プログレスの月とノード軸~人生のサイクル~

<プログレスの月(進行の月)>

私のチャートでは、まもなく人生で2回目のプログレスの新月を迎えます。プログレス法とは一日を一年とする時期表示の方法で、例えば生まれてから20日後に新月がおこった場合、約20年後がプログレス新月の時期となります。
そして、実際の月が約27~28日で元の位置に戻るように、プログレスの月は約27年半でチャートを一周します

プログレスの月は、「その時期にどのような事柄が心を占めているのか」を明示しており*、ノエルティル先生はソーラーアーク法とともに、このプログレスの月を重要視されています。
*新里先生の「ホロスコープの基礎」より

ここで、プログレスの月(P月)の位置とその時期の傾向について重要なものをいくつかご紹介します。

まずは、軸の通過の時期

P月がACを通過・・・それまでに築いたものを終わりにして、新しい計画をスタートさせる。自信をつけて必要な情報を集める。個人的探求の7年間。

P月がICを通過・・・家庭、ルーツ、仲間や集団においての居場所が見つかり根を下ろす。そこを拠点に自分を表現する活動を対外的に発展させていく。工夫と努力の7年間。

P月がDCを通過・・・社会的デビュー。人脈を広げ、人と深くつながり、理想を掲げて社会の中で力強く活動していく。目標達成への7年間。

P月がMCを通過・・・その人の社会においての頂点。達成後はより自由で独自の活動へ移行していく。そして、

再びACへ・・・次のサイクルに向けての準備期間。それまでに築いたものを解体・断捨離する。そこから得たものを土台に、次の新たな計画へ。

その他

P月が土星とハードアスペクト・・・土星は人生の骨組みや野心・努力を示すので、何らかの達成や方向性の変化、または試練の時期。

P月が出生の太陽へ、または太陽とハードアスペクト・・・新しい方向性。

P月が出生の月へ、または月とハードアスペクト・・・深い感情を伴う体験。

プログレスの新月・・・28年かけて取り組む大きなテーマ(内面的な)の始まり。

自分の過去を振り返ると、プログレスの月の動きは面白いように人生のサイクルと一致しているので、P月の軸の通過土星とハードアスペクトの時期を中心にピックアップしてみました。一例としてご参考にしていただければと思います。

<プログレスの月の流れ>

P月がACを通過・・・夫と出会う。P新月の一年前。

1回目のP新月・・・20代半ば、1ハウス内で太陽と月の正確なミッドポイントでおこる。ごく自然に結婚について考えていました。

P月が出生の月を通過・・・P新月から2年半後に結婚。その後子育てや近隣の人々とのコミュニケーションを通して、母としての自己像を確立していく。

考察1:「P新月」や「ソーラーアーク太陽=月(月=太陽)」などの場合、実感として少し長めの、約1年前から影響が出るように思います。

考察2:結婚したとき、P月は、次のP新月の1度手前(山羊座22度)まで進んでいました。その時期は、今回のテーマが「形」になるときかもしれません。(次のP新月には、月は太陽から新たな目的を受け取るので。)

考察3:私の太陽と月のアスペクトは、月が先に進んだセプタイルです。その場合、25歳の頃に、太陽と月の直接のミッドポイントでP新月がおこります。これは、やはり強力な人間関係にかかわる表示なのだと思います。

この他、出生の太陽や月の上でP新月(満月)がおきたり、出生のノード軸上でP新月がおきたり、P新月がPノード軸をともなって食になっていたり、出生の太陽・月の位置によるプログレスの様々なパターンは興味深いです。

P月が土星を通過・・・夫の仕事の都合で海外に住む。

P月がICを通過・・・夫が海外に赴任、その後家族で移動

P月が土星とスクエア・・・家を建てることになる。

P月がDCを通過・・・通過する半年前に新居へ引っ越し、その後次女を授かる。

P月が土星とスクエア・・・こどもの学校の保護者会活動で、出産後初めての社会での責任ある立場となる。

P月がMCを通過・・・保護者会会長として初めての卒業式スピーチ。会長としての仕事の中で最大の重荷であり、半年かけて研究。

P月が土星とスクエア・・・長男の高校の卒業式で保護者代表として謝辞を述べる。仕事を始める。

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1回目のサイクル=テーマは家庭:P月のAC通過で夫に出会い、P新月を経て結婚。家庭を築きながらPTAや地域の活動にも携わり代表も務めてきましたが、P月がMCを通過してしばらくすると、もう充分にご奉仕?したという気持ちになって公の活動から退き、占星術の学びに没頭していきました。そして、次のP月のアセンダント通過とともに新しいサイクルが始まります。
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2回目のP月のAC通過・・・AC通過の3ヶ月前に、心理占星術マスターコースの受講を始める。

