も根深く残る人種差別や偏見の火種はこのときに生まれたとも言われています。2025~2026年にかけて、そのときの火種が再燃して、ふたたび新たな形が生まれるのかもしれませんね。。。

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