P月が出生の月へ・・・父が他界。その3ヶ月後に占星術師としての仕事を始めさせていただく。

2回目のP新月・・・上記からさらに3ヶ月後に、2ハウスでおこる予定。次の28年間は、仕事を通して自己価値(2ハウス)の課題に取り組むということでしょうか。2ハウスルーラーは土星であり、まもなく土星の年齢域に入ることと、冥王星が2ハウスの月に最後の接触をすることと共鳴しています。サビアンは「修道院に入る女」。

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2回目のサイクル=テーマは仕事/占星術?:私自身の軸が「家庭」から「自分がやりたいこと」にシフトした感があります。こどもたちは、母親の様子が一変したことを感じとっていたことでしょう。子育ては終わっていませんが、私が占星術の学びに没頭するほどに、こどもたちが個性的になっていくような気がします。

上記の考察2によると、2021年1月頃(P月が次のP新月の位置まですすむ)までには今回のサイクルの「テーマ」が形になっているかも???
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<ノード軸のサイクルと日食・月食>

さて、占星術では、人生の節目を示すサイクルが何種類かあるのですが、次はトランジットのノード軸のサイクルに注目してみます。ノード軸は約9年3ヶ月でチャートを半周、約18年半で一周します。

ノード軸リターン、またはハーフ・リターン(オポジション)の時期も重要なできごとが起こるようです。

私の場合は、

18歳・・・一回目のノード軸リターン
家を出て学生寮で暮らし始める。環境が一変して世界が広がりました。大きな変化でした。(この時期は年齢的にこのような体験をする場合が多いと思います。)

27歳・・・ノード軸が1周半してオポジションの位置(サイン)へ
結婚。その2か月後に、出生の月とオポジションの位置で日食がおきています。山羊座18度の出生の月に対して、太陽・月・サウスノードが蟹座の18度。やはり、重要な時期にはシャープな時期表示があるようです。

37歳・・・2回目のノード軸リターン
まさに、その時期に新居へ引越しました。

46歳・・・ノード軸が2周半してオポジションの位置へ
2度目の卒業式スピーチ、母の変化、占星術関連のご縁など、状況の動きがありました。

55歳・・・間もなく、3回目のノード軸リターン。
新たなアイデンティティ、新たな人間関係の縁、自分や家族の移動の可能性などが考えられます。

プログレスの月とノード軸リターンのサイクルを突き合わせると、27~28歳、54~55歳の頃に重なります。なので、それらの時期は重要な出来事や、縁の変化が起こりやすいといえるかもしれません。

また、ノード軸リターンやハーフ・リターンのときに起こる日食や月食は、特に出生の軸や天体に関わるとき、大きな変化を暗示しているのではと思います。

<ケネディ大統領の実例>

ケネディ大統領の例をご紹介します。彼の出生のノース・ノードは山羊座12度。1963年11月22日に凶弾に倒れたとき、トランジットのノース・ノードは蟹座の13度、つまり、ノード軸のハーフ・リターンの時期でした。(ノード軸ハーフリターンについてはこちらも参照)そして、その4か月前の7月には山羊座14度で月食が起きています。(また、事件の日のP月は出生の太陽にコンジャンクションでした。)

出生の天体や軸に強くかかわる日食や月食は、抗えない渦のように私たちを巻き込むイメージがあります

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プログレスの月は内面的エネルギーの方向性の変化、ノード軸のリターンは人との縁や重要な現実的変化を示している
ように思います。
ぜひご自分のチャートでプログレス月の動きと現実を検証してみてはいかがでしょうか。28年サイクルの大きなテーマと、その中でご自分が今どこにいるのかを実感していただけることと思います